2023年10月05日

いなつるび雲便りNo.1∶9月の本棚 2023.9

9月の読書メーター
読んだ本の数:70
読んだページ数:9967
ナイス数:1982

はやい秋(青空文庫)はやい秋(青空文庫)感想
登場人物の年齢がまさかの…だった😅 まだ煙草をスパスパ吸える時代だったのだと思ったり。夏の日の記憶はずっと残りそう。タイトルもうまいなぁ、さすがだ。
読了日:09月01日 著者:山川 方夫
夜汽車 (新潟文楽工房)夜汽車 (新潟文楽工房)感想
タイトルと表紙が気になり読む。最新の話は『風、巡り往く』中学3年生の初夏にやってきた、めずらしい転校生・坂崎雪生。旅役者の子どもかと思った。山下和美さんの「不思議な少年」ぽさもあった。『夜汽車』にも人々の怪我を治す不思議な力を持つ青年が現れる。彼とその姉に関わる話。
あとがきを読んで自分が「風の又三郎」「山月記」「グリーン・マイル」を連想したのは間違ってはいなかったな、と思った。他の話も読んでみたい。

読了日:09月01日 著者:ヤマダ マコト
死んだら遺体はどうなるの?: おくりびと 納棺師が語る自殺 孤独死 事故死 涙なしには語れない!苦悩と感動のエピソード集 もふねこ出版死んだら遺体はどうなるの?: おくりびと 納棺師が語る自殺 孤独死 事故死 涙なしには語れない!苦悩と感動のエピソード集 もふねこ出版感想
なんだかあっという間に読み終わってしまい、正直、えっ、これで終わりですか?って感じだった。同じようなテーマならコミックエッセイの方がよかったかなと思う。気持ちは伝わるけど、これが序章みたいな感じだった。
読了日:09月02日 著者:もふねこ出版,おくりびと納棺師さん
ミスミソウ 完全版 : 1 (アクションコミックス)ミスミソウ 完全版 : 1 (アクションコミックス)感想
最終巻までイッキ読み。田舎だから、の一言で終わるものではなく、どこでも規模の違いはあれ同様のことが起こりうるのでは? しかし、なぁ……もういい歳になっているワタシなどはおいといて、思春期のコたちはこれを読んでどんなことを思うのだろう。誰の立場で読むのか、考えるのか。スゴい話だ。
読了日:09月02日 著者:押切蓮介
過去からの使者~悪因悪果~ 1巻 (まんが王国コミックス)過去からの使者~悪因悪果~ 1巻 (まんが王国コミックス)感想
小学生時代、いじめられた子どもたちが大人になってから復讐する物語。3巻完結で全部読む。いじめた方は綺麗さっぱり忘れている。最後がなんだか納得いかないのは私の性格が悪いからだろうか。あと3巻でいいところなのにセリフの再会が再開になっていて、ちょっと興醒めしてしまった。
読了日:09月02日 著者:北村 永吾
雨の中の涙のように (光文社文庫 と 22-5)雨の中の涙のように (光文社文庫 と 22-5)感想
メロドラマか昭和歌謡みたいなタイトルだと思いつつ読む。もう少し毒気のある遠田作品の方が好きかな。堀尾葉介という美しく才能に溢れ出会う人たちを虜にする男をめぐる連作短編集。彼が積極的に何かをするというより彼の存在によりまわりがざわつくみたいな感じ。彼自身の抱えているものも明かされていく。映画や洋楽など好きな人なら出てくるタイトル、曲名におー!となってより物語を楽しめそう。私はなんとなく聞いた事がある程度。木琴ではなく炭琴もあるとは知らなかった。悪くはなかったけど、次はもっとダークな話が読みたい。
読了日:09月02日 著者:遠田潤子
家政婦のブキミ (1) (COMIC ヤミツキ)家政婦のブキミ (1) (COMIC ヤミツキ)感想
3巻まで。ブキミなんて可愛らしいものではない……いろいろヤバいことが出来る資金はどこから?と違うことも気になってくる。家政婦を雇うようなことはないけれど、ヒミツを見つけられるくらいならまだマシなのかも。コワい😱
読了日:09月03日 著者:伊藤あんよ
妖精とバレエ妖精とバレエ感想
横書き。少女の名前がモモだけれど外国の女の子みたいな感じ。イラスト全体的にやわらかくて外国っぽい雰囲気。おばちゃんだからそう思うのか?😅 好きなものを努力して続けてね、という未来の自分からのメッセージのような話。
読了日:09月03日 著者:古本 美筒
トウシューズをはいたネコ 保護猫チャーリーの物語トウシューズをはいたネコ 保護猫チャーリーの物語感想
交通事故に遭い動物愛護センターに運ばれたネコのチャーリー。「殺処分ゼロ」を願って実話をもとに描かれた絵本。バレリーナっぽさを全面に出した話だと思っていたのでちょっと拍子抜けしたかな。最後の写真は可愛い。引き取られて幸せに暮らすチャーリー。でもお父さんお母さんはチャーリーが突然いなくなり事故にあったなんて知らないままのはず。どうなったのかが気になる。なんとなく中途半端な感じになっているのが残念。
