2021年09月09日

鹿火雲便りNo.7:重陽の節句

よし分った君はつくつく法師である


池田澄子さん(*)は変わった句を詠む方だけれど、結構好きです(笑) つくつく法師、どういう意味でそう思ったのか、気になります。

【セミの4コマ漫画】
http://www.moae.jp/comic/otonanosonnayatsu/1273/1


*****


今日は重陽の節句ですね。昨日の読売新聞の編集手帳から……前後の文章は略しています。


◆著者『はじめての江戸川柳』(平凡社新書)から秋の句を引く。〈重陽はなんにも立てぬ節句なり〉。重陽の節句は9月9日である。菊の節句ともいう。高い所へ上り、菊酒を飲んで祝うものとされていた。◆さてこの川柳の何がおかしいか? 正月は門松、3月は雛人形、5月は鯉のぼり、7月は笹竹と”立てる“ものがあるのに、重陽だけは杯に菊の花を浮かべ、ただ飲んでいるばかりということだろうか。◆とはいえ、高い場所とは近隣の山や丘の上なのだそうである。健康的に足腰を動かしたすえ、見晴らしを楽しみながらの菊酒だったらしい。


夜に満ちていく月を眺めながら酒を飲むのだとずっと思っていたけれど、昼酒(朝酒かも?)だったか! 🍶


【はじめての江戸川柳】
https://www.heibonsha.co.jp/smp/book/b163573.html




(*)『池田澄子の百句』
https://ht-kuri.at.webry.info/201409/article_4.html





rohengram799 at 10:35│Comments(4)

この記事へのコメント

1. Posted by まろゆーろ   2021年09月09日 16:10
こんにちは。
「よし分かった」、犬神家の一族で加藤武さん演じる橘署長を思い出しました。
この映画の封切りを梅田の映画館で観ました。もう遥か遥か昔のことになりましたが、あの晩のことを思い出させていただきました。
日本語、言葉って時間や色々な空気の中に漂っているみたい。
つくつく法師、何を分かってくれたのでしょう。

今日は重陽の節句ですね。
確かにこの節句だけは何も立てない!! すごい着目だなぁと感心しています。言葉を紡ぐ人って視座が違うのでしょうか。オスカーさんも。
2. Posted by オスカー   2021年09月10日 09:48
まろゆーろ様
犬神家と言えばスケキヨに菊人形が浮かびます!ちゃんと映画を見た記憶がないかも……。当時の角川文庫の横溝正史シリーズのカバーイラストは好きでした(兄が揃えていた)。
今の編集手帳の担当者は前の方に比べると、文章とかイマイチ私好みではないのですが、毎朝いろんなオモローに出会えるので楽しいです(о´∀`о)
3. Posted by ミューちゃん   2021年09月10日 16:46
オスカーさん、こんにちは
重陽の節句は馴染みがないので、恥ずかしながら知らなかったです。9月って今は秋と云うより、残暑のイメージが有ります。昔に比べて秋が更に短くなりましたよね
4. Posted by オスカー   2021年09月10日 17:41
ミューちゃん様
秋は十五夜がメインでススキにお団子のイメージが強いですからね〜菊酒とか大人でも飲まないでしょうし、スーパーで大々的に売り出したりもしないし。ハロウィンのお菓子がならんでいるので、今何月だっけ?となります💦

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