2024年12月03日

冬茜雲便りNo.2:2024 NOVEMBER 〜 11月の本棚

11月の読書メーター
読んだ本の数:43
読んだページ数:7809
ナイス数:1139

雪の降った日雪の降った日感想
♪ぼろは着ててもこころの錦……水前寺清さんの「いっぽんどっこの唄」を連想するような、貧しくとも正直に生きている人の話。出てくる母親ふたりの立場は違えど人としてこうありたいと思った。
話と関係ないけど水前寺清子さんの押し花?作品、素敵😊


https://chita365.net/anthology.html
読了日:11月01日 著者:小川 未明
新装版-朱唇-中華妓女短篇集 (中公文庫 い 92-33)新装版-朱唇-中華妓女短篇集 (中公文庫 い 92-33)感想
タイトルと表紙買い。表題作を読んでからだいぶ間が空いてしまったが、技女と呼ばれる人たちの矜持に胸を突かれる。歴史には全く詳しくないので、元になった話が何なのか解説にあったけどワカラナイ😓 でもそんなことは関係なく、どの話も面白かったので映像で見たくなる。本当に見事な短篇集。一番好きなのは「背信」かなぁ。「自分だけ高潔な人になって、残されていきていくあたしのことなど、考えもしないで、ほんといにずるい……」(P84)なぜか前川清さんの♪女心の悲しさなんてわかりゃしないわ 世間の人に〜 が浮かんできた🥸
読了日:11月01日 著者:井上 祐美子
星の牧場 (角川文庫 緑 313-3)星の牧場 (角川文庫 緑 313-3)感想
宝塚でツレちゃん(鳳蘭さん)がモミイチを演じたという記事を読んでから半世紀近く経ってからようやく…の読書😅 1話1話が短く、スキマ時間に1話ずつ読むのもよさそう。戦争体験により記憶が欠落しているモミイチ。仲良しだった馬のツキスミの蹄の音を聴き、その姿を追い求め、いろんな出会いと体験をする。「ジプシーたちがみんなそろって笛をふいたりラッパをふいたりするのは、みんなちからいっぱいためいきをついているみたいなものなのだ」(P221)串田孫一さんの解説ではない解説(笑)もよかった。いろんな読み方が出来る1冊。
読了日:11月01日 著者:庄野 英二
耳無芳一の話耳無芳一の話感想
UV検定ライトという日焼け止めについてのサイトを見ていたら耳にも忘れずに、とあったので(笑)だいたいのあらすじは知っていたけれど、読んだのははじめてかも。
https://cosme-ken.org/uv_kentei/
読了日:11月02日 著者:小泉 八雲
アンソロジー 死神 (角川ソフィア文庫)アンソロジー 死神 (角川ソフィア文庫)感想
最初が水木しげるさん、最後がつのだじろうさんの漫画で、落語も童話も戯曲も実話もあるアンソロジー。「死神になった男」(源氏鶏太)が一番好きかも。織田作之助の「死神」は未完なのか。
読了日:11月03日 著者:
鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)感想
「鉄道員」は既読だったけれど、お盆の頃に「うらぼんえ」をすすめられたので、コレが収録されている短編集を購入。他「ラブレター」「悪魔」「角筈にて」「伽羅」「ろくでなしのサンタ」「オリヨン座からの招待状」。生きている人間の方がユーレイよりも不気味で始末におえないのでは、と思ったり。すすめられた「うらぼんえ」はおじいさんの気持ちがたまらんかった😭 解説に「登場する夫の親戚たちを描きわける筆致の冴えを見られたい」とあったけれど、田舎の厭らしさが満載だった。若い時に読むより今、読んだのがよかったのだと思う。
読了日:11月05日 著者:浅田次郎
あかとき星レジデンスあかとき星レジデンス感想
