2023年05月02日

だし雲便りNo.2:4月の本棚 〜2023.4 〜

4月の読書メーター
読んだ本の数:54
読んだページ数:6547
ナイス数:2480

おじょらぽん (0.1.2.えほん)おじょらぽん (0.1.2.えほん)感想
チラシの裏に「おじょらぽん」とメモ書きがあり、きっと気になった言葉なのだろうと検索したら絵本だった。睡眠導入絵本なのか? 子どもや動物たちに「おじょらぽん おじょらぽん ねんねんねん」を繰り返す。甲州弁に「おじょおもん(未婚の若い娘)」ってあるらしいけど、聞いたことがないなぁ。宮沢賢治の『やまなし』の「クラムポンはかぷかぶわらったよ」的なリズムの良さかな。絵も落ち着いた雰囲気で可愛らしい。
読了日:04月02日 著者:はせがわ せつこ
娘の生霊娘の生霊感想
コワいというより娘の執着心?心残り?な短い話。青空文庫で→
https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/files/45571_41095.html
読了日:04月02日 著者:田中 貢太郎
しゃうとしゃうと感想
最初「しゅうと」と読み間違えてしまい(オイオイ💦)表紙のインパクトとともにスゴいタイトルの絵本だなぁと思っていました……すみません💦 切り絵の絵本。村人から不気味な男として嫌われている男。彼の妹はかつて村の火山が噴火して被害にあった時、その災害を神の怒りと信じた村人たちに従い、川に身を投げていた。そしてある夜、また雨が荒々しく降って……朗読動画には効果音もついていて、また悲劇が繰り返されるのかとドキドキした。なんかせつない話だった。
動画→
https://youtu.be/qWAzDOIo64s
読了日:04月03日 著者:本田達也
白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)感想
だいぶ前にタイトル買いした本。登場人物がやたらに多くて、誰と誰が夫婦で親子なのか確認しないとわからない……本編に関係ないと思われる不倫やら浮気やらをカットしたらもう少しスッキリ読みやすくなったのではないかと思う。タイトルと内容があっているかと言われるとう~ん……となってしまう。疲れた読書だった。
読了日:04月03日 著者:ネレ・ノイハウス
あなたのための時空のはざま (ハルキ文庫 や 10-13)あなたのための時空のはざま (ハルキ文庫 や 10-13)感想
表紙とタイトルが気にいったので。背景が真っ黒の、ちょっと不気味な謎サイトに「あなたのための時空の狭間が、ここにあるかもしれません」という文章と12桁の数字が。数列は年月日と時刻を表す。日付に心当たりのある人がその時間に思い当たる場所に行くと過去に戻り、また現代に…な物語が5作品。全体的にスッキリしないというか……最後の2作品は私の読解力が低下しているのか、話がよくわからなかった。作者の裏話?的なもの→https://note.com/yazakiarimi/n/n6766efde1b6c
読了日:04月03日 著者:矢崎 存美
いてふの実いてふの実感想
季節が晩秋で初夏の陽気の今とはズレがあるのだけれど、引越しのトラックを何台か見たりして、旅立ちの季節だなぁと感じたので。擬人化された文章は流石です。青空文庫で→
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/4423_7299.html
読了日:04月04日 著者:宮沢 賢治
昭和天皇物語(12) (ビッグコミックス)昭和天皇物語(12) (ビッグコミックス)感想
二・二六事件決起後。「天皇陛下の為に決起した我々を、なぜ鎮圧するのか?! なぜ討伐するのですか?!」……なぜかCoccoさんの「ジュゴンの見える丘」にある「正しいやさしさ」という歌詞が浮かんだ。正しい義憤、やさしさってなんだ? 学校の先生たちはどう教えるのだ? ひとりひとり、ちょっとずつ違う正しさとやさしさがあり、これが一番だって思って行動する…正しさや正義の物差しは時代や状況によって変わるから怖い…と考えたことも思い出した。皇太后がお上に語りかける場面もなんとも言えない。
読了日:04月05日 著者:能條純一,半藤一利
みちづれの猫 (集英社文庫)みちづれの猫 (集英社文庫)感想