読了日:09月03日 著者:文:にゃんこバレリーナ","絵:山口 けい子
九月の雨九月の雨感想
雨の朝だったのでタイトルが気に入り〜久しぶりに片岡義男作品。最初、文章がぶつ切りの印象がありこんな感じだっけ?となる。19歳の今西クン、8月26日からバイクでひとり旅。父は美人社長と再婚が決まり、顔合わせも済んだ。この人に心奪われて…な展開じゃなかった。仲のいい女友だちが出発時写真を撮ってくれた。彼女はそれを送ろうと思うのだが住所がわからない。連絡してくれるって言ったのに…みたいな。封をしたあとに文字を書くと中に入れた写真に跡がつかないか?と余計な心配をしてしまった。初出1981年小説ジュニアに納得😄
読了日:09月04日 著者:片岡義男
止まない霧止まない霧感想
ため込んでいたKindle作品を整理中。だいぶ前にダウンロードしていた作品。
タイトルや内容があっているかどうかビミョーではある。湿った男、ほどほどで満足していた男の初恋物語と言えばいいのか。最後がああいう形になるとは思わなかった。誰の胸にも霧というより靄がかかった状態になりそう。
読了日:09月04日 著者:初瀬明生
きみにみえるように (星と森の絵本)きみにみえるように (星と森の絵本)感想
天文台のまち 三鷹発の絵本シリーズ 「星と森の絵本」第1弾。ある小さな星に空をみるのが好きなクマがいて青い星を見つけた。「あの星にもだれかいて、こっちをみているのかな」と思い、虹をくぐり森を抜け線をひき続けるクマのお話。
読み聞かせ動画で
https://youtu.be/EICdvi4ALcg?feature=shared
読了日:09月05日 著者:青野 広夢
みけの ごうがいやさんみけの ごうがいやさん感想
タイトルを「みけのこうがいやさん」と読んでしまって、小間物屋のミケさんが笄(こうがい)を売っている話だと思っていた😅 人間にしたらいいものであっても猫には煩わしいものなのだなぁと。
読了日:09月05日 著者:小川 未明
10代の時のつらい経験、私たちはこう乗り越えました (コミックエッセイ)10代の時のつらい経験、私たちはこう乗り越えました (コミックエッセイ)感想
乗り越えられたこともあれば停滞したままのこともモヤモヤしたままのこともある。誰かに話したことで少しはラクになれたならいいなと思う。今は情報が多すぎるけれど、何か自分の救いになるもの、お守りになるものが見つかりますように。
読了日:09月05日 著者:しろやぎ 秋吾
霊能者ですがガンになりました (ぶんか社コミックス)霊能者ですがガンになりました (ぶんか社コミックス)感想
タイトルはよく目にしていた。病院の対応とか医者との相性とかいろんな申請とか……病気になるとやらなければならない手続きも多い。お元気になられたのだと思っていたので残念です。
読了日:09月05日 著者:小林薫,斎
強制除霊師・斎 (1) 怨念旅館 (あなたが体験した怖い話)強制除霊師・斎 (1) 怨念旅館 (あなたが体験した怖い話)感想
シリーズは12巻まで?は読んだかな。順番はバラバラだったけど。ネコたちのために日帰り! かなり体力を消耗すると思うのだけれど……。ドSキャラ設定になっているけれどそんなことはないと思う。信じる信じないは読み手の判断だろうけれど、話をまとめるのは大変だったろうなぁ。私自身はなんの体験もなし。よく何人も同じ人が同じ人物を守護霊とか生まれ変わりって言うけど、どうなんでしょうねぇ。斎さんが私の側にいる!という人もいるのかな、信じないけど(笑)
読了日:09月05日 著者:小林薫
きんぎょ生活 No.9 [雑誌]きんぎょ生活 No.9 [雑誌]感想
本屋さんでなかなか見かけないなぁと思っていたら年一回の発行なのね😅 表紙がAIっぽいなと思ったんだけどどうなんだろ? 作者さんはランチュウを飼育しているらしい。金魚やメダカはは普通の金魚が一番いいと思うけどなぁ。こちらの書評にもある「体色の不思議に迫る」はへー!となった。
https://book.asahi.com/article/14975759
ついでに「ビバリウムガイド」もパラパラみてきた。猛暑での飼育環境を整えるみたいなページにワインセラーの活用があって、まぁ温度管理はしやすいよなと😅
読了日:09月05日 著者:
しらふで生きる 大酒飲みの決断 (幻冬舎文庫)しらふで生きる 大酒飲みの決断 (幻冬舎文庫)感想
いろんな例え話とか本歌取りのような詩作?とか部分部分面白いところはあるのだけれど、ダラダラした感じがして私にはあわないなぁ、と思ってつまみ食いのような読み方になった。むしろ解説だけ読んだ方が内容がわかった気がする😅 私はお酒も飲まないし煙草も吸わない。人生、ソンしている気分は少しある。
