2018年08月09日

炎昼雲便りNo.22:生ましめんかな

 『生ましめんかな』
  

こわれたビルディングの地下室の夜だった。

原子爆弾の負傷者たちは

ローソク1本ない暗い地下室を

うずめて、いっぱいだった。

生ぐさい血の匂い、死臭。

汗くさい人いきれ、うめきごえ

その中から不思議な声が聞こえて来た。

「赤ん坊が生まれる」と言うのだ。

この地獄の底のような地下室で

今、若い女が産気づいているのだ。

 

マッチ1本ないくらがりで

どうしたらいいのだろう

人々は自分の痛みを忘れて気づかった。

と、「私が産婆です。私が生ませましょう」

と言ったのは

さっきまでうめいていた重傷者だ。

かくてくらがりの地獄の底で

新しい生命は生まれた。

かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ。

生ましめんかな

生ましめんかな

己が命捨つとも

 

 



栗原貞子さんのこの詩、吉永小百合さんが朗読をされたりして有名らしいのですが、私は知りませんでした。


http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=50701



読売新聞6日朝刊一面の「編集手帳」に『今年は終戦の年、1945年とすべての日付と曜日が同じになる年』と書いてありました。前回は2007年、次は2029年だそうです。2029年、世界から核兵器の恐怖はなくなっているでしょうか?





毎日いろんな記念日がありますが、今日は私とダンナさんが婚姻届を提出した日です。「野球の日」だから忘れないはず」とダンナさんが選びました。また1日1日、1年を仲良くおだやかに過ごしていきたいと思っています(*´ω`*)




この記事へのコメント

1. Posted by ミューちゃん   2018年08月09日 16:28
5 オスカーさん、こんにちは
沖縄県の翁長知事が昨日、お亡くなりになったって云うニュースを聞いた時、先月、えらく痩せ細った体で記者会見をされたのを観て、大丈夫かな?と思ったのですが、ガンだったんですね…今日の朝刊で去年の平和式典(だったかな?)で安倍さんがスピーチをしようと立った時の翁長知事の顔が安倍さんの睨みつけてる表情だったんですよね。安倍さん、頼むから。もっと、しっかりやってくれ…
2. Posted by osamu   2018年08月10日 09:51
オスカー さん 「コンニチハ!」
ご無沙汰しています。
台風13号は大丈夫だったようですね。
千葉県がニュースに出ると、時々どうしておられるかなぁと思うときがあります。
久しぶりに覗かして頂いたら、「野球の日」の婚姻届、素敵ですネ! 最近、野球を見るのも少なくなりましたが、昨夜はタマタマ、阪神タイガースが勝っていそうなので、終盤に見ました。勝利しましたが、だんだんその感激が少なくなり頭の老化を感じています。
立秋は過ぎたとはいえ、まだまだ暑い折柄、お身体には十分お気をつけてお過ごし下さい!
3. Posted by オスカー   2018年08月10日 12:21
ミューちゃん様
翁長知事の姿にだいぶ前に亡くなられた山本議員の姿が重なりました。「命をかけて」と安易に口にする政治家はこの方々の生涯をどう思っているのか。安部さん、顔がずいぶん変わったなぁと思いました。
4. Posted by オスカー   2018年08月10日 12:26
osamuさま
こちらこそご無沙汰しています。豪雨に酷暑、お忙しくしているのではと思いながら、8月も10日過ぎてしまいました。 まだまだ暑いですね~ご自愛下さいませ。 両親と暮らした年月よりダンナさんとの年月がずっと多くなりました、お互い噛み合わない会話が増えた気がします(笑)

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