2017年05月04日

起雲便りNo.4:人の住む場所

あちこちにいろんな雑誌や新聞の切り抜きがあるので、少し片付けようかと思い、ガサゴソしていました。「なんでコレを大事にしまっておいたの(´・ω・`)?」と思うものがありますが・・・今年1月18日読売新聞「編集手帳」は【保護なめんな!】のジャンパーを着て世帯訪問をしていた神奈川の職員についてでした。


【自分が買い物をする店の従業員が「万引きするな、クズ!」と書いた服を着ていたらどう思うか。想像してみるといい。】


全くその通りですわ。なんでちょっとした想像が出来ないのか。もしかしたら、とか考えるのもイヤなんでしょうか? その後に「古い歌の文句にある。」として『鮎は瀬につく、鳥は樹にとまる、人は情けの下に住む』が書いてありました。



中野得信『山家鳥虫歌』に出てくるようです。岩波文庫の解説によると

【江戸中期に,陸奥の国から薩摩までの民謡三九八首を集めて刊行されたのが本書である.職業的歌唱者によらず,山家農村の民衆に依処して編まれたところ特色とす.「めでためでたの若松様よ」は今もよく耳にするが,人目を忍ぶ恋の辛さを歌うなど,その主題は現代歌謡に多く受けつがれている.】



何年か前にもやはり読売新聞で、宮崎の石井十次がこの言葉を体現した人物として紹介されていたそうです。


石井十次という人はWikipediaによりますと・・・明治期の慈善事業家で、岡山孤児院を創設した人物である。その功績から、「児童福祉の父」と言われる。アリス・ペティ・アダムス、留岡幸助、山室軍平とともに「岡山四聖人」と称される。・・・そうです。石井さん以外の方々も初めて知りました。


留岡幸助は「感化事業の父」と言われ、山室軍平は救世軍の初代日本軍司令官。アリス・ペティ・アダムスは、アメリカ人女性宣教師で、1981年岡山花畑地区の子供たちとクリスマス会を開くなど日本初のセツルメントを設置したそうです。


セツルメントとは「宗教家や学生が、労働者街やスラムに定住して、住民との人格的接触を図りながら、医療・教育・保育・授産などの活動を行い、地域の福祉をはかる社会事業。また、その施設や団体。隣保事業」のことで、セッツルメントとも。おバカさんな私は最初、セツルメントという文字を見て、セメント事業で財を成し、社会貢献したのかと思いました・・・知らないって恥ずかしい(´;ω;`)
機会があったら、この方たちの生涯について書かれたものなど読んでみたいです。こういう慈善事業って偽善と受け取られるかもしれないし、全ての人を助けられるとは限りませんが、少しずつその裾野が広がることが大切なのだと思います。



人は情の下に住む・・・大事に心に刻みつけて行きたい言葉です。森進一さんの「おふくろさん」がうかんでくる・・・3番の歌詞の♪おまえもいつかは世の中に 愛をともせと教えてくれた・・・を思い出しましたわ。




今日は「みどりの日」、さわやかな1日になりますように♪(o・ω・)ノ))



石井十次さんについて
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/hiro19671-hiro/5580016


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この記事へのコメント

1. Posted by ミューちゃん   2017年05月04日 16:50
5 オスカーさん、こんにちは
人に文句を言う人って、その矛先が違う人に向けられてたりするから、ちょっとなぁ…て思う事が暫し有るんですよね。何故、当事者に言わない?て感じる時があるんですよ僕はツイッターもやるのですが、芸能人でも一般人でも怒りの矛先をツイッターで発散する人がいて…あのぅ…、その怒り、ツイッターじゃなくて本人にぶつけて下さい。何も関係ない人に文句を言わないで下さいって言いたいですね
2. Posted by 猫ムスメ   2017年05月04日 18:01
「おふくろさん」て、そんなに良いフレーズがあるんですね! マトモに聴いたことがないのである知りませんでした^_^;
母の日も近いことですし、早速ググってみます。でも今YouTubeとかで聴いたら泣いちゃうかもしれません(笑)
3. Posted by オスカー   2017年05月05日 08:30
ミューちゃん様
怒りの沸点というか、何が原因でギャーギャー騒ぎ立てるのかわからなくて、対処が出来ないことがあります。本人もだんだん何に怒っているのかわからなくなって感情にまかせて暴走するんでしょうね。そういう人を見るたびに自分は気をつけよう!と思います(;´д`)
4. Posted by オスカー   2017年05月05日 08:34
猫ムスメ様
「おふくろさん」私も1番はバッチリ歌えますが(笑)あとあやふやで、あらためて全部の歌詞を読んでしみじみしました。今の楽曲にはついていけないので、昭和歌謡に癒しや救いを求めてしまいます~(*´-`)
5. Posted by なう60   2017年05月05日 08:50
おはようございます。
「武田節」が大好きです。「情けは、味方、あだは敵。人は、石垣、人は城」
「人は情の下に住む・・・大事に心に刻みつけて行きたい言葉」今の日本に必要な実践項目です。
6. Posted by オスカー   2017年05月05日 09:41
なう60様
山梨県人として武田節を愛唱して下さるのは嬉しいです(*^▽^*) ありがとうございます! 古くから言い継がれているものは、やはり大切なことがたくさんこめられていますね。今日も1日頑張りたいです!

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