2015年05月14日

碧雲便りNo.15:虹とスニーカーの頃

今日もまたムシ暑いですね~涼しくなろうと少し前から『吹雪の山荘』を読んでいました。 笠井潔,岩崎正吾,北村薫,若竹七海,法月綸太郎,巽昌章が「ミステリーズ!」という雑誌vol.05~vol.11に「仮題・吹雪の山荘、首なし屍体」として連載していたリレー小説の文庫です。


雪の舞う大晦日に山荘村である清沢郷へ、それぞれの思惑を胸に降り立った人々。新年へと日付が変わるころ、幽霊山荘で首なし死体が発見される。女装して首を切られたその男は何者なのか?
そして幽霊騒動まで…! それぞれの作家本人(?)や名キャラが、首なし死体と呪われた山荘の謎を解いていくという、多分ミステリファンにはたまらない一冊ではないかと。


私は読んだことのない作家さんもいて、読んだといってもシリーズで読んだものなんてないに等しく……作家紹介と一緒に関連本も書いてあるのですが、わざわざ読むのもなぁ~って感じだし。知らなくても面白いことは面白いのですが、ちょっと部外者な気分になってきたので(なんてひねくれているのだ!!)途中でやめています。あと自分が若竹七海と書いてあるのにずっとオカルト&猫大好きな加門七海さんだと思っていたアホだということもわかりました( ̄0 ̄;)



今は『不機嫌なコルドニエ 靴職人のオーダーメイド謎解き日誌』(成田名璃子)を読んでいます(笑) 横浜・元町の古びた靴修理店「コルドニエ・アマノ」。コルドニエはフランス語で靴屋さんのことらしいです。几帳面で偏屈でオカッパというか画家のフジタみたいなヘアスタイルだけれど、確かな腕をもつ店主・天野健吾。オーダーメイドの靴も作ります。彼のもとには、奇妙な依頼ばかりが舞い込んでくる。霊が憑いている靴を修理してほしい、ハイヒールの踵を取ってフラットにしてほしい……(ー_ー;) 彼は「靴の声」を聞きながらそれぞれの顧客が抱えた悩みも解いていくという、連作ミステリです。『思い出のとき修理します』(谷瑞恵)は時計でしたが、まぁ同じニオイがしなくもない(;^_^A



従業員はぬいぐるみと話をしてお菓子作りの上手い弟子(ヘアスタイルはキノコみたい)と、彼の友人の紹介で来た(デザイナーと言われたのに実際は雑用)タカピーな女・友香が。このタカピー女と遠距離恋愛中の恋人が「昔、自分が靴のデザインをしたノートを天野に盗まれたから取り返して欲しい」って言っているのがスゴい怪しいです……。お前、絶対ロクデナシだろ?って感じがプンプンします!!


天野はパンプスのデザインはしないので、そこにナニかあるのでしょうか。ラノベ感覚の作品なのでそんなにう~んと唸るような心理模様は描いてないでしょうけど……。靴職人の話では『シューメーカーの足音』しか読んでいませんが、こちらはグッと硬派で好きな作品でした。作者・本城雅人さんのブログはコチラです。

http://honjom.tumblr.com/mobile




この前、サンダル(いわゆるツッカケ)を買いにいったのですが……ひと夏ではきつぶしてしまうからコレでいいや、と手にとる→あら、左右のデザインが微妙に違うわ→同じデザインのものをとりレジへ→お客さま、左右のサイズが違います→店員さんが交換してくれる→ウチで見たら、サイズは同じだけれどデザインが違うわ………サイズは左右同じだし、微妙にデザインが違うだけだし、最後にちゃんと確認しなかったのは自分だし、特価品だし~面倒だから交換してもらうのはいいや~でそのまま履いています。多分、私が買う時にはすでに違う状態で置いてあったのだと思います。



なんとなく靴の話だったので、タイトルをチューリップの名曲にしてみました。♪わがままは~男の罪~ それを許さないのは女の罪~ 懐かしいですなぁ。コンバースのスニーカーがスゴく欲しい田舎の子でした。近所に靴屋は3店あったんですけどね……やっぱり、おばちゃんぽい靴か運動靴なんですわ( ̄▽ ̄;)



出勤時、ゴム長のカカト部分と思われるものが道路におちていました……皆さまは、羽根がはえたように軽~い足どりで楽しい週末をお過ごし下さいませ(´∇`)



《追記》
前の記事で味の素を話題にしましたが、これでおむすびを握り激マズ!!という同人誌ネタを思い出しました(¨;) なう様がコメントに書かれていた「鳴るちゅるうどん」~『ひつじ雲便り67:鳴るちゅるうどんで口福の鐘が鳴る!?』にチラリと書いていました(´∇`)




rohengram799 at 15:05コメント(12) | 空のお城図書館  

コメント一欄

1. Posted by ミューちゃん   2015年05月15日 16:45
5 オスカーさん、こんにちは
サンダルも昔に比べて随分とオシャレになって来ましたよね~。女性用の靴も最近はスニーカーなのかなと思って、よく見たらヒールが有ったりなんかして(笑)。

