まど・みちお

2024年05月10日

薔薇苺雲便りNo.8:タンポボ と ちょう

おはようございます🥸

今朝もヒンヤリ……寒暖差なのかまだ花粉なのかわからないけれど、鼻水ズルズルの朝が続いております。

今日は4月に投稿するつもりだったのに〜!の「たんぽぽ」の詩を3つと♪ちょうちょ〜ちょうちょ〜の話。まだ先があったとは!(笑)


🐥


たんぽぽ  (まど みちお)


 「たんぽぽさんって
 まぶしいのね。
 ひまわりさんの子で、
 お日さまのまごだから。」
 と、ちょうちょうがきいた。

 たんぽぽは、
 うふん と わらった。


🐥


たんぽぽ   かわさき ひろし

          

 たんぽぽが
 たくさん とんで いく
 ひとつ ひとつ
 みんな 名まえが あるんだ

 おーい たぽんぽ
 おーい ぽぽんた
 おーい ぽんたぽ
 おーい ぽたぽん
 川に おちるな



🐥
                

 星とたんぽぽ   金子みすゞ


  青いお空のそこふかく、
  海の小石のそのように、
  夜がくるまでしずんでる、
  昼のお星はめにみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。

  ちってすがれたたんぽぽの、
  かわらのすきに、だァまって、
  春のくるまでかくれてる、
  つよいその根はめにみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。


🐥


【童謡『蝶々』誕生秘話】
https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/14923


🐥


【アンデルセン童話 『蝶』】
https://palimpsest.jugem.jp/?eid=593#gsc.tab=0


🐥


いろいろ読み散らかしているのだけれど、今日は薄い(笑)コチラの本を読もうと思います。シリーズ3作目☘️


【夕闇通り商店街 純喫茶またたび  栗栖ひよ子】
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8101478.html




rohengram799 at 08:40コメント(0) 

2020年03月28日

花春雲便りNo.33:さくら

『さくら』 まど・みちお



さくらの つぼみが

ふくらんできた



と おもっているうちに

もう まんかいに なっている



きれいだなあ

きれいだなあ



と おもっているうちに

もう ちりつくしてしまう



まいねんの ことだけれど

また おもう



いちどでも いい

ほめてあげられたなあ・・・と



さくらの ことばで

さくらの そのまんかいを・・・



rohengram799 at 00:55コメント(2) 

2020年02月07日

花春雲便りNo.5:そして また ねむる

タイトル通り、再び、まどさんの「ねむり」(*´~`*) チョウチョウの「ねむり」にもやさしい(´ω` )zzZ




「ねむり」   


わたしの からだの
ちいさな ふたつの まどに
しずかに
ブラインドが おりる よる

せかいじゅうの
そらと うみと りくの
ありとあらゆる いのちの
ちいさな ふたつずつの まどに
しずかに
ブラインドが おりる

どんなに ちいさな
ひとつの ゆめも
ほかの ゆめと
ごちゃごちゃに ならないように




「チョウチョウ」

                     
チョウチョウは
ねむる とき
はねを たたんで ねむります

だれの じゃまにも ならない
あんなに 小さな 虫なのに
それが また はんぶんに なって
そっと…

だれだって それを見ますと
せかいじゅうに
しーっ!
と めくばせ したくなります

どんなに かすかな もの音でも
チョウチョウの ねむりを
やぶりはしないかと…


rohengram799 at 06:00コメント(2) 

2020年02月04日

花春雲便りNo.2:けむりとねむり

昨日は立春。「春眠暁を覚えず」の時期にはまだ早い気がしますが、今朝は寝坊しそうになりました❗明け方、目が覚めてまだ外は暗いし〜と思い、モゾモゾと二度寝モードに入ったのが失敗でしたわ(; ̄ー ̄A



久しぶりにまどみちおさんの詩を読みました。「けむり」「ねむり」 平仮名で書くと仲間に思える〜リズミカルで面白いけれど、哲学的なところもあって、さすがまどさん!と思いました(*≧∀≦*)





「けむり」と「ねむり」


「けむり」と「ねむり」は
たにんのようで みうちのようで

「けむり」は かるい
「ねむり」は おもい

「けむり」は かるい
「ねむり」は おもい

「けむり」は ひげぼうぼう
「ねむり」は ずんべらぼう

「けむり」は ときたま ゆうびだが
「ねむり」は のべつ たわいがない

「けむり」は かぜに のって
そらへと のぼり
「ねむり」は ゆめに のって
ふかみへと おちていく

そして 「けむり」には
「いま」しかないが
「ねむり」には
あたらしい「あした」も

で 「けむり」と「ねむり」を
つなぎとめるのは
まあ 「むり」か



(まど・みちお詩集 「 ことばのうた 」より)



rohengram799 at 10:00コメント(0) 

2020年01月28日

献春雲便りNo.27:せっけん の 誘惑

今日は冷たい雨になりました。雪にならないだけよかったのでしょうか? 天気に惑わされることもなく、ワタクシは日々妄想……今日はちょっとばかりモモイロなお話(/ω\)キャー


読売新聞の「編集手帳」にまどみちおさんの詩が引用されていました。



せっけん 


こんなにちいさくなった おふろばのせっけん
うちじゅうの みんなのこころに
やさしく ちりしいて
1まいだけのこった
バラのはなびらのようだ




今はシャンプーも手洗いせっけんもポンプタイプでアワアワ状態で出てくるので、小さくなっていくせっけんの姿を知らない子どもの方が多いでしょうね。小さくなったのを新しいせっけんにペタッ!と貼りつけて同化(?)させて使うとか〜考えることもないんだろうなぁ。



さてさて、せっけんといえば昔は「牛乳せっけん、よいせっけん♪」だったと思いますが、今は漫画の『あせとせっけん』でありましょう(/▽\)♪ 以下、サイトからのおおまかなあらすじ。


女性に絶大な人気を誇る化粧品&バス用品メーカー・リリアドロップに勤めるOL・八重島麻子(やえしまあさこ)は、重度の汗っかきなのがコンプレックス。

デオドラント製品が手放せない生活の中、ある日、商品開発部の名取香太郎(なとりこうたろう)に、「君の体臭は素晴らしい! 新商品の石鹸開発のため、これから毎日、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と言われてしまう。

でも、においを嗅がれるのは、そんなに嫌でもなくて……?



こちらから最初の話を読めます。

https://comic.pixiv.net/works/5293



今、週刊モーニングで連載されているのですが、ダンナさんがハマりまくって毎晩読んでは「麻子さん、麻子さん」うるさいです〜でも、確かに可愛いのですわ。ナイスばでぃですし。65Gカップってどんな感じ?とますます発想がおやぢになっていきます(^o^;)



あせとせっけん 

こんなにアツくなった 彼女のカラダ
胸や背中や ヤワラかなところに
やさしく アトをつける
シーツの海にうかぶ
バラの女神にするために



まどさんに怒られるな……と思いつつ、こんな改作(?)したくなるような、エロい場面も可愛らしく満載ですのでぜひ漫画をお楽しみ下さいませ(〃艸〃)


rohengram799 at 08:40コメント(6) 
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