あかとき星レジデンス 日本のどこにでもある公団住宅。だがそこに入居しているのは遠い星からきた宇宙人だった。彼らは自分たちの星の寿命が近づいているため、新しい移住先の候補として地球の調査に来ていた。地球人に擬態し仕事を持ち地球人と共に家族として暮らしながら調査を進める彼らだったが、日々の暮らしを営むうち次第に小さな変化がおとずれるー。今日はアパート記念日だというのでアパートが舞台の話をマンガ図書館Zで。
https://www.mangaz.com/book/detail/205841
読了日:11月06日 著者:犬上すくね
秋の牢獄 (角川ホラー文庫)秋の牢獄 (角川ホラー文庫)感想
やはり今日は読まねばと表題作のみを。北風伯爵が年を重ねた北風小僧の寒太郎だったら、とか再読するとアホなことばかり考えてしまう。さて、明日はどっちだ!?
読了日:11月07日 著者:恒川 光太郎
包帯ごっこ 1 (マーガレットコミックス)包帯ごっこ 1 (マーガレットコミックス)感想
包帯と学校で寺山修司の「包帯を巻かれて消えしわが指が恋し小学校の吸血鬼かな」を思い出したりして…特に関係はないけれど😅 あぁ少女漫画の世界らしくていい展開ですな😍
読了日:11月07日 著者:山形 あおな
七つの死者の囁き (新潮文庫)七つの死者の囁き (新潮文庫)感想
読んだことがあるような気がする作品もあった。吉来駿作さんは初めて。ホラーで怖いッ!というよりもこれからも生きていくために背中を押してくれた、と感じた。表紙もなんとなく可愛いし(笑)
読了日:11月07日 著者:有栖川 有栖,石田 衣良,鈴木 光司,小路 幸也,吉来 駿作,道尾 秀介,恒川 光太郎
みずいろのマフラー (絵本・こどものひろば)みずいろのマフラー (絵本・こどものひろば)感想
コチラの記事を読んで。小学生時代、ジャンケンで負けたら荷物持ちとかやっていました。ひとりに集中することはなかったけれど。お母さんが「みずいろ」を選んだ理由、子どもが好きな色だから、毛糸が安かったから(おい!)とかいろいろあるんだろうけれど、どこまでもつながっている空の色だからなのかなぁ、と思ったり。
https://note.com/stu11/n/na57392619571?from=notice
読了日:11月08日 著者:くすのき しげのり
オールアラウンドユー(定価1980円税込)オールアラウンドユー(定価1980円税込)感想
「生きてみることが答えになるような問いを抱えて生きていこうね」……はい🥹🥹🥹
二男が誕生日にブックカルテをプレゼントしてくれて、選んでもらったうちの1冊。布張りだとは思わず、内容より先に本の佇まいに感動🥸 届いたのはこの書影の色だったけど他もステキ。
https://nanarokusha.shop/items/633b81105976200a1d267a3a
読了日:11月08日 著者:木下龍也
少年少年感想
仕事中なのにフラフラと…働き過ぎということはないだろうけれど、自転車にしか乗れない少年には自動車は憧れだろうしそこに美女がいたら……白昼夢のような雰囲気もあるが。最後はナニ? 事故に遭うのか?
読了日:11月08日 著者:原 民喜
コーリング・ユー (集英社文庫)コーリング・ユー (集英社文庫)感想
好きだったスターさんがディナーショーで歌った曲と同じタイトルだと思って買った気がする1冊😅
海洋研究所で働くイーサン。国際バイオ企業から依頼が入り、間もなく捕獲された仔シャチがやってくる。セブンと名付けられたシャチは訓練を開始すると人の意図を理解し、驚異的な能力を発揮して……メルヘンチック、ファンタジーっぽいところと科学的、専門的なところが混ざったような話で、生物兵器が思い浮かんだ。余談⇒ヘラジカを狩るシャチ
https://forbesjapan.com/articles/detail/74899
読了日:11月10日 著者:永原 皓
巣立ち(新潮・堀辰雄全集第3巻)巣立ち(新潮・堀辰雄全集第3巻)感想
青空文庫で。

