2017年01月31日

夢雲便りNo.23:猫だまっ?😱😨😅

自衛隊漫画『ライジングサン』最新巻を買ってきました。富士山25キロ行軍中です。第169号:富士山はムリでも富士塚に登ってみたい!で書いた富士塚は『会長・島耕作』で成子神社にあるものが出て来ていました。自分の知っているとささやかなことでも、漫画に出てくるとなんだか嬉しい😆



今は『猫だましい』を読んでいますが、専門学校時代のカウンセリングの授業を思い出すような・・・堅苦しいのではなくて「ああ、こんなこと習ったわわ~!」みたいな記憶がよみがえる感じ。またいろんな猫に関する本のあらすじなど紹介してくれるので、ありがたい‼(笑) 読んだことのない『長靴をはいた猫』はこういう話だったのかとか、童話似たような出てくる猫いろいろとか、村上春樹さんが訳した『空飛び猫』シリーズは読みたい‼と思いました🎶


「翼のある猫」というのは実在しますが、なんだろう、ファンタジーとはちょっと・・・やはり奇形になるんだろうなぁ、と思いました。羽根ではなく、キツネのしっぽみたいな感じで背中についている感じかな~? 検索したら2つしっぽのある猫の写真も見られると思います。


『猫檀家』という寺で飼われていたネコ🐱が恩返しでその寺を栄えさせる昔話があるのであるそうですが、ネコがらみの話はほっこり系もコワイ系もあってかなりバラエティーに富んでいますが、次の短い話はやはりホラーでしょうねぇ。



『ああしんど』(池田蕉園)

 よっぽど古いお話なんで御座ございますよ。私の祖父じじいの子供の時分に居りました、「三さん」という猫なんで御座ございます。三毛みけだったんで御座ございますって。
 (中略)
 随分ずいぶん永く――家に十八年も居たんで御座ございますよ。大きくなっておりましたそうです。もう、耳なんか、厚ぼったく、五分ぶぐらいになっていたそうで御座ございますよ。もう年を老とってしまっておりましたから、まるで御隠居様のようになっていたんで御座ございましょうね。
 冬、炬燵こたつの上にまあるくなって、寐ねていたんで御座ございますって。
 そして、伸のびをしまして、にゅっと高くなって、
「ああしんど」と言ったんだそうで御座ございますよ。
 屹度きっと、曾祖母おおばあさんは、炬燵こたつへ煖あたって、眼鏡を懸けて、本でも見ていたんで御座ございましょうね。
 で、吃驚びつくり致しまして、この猫は屹度きっと化けると思ったんです。それから、捨てようと思いましたけれども、幾ら捨てても帰って来るんで御座ごぎいますって。でも大人おとなしくて、何なんにも悪い事はあるんじゃありませんけれども、私の祖父じじいは、「口を利くから、怖くって怖くって、仕方がなかった。」って言っておりましたよ。
 祖父じじいは私共の知っておりました時分でも、猫は大嫌いなんで御座ございます。私共が所好すきで飼っておりましても、
「猫は化けるからな」と言ってるんで御座ございます。
 で、祖父じじいは、猫をあんまり可愛かあいがっちゃ、可いけない可いけないって言っておりましたけれど、その後ごの猫は化けるまで居た事は御座ございません。



池田 蕉園(いけだ しょうえん、1886年(明治19年)5月13日 - 1917年(大正6年)12月1日)は、明治から大正にかけての女性浮世絵師、日本画家だそうで・・・満31歳で亡くなっていました。作家さんではなかったんですね。Wikipediaで彼女の浮世絵を見ることが出来ます。しかし・・・猫が「ああしんど」とは・・・しわがれた老婆のような声だったのか、若い娘の少し媚びたような声だったのか・・・気になる(笑)


青空文庫からコピーさせていただきました。犬の話では林芙美子の『美しい犬』がとてもかなしいです・・・こちらも青空文庫で読めますので、検索してみて下さい。タイトルの意味深さにまた涙してしまいます😢



さてさて、なんだかバタバタしているうちに1月も最終日になりました。昨日は暑いくらいだったのに、今日はまた冬にもどってしまいました😨😨😨 体調を崩さないように皆さま、お気をつけ下さい。今月もおやぢネタ満載のブログにお付き合いいただき、ありがとうございました😆💕✨


