2023年03月24日

柳絮雲便りNo.19:愛と美の金曜日✨

おはようございます🐤 

雨があがり、あたたかい朝になりました。


太宰治の『愛と美について』……ロマンスが好きな5人兄弟姉妹が退屈しのぎに話を作っていくのですが、まず最初の人物紹介からスゴい〜長男29歳、長女26歳、次男24歳、次女21歳、末弟18歳。特に長女が厨二病的で落語みたいでスキ😆(ふりがなは読みにくいのでカット)


………長女は、二十六歳。いまだ嫁がず、鉄道省に通勤している。フランス語が、かなりよくできた。脊丈が、五尺三寸あった。すごく、痩せている。弟妹たちに、馬、と呼ばれることがある。髪を短く切って、ロイド眼鏡をかけている。心が派手で、誰とでもすぐ友達になり、一生懸命に奉仕して、捨てられる。それが、趣味である。憂愁、寂寥の感を、ひそかに楽しむのである。けれどもいちど、同じ課に勤務している若い官吏に夢中になり、そうして、やはり捨てられたときには、そのときだけは、流石に、しんからげっそりして、間の悪さもあり、肺が悪くなったと嘘をついて、一週間も寝て、それから頸に繃帯を巻いて、やたらに咳をしながら、お医者に見せに行ったら、レントゲンで精細にしらべられ、稀に見る頑強の肺臓であるといって医者にほめられた。文学鑑賞は、本格的であった。実によく読む。洋の東西を問わない。ちから余って自分でも何やら、こっそり書いている。それは本箱の右の引き出しに隠して在る。逝去二年後に発表のこと、と書き認められた紙片が、その蓄積された作品の上に、きちんと載せられているのである。二年後が、十年後と書き改められたり、二カ月後と書き直されたり、ときには、百年後、となっていたりするのである。……


五尺三寸はだいたい160cmくらい。初めての太宰治がこの作品だったらだいぶイメージが違うかも? 青空文庫で読めます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1578_44923.html



コチラはまた欲しくなる1冊です〜挿し絵もイイ✨
『芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語』
https://presswalker.jp/press/7216


ではでは、皆さま、楽しい金曜日になりますように💐


rohengram799 at 08:20コメント(4) | 青空文庫 | アート・博物館・美術館 

コメント一欄

1. Posted by 猫ムスメ   2023年03月24日 13:09
〉稀に見る頑強の肺臓であるといって医者にほめられた。

この一文に噴きました😂
長女ナイス‼︎ 確かに落語っぽい。

太宰はあまり好きじゃないですが、これは読んでみたいな〜と思いました(^∇^)
2. Posted by ミューちゃん   2023年03月24日 15:46
オスカーさん、こんにちは
この作品については初めて知りましたが、当時の女性の160cmて長身だったんでしょうね。それと、あの丸っこいレンズのメガネの事をロイド眼鏡って云うのは知りませんでした。確かジョン・レノンのアルバムのジャケットにロイド眼鏡をたくさん掛けてるジョンの写真が有りましたよね👓
3. Posted by オスカー   2023年03月24日 16:35
猫ムスメ様
兄弟姉妹の妄想は数学絡みで……ソコは私にはちっとも面白くなかった(わからなかった😓)のですが、オチはえッ?となりました。他の人たちもオイオイなキャラなので、前半の自己紹介だけでもぜひ🍎
4. Posted by オスカー   2023年03月24日 16:39
ミューちゃん様
ロイド眼鏡ってよく聞きますが、実際どれだ?と思ったりしますね😅 アニメや漫画では変わったメガネを掛けているキャラも多いし。 160センチで痩せていて…ハイジのロッテンマイヤーさんみたいな雰囲気だったかも?

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