https://www.aozora.gr.jp/cards/001030/card47871.html

くだけたオタク構文庫で読むのもまたいいかも。アカハラと夫婦の話。ラストの一文は青空文庫とオタクでは印象がかなりかわる(笑)
https://otakobun.bunko.jp/books/47871
読了日:11月10日 著者:堀辰雄
「貝の穴に河童がゐる」「貝の穴に河童がゐる」感想
泉鏡花作品に対する堀辰雄の感想?だった。萩原朔太郎の「自分は怪談と云ふものを好まない。ちつとも怖いと思つたことがない。しかし。さう云ふ怪談にエロチックな要素が這入つてくると、それが妙に怖くなり出す。だから『牡丹燈籠』のやうな怪談だけは好きだ。」にムフ🤭 鏡花は読みにくいので現代語訳されたものがないかなぁ、「貝の穴に…」読まねば!
読了日:11月10日 著者:堀 辰雄
銀のロマンティック…わはは (花とゆめCOMICS)銀のロマンティック…わはは (花とゆめCOMICS)感想
NHK杯と真央リンクのニュース記事を読んだので懐かしくなり😄 今は4回転が当たり前になっているのがスゴイですね。
https://maorink.com/
読了日:11月10日 著者:川原 泉
貝の穴に河童の居る事貝の穴に河童の居る事感想
現代語訳やあらすじなどをまとめた記事と合わせながら頑張って読んでみたけれど、河童が話す時の語尾につく「まっしゅ」「でっしゅ」ばかりが頭に残ってしまい……エロカッパという言葉はここからなのだろうか、とちょっと考えてしまった。
読了日:11月11日 著者:泉 鏡花
婚約破棄するはずが、囮として王子に匿われています (フェアリーキス ピュア)婚約破棄するはずが、囮として王子に匿われています (フェアリーキス ピュア)感想
一言で言えばモダモダした若いふたりの話。ちょっと長くて飽きてしまい、読むのに時間がかかってしまった。
読了日:11月12日 著者:藍川竜樹
君のことを好きにはなれないと言われたので、白い結婚を続けて離縁を目指します (メリッサ)君のことを好きにはなれないと言われたので、白い結婚を続けて離縁を目指します (メリッサ)感想
少しばかり婚期が遅れた侯爵令嬢のセレーナ。どうしてもと頼みこまれて公爵令息のオスカーと結婚することに。しかし初夜に「君のことを好きにはなれないかもしれない」と言われ……なんだよ、コイツは?!な話。銀英伝のオスカー・フォン・ロイエンタールもかなり歪んだ性格だったけど、コイツには惚れた😍なんてならないな。後半は拗らせた分、がっついていたし(描写はそれほどでもない)……軽く読む分にはいいと思う。
読了日:11月13日 著者:桜百合,三浦 ひらく
かもとりごんべえかもとりごんべえ感想
今月19日「埼玉鴨場」で32か国の外交団をもてなすとの発表(接待は2019年の冬以降、コロナ禍で中止されていたため、5年ぶりの開催)にこの昔話が浮かんだので、絵がかわいいコチラを読んでみた。他の話もいくつか読んでみたが、ビミョーに内容が違って、最後も火事のパターン(この絵本は火事)とドジョウなどを手に入れるラッキー?なターンがあるよう。
読了日:11月13日 著者:creative fantasy
独楽独楽感想
初めて聞く名前。1910年、岡山生まれ詩人。県邑1936年、國學院大学を卒業。叔父の経営する貿易会社に就職し、翌1937年、結婚を機に宮部に改姓。神奈川県に転居。1944年、第四詩集『夜のひきあけ』を発表後、徴兵され、陸軍少尉として南方戦線へ。1945年、ビルマ(現ミャンマー)の野戦病院にて病没。享年35。青空文庫にある他の作品はキリスト教なのかな、その色が強くて読んでも全くわからなかったので途中でお手上げ。この詩集も入院中の気分が書かれているようで、難しいのだけれど。とりあえず最後まで読んだ。
読了日:11月13日 著者:高祖 保
悪役令嬢に転生した私と悪役王子に転生した俺 (ドラゴンノベルス)悪役令嬢に転生した私と悪役王子に転生した俺 (ドラゴンノベルス)感想
小説の悪役令嬢と悪役王子に転生してしまった「私(クラリス)」と「俺(エディアルド)」。原作では主役の勇者と聖女に嫉妬して闇堕ちするのだが、そんなのはジョーダンじゃない!と原作とは違う道を歩み始める。お互いに転生者とは知らないまま婚約、お互いに好意も生まれ……それぞれの視点で話が進む。原作ではモブキャラだったであろう人たちの活躍も楽しくサクサク読んでいたら、えっ、ここで終わり?! 続きものだったか💦 
読了日:11月14日 著者:秋作
悪役令嬢に転生した私と悪役王子に転生した俺2 (ドラゴンノベルス)悪役令嬢に転生した私と悪役王子に転生した俺2 (ドラゴンノベルス)感想
まだまだつづく……だった😱
だんだん役者が揃ってきた。イラストは私のイメージとは違うんだよなぁ。
WEB版を見つけたので、続きはそれを読むことにする。https://ncode.syosetu.com/n1408hn/
読了日:11月14日 著者:秋作
にわか婚約者は幼なじみを落としたい (フェアリーキス)にわか婚約者は幼なじみを落としたい (フェアリーキス)感想
ずっと片思いしている幼なじみのクラウドと恋人の振りをすることになったアレット。このチャンスを生かしてクラウドと両思いに!と思うのだが、なかなか素直になれない。クラウドからは本物らしく見せるためと恋人のレッスンを……もしかしてからかわれているのでは?!とアタフタジタバタする恋する乙女! 両片思いだとわかっているので、読んでいる方は高みの見物的な(笑)
読了日:11月15日 著者:夏目みや
回復職の悪役令嬢 エピソード1 私だけが転職方法を知っている (MFブックス)回復職の悪役令嬢 エピソード1 私だけが転職方法を知っている (MFブックス)感想
前世で遊んでいたゲームの世界で暮らしていたことに気がついた主人公・シャーロットは王太子から婚約を破棄された。職業が〈癒し手〉である乙女ゲームのヒロインと比べられ、しかも「笑いもせずつまらない〈闇の魔法師〉の女は世界の平和でも祈ってろ」と言われ…「それなら敵国で〈癒し手〉に転職します!」 と国を出て冒険の旅に! 悪役令嬢っぽいところはないのだけれど。ゲームの知識を活かし、仲間と協力しジョブチェンジしていく様子は楽しい。そして続きものだったので2巻へ😅 