また来月もよろしくお願いいたします☺☺☺



rohengram799 at 10:54│Comments(10)空のお城図書館 | 青空文庫

この記事へのコメント

1. Posted by ミューちゃん   2017年01月31日 16:36
5 オスカーさん、こんにちは
猫って作品になりやすいんですかね❓映画にもなってるのもありますし、また新たに「猫忍」て云う時代劇(❓)も始まりましたし😹因みに猫って可愛らしい動物ですが、やっぱり人間に対してトラウマを持ってる猫は怖いですよそれに野良猫は「ニャー」と綺麗な声では鳴かないですからね
2. Posted by トリテン   2017年01月31日 20:27
私は犬より猫が好きなので、年を取ったら猫を飼いたいと思っていましたが、ネコも長生きするようになって(餌のおかげで)、今では「最後まで責任が持てる年」というのを過ぎてしまったようです。(^_^;)

おばあさんも、猫が伸びをして「ああしんど」と言ったように見えたのでしょう。
もっと他の言葉が話せる猫だったら楽しいでしょうね。
話し相手になってくれたら、気味が悪いどころか、大事にしますよ (笑)
3. Posted by 猫ムスメ   2017年01月31日 20:57
「ああしんど」って、短いけれど想像するとゾクッとする、絶妙なセリフですね💧
きっと、年老いた老婆の声で言ったんですよ。そして言った後、あっやべって、内心舌を出しながらもそしらぬ顔で丸くなってたんですよ(><) きゃ〜怖い。作者が31で亡くなっているというのもなにやら拍車をかけますね…

猫又系の話は多々ありますが、そう言えば「ご隠居さん」シリーズに、奥さんが猫になった話ありませんでしたっけ? 違うシリーズだったかな…
あの話もどことなく不気味で、微笑ましい物語とは読めませんでした😥
4. Posted by オスカー   2017年02月01日 08:13
ミューちゃん様
犬は忠義者のイメージが定着しているので、あまり破天荒な展開は期待出来ませんが、猫残してきた気まぐれさば、いろんなものに縛られた感のある人たちには憧れでしょう😆
5. Posted by 見張り員   2017年02月01日 08:16
おはようございます
猫って不思議な雰囲気を持っているからか、怪談の常連みたいになってますね。猫としては迷惑かもしれませんがw。
犬はその点あっけらかんとした雰囲気があるから怪談になりにくいのでしょうか。確かにうちの犬を見ているとそんな気がします。

いよいよ二月ですね、今月もよろしくお願いいたします^^。
6. Posted by オスカー   2017年02月01日 08:19
トリトン様
仔猫はとてもおしゃべりなんか気がしますね。ついていけないかも(^o^;)
2月は「にゃんにゃんにゃん😺」で猫の日もあることですし、猫の出てくるいろんな本をダウンロードしているところです~無料のヤツをメインに(笑)
7. Posted by オスカー   2017年02月01日 08:24
猫ムスメ様
『ご隠居さん』の一番古い新しい本の「還暦猫」ですね。愛が恐怖心に勝つのかしら?
『猫の国語辞典』があるのですね。俳句や川柳など猫の出てくる作品や猫に関する言葉などを集めたらしいです。
作者:橋本多佳子
原文:愛しさや恋負け猫が食欲れり
解説:やっぱり女の飼い主さんはたのもしいにゃ。やけ食いする猫が可愛いなんて
こんな感じの猫目線の解説もあるらしいです🎶
8. Posted by オスカー   2017年02月01日 08:31
見張り員さま
化け犬の怪談もあるみたいですが、狂犬病の犬を見たのか?とか思ってしまいます。エジプトでは猫神さまがいますが、日本だと招き猫ですかね~? 犬神という名字は聞きますが、猫神もあるのでしょうか!? 2月は逃げる‼でまたあっという間に過ぎそうですが、また仲良くして下さい!
9. Posted by なう60   2017年02月01日 08:48
おはようございます。
我が家に「猫」はいませんが近所の猫、日々見ます。なかなか仲良しになれません(笑)猫の色々、期待しています。

今年、早くも2月、なんか加齢とともに1年が早い感じです。今月も宜しくお願い致します。
10. Posted by オスカー   2017年02月01日 09:14
なう60様
帰宅時間が変わったからか、駅前にいろいろ建物が増えたからか、黒猫を見かけなくなりました。戸建てが増えて、犬を飼う人も増えて、猫には住みにくくなったのかな?と思っています。
気温差が大きくなりました。元気に今月も頑張りましょう⤴⤴⤴

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