『ちるちる・みちる』という山村暮鳥の作品を青空文庫で見つけました。『青い鳥』みたいな話かと思っていたのに、いろんな童話(?)の詰め合わせという感じ。その中に『老木』という短い話がありました。
老木が「自分はこんなになるまで、自分の木々で雨風からお前を守ってきた。だからお前は立派に成長できたんだぞ」みたいなことを言うのですが、若い木は「それがいまでは唯、日光を遮るばかりなんだから、やりきれない」と・・・。どんな声のトーンで会話しているのか、人により違うでしょうねぇ。なんともやりきれない感じがします。木は自分であちこち動けませんし、枝葉をうまく調整も出来ないし。
もうひとつの「木と木」は寺山修司さんの詩です。この『ダイアモンド』というタイトル、さすがだ・・・!と思いました。多感な10代前半にはじめて読んだ寺山修司作品のひとつです。「寂しい」よりも「淋しい」という漢字が好きなのは、この詩の影響がたぶんにあるでしょう。4月の誕生石がダイアモンドなので、この時期には特に思い出す詩です。
『ダイアモンド』寺山修司
木という字を一つ書きました
一本じゃかわいそうだから
と思ってもう一本ならべると
林という字になりました
淋しいという字をじっと見ていると
二本の木が
なぜ涙ぐんでいるのか
よくわかる
ほんとに愛しはじめたときにだけ
淋しさが訪れるのです
今日は松田聖子ちゃんの♪瞳はダイアモンドが脳内リフレインになりそう(笑) 下記サイトの動画は「ザ・ベストテン!」の時のもの。懐かしい!
https://sp.uta-net.com/movie/3821/
老木が「自分はこんなになるまで、自分の木々で雨風からお前を守ってきた。だからお前は立派に成長できたんだぞ」みたいなことを言うのですが、若い木は「それがいまでは唯、日光を遮るばかりなんだから、やりきれない」と・・・。どんな声のトーンで会話しているのか、人により違うでしょうねぇ。なんともやりきれない感じがします。木は自分であちこち動けませんし、枝葉をうまく調整も出来ないし。
もうひとつの「木と木」は寺山修司さんの詩です。この『ダイアモンド』というタイトル、さすがだ・・・!と思いました。多感な10代前半にはじめて読んだ寺山修司作品のひとつです。「寂しい」よりも「淋しい」という漢字が好きなのは、この詩の影響がたぶんにあるでしょう。4月の誕生石がダイアモンドなので、この時期には特に思い出す詩です。
『ダイアモンド』寺山修司
木という字を一つ書きました
一本じゃかわいそうだから
と思ってもう一本ならべると
林という字になりました
淋しいという字をじっと見ていると
二本の木が
なぜ涙ぐんでいるのか
よくわかる
ほんとに愛しはじめたときにだけ
淋しさが訪れるのです
今日は松田聖子ちゃんの♪瞳はダイアモンドが脳内リフレインになりそう(笑) 下記サイトの動画は「ザ・ベストテン!」の時のもの。懐かしい!
https://sp.uta-net.com/movie/3821/
コメント
コメント一覧 (6)
子供の頃うちに本がありました。
ちるちる・みちるという語呂が良いですよね^_^
寺山修司氏はマトモに読んだことがありませんが、オスカーさんのご紹介を読むと、一度通過すべき人だったと思います。年取った今じゃもう遅いだろうなぁ…
暖房機まだ出ていたら使ってましたね どーん
とか言いつつ、日中は冷房が入っているところにいたという矛盾
体がついて行けませぬ とほほ
ダイヤモンドと言えば、自分はやはりプリプリ(プリンセスプリンセス)のダイヤモンドが脳内リフレインです
あと、昔のジャンプの漫画で『ダイヤモンド』がありました
短期打ち切りになりましたが、あの漫画好きだったなぁ
なんていう話を、客先でパソコン修復中暇すぎて書いている私でした笑
同じ意味でも漢字が違うって云うだけでニュアンスが全然違ったりしますもんね
因みに僕は、光GENJIの
チーズケーキと同じくらい、センチメンタルという言葉に憧れたガキんちょ時代でした(笑) 大人になってから読む寺山修司の少女詩集もいいですよ~ぜひ!
ジャンプの『ダイヤモンド』記憶になくて検索しましたが、やっぱり知らなかったです。この時代も買っていたはずなのに、読み飛ばしたのかも(-o-;)
漢字の成り立ちっていろんな説がありますが、自分の感性に合う話を選んでしまいます(笑) 光GENJI、あの時代が懐かしいですねぇ~私は大沢くんが一番好きでした!