読了日:11月15日 著者:ぷにちゃん
賞金稼ぎスリーサム! (小学館文庫 か 57-1)賞金稼ぎスリーサム! (小学館文庫 か 57-1)感想
何故か砂金を取りに行くアメリカンドリームな話だと思っていたので、アレ、外国が舞台じゃないわ…となった😅 思っっていたよりも壮大な事件に巻き込まれていてビックリした。そしてキャラが極端というかぶっとんでいるというか……でもどこかにこういう人たちっているのかも、と思ってしまう。あのまるい鳥の巣にはそんな危険が……! ペットショップの火事から広がる闇が深い。警察へのチクチクしたイヤミ?もたまらん(笑) シリーズ化されているようなので次も読みたい。
読了日:11月16日 著者:川瀬 七緒
飴っ子おこうの物語飴っ子おこうの物語感想
殿村進さんについて調べていた時に見つけた話。YouTubeの朗読動画で。
気立ての優しい働き者の娘「おこう」が「白ひげ大神」に助けられたことから、病に倒れる人々のために薬のアメを作ろうと頑張り、夢枕に立った白ひげじいさまの教えをうけ、とうとう薬のアメを作り上げるという物語。
作:佐藤 吉彦
絵:殿村 進
https://yamanosu.com/blog-entry-180.html
読了日:11月16日 著者:
雨の中で踊れ 現代の短篇小説 ベストコレクション2023 (文春文庫 編 23-1)雨の中で踊れ 現代の短篇小説 ベストコレクション2023 (文春文庫 編 23-1)感想
タイトル買い。梅雨時に読もうと思って買ったはずなのに、最初の1編だけ読んで長い事放置していたアンソロジー。「走れ茜色」(君嶋彼方)を読んだ後に「より多く愛した者が敗者である。そして苦しまねばならぬ」という言葉を思い出してしまった。三角関係にもならない、彼と彼と彼女の関係。高校生だからまだどこかもしかしたらいずれどこかに救いがあるのでは…と考えてしまう。初読みの作家さんもいてタイトルも内容も面白い作品が多くて楽しめた。
読了日:11月17日 著者:日本文藝家協会編
ラ・マルディシオン: 呪い (蒼コミックスBLACK BUNKO 怪奇恐怖全集 18)ラ・マルディシオン: 呪い (蒼コミックスBLACK BUNKO 怪奇恐怖全集 18)感想
なんとなく表紙が気になり…最初が「『ナメクジの島」……絵柄が古賀新一先生や伊藤潤二先生だったらもっとキモチワルイな😰と思いながら読んでラストに😱😱😱「ベネーニャ」は麻薬系のお菓子と環境問題などが絡む社会派ホラー?な感じ。「孤島の秘密」「グリーン」「魅惑の指輪」「ラ・マルディシオン」の短編集。
読了日:11月17日 著者:北川 玲子
箱男 (アリス文庫)箱男 (アリス文庫)感想
タイトルの「箱男」はオールカラー。淋しい子は楽しい夢を見せられたあと、箱に閉じ込められさらわれちゃうよ?! セリフはなし。他の「グリーン」「魅惑の指輪」「ラ・マルディシオン」は既読だった。
読了日:11月17日 著者:北川玲子
二回死ぬ事ができるなら : ー運命の再構築ー二回死ぬ事ができるなら : ー運命の再構築ー感想
コチラの記事を読み、KindleUnlimitedで。
数枚、イラスト(カット)がある。

