2020年03月19日
花春雲便りNo.22:阿修羅 と うなじ
読売新聞に『時代の証言者』というシリーズがあります。少し前は「情念をうたう 岡野弘彦」さんでした。[岡野さんは歌人。大正13年(1924年)7月7日生まれ。家は代々、神主の家柄 ]
3/7(土)の記事に、「牧水の会」(*)に参加した時のエピソードがありました。
……あるとき大岡さんに、「岡野さん、あんな歌を詠んで、女子学生の多い大学の教壇によく立てるね」と話を切り出されました。僕は短歌で若者たちの愛情の歌というのをよく詠んだほうですが、教壇に立って顔を上げられないような歌はあまり詠んだ記憶がない。ちょっと怪訝な顔をしていたら、馬場(あき子)さんもそばで不思議そうにしていた。/ その歌というのが、〈うなじ清き少女ときたり仰ぐなり阿修羅の若きまなざし〉。「やっぱりちょっとエロチックだよ」と大岡さんは言う。清純な少女と、激しい怒りの表情をした戦いの神です。それにしても詩人というのは多感なものだなあと思いました。……
うなじ清き少女ときたり仰ぐなり阿修羅の若きまなざし
エロチックさを感じるとしたら「うなじ」でしょうか? 阿修羅像を並んで見ているのではなく、彼女の少し後ろの位置から見ていたのかも? 「阿修羅の若きまなざし」は思春期の少年の恋への憧れや未知なる衝動を感じさせるものであり、それを戒めているように思えたのでしょうか? 表面だけなぞれば、阿修羅を見ている若い学生さんふたりのイメージが私にはありましたが、少女と一緒にいるのは年上の男性だった可能性もあるワケで……繊細な詩人の大岡さんとおやぢな私の妄想では何億光年もの差がある気がしますが、仰ぎ見るのが阿修羅像なのがやはりポイントですね。ミロのヴィーナスとかではダメだと思います(笑)
大岡信(おおおか まこと、1931年2月16日 - 2017年4月5日)さんは 都立国際高校の校歌(詩)を書かれていました。
https://mobile.twitter.com/hidekishima/status/849594274954006528/photo/1
馬場あき子さんは昭和3年(1928年)1月28日生まれ。木原敏江さんがよく鬼の漫画を描いていて、その時にお名前を知りました。
https://tankanokoto.com/2019/10/babaakiko.html
(*)若山牧水賞の選考委員を大岡信さん、馬場あき子さんと長くつとめ、「牧水の会」と称して宮崎によく行っていたそうです。
http://www.bokusui.com/
3/7(土)の記事に、「牧水の会」(*)に参加した時のエピソードがありました。
……あるとき大岡さんに、「岡野さん、あんな歌を詠んで、女子学生の多い大学の教壇によく立てるね」と話を切り出されました。僕は短歌で若者たちの愛情の歌というのをよく詠んだほうですが、教壇に立って顔を上げられないような歌はあまり詠んだ記憶がない。ちょっと怪訝な顔をしていたら、馬場(あき子)さんもそばで不思議そうにしていた。/ その歌というのが、〈うなじ清き少女ときたり仰ぐなり阿修羅の若きまなざし〉。「やっぱりちょっとエロチックだよ」と大岡さんは言う。清純な少女と、激しい怒りの表情をした戦いの神です。それにしても詩人というのは多感なものだなあと思いました。……
うなじ清き少女ときたり仰ぐなり阿修羅の若きまなざし
エロチックさを感じるとしたら「うなじ」でしょうか? 阿修羅像を並んで見ているのではなく、彼女の少し後ろの位置から見ていたのかも? 「阿修羅の若きまなざし」は思春期の少年の恋への憧れや未知なる衝動を感じさせるものであり、それを戒めているように思えたのでしょうか? 表面だけなぞれば、阿修羅を見ている若い学生さんふたりのイメージが私にはありましたが、少女と一緒にいるのは年上の男性だった可能性もあるワケで……繊細な詩人の大岡さんとおやぢな私の妄想では何億光年もの差がある気がしますが、仰ぎ見るのが阿修羅像なのがやはりポイントですね。ミロのヴィーナスとかではダメだと思います(笑)
大岡信(おおおか まこと、1931年2月16日 - 2017年4月5日)さんは 都立国際高校の校歌(詩)を書かれていました。
https://mobile.twitter.com/hidekishima/status/849594274954006528/photo/1
馬場あき子さんは昭和3年(1928年)1月28日生まれ。木原敏江さんがよく鬼の漫画を描いていて、その時にお名前を知りました。
https://tankanokoto.com/2019/10/babaakiko.html
(*)若山牧水賞の選考委員を大岡信さん、馬場あき子さんと長くつとめ、「牧水の会」と称して宮崎によく行っていたそうです。
http://www.bokusui.com/
rohengram799 at 00:40│Comments(4)│
この記事へのコメント
1. Posted by ミューちゃん 2020年03月19日 17:02
オスカーさん、こんにちは
一言に「エロ」て言っても、男女の捉え方では勿論違うし、何も着ていない裸を見るより、寧ろ、ビシッとスーツを着こなした人の方が色気を感じる時も有ると思うんですよね。因みに僕は「エロかっこいい」て言われてた歌手の人に1回もエロさを感じなかったですね(笑)。それよりもガサツなイメージの方が今でも強いです(笑)

一言に「エロ」て言っても、男女の捉え方では勿論違うし、何も着ていない裸を見るより、寧ろ、ビシッとスーツを着こなした人の方が色気を感じる時も有ると思うんですよね。因みに僕は「エロかっこいい」て言われてた歌手の人に1回もエロさを感じなかったですね(笑)。それよりもガサツなイメージの方が今でも強いです(笑)

2. Posted by オスカー 2020年03月19日 17:53
ミューちゃん様
いましたね〜って過去形にしてはいけないか(笑) 私は「羊水が…」の発言が忘れられないです。もともと好きじゃなかったけど。色気のある役者さん、銀幕の…スターという言葉が本当に似合う人物も今はなかなか見つからないような……(´-ω-`)
いましたね〜って過去形にしてはいけないか(笑) 私は「羊水が…」の発言が忘れられないです。もともと好きじゃなかったけど。色気のある役者さん、銀幕の…スターという言葉が本当に似合う人物も今はなかなか見つからないような……(´-ω-`)
3. Posted by 猫ムスメ 2020年03月21日 13:29
やはりエロだとしたら「うなじ」でしょうね(^_^;)
うなじフェチなるものが世の中には存在すると聞きます。
あとはオスカーさんがおっしゃる通り、乙女のうなじwith阿修羅の対比だと思います。
なにはともあれ、とてもいい歌だと思いました。
うなじフェチなるものが世の中には存在すると聞きます。
あとはオスカーさんがおっしゃる通り、乙女のうなじwith阿修羅の対比だと思います。
なにはともあれ、とてもいい歌だと思いました。
4. Posted by オスカー 2020年03月21日 16:34
猫ムスメ様
記事を書きながら、大岡信さんと大手拓次さんが自分の中でごちゃごちゃになっていることに気がつきました。阿修羅像、若い時の貴乃花に似ているなぁ、と思います。若いカップルが仏像見学をデートコースにしていたら、渋くていいなぁと思いました(笑)
記事を書きながら、大岡信さんと大手拓次さんが自分の中でごちゃごちゃになっていることに気がつきました。阿修羅像、若い時の貴乃花に似ているなぁ、と思います。若いカップルが仏像見学をデートコースにしていたら、渋くていいなぁと思いました(笑)