読了日:09月05日 著者:町田康
五年後に (双葉文庫 さー 49-01)五年後に (双葉文庫 さー 49-01)感想
デビュー短編集。表題作はよく歳下から告白されたりしたら特に意味もなく言いそうな「5年後に言ってくれたらうれしいのに」の言葉に纏わる話。思春期の女の子の思い込みも恐ろしいな…な話だった。「眠るひと」の最後にあった【父の遺品を整理しながら母が、お父さんはね、「眠るひと」になったのよ、と言ったことがあった。「眠るひと」は心のなかにずっといて、いつでも話しかける事ができるのだと。】(P188)この言葉に「安らかにお眠りください」の意味の深さを思ったりした。「教室の匂いの中で」はすごくリアルで元中学教師に納得。
読了日:09月05日 著者:咲沢 くれは
流水さんの霊能修行記 (ぶんか社コミックス)流水さんの霊能修行記 (ぶんか社コミックス)感想
浮遊霊、霊能者行脚と再読してこちらを読む。安易に滝行とかしてはいけないし、護摩炊きなどはよく芸能人が禊ぎ的にやっているのをテレビでは見てうーん、と思ったことがあるので詳しく知ることが出来てよかった。
読了日:09月05日 著者:流水りんこ
母親を陰謀論で失った (シリーズ立ち行かないわたしたち)母親を陰謀論で失った (シリーズ立ち行かないわたしたち)感想
新型コロナ、またワクチンについては今も陰謀論がたくさん語られている。ワクチン消費のために患者数を増やしていると言われても仕方ないような政府の言動もある。陰謀論を信じる母親に揺り動かされる息子とその家族たち。
「母親が信じる陰謀論の正体とはなんなのか?」「陰謀論を信じている人はどんな人なのか?」
そして「なぜ母親は陰謀論を信じてしまったのか?」コロナ関連だけでなく陰謀論ってアチコチにある。人は信じたいものしか信じないし、それが間違いだとわかったらまわりを責めてまた新しく信じられるものを探し回る気がする。

読了日:09月06日 著者:まき りえこ
かもめ食堂 (幻冬舎文庫)かもめ食堂 (幻冬舎文庫)感想
電子書籍セールで購入。紙本で落ち着いて読みたいなぁ、と思っていたけれど、サクサク進んでしまい、読み終わってしまった。案外短かったのでちょっと拍子抜けした感じもある。電子と紙ではどこか違いがあるのだろうか? この延長線上にあるのが『れんげ荘物語』シリーズなのかな。
読了日:09月07日 著者:群ようこ
ささひと 1ささひと 1感想
2巻で打ち切りになったということ? 可愛いパンダ(私は目がケダモノだと思っているが)がただのエロ野郎になって、あんなことやこんなことまで!?な漫画。多分、ハマる人にはハマるんじゃないかと。よい子は読まないでパンダにずっと夢を持っていて欲しいです(笑)

読了日:09月07日 著者:花月仁
キッチンキッチン感想
電子書籍セールで(笑) 『キッチン』は話は好きだけどみかげの話し方が私のイメージと合わなくてそこがちょっとチグハグした感じだった。続編も好きだな。『ムーンライトシャドー』もベタではあるけれど、いいお話だった。これからもこれらの作品は誰かに言いたいけれど言えない、年代を問わずそんなに気持ちを抱えた人たちを包みこんだりそばにいたり……日々の一助になるんだろうなと思った。ほわほわしたやわらかいガーゼケットに包まれているような感じ。若い時に読むより今読んだ方がすんなり読めてよかったのかな、と思う。
読了日:09月08日 著者:吉本ばなな
さすらい駅わすれもの室 (ものがたり交差点)さすらい駅わすれもの室 (ものがたり交差点)感想
駅での忘れ物をテーマにした短い話の詰め合わせ。四つ葉のクローバーの話が好きだった。昔何かのチラシにあった「よつばのクローバーを探してみつばのを踏んじゃだめだよ?」を思い出した。

ブラウニーの話は彼・彼女の2編があるが地の文がほとんど変わらなかったし短いのでくどく感じたので、どちらか1つでよかった。noteで裏話的なものも含めて全作読めるらしい。
https://note.com/masakoimal/m/me868b346ccb2
続編の臨時停車もあるけれど、こちらの方が私は好きだった。
読了日:09月08日 著者:今井雅子
女が死ぬ (中公文庫, ま51-2)女が死ぬ (中公文庫, ま51-2)感想
『ワイルドフラワーの見えない一年』を改題したらしいがこのタイトルの方がインパクトはあるかも。社会風刺的なものや愚痴のような、つぶやきのようなもの、ちょっと闇鍋風な1冊。著者ひと言解説を読んでから気になるタイトルのものを読むのもいいかも。ニコラス・ケイジの話はなんだかツボってしまい、脳内で映像化して繰り返し再生してしまう!