猫が出てくる物語はたいていほのぼのしていて、ホッコリ癒やされる💕なイメージがあるけれど、この短編集では最初から看取りの話なので、愛猫家は注意した方がいいかも。出会って一緒に暮らして看取る立場からやがては再会を待たれる立場に…。「ミャアの通り道」「運河沿いの使わしめ」「陽だまりの中」「祭りの夜に」「最期の伝言」「残秋に満ちゆく」「約束の橋」7編。先の展開がわかってはいてもこれ以上は読みたくないとはならなかったのは、自分が猫を飼ったことがなく、別れる辛さを体験したことがないからかなのかなぁ。
読了日:04月05日 著者:唯川 恵
昭和39年の俺たち5月号昭和39年の俺たち5月号感想
◆おいらは三枚目:今は二枚目半とか三枚目とか聞かなくなった◆双子歌集の呪い:ザ・ピーナッツ、こまどり姉妹、リンリン・ランラン、ザ・リリーズ、祐子と弥生…この双子歌手は知っているけど他にもツインキー、あいあい、レモンレモンズとかいたなんて! グループと違い、双子デュオは個性の差異や成長過程が見えにくい、苦労も2倍…確かに◆山口百恵 俺たちのベストアルバムを作ろう:知らない歌がたくさんあった。百恵ちゃんはやっぱりスゴい◆昭和B級ブームメモリアル:文房具、食品、おもちゃに一発屋スター😅 懐かしかった!
読了日:04月05日 著者:
エゴイスト (小学館文庫 た 42-1)エゴイスト (小学館文庫 た 42-1)感想
エゴイストって自覚している人はまだいいんじゃないだろうか。そんなことを思う。自覚なく愛情を押しつける人もいるだろうし。安全地帯の『反省』という歌にある「そう言えばありがとうってこの頃うまく言えない 簡単なことだったのになぜか難しくしてる」や谷川俊太郎さんの詩『ありがとうの深度』を思い出した。「ごめんなさいよりありがとうって言って」というのはわかるけど、なぜか言えなかったりする。有難さがわかるから余計に申し訳なさが勝ってしまうような。謝ることで生きることを許されているような…誰の立場でも苦しくなる話だった。
読了日:04月06日 著者:高山 真
少女の風切羽少女の風切羽感想
Kindle無料。「風切羽」は鳥の両翼にある羽のこと。翼の後方縁にあり飛行する際に風を切ることに由来。少女のつぶやきとイラストが可愛かったりセクシーだったり。素敵です😍 大きなサイズで見たいなぁ。
読了日:04月07日 著者:加藤龍勇
songline 自転車型楽器の旅songline 自転車型楽器の旅感想
『少女の風切羽』に続いてKindle無料。つけられたタイトルも面白い。ポスターにして飾りたいようなイラスト。曲線が美しい✨
読了日:04月07日 著者:加藤龍勇
神様の御用人 継いでゆく者 (メディアワークス文庫)神様の御用人 継いでゆく者 (メディアワークス文庫)感想
「実らせる者と、受け取る者。/代わりに差し出される、感謝と祈りの言葉。/お互いを生かし合う神と人。/いくつ季節がめぐり、日の本にいくつの朝と夜が繰り返されようと、変わらない理。」(P66)「代替わりを迎え、大嘗祭を終えた天皇(すめらみこと)の足音は変わるんだ。神々の力を取り込み、一介の跡継ぎから、日の本を背負う者へと変わった足音を聞くのが、いつも楽しみだった……」(P68)久久紀若室葛根神(くくきわかむろつなねのかみ)…相変わらず神様の名前が読めない、覚えられないのだけれど、新シリーズ制作決定は嬉しい🙏
読了日:04月07日 著者:浅葉 なつ
羽織と時計羽織と時計感想
2021年大学共通テスト国語の問題文に使われた『羽織と時計』。朗読動画を見つけたので視聴。朗読者の声がいいです(笑)
https://youtu.be/9dMekSARFi0
W・Bくんとの思い出の羽織と時計にまつわる話。
講談社文芸文庫のこの本に収録されているようです→
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000169071

読了日:04月08日 著者:加能作次郎
赤い魚と子供赤い魚と子供感想
昨日(4/7)は小川未明の誕生日だったそうで…You Tubeで朗読動画を見つけたので。子どもを思う母親の気持ちは人間も魚も同じ。昔から花を食べてはいけないといわれている。食べると体に変わりができる。食べるなというものは、なんでも食べないほうがいい……綺麗だけれどやはりせつなさがあるのが小川未明でしょうか。