https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=281433
読了日:11月18日 著者:TSUBASA
大人の眼と子供の眼(小学館の名作文芸朗読): 小学館大人の眼と子供の眼(小学館の名作文芸朗読): 小学館感想
朗読ではなくえあ草紙で。
子ども時代に見たものと感じたこと、考えたことが大人になってから振り返ると……どちらも必要ではないかと思ったりする。「子供の眼が夢を見る眼ならば、これは実在を見る眼である。それが幻影を見る眼ならば、これは現実を見る眼である。(略)同時にまた贋物にのぼせ上がり、くわせ物にだまされることのなくなったのが、大人の眼の効果である。」
https://www.satokazzz.com/books/bookinfo/53186.html
読了日:11月19日 著者:水上 滝太郎
染盛はまだか染盛はまだか感想
「田村はまだか」(朝倉かすみ)ってあったな、と思いながら読む。窓拭きアルバイトをしている染盛とそのまわりの人たちとの話。お仕事漫画になるのか? 高所作業は怖い💦 窓拭きアルバイトは「青空のルーレット」(辻内智貴)も思い出した。KindleUnlimitedで。
読了日:11月20日 著者:清田聡
あやかし手製本編纂館 あなたの想い、紡ぎます (角川文庫)あやかし手製本編纂館 あなたの想い、紡ぎます (角川文庫)感想
製本に関するブログ記事を読むことがあり、あやかしとついたタイトルにうーん、と思いつつ購入。ファンタジーといえばファンタジーなんだけれど、お仕事小説でもあるのかな。「本当はむかついていることが山ほどある癖に、言葉にも態度にも出さないで、愛想笑いでやり過ごしていれば丸く収まるだろうみたいな考え方。どうせ言っても理解できないだろうって、相手に何の期待もしない。それって、相手をめちゃくちゃ馬鹿にする考え方だってこと、気づいています?」(P158)ちょっと無理矢理な感じもしたけど、続編があるなら読みたいかな。
読了日:11月20日 著者:森原 すみれ
海賊忍者海賊忍者感想
海賊と忍者の組み合わせ? へんなタイトルだと思って、コチラの試し読み部分のみ。文庫になった時にまた全部読むか考えることにする。
https://note.com/kadobun_note/n/n1720270f9131