知らないこともたくさんあったが「若い時代と悲しみ」の花言葉を持つのはカウスリップという花らしい。
https://www.flower-walk.jp/7800/050101.html
読了日:09月08日 著者:松田 青子
消えた美しい不思議なにじ消えた美しい不思議なにじ感想
姉妹の神さまの話。手下?の報告だけでなく現場に足を運んだのはよかったけれど、実際の世界はそんな姉妹が思うようなものではなかった……姉が醜く妹は美しく……はお約束なのか? 美しい妹神には諦めて欲しくなかったなぁ😓 
https://bookwalker.jp/de9eb48457-4711-4d4c-88be-0f6b020da80d/
読了日:09月08日 著者:小川 未明
 妻(青空文庫) 妻(青空文庫)感想
『……女は、夫が幸福なあいだはただ夫にたより、その飾りになっているにすぎないが、突然の災難がおそいかかってきたときには、夫のために支柱となり、なぐさめとならなければならないのだ。彼女は夫の荒れはてた心の奥に手をのばし、うなだれた頭をそっとかかえ、傷ついた心臓に包帯をしてやらなければならない。』これを体現したような友人夫婦の話が続くのだが、ダンナさんの打ち明け話に「大丈夫よ、一緒に頑張りましょう」なんて言う妻ばかりとは限らないのだが(⁠-⁠_⁠-⁠;⁠) 美しい夢物語、理想ですな、と思ってしまった。
読了日:09月08日 著者:アーヴィング ワシントン
霊感保険調査員 神鳥谷サキ 漆黒の墓標 霊感保険調査員 神鳥谷サキ (あなたが体験した怖い話)霊感保険調査員 神鳥谷サキ 漆黒の墓標 霊感保険調査員 神鳥谷サキ (あなたが体験した怖い話)感想
5巻まで。珍しい名字のサキさん。「ひととのや」なんて聞いたことがない! 栃木県小山市の地名で
「しととのや」とも。地元の人でも読み方が分かれるらしい。地名の由来は諸説あり小鳥を指す古語「巫鳥(しとど)」が神鳥に転じたという説、同地がかつて湿地だったことからしとしと濡れる谷で「しととのや」になったという説など。漫画の内容よりも名前が気になる😅 保険調査ってプライベートなことに入り込むことになるので、怖いというより大変そう、というのが先に来てしまう。巻が進むとサキのこともわかってくる。龍は喋らない!に納得。
読了日:09月09日 著者:ひとみ翔
西加奈子最新短編小説集『わたしに会いたい』無料試し読み (集英社文芸単行本)西加奈子最新短編小説集『わたしに会いたい』無料試し読み (集英社文芸単行本)感想
ドッペルゲンガーの話……なんだけれど、試し読みだけでもワクワクしてしまう。そうか、こういう存在意義があるのかと思ったり。西さんが書くのだからこの先に何があるのか気になる!
読了日:09月09日 著者:西加奈子
杜松の樹杜松の樹感想
私は「ねずの木」のタイトルで読んだのだけれど、なんなの、この話は😱😱😱 父親が一番おかしくないか?グロくてラストにもビックリ! 
