2020年02月06日
花春雲便りNo.3:けむり
昨日は「けむりとねむり」でしたが、今日は「けむり」の詩を……寺山修司の詩はなんと言うのでしょうか、数字をいくつ重ねていっても、ガラス細工のような繊細な少年の心を大事にかかえている……そんな殿方の切ない叫びのように思えます。
けむり
寺山修司
ことばで
一羽の鴎を
撃ち落とすことができるか
ことばで
沈む日を
思いとどまらせることができるか
ことばで
バルセロナ行きの旅客船を
増発できるか
ことばで
人生がはじまったばかりの少女の薄い肩を
つかむことができるか
私は
かなしくなると
けむりをみている
けむり
寺山修司
ことばで
一羽の鴎を
撃ち落とすことができるか
ことばで
沈む日を
思いとどまらせることができるか
ことばで
バルセロナ行きの旅客船を
増発できるか
ことばで
人生がはじまったばかりの少女の薄い肩を
つかむことができるか
私は
かなしくなると
けむりをみている
rohengram799 at 07:40│Comments(0)│寺山修司