武田水軍って知らなかったなぁ。
https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000282784&page=ref_view
読了日:11月21日 著者:諏訪 宗篤
私たちのおやつの時間 (宝島社文庫)私たちのおやつの時間 (宝島社文庫)感想
表紙とタイトル買い。スイーツ女子の軽い話かと思っていたので、最初からアレ?となる😅 連作短編集だとも思っていなかった。出てくる料理の大部分が初めて知るものだった。途中で調べたりすると話が途切れてしまい楽しめなくなるので読み終わるまで我慢。京都に土地勘があったり言葉のイントネーションがわかっていたらもっとよかったんだろうなぁ。
読了日:11月22日 著者:咲乃 月音
昭和の名短篇 (中公文庫 あ 96-1)昭和の名短篇 (中公文庫 あ 96-1)感想
深沢七郎の「おくま嘘歌」が読みたくて購入。読み終わったあとはしばらく次の話を読めなかった。63歳のおくまは夫に先立たれたが、それなりに幸せに暮らしている。実年齢より大きな数を言って「若く見える」ことを喜んだりして見栄っ張りの田舎のおばちゃんなのかと思うが、読んでいくとせつなくなる。時々バスに乗り孫の顔を見に行くのだが、本音は娘が心配だから。重くなった孫をおんぶするのは辛いのだが、それを言ったら娘が気にするから大丈夫と言う。そういうやさしさがおくまの嘘には隠されている。最後の一文もまた彼女らしくて泣ける。
読了日:11月23日 著者:
魯肉飯のさえずり (中公文庫 お 101-1)魯肉飯のさえずり (中公文庫 お 101-1)感想
表紙買い。就職活動がうまくいかず、大学卒業後、渡りに船のような状態で結婚した、母親が台湾人の桃嘉。愛情はあったはずなのにダンナがダメ男だった😓 母親の秀雪も娘のことをとても気にかけているが、秀雪もまたその母には大事な娘。「だれといても、どこにいても、自分のいちばん近くにいるのは自分自身なのよ。だからね秀雪、だれよりもあなたがあなた自身のことをいちばん思いやってあげなくては。自分自身をないがしろにしながらひとさまのことを大事にしようだなんて、そんなのできっこないのよ」(P134)母娘、家族の物語。
読了日:11月25日 著者:温 又柔
おひとりさま日和 ささやかな転機 (双葉文庫 に 03-09)おひとりさま日和 ささやかな転機 (双葉文庫 に 03-09)感想
サブタイトルの「ささやかな転機」にあるように、他人からしたらそんなことかもしれないけれど、本人にしたら結構な出来事や出会いだったりする。「アンジェがくれたもの」(大崎梢)では犬が「この扉のむこう」(咲沢くれは)では猫が出てくる。離婚式を扱った「リフォーム」(坂井希久子)が一番好きかも。第3弾もあるならまた読みたい。
読了日:11月28日 著者:大崎 梢,岸本 葉子,坂井 希久子,咲沢 くれは,新津 きよみ,松村 比呂美
昭和39年の俺たち昭和39年の俺たち感想
◆三島由紀夫は結局、美智子さまとお見合いはしなかった、でいいのか?◆4カ国麻雀をやっていた頃のタモリさん、懐かしい!今の若者には『笑っていいとも!』のタモさんも「知らない」になるのかなぁ。◆市原悦子さん、家政婦シリーズだけではない、名作9本。『翔べ!必殺うらごろし』見た記憶がない◆ROCKER三原じゅん子! デビュー曲くらいしか知らない😅◆昭和版・家族の肖像 モラハラ、パワハラ、DVてんこ盛りのドラマがいっぱいだったな。「寺内貫太郎一家」なんてヤバすぎる。でも父親の役割がハッキリしていたような。
読了日:11月30日 著者:
風貌―太宰治のこと風貌―太宰治のこと感想
青空文庫で。太宰治の可愛らしい、愛すべき人柄が語られる。井伏鱒二か書いた太宰の話などもあり、実際、会って太宰と話してみたかったなと思ってしまった。とてもせつなくなる哀悼の文章だった。
読了日:11月30日 著者:小山 清
夢感想
短い話なのに引き込まれてしまう。古本屋のじいさん…とばっちり!? 天本英世さんで脳内再生されてしまった。https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009071247_00000
読了日:11月30日 著者:原 民喜

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rohengram799 at 07:20コメント(0) | 月刊・空のお城図書館  

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