読了日:09月09日 著者:グリム兄弟
ミリオンぶっく 2023ミリオンぶっく 2023感想
この中にある本、読んだことがあるのは15冊しかなかった😓 ノンタンシリーズとか知っているけど1冊も読んだことがない💦
読了日:09月09日 著者:株式会社 トーハン
花物語花物語感想
吉屋信子さんの『花物語』とは違う(当たり前!)寺田先生の9つの花とそれに纏わる思い出話。「昼顔」「月見草」「栗の花」「のうぜんかずら」「芭蕉の花」「野ばら」「常山の花」「りんどう」「楝の花」。わかるものもあるけれど、確認のため植物図鑑を見たくなるような。青空文庫で。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2331_13487.html
読了日:09月09日 著者:寺田 寅彦
かんかん橋をわたって (1) (ぶんか社コミックス)かんかん橋をわたって (1) (ぶんか社コミックス)感想
タイトルは聞いたことがあったけど、もしかしたらあさのあつこさんの小説タイトルとごっちゃになっていたのかもしれない。 橋を渡ると地理的にも心境的にも別世界になる。戻りたい、帰りたいのになかなかそれが叶わない、なんとなそれをしてはいけない雰囲気があったりする。全巻読んだけれど後半はなんだか話が広がり過ぎてちょっとついていけなくなったところも😓 『愚者の皮』も読んだけど、最初的にはよかったね!に落ち着くけれど、いろいろ盛り過ぎな感じがしてツッコミを入れる前に幾分シラけた気分にも。嫁姑問題は絶えることはないな。
読了日:09月10日 著者:草野誼
羅刹の家【新装版】1 (Jコミックテラス×ナンバーナイン)羅刹の家【新装版】1 (Jコミックテラス×ナンバーナイン)感想
女性週刊誌でたまに読んでいたけれどまとめて読むのは初めて。ずいぶん長く続いていたんだなぁと。第二部も全て読んだけれどレディースコミックのようなベッドシーンには飽きたし、てドロドロ具合がなんか昭和臭がたっぷりで…井手さんらしいといえばらしい作品。こんな家族にはなりたくない。
読了日:09月10日 著者:井出智香恵
猫だけがその恋を知っている(かもしれない) (集英社文庫)猫だけがその恋を知っている(かもしれない) (集英社文庫)感想
タイトルとカバーイラストの印象とはちょっと違う内容だった。違うタイトルの方が読み手が増えるのでは?と思った連作短編集。舞台は「山、海、川が揃った穏やかな町」。そこで暮らす人たちと地域猫の物語で、猫目線で書かれたパートもある。素っ気ないふりをしながらナイスアシストで人間を救ってくれるお猫さまたち!『雪の匂いは、にんげんの流す涙の匂いと似ている。/静かで、湿っていて、さびしくてかなしくて、落ち着かない気持ちになる。/にんげんは、ぼくらがいないとすぐに泣く。/だから、放っておけない。』(P265〜266)
読了日:09月10日 著者:櫻 いいよ
雨の日雨の日感想
「どうも、僕の前世は田圃の蛙か田螺(たにし)であったらしい。」と考えるくらい、母譲りなのか雨が好きな作者。蕪村の句集を読んだりしながらゆたかな時間を過ごす。災害をもたらすことのない慈雨なら歓迎。青空文庫で。https://www.aozora.gr.jp/cards/001796/files/56763_55659.html
読了日:09月10日 著者:辰野 隆
秋雨の絶間秋雨の絶間感想
山村からお金持ちの家の養女になった綾子。2年過ぎたが未だに実母ヺ思って悲しくなる。年齢ガわからないのだけれど養母がルビーの指輪を買ってくれる(綾子がねだったわけではない)ということはそれなりの年頃なのか? 三章の構成になっているけれどそれぞれ短い。綾子の心境の変化と風景描写が美しい。よい母娘関係を築いていけるだろうか。青空文庫で
https://www.aozora.gr.jp/cards/000183/files/52872_43451.html
読了日:09月11日 著者:牧野 信一
緋の器 (セレブリティLOVE)緋の器 (セレブリティLOVE)感想
萩焼の旧家・佐和窯。その跡取り息子と婚約した梨絵だが違う男性に……なありがちといえばありがちな展開。焼き物の色に取り憑かれてしまうと本人もまわりも大変。話の内容としては嫌いではない。ちょっと赤江瀑さんの世界っぽい。でもこの方の絵柄が苦手。 特に殿方のガタイがミョーにゴツいのがどーもお耽美さがなくて😅 スキマで読んだけどKindleUnlimitedでも無料で読めるらしい。
読了日:09月11日 著者:汐見朝子
海水浴海水浴感想
海水浴が「塩湯治」と言われていた時代。というより塩湯治が海水浴に変化したようだ。https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/90002/
夏季の新聞コラムによく引用される随筆らしい。一例⇒https://www.sankei.com/article/20180717-CP5ANYGZ5FMP5GQQEIV5HKZKCM/
【明治二十六、七年頃自分の中学時代にはそろそろ「海水浴」というものが郷里の田舎でも流行出していたように思われる】とある。
読了日:09月11日 著者:寺田 寅彦
歩くこと歩くこと感想
『殺意』がなかなか進まないので同じ作者の短い話を読む。散歩ではなく歩くこと。朗読でも聴いてみたかったけれど自分好みのものがなく残念。もっと探してみたらあるのかな? 「勝沼から塩山」の部分に当時とは車窓風景は違うだろうけれど、懐かしく田舎の風景を思い出した。
https://bookwalker.jp/de53c65a9c-85e0-48ed-8fe9-634551e7c9a1/
読了日:09月11日 著者:三好 十郎
リアル宅配便日記…毎日こんなことが起こってます!!リアル宅配便日記…毎日こんなことが起こってます!!感想
こちらのブログを読んで面白そう!と思ったので。宅配便の皆さま、お疲れさまです〜ありがとうございます!