https://youtu.be/GYkm69MDhxI
青空文庫→https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/51093_48257.html
読了日:04月08日 著者:小川 未明
雑草転生 ~エルフの里を守りたい~ (1) (アース・スターコミックス)雑草転生 ~エルフの里を守りたい~ (1) (アース・スターコミックス)感想
いろんな転生モノはあるけどまさかの雑草転生😱
「光合成」で元気回復。ハイエルフのワンパク(死語?)な幼女と出会い、「エルフの里」に連れて行かれて😅 コミカライズなのね。サクッと3巻で終わっているらしい。雑草学会ってあるんだよねぇ→
https://wssj.jp/
読了日:04月10日 著者:幾夜大黒堂
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2023年4/18号[追悼・坂本龍一]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2023年4/18号[追悼・坂本龍一]感想
書店で[追悼・坂本龍一]特集のみパラパラと。大江千里さんの話がよかった。https://www.newsweekjapan.jp/magazine/440456.php
読了日:04月11日 著者:
【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
えっ、こういう話だったの?!とビックリ。そうか、そういう意味のタイトルなのか! 面白い! 今後の展開が気になる漫画。アニメ、見る(笑)
読了日:04月12日 著者:赤坂アカ,横槍メンゴ
ごめんなさい、ずっと嘘をついてきました。 ――――福島第一原発 ほか原発一同ごめんなさい、ずっと嘘をついてきました。 ――――福島第一原発 ほか原発一同感想
1冊まるまるではなく書肆侃侃房サイトの試し読みで(4回)。本文にはない著者からの短い追記あり。
https://note.com/kankanbou_e/n/n84bb20b62704?magazine_key=m1c3b12626069
読了日:04月12日 著者:加藤就一
第一巻 喋るおたまとの癒される毎日第一巻 喋るおたまとの癒される毎日感想
Kindle無料。2巻まで。タイトル通りしゃべるおたまとのゆるゆるした日常。
読了日:04月12日 著者:枇杷かな子
葉っぱのフレディ―いのちの旅葉っぱのフレディ―いのちの旅感想
タイトルはよく見聞きしていたけれど、ちゃんと読んだのは初めて。6歳から、とあったけれど小さい子が読んだらどんな感想を口にするのだろう? 綺麗な本だった。
読了日:04月13日 著者:レオ バスカーリア
ビバリウムガイド No.100 2023年03月号 ビバガの過剰な愛情 [雑誌]ビバリウムガイド No.100 2023年03月号 ビバガの過剰な愛情 [雑誌]感想
キモい書影で申し訳ない🙏 しばらく立ち読みしないうちに100号になっていた! ヘビのページはあまり好きじゃないので見ないようにして、カメさんとかを楽しむ🥸 ◆さかなクンからのお祝いイラストが可愛いかった。◆マルメタピオカガエル:おとぼけ感がたまらん!◆100号記念!ビバガTALK STAGE スペシャルゲスト THE ALFEE 坂崎幸之助さん✨ 坂崎さんは上陸組だった。昔、熱帯魚とか飼ってたけどその後、爬虫類など陸上生物を飼っている人のことをいうらしい◆骸の世界「骨からみる爬虫類」など。
読了日:04月13日 著者:
六道の悪女たち 1 (少年チャンピオン・コミックス)六道の悪女たち 1 (少年チャンピオン・コミックス)感想
無料で3巻まで。悪女限定でモテモテになった主人公。学園ラブコメなのか? 向日葵さんが一途で可愛すぎる😍 
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/viewer/free/B00160692261/
読了日:04月13日 著者:中村勇志
戦火のオートクチュール(祥伝社文庫さ24-1) (祥伝社文庫 さ 24-1)戦火のオートクチュール(祥伝社文庫さ24-1) (祥伝社文庫 さ 24-1)感想