チューリップさんの曲だったら僕は青春の影が好きですね
2. Posted by オスカー   2015年05月15日 19:50
§ミューちゃん様
私は最近サイズは大きいのですが、息子たちの靴をコッソリ履いたりしています  「青春の影」名曲ですよね~コマーシャルで流れた頃に《第311号:『青春の影』に「昭和」の影》という記事を書きました
3. Posted by ゆちあ   2015年05月15日 21:33
靴や時計からのミステリーは面白い気もしますが、何となくイメージが湧いてしまいますね。
きっと実際にはそんなことは起こらないのにな~と思いますがそれが小説ですからね。
「珈琲屋の人々」の続編いいですね~。恋の話なのかしら・・。
4. Posted by 猫ムスメ   2015年05月15日 21:46
大山淳子さんの「猫弁」で、靴屋のおばあちゃんが出てくる話が一番好きです。
特に“婚約シューズ”の発想はいいですよね! すごく憧れました。自分の足にピッタリな、とっておきのハイヒールを1足プレゼントされたら……キャーッ て感じです(笑)


ちなみに私が学生の頃はコンバースも人気でしたが、new balanceが大ブームでした。本当にいろんな形・いろんなシリーズがあって、みんな競うようにお洒落なnew balanceを買っていたものです
私も高3の時、大学が決まってから卒業までの間にアルバイトをし、そのお金でエンジ色のnew balanceを一足買いました。上京してしばらくはそれで大学に通ったものです。今もそれは実家の靴箱に鎮座しており(マンションには置ききれない…)、見る度に懐かしい思いになります
5. Posted by オスカー   2015年05月16日 04:25
§ゆちあ様
なんかやっぱりなぁ…的な展開でありました~ラストは特にあまりにもお約束な展開な感じがしましたね 『珈琲屋の人々』は積ん読本の仲間入りをしています。今月中には読みたいです~!!
6. Posted by オスカー   2015年05月16日 04:30
§猫ムスメ様
内容はイマイチでしたが、また自分だけの靴が欲しい!という気持ちになりました~! new balanceは今も人気ですね。お手頃価格のを買って、やはり履き潰したことがある私……右のカカトだけが減るので全くバランスがとれていない歩き方なんでしょう
7. Posted by のり   2015年05月16日 06:46
オスカーさん
唯一靴に関して読んだ本は、
宮下奈都さんの「スコーレNO.4」で商社から
靴屋に出向さされた話があったと思いますが?
以外と靴屋ということを題材にするのは、珍しい?
もっとも私は色んな沢山の本を読んだわけではないので
言えませんが(言っていますね)(笑)
この何年前にサンダルが流行ったことがありました、
通勤する若い女の子がサンダルを履いていました!
色んなカラフルなサンダルで、つい!足元を
見てしまいます(苦笑)
最近は、雨の日にカラフルなゴム長靴が
若い女の子に流行っています!
一度、ご紹介したいのですが、盗撮と間違われ?
女の子にビンタをくらいそうです(苦笑)
またサンダルの季節がやってきました!
短いスカートやショートパンツの季節です!(笑)
見とれていると、足元をすくわれそうです?(苦笑)
足がつかないようにご用心!ご用心!
のり
8. Posted by なう60   2015年05月16日 06:51
おはようございます。
「鳴るちゅるうどん」ブログで紹介されていましたね。今朝、確りと見ました。有難う御座いました。「たいちゃん」が徳島県を代表して感想のカキコもありますね。久しく、食べていません。ワカメがメイン、健康にも良く、食べたくなりました。「讃岐うどん」に押されていますがママチャリ散策約20分程度の所に「鳴るちゅるうどん」のお店があり、お遍路さんに人気です。
9. Posted by オスカー   2015年05月16日 09:46
§のり様
>宮下奈都さんの「スコーレNO.4」
私、ずっと音楽の話だと思っていました…今度探して読みますね。
昨日は上りエスカレーターで私の前にいた女の子がちびまる子ちゃんみたいなブラウスに赤いプリーツのミニスカ姿で「昭和だ…」と思いました(笑) 夏服の女学生と出逢う時間帯に電車に乗れず残念です(゜o゜)\(-_-)
10. Posted by オスカー   2015年05月16日 09:49
§なう60様
徳島の食について少しは詳しくなってきたかなと(笑) 阿波おどりの練習も始まっているのでしょうか? まだまだ知らない「踊る宝島 徳島」を探索したいと思います(*´∀`)♪
11. Posted by 見張り員   2015年05月17日 16:33
こんにちは
「虹とスニーカーの頃」の♪わがままは男の罪 それを許さないのは女の罪
を聞いて「馬鹿いうじゃねえや!」と本気で怒っていたのは私の母ですwww!
12. Posted by オスカー   2015年05月17日 21:38
§見張り員さま
私も兄が「あのスニーカーは捨てたかい~」と歌うのを聞いて「とっくにぶちゃあってる(捨てている)に決まってるじゃん!」と思っていました(笑)

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