https://ameblo.jp/yukitanoyonkoma/entry-12819732931.html
読了日:09月11日 著者:ゆきたこーすけ
秋場所から秋場所から感想
大相撲秋場所が始まったので相撲の話を読む。
「東京場所で、蔵前国技館に、ヤグラ太鼓が鳴り響いている間の、十五日間は、完全に書斎を離れて土俵の脇で過ごさないではいられない人物」の尾崎士郎に誘われ、三日目を相撲観戦する作者。「もう一度見ないか」と七日目も。その帰り「ある酒亭で、二十年振りで、尾崎君同様のファン、小山寛二君にめぐり合った。」尾崎にとって相撲を見ることは単なる娯楽ではなく小山も「日本人の感情を養っている」という。
読了日:09月11日 著者:平野零児
土俵の夢土俵の夢感想
前に読んだ話から相撲つながりで。相撲についてたくさん書いているようだが、青空文庫には少ない。
鈴木信太郎が送ってくれた「双葉山引退相撲、横綱土俵入、照国、羽黒山、双葉山の三横綱の豪華な土俵入を見る。昭和二十一年十一月十九日於国技館」と(「相撲とりならぶや秋の唐錦」という俳句が書きそえてある)と「国技館丸天井のなつかしい思い出」という題のついている二枚の絵。作者の相撲愛を感じる随筆。この時もこんなに憂いているのだから今現在の大相撲を見たらどんなに悲しくさみしい思いを抱くだろう、と考えてしまった。
読了日:09月12日 著者:尾崎 士郎
ブランヴィリエ侯爵夫人 ~グリム百物語~ブランヴィリエ侯爵夫人 ~グリム百物語~感想
アトリエザードの新刊?記事を読んで毒殺魔のブランヴィリエ公爵夫人を知り、読んでみた。絵が子どもっぽくてお耽美さがないのが残念。(額田王も前に読んだけど、人間関係が余計にわからなくなった😓)森園みるくさんで読んでみたかったけど、だいたいの生涯がわかったのでよかった。今度はもう少し詳しいものを読んでみたい。


https://athird.cart.fc2.com/ca1/386/p-r-s/
読了日:09月12日 著者:藤田 素子
ルーム (角川ホラー文庫)ルーム (角川ホラー文庫)感想
いつ亡くなるかはわからないので身ぎれいにしておかないと!と思った。これはひとり暮らしだろうと家族がいようと自分にしかわからないモノってあるし、それが自分がいなくなった後にどんな問題を起こすかわからないし。殺人事件はあったけれど、ホラーかと言われるとう~ん、どうだろ? 気味悪さはあったと思うけど。新津さんの話って毎回なんとなく消化不良な感じがする(⁠~⁠_⁠~⁠;⁠)
読了日:09月12日 著者:新津 きよみ
崩れる 結婚にまつわる八つの風景 (角川文庫)崩れる 結婚にまつわる八つの風景 (角川文庫)感想
「崩れる」「怯える」「憑かれる」「追われる」「壊れる」「誘われる」「腐れる」「見られる」の8つの物語に自註解説付き。自註解説は裏話的な感じ? 私はなくてもよかったけどなぁと思った😅 思っていた内容とは違ったけど「結婚」という言葉に夢を持つのがどんなに危険かがわかるような💦


読了日:09月12日 著者:貫井 徳郎
愛人たち 1巻愛人たち 1巻感想
愛人バンクとかあったよなぁ(笑)と昭和を懐かしみながら最終巻まで読む。愛人の立場とサレ側と、まぁそれぞれ言い分があるんでしょう。里中満智子さんの漫画って同じ相手との恋愛関係が擦った揉んだしながら長く続くパターンが多いような気がする。女性の自立や向上心も描いているのだけれど、根底にはいつも愛を探し求めている女心があるような。
読了日:09月14日 著者:里中 満智子
敬老の日敬老の日感想
お久しぶりのSS! ありがとうございます✨ いつまでもココロは青春ですわ⁠(⁠˙⁠❥⁠˙⁠)⁠💕
読了日:09月15日 著者:バキラックス
あした輝く 1巻あした輝く 1巻感想
懐かしく最終回(3巻)まで読了。解説もよかった。「明日香」突破いう名前に憧れたものだ(笑)昔はこういう戦後を扱った少女漫画が多かった気がするけれど、今もそうなのかな? 大正ロマン的なものは多い気はするけど。
読了日:09月16日 著者:里中 満智子
萩感想
葬儀やら法事関係の話の中に萩の話題が入る。万太郎の家に萩は育ちにくかったようだ。いろんな名前が出てきたけど、伊志井寛(いしい かん)は石井ふく子さんの母親と結婚。伊志井さんは入籍する際に連れ子である石井さんの入籍を拒否。戸籍上、母である三升さんは伊志井さんの妻となるが石井さんは…。伊志井さんが亡くなった際、伊志井さんが認知していた実子と遺産の分配でトラブルになると、継子である石井さんには相続権が存在しないことがはっきりする。 石井さんは後に著書「想い出かくれんぼ」にそのことを書いているらしい。