タイトル買い。『マドモアゼル』(島村匠名義)改題。血塗られたシャネルスーツは祖母の形見だった。ココ・シャネルやエヴァ・ブラウンが登場、ヒトラーがパリを占領した時代に生きた祖母。祖母と確執がある母、その母と疎遠な娘であるフリーライターの真理。母と渡仏しスーツの謎を解こうとする。申し訳ないがなかなか読み進められなかった。語り手がころころ変わるパターンの小説は今までも読んで来たがこれは読みにくかった。語り手が変わる時にもう少し余白が欲しかったし、誰をメインにしたいのかがわかりにく散漫になった印象。
読了日:04月13日 著者:佐野広実
桔梗の別れ桔梗の別れ感想
登場人物は境笛子と母の杉江、青年ふたり(金津朔郎と酒巻深)の4人。
女たちに振り回されてかわいそうな殿方たち。ラストシーンの無邪気さと残酷さ。映像で見たらきっと美しくてかなしいと思う。『綺麗な水ね。おや、あれ、桔梗の花よ……誰か取つて捨てたんだわ。五六本ひと塊りになつて流れて来るわ……』
青空文庫で→
https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/51830_47167.html
読了日:04月14日 著者:岸田 国士
猿小僧猿小僧感想
オオカミに育てられた子どもとか一時期話題になったことがあったけれど、猿たちの集落?に迷い込んだ貧乏小僧。そこで揉め事を起こさず知恵を出し協力しておだやかに暮らす。人間商売サラリとやめて……そんな話。羨ましいような、それではいけないような。
青空文庫で
https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/934_21816.html
読了日:04月15日 著者:夢野 久作
HAPPY&BITTER TASTE スナック感覚で読める短編集HAPPY&BITTER TASTE スナック感覚で読める短編集感想
短めの漫画が12編。Kindle無料。
読了日:04月17日 著者:駒津ゆはり
3分で読める! ティータイムに読むおやつの物語 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)3分で読める! ティータイムに読むおやつの物語 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
和菓子、洋菓子、異国のお菓子、時代も現代だけでなく、いろんなおやつにまつわるショートストーリー25作品。寝る前に読むには向かなかったかもしれない(笑) インドのおやつ「ガジャルハルワ」はわからなかったので検索。「祝祭菜」はやはりアルフォートだろうかと「〇〇〇の中」(ネタバレになるのかもしれない)を思い出したり。肝油は懐かしかった。やっぱりたくさん食べたくて薬局で買ってもらった記憶がある。久しぶりに食べたくなった。
読了日:04月17日 著者:
木になった亜沙 (文春文庫)木になった亜沙 (文春文庫)感想
タイトル買い。なぜそーなる?!ばかりを気にしていたら先に進めない。しんどさはあるけれど、書かれていることの中には自分の体験したこと、思ってたことの欠片がたくさんあった。それはどうにか懐かしい過去になったものもあるし、ササクレだったりする。最後の話はハッピーエンドなのかなぁ。単行本には未収録のエッセイつき。「作者が実際に体験したことを書くのがエッセイだと思い込んでいた私は、こんなに嘘ばかりついて大丈夫なのだろうかと心配になった。」(P176)エッセイの定義は私もよくわからないが。解説は村田沙耶香さん。
読了日:04月18日 著者:今村 夏子
ケンガイ(1) (ビッグコミックス)ケンガイ(1) (ビッグコミックス)感想
レンタルビデオ店でバイトしている人たちのなんとも言えない人間関係……でもありそうなのがリアル。映画の話はほとんどわからなくて残念。主人公の好きな相手はかなり難しい相手だけれど、うまくいくのかなぁ。絵柄は好き。1巻無料。
読了日:04月19日 著者:大瑛ユキオ
初夏の春巻 食堂のおばちゃん(13) (ハルキ文庫 や 11-15)初夏の春巻 食堂のおばちゃん(13) (ハルキ文庫 や 11-15)感想
焼酎や日本酒の世界も奥深い。昆虫食の話題にはちょっと…となってしまった。いろんな食文化があるのはアタマではわかっていても目の前にあったり、食べている人を見るのはきっとムリ! 迷い犬の話では小さい頃、食品を扱っているから、保健所から怒られるから、と両親に言われて犬を飼えなかった私には複雑な気分だった。
読了日:04月19日 著者:山口 恵以子
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん (角川スニーカー文庫)時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん (角川スニーカー文庫)感想
タイトル通りの話。時々ボソッとがカワイイ! ラノベにおいてイラストの力は偉大(笑) アニメ化決定と聞いたけれど、前にアニメになってなかった? 活字で読む前にアニメで見た記憶があるのだけれど、違う話だったのか?と今、軽く混乱している😱
読了日:04月20日 著者:燦々SUN
かちかち山かちかち山感想
カチカチ山のパロディかと思ったら他の昔話も絡めて、なんだかノスタルジックな叙情詩のような短編になっていてビックリした。追記→①北原白秋のカチカチ山(童謡?)https://youtu.be/a_85hLeqdsU
②「カチカチ山と花咲爺」岸田劉生・武者小路実篤
https://korogarobook.stores.jp/items/602602486e84d52ef6f8b5d0
読了日:04月20日 著者:芥川 竜之介
かちかち山かちかち山感想
『カチカチ山殺人事件』を読む前に、そうだ、カチカチ山のおさらいをしようと思って読む。
おばあさんのきねを取り上げて、麦をつくふりをして、いきなりおばあさんの脳天からきねを打ち下ろし、
おばあさんを料理してたぬき汁の代かわりにばばあ汁をこしらえ、自分はおばあさんに化けておじいさんのえりを待ち……あぁ、小さい頃読んだ絵本では、おばあさんはケガをしただけだったはずなのに😱😱😱 ウサギさんがいなかったらおじいさんはただ泣き暮らして一生を終えたのだろうか?
読了日:04月20日 著者:楠山 正雄
頭と足頭と足感想
船中で新聞記者の里村は本社へ発送すべき電文の原稿を書いた。ライバル社A新聞の記者田中も同じ船にいる。彼も原稿を仕上げたらしい。港には郵便局は一つしかない、従って送信機も一つしかない。郵便局は波止場から十町もはなれているらしいので、体力のすぐれている田中が先に着き、ダラダラと独占されたらコチラは夕刊に間に合わない。彼を出し抜くにはどうすればと頭を働かせて…?!
青空文庫で→
https://www.aozora.gr.jp/cards/000221/files/43607_17126.html

読了日:04月21日 著者:平林 初之輔
死後死後感想
自分が亡くなった後の出来事を夢に見る。話の展開が普通にこうなっているかも、と思える。ありそうな感じ。死んでから生きている人間と話せたらたけど。常に死ぬことを意識していたということなのだろうけど。青空文庫で→https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/146_15197.html
読了日:04月22日 著者:芥川 竜之介
カチカチ山殺人事件: 昔ばなし×ミステリー【日本篇】 (河出文庫)カチカチ山殺人事件: 昔ばなし×ミステリー【日本篇】 (河出文庫)感想
1989年刊行『お伽噺ミステリー傑作選』の改題・新装版。昔話をモチーフに、とあったのでもっちりパロディ的なアンソロジーかと思ったけれど違った。昭和テイスト満載〜私が小・中学生くらいの頃に見ていたドラマのイメージ(笑) 読みにくいわけではないけれど、サクサクも進まなかった。
読了日:04月22日 著者:伴野朗,都筑道夫,戸川昌子,高木彬光,井沢元彦,佐野洋,斎藤栄
魔人サン・ジョルディ魔人サン・ジョルディ感想
サン・ジョルディの日だ!と唐突に思い出したので再読。万引き被害も理由のひとつだろうけれど、町の本屋さんはどんどん消えてゆく。『宇喜多の楽土』買ってない、読んでないままです、すみませんm(_ _;)m
読了日:04月23日 著者:木下 まさき
読書家の夫(記念日にショートショートを)読書家の夫(記念日にショートショートを)感想
こちらもサン・ジョルディの日つながりで。ダンナさま、違う本だったら違う結末が……?!