読了日:09月16日 著者:久保田 万太郎
夜のメルヘン 1巻夜のメルヘン 1巻感想
短い話の詰め合わせ。2巻も読了。文章でも読んでみたくなるような話もあった。短編を数多く描けるのは作家でも漫画家でも力があるんだと思う。
読了日:09月17日 著者:里中 満智子
渡千枝傑作集 FUTURE (ホラーMコミック文庫)渡千枝傑作集 FUTURE (ホラーMコミック文庫)感想
初めての漫画家さん。コチラがなかなか面白かったので傑作選シリーズは全部読んでみた。ものすごいグロい描写もなくほどよくオカルト、ホラー感があって怖いけれどちゃんと眠れる(笑)あとがきにある作品エピソードやアナログへのこだわりみたいなの、また主婦になってからデビューしたことなども興味深く読んだ。昔の少女漫画の雰囲気があって懐かしかった。
読了日:09月18日 著者:渡千枝
ある設計士の忌録(5) 地怪 (HONKOWAコミックス)ある設計士の忌録(5) 地怪 (HONKOWAコミックス)感想
恵比寿顔、という言葉があるくらいにこやかでおだやかなイメージがあるおよべっさんではありますが……😅😅😅 本誌で読んでいたけれど、好きな話のひとつです🥸 
読了日:09月21日 著者:鯛夢
天狗の棲む山 (上) (ぶんか社コミックス)天狗の棲む山 (上) (ぶんか社コミックス)感想
上下巻。天狗というと高下駄を履いたおじいさんっぽいイメージがあるけれど、こちらは違う。天狗と呼ばれる少年?が関わる話。もう少し読みたかったかも。
読了日:09月22日 著者:渡 千枝
しんだらおんせんしんだらおんせん感想
現世の疲れやしがらみをゆっくり温泉で洗い流す〜日本人的な発想。極楽湯ってあったな、と思い出した。タブレットとか大きい画面で読むのがいいかな。
読了日:09月22日 著者:山田玲司
なきむしこびとと花の雨なきむしこびとと花の雨感想
こちらのブログを読んで絵本を出されていることを知ったので。お花の雨〜結婚式のフラワーシャワーとは違うけど、一度体験してみたいかも😄
https://blog.livedoor.com/series/292#jp_footer
読了日:09月22日 著者:ベス
ぎょらん (新潮文庫 ま 60-22)ぎょらん (新潮文庫 ま 60-22)感想
噛み潰せば死者の最期の願いがわかるのだという「ぎょらん」は人が死ぬ際に残す珠のこと。連作短編集だとは思わなかった。文庫書き下ろし「赤はこれからも」はなんとなく読む気分にならず未読のまま。珠はやはり魂に通じるのかな。葬儀の様子とか自分の体験してきたこととやはり重ね合わせてしまって、納得のいくお別れ、葬儀なんてやっぱりなかなかあるものじゃないと思った。
読了日:09月22日 著者:町田 そのこ
【極!合本シリーズ】 女帝&女帝花舞1巻【極!合本シリーズ】 女帝&女帝花舞1巻感想
「女帝」も「花舞」も途中までしか読んでいなかったので、最後までイッキ読みしてしまいました〜銀座も祇園も女性たちの心意気あっての場所。話の広がりについていけないところも多々ありましたが、最後まで楽しくドキドキしながら読みました〜ボリュームがあってさすがに疲れた😅
読了日:09月23日 著者:倉科 遼,和気 一作
うるはしみにくし あなたのともだち (双葉文庫 さ 50-02)うるはしみにくし あなたのともだち (双葉文庫 さ 50-02)感想
思春期の少女たちの心理をうまくついたホラーミステリーなのかなぁ。正直良くわからなかったので解説が欲しかった(⁠-⁠_⁠-⁠;⁠) 集団ヒステリーなのかなぁ、と思ったり。
読了日:09月23日 著者:澤村 伊智
アニオー姫〜海を越えたプリンセス〜アニオー姫〜海を越えたプリンセス〜感想
ベトナムを公式訪問中の秋篠宮さまご夫妻がオペラを鑑賞されたというニュースから興味を持ったので。知らなかった。東村アキコさんの漫画というのもなんか新鮮(笑)
読了日:09月24日 著者:東村アキコ
呪物蒐集録呪物蒐集録感想
なんか怖くて不気味で最初の2つくらいで終了……それもまともに読んでいない……スマホで見ると紙で見るよりずっとゾワゾワ感が増す気がする💦
読了日:09月24日 著者:田中俊行
或る母の話或る母の話感想