読了日:04月23日 著者:行成 薫
幸運を呼ぶ本幸運を呼ぶ本感想
サン・ジョルディの日って定着しないですよね。
【くちづけのネックレス】
https://sp.uta-net.com/movie/130412/
1986年にサン・ジョルディの日イメージソングがチューリップというショーゲキ! そして知っている人はどれくらいいるのかわからない【ふたりのサン・ジョルディ】という歌!
https://petitlyrics.com/lyrics/2675122
やっぱりキングさま作を外すワケにはいかない(笑)ので読み返しました。
読了日:04月23日 著者:ヒデキング
プレゼントに最適な本プレゼントに最適な本感想
サン・ジョルディの日に再読ショートショート4作目🌹 やっぱり理解するのに時間がかかったわ〜だって彼氏が……😱😱😱
詳細ページが削除になっていましたが、公式ホームページのスペシャルコンテンツから読めました🥸
http://www.yoshihisakita.com/ss07.html
読了日:04月23日 著者:喜多 喜久
Seven Stories 星が流れた夜の車窓から (文春文庫)Seven Stories 星が流れた夜の車窓から (文春文庫)感想
表紙とタイトル買い。九州を走る豪華寝台列車「ななつ星」を舞台にしたアンソロジー。三浦しをんさんの「夢の旅路」は長い付き合いの女友だちふたり旅。確かに年配の男ふたり旅って聞いたことがないかも。女同士はお互いに訪ねたり電話したり旅行するけど、殿方たちはフラリと友人を訪ねる…がイメージにあるような。桜木紫乃さんの「ほら、みて」には同名の絵本が出てくる。でもこれは市販本ではなかった→https://ameblo.jp/fm946-satopu-blog/entry-12642573223.html
読了日:04月23日 著者:井上 荒野,恩田 陸,川上 弘美,桜木 紫乃,三浦 しをん,糸井 重里,小山 薫堂
赤とんぼ赤とんぼ感想
◆日向かやさんのかわいらしい朗読を聴いたあとに青空文庫で→
https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/4253_10259.html
◆朗読→https://youtu.be/JXxxlWQWTp8
◆分類上では「トンボ科アカネ属」に属するトンボのことを総称して赤トンボと呼んでいるらしい。一般的には、アカネ属に属するトンボで日本全国に普通に見ることのできるアキアカネ(秋茜)を赤トンボと呼ぶことが多い。

読了日:04月24日 著者:新美 南吉
子どものすきな神さま子どものすきな神さま感想
重水麻由さんの朗読で。子どもたちの声の使い分け、さすがだと思いました。
https://youtu.be/3_2U7a05nCY
青空文庫はコチラ→
https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/4720_13217.html
読了日:04月24日 著者:新美 南吉
白野真澄はしょうがない (創元文芸文庫 LA-お 1-1)白野真澄はしょうがない (創元文芸文庫 LA-お 1-1)感想
東京創元社さんのブログで読んでからずっと気になっていた1冊。http://www.webmysteries.jp/archives/30883607.html
「真澄」って名前で思い浮かぶのは桑田真澄、岡田眞澄、紫の薔薇の人の速水真澄さま(笑) なぜか男性ばかりだった。同姓同名だからといって同性とは限らないし、呼ばれ方も違うし、もちろん人生そのものが違う。『これは規定と選択の物語だ。/名前は規定するものである。だがどのように規定するかは本人の選択次第なのだと、本書は告げているのである。』解説にあった通り!
読了日:04月25日 著者:奥田 亜希子
わけもなくさみしかったらわけもなくさみしかったら感想
中学生時代にもらって、行方不明になってしまったので、数年前自分の誕生日プレゼントとして古本屋で見つけて買った、懐かしいサンリオ・ギフト文庫。4月が誕生日の私には『四月生まれだったら』という詩の最後にある「4月はいっぱいあったが/私はいつまでも一人だった」が昔はとても悲しかった。今は自分で選んだ「一人」なのかも、と考えたりする。『ひとりぼっちがたまらなかったら』の「私が捨てた言葉は/きっとだれかが生かして使うのだ」も好きなフレーズ。
https://hanamuguri.com/?pid=162389741
読了日:04月26日 著者:寺山修司
正しい女たち (文春文庫 ち 8-4)正しい女たち (文春文庫 ち 8-4)感想
6つの短編集。登場人物がビミョーに繋がっている作品だったのかと解説を読んでから気がついた😓
最初の「温室の友情」にある「女の友情はもろいから、ちょっとした環境の違いでひびが入るから、こうやって同じように進んでいくのが一番正しい道。そうしなきゃ、一人ぼっちになってしまうから。」(P39)これがコワい。友情でもなんでもない。コイツにとって便利で安全、安心な道というだけじゃないか。仲良く付き合っているようで本音は違う4人。「海辺の先生」が一番好きだった。表紙は単行本の方がいい。
読了日:04月26日 著者:千早 茜
いとなみいとなめず(1) (アクションコミックス)いとなみいとなめず(1) (アクションコミックス)感想
3巻まで無料で。交際0日婚とかスキンシップゼロ夫婦とかありますけど、これを合わせてもっと純粋にした感じというのかなんというか。まわりの人たちがいい人たちだからの新婚生活って感じ。いちご模様のペアパジャマとかカワイイ! 4巻から波乱の展開があるのか?
読了日:04月27日 著者:水瀬 マユ
センチメンタル キス 1 (マーガレットコミックス)センチメンタル キス 1 (マーガレットコミックス)感想
1巻無料なので読んだ。
主人公は女子大生の夏川佑菜。多忙な中学教諭の母と反抗期な中学生の妹・菜々と3人暮らし。バイトに家事に忙しい毎日に妹がトラブルを起こし……それがきっかけで年下の高校生男子と出会う。彼の方はラブモード全開なのになぁ(笑) いかにも少女漫画な感じがいい! 
読了日:04月28日 著者:小森 みっこ
背高泡立草 (集英社文庫)背高泡立草 (集英社文庫)感想
いかにも芥川賞という感じ(あくまで個人の感覚)の話だった。草刈りにやってきた家族たちの会話はありふれたもので、その疑問ももっともで…その中に過去の出来事(歴史)が挟まれて、読みにくいと言えば読みにくい。過去話で鯨獲りの話があり、水中で呼吸を長く止めていられる秘密?として陸で喋りすぎないこと「口から出ていくことばのぶんだけ、息も短く、切れぎれのものになってしまう」「無口な者は、息が肺のなかでひとつのおおきな塊のまま留まっていてくれるから、いつまでも海に潜っていられる」というのは面白く感じた。(P94)
読了日:04月28日 著者:古川 真人
ながたんと青と-いちかの料理帖-(1) (KC KISS)ながたんと青と-いちかの料理帖-(1) (KC KISS)感想
こちらがドラマで撮影に使われたとの記事を偶然見つけたので気になり2巻まで読む。
https://www.chourakukan.co.jp/news/post-16639.html
昭和26年京都で歴史ある料亭の長女・いち日(34歳)は戦争未亡人。調理師としてホテルに勤めているが、料亭は存続危機で資金提供目的で大阪の有力者の三男・周(19歳)を妹の婿にと。しかし妹は料理人と駆け落ち!かわりに15歳年下の周と結婚することになったいち日😱 出てくる料理が美味しそう!形ばかり夫婦のふたりの関係も気になる😄
読了日:04月29日 著者:磯谷 友紀
ゴールデンボーイの憂鬱ゴールデンボーイの憂鬱感想