「恋人同志が、同じ一人の父親をもっていたとすれば、これ以上惨めなローマンスの破綻はない。」果たして……と読み進めてラストにビックリ! 青空文庫で
https://www.aozora.gr.jp/cards/000020/files/220_28305.html
読了日:09月24日 著者:渡辺 温
あかりとシロの心霊夜話 超合本版 11巻あかりとシロの心霊夜話 超合本版 11巻感想
1巻から11巻まで。怖いというよりあかりとシロが事件を解決するのを楽しむという感じ。前に試し読みした時よりはハマッてしまった(笑)ユーレイとは関わり合いになりなくはないけどネコはカワイイ。作者のあとがきも楽しい。まだ続いているようでそれもスゴいことだと思う。
読了日:09月27日 著者:西 尚美
強制除霊師・斎 消された陵 (ぶんか社コミックス)強制除霊師・斎 消された陵 (ぶんか社コミックス)感想
本編も興味深いものでしたけど、おまけ?の信長の話は(他でも同様の説を読んだ気がしますが)ほー!となりました🥸
読了日:09月29日 著者:小林薫
琥珀の夏 (文春文庫 つ 18-7)琥珀の夏 (文春文庫 つ 18-7)感想
子どもたちの未来のために、といいながら大人の都合や欲によりまわりがだんだん狭くなっていく。子どもだから素直なんじゃなくて子どもだから親や大人に嫌われないようにいい子であろうとするのだと思う。面白いかと言われるとう~ん、だし、ものすごく考えたかと言われてもう~ん、となってしまう。辻村作品でのめり込むようなものには出会っていない気がする。タイトルの琥珀は閉じ込められた記憶なのかな。過解説で桜庭一樹さんが「ライ麦畑でつかまえて」を引用していたけれど、未だに読んでない😅
読了日:09月29日 著者:辻村 深月
月から月から感想
昨晩は雲が多くてニュース映像でお月見。月には桂男が住んでいると言うけれど、彼がやって来たのか?と思った最後。短い分、なんだか不思議長い世界。月の光を浴びると狂うよ、って言葉を思い出す。この詩をもとに絵を描いたらみんなどんな作品になるのかなと色彩を想像してみる。青空文庫で。https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/45088_41644.html
読了日:09月30日 著者:新美 南吉
スーパーベイビー 1 (芳文社コミックス)スーパーベイビー 1 (芳文社コミックス)感想
2巻まで。黒ギャルって今もどこかにいるんでしょうか?(笑) あまりにもにぎやかすぎて自分のまわりにいたらうわぁ…ってなりそうだけれど、純粋でまっすぐで暴走する姿もカワイイ😍となってしまうのは自分がオバぁサンになったからでしょうか😅 ふたりの恋物語がHappyな結末になることを祈っております🎉
読了日:09月30日 著者:丸顔めめ
静かなる夜のほとりで 1巻静かなる夜のほとりで 1巻感想
息子の葬式の後、ペンフレンドからの手紙を見つけた母親は息子のふりをして嘘の返事をする。そんな奇妙な文通が始まる。相手の女の子は耳が不自由なのだが、そのことを書けなかった。劣等感を持つ彼女が本当のことを話して終わり…ではなくそこからの彼女の生き方が本編だった! 学校生活、親からの自立、恋愛に仕事などカワイイ絵柄だけれど、内容はけっこうキツい。自分が親の立場ならこう出来るかとか考えてしまった。スキマで全3巻無料🐦https://www.sukima.me/book/title/BT0000379566/
読了日:09月30日 著者:横谷 順子
すみれ先生は料理したくない 【かきおろし漫画付】 (ぶんか社コミックス)すみれ先生は料理したくない 【かきおろし漫画付】 (ぶんか社コミックス)感想
美人なピアノ教師・白雪すみれだが、実生活は金欠&彼氏もいないアラサーで、料理は壊滅的! チャレンジしては失敗する気持ちを即興曲に仕上げて歌うコメディ漫画。料理上手でなくてもピアノは上手いのだし美人だしスタイルいいし、十分だと思う😅
4巻完結。アニメ向きかもしれない。
読了日:09月30日 著者:大久保ヒロミ

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rohengram799 at 08:00 | 月刊・空のお城図書館  
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