GWだからといって特に予定もないけれど、出産予定日でまだかなまだかな~!とか落ち着かない人たちもいるかも。なまえ、なまえ、なまえ〜ゴールデンボーイだけは止めないと!(笑)
読了日:04月29日 著者:木下 まさき
恋愛未満 (光文社文庫)恋愛未満 (光文社文庫)感想
タイトル通り「恋愛未満」の5つの話。なんかどれもドラマや漫画のような展開で読みやすいのだけれど、どこかもの足りなさも感じたりして😅 表紙がなぜドーナツなんだろ?と思っていたが、最後の「夜の森の騎士」に出てくる顔色の悪い技師が食べていたものだった。この話は認知症の母親と離婚して実家に戻ったひとり娘の話で「病院でのエピソードは、母親の死と放射線技師とのロマンス以外、実母が入院したときの体験そのままです。」とご本人。タイトル含め(辛いが)この話が一番好きかも。オールドファッションが食べたくなった(笑)
読了日:04月29日 著者:篠田 節子
綿貫先生は嘘をつかない(記念日にショートショートを)綿貫先生は嘘をつかない(記念日にショートショートを)感想
記念日にショートショートを企画のエイプリルフール編。行成薫さんのは全部読んでいたと思っていたけど、漏れがあったようだ。医者と嘘っていろんな問題が……方便なのか救いなのか。綿貫という名字がまた……「四月一日」を使うのはあまりにも、ですもんね。このワタヌキさんに出会ったことはないけれど。こちらで行成薫作ショートショート30作品がまとめて読めます。
https://note.com/kaoru_yukinari/m/m0ef6764d1794
読了日:04月30日 著者:行成 薫

読書メーター


rohengram799 at 08:05コメント(4) | 月刊・空のお城図書館  

コメント一欄

1. Posted by イネス   2023年05月02日 09:34
『エゴイスト』は映画は観たけど原作はまだなんです。愛してるがゆえに時間もお金も体も心も何もかも相手のために差し出す。その対象は愛する当人だけでなく、その人の家族にまで広がっていく。差し出す方はその行為自体が無上の喜び。まさにエゴ。差し出される方は始めは驚き戸惑うけど、そのエゴを受け取ることが愛の成就になっていく。美しく哀しく切ないお話でした。主役のふたりがほんとうによかった……特に龍太役の宮沢氷魚さんはまさに天使のようなピュアな存在感でした✨映画が良すぎて原作を手に取るのを躊躇してましたが、やっぱり読んでみようかな。
『かちかち山』原典はかなり残酷なお話ですよね💦けど子どもって意外とそういう描写もさらっと受け止めてしまう。大人の方がいろいろ勝手にリミッターが働いてしまうのかもですね。武者小路実篤版があったとは知りませんでした!太宰治版の小悪魔美少女うさぎがとても好きです。このうさぎ、たぬき以上に残酷な性格してる気がする……😱
2. Posted by さち   2023年05月02日 14:47
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』試し読みしました。可愛いお話♡ 二人の成り行きが気になります。マーシャさんはマリアの愛称なのかぁ、と初めて知りました。
ロシアの愛称って可愛いな🎶
3. Posted by オスカー   2023年05月03日 08:16
イネス様
「エゴイスト」映画を見てから原作を読んだ人も多いようで、映画の補足としての感想などもありました。鈴木亮平さんのあとがきも真摯でよかったです。
初夏に木陰で読書する女学生とか見たい……こんな私ですが、またよろしくお願いいたします🌹
4. Posted by オスカー   2023年05月03日 08:19
さち様
時々、カワ(・∀・)イイ!!だけを追求する漫画を読みたくなります😄 なんか癒やされる〜外国名は短いのに限る!(笑)
今月もよろしくお願いいたします🍒

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