吉野弘

2024年01月12日

ねんねこ雲便りNo.7:マカロン

頑張ってる女の子とか辛いからわたしはマカロンみたいに生きる    野口あや子



マカロンって小さくて高いお菓子のイメージしかない貧相な発想とバカ舌なワタクシですが、こちらの記事を読んでマカロンかぁ〜と思い、スイーツ短歌とかあるのだろーか、と検索した結果が野口さんの短歌でした。「マカロンみたいに生きる」ってどんな感じなのか、皆さまの意見を聞きたいです😆

【白いマカロンが作る2人の時間】
https://note.com/shufu/n/nb56b163bf985





ストレス発散に買い物をする人って多いと思いますが、それが何かは人それぞれ……私は本を買うことらしく、また積読本が冊増えてしまいました。

【こぼれそうな唇】
https://www.shogakukan.co.jp/books/09386288

アンソロジーで初読みの作家さんだったのですが、気になったので、古本をタイトル買い😅 同じタイトルの歌がありました。なんかエロくて焦る💦
https://www.uta-net.com/movie/105545/


【妻と娘二人が選んだ「吉野弘の詩」】
https://honto.jp/netstore/pd-book_26687058.html?partnerid=02vc01

こちらは成人式の記事をいくつか読んでいた時に新聞コラムで「一枚の写真」という詩の一部が引用されていて、吉野弘さんてやっぱりいいなぁ〜とAmazonでポチしたのだと思います🥸

こちらがその詩⇩ (買った本にはなかった😅)



『一枚の写真』  吉野 弘



段飾りの雛人形を背に
晴れ着姿の幼い姉妹が並んで座っている
姉は姉らしく分別のある顔で
妹も妹らしくいとけない顔で
姉は姉両掌の指をぴったりつけて膝の上に
妹も姉を見習ったつもりだが
右掌の指は少し離れて膝の上


この写真のシャッターを押したのは
多分、お父さまだが
お父さまの指に指を重ねて
同時にシャッターを押したものがいる
その名は「幸福」


幸福が一枚加わった
一枚の写真






堂本剛クンと百田夏菜子ちゃんの結婚には驚きました。夏菜子ちゃんて35歳くらいになっているのかと思ってました…ゴメンナサイ💦 「明るいニュースです」ってニュースで伝えてましたが、悲しい気持ちのファンもきっといるよね、とダンナさんとつぶやき合ったワタクシでした。


ではでは〜(⁠๑⁠˙⁠❥⁠˙⁠๑⁠)




【被災された地域のオストメイトの方に役立つかもしれない情報まとめ】
https://note.com/atstoma_with_you/n/na3c829e48eea



rohengram799 at 10:05コメント(12) 

2022年07月16日

涼天雲便りNo.5:フーフーする土曜日の詰め合わせ

今日もむし暑いです。皆さまのお住まいの場所では豪雨被害などないでしょうか? どうぞお気をつけ下さい。
 

読売新聞朝刊に「虫のごはんはね」というタイトルの小1の子の詩がありました。

草をとって
電子レンジであったかくして
あげるんだよ


↑コレを読んでアツアツの食事を好むのは人間だけなのかも?と思いました。肉食動物だって、フーフーしながら獲物を食べるとかないだろうし…アツアツのエサを好むカブトムシとか想像出来ないしなぁ。暑い時に熱いものを飲んだり食べたりする……寒い時に冷たいものを飲み食いするよりいいかな、と思ったりするお昼時(笑)


以下、詰め合わせです_φ(・_・

◆「奈々子に」 吉野弘さんの長女・奈々子さんのブログ
https://ameblo.jp/nanako-fukurou/entry-12692417278.html

◆アンドレ・エブ  薔薇の人🌹
https://www.baranoie.com/shopbrand/ct27/

◆イモトアヤコちゃんみたいな太眉の仁王像
http://www7a.biglobe.ne.jp/~gatou/page002.html

◆三春駒みたいなワラのクリスマスオーナメントほか
http://mori-yumiko.jp/news/367-2020-12-09-14-25-16.html

◆風船おじさん🎈
http://blog.livedoor.jp/ftwrecord/archives/52115388.html?ref=popular_article&id=4066088-267200

◆鶏冠山 実家近くにこんな場所があったとは!
https://kenjyaegg.livedoor.blog/archives/15179110.html

◆お家活け花 カフォオレ色の薔薇🌹
https://note.com/saekiharuka/n/n60857f6683dd

◆スウェーデン  ディルピクルス
https://note.com/sozainochikara/n/n6bee314a6583


ではでは (。・ω・。)ノ 





rohengram799 at 12:15コメント(4) 

2021年03月03日

華節雲便りNo 3:貝のヒント 🐚

今日はひな祭り🎎 ウチの実家のある山梨では1ヶ月遅れなので、県外に出てからもう40年近く経つのにまだ3月のひな祭りには違和感があります( ̄▽ ̄;)

段飾りの他にケース入りの藤娘と汐汲の日本人形を飾ってくれましたが、汐汲は働き者になるようになのかと思っていたら、幸せをたくさん汲むように、という意味だったと、この歳になって初めて知りました(;´д`) 私の知識の桶にはあちこちに穴が空いているのかもしれません💦

*****

ひな祭りの食卓には潮汁…なので(作りませんが)吉野弘さんの『貝のヒント』という詩を。めでたい!という内容ではありませんが、こんなことから考えを広げていくのは悪くないのでは、と思いました。ちょっと難しいですが。

*****

貝のヒント 吉野 弘


二枚貝の貝柱を綺麗に剥がすには
片方の貝殻の縁(へり)で貝柱の根もとをこそぐのが一番
箸やフォークやナイフでは
なぜか。綺麗に剥がすことができない
どういう理由だろうかと
かねがね不思議に思っていた。

今日、蛤の酒蒸しを食べながら
妙なことを思いついた

貝柱が貝殻で綺麗に剥がされるのは
貝柱が貝自身の言葉に応答するからだ
木や金属でうまく剥がすことができないのは
木や金属の言葉に貝が応答できないからだ

人間も、人間の言葉に応答できるが
人間を超えるものの言葉には、うまく応答できない
多分、そのようなもの

木炭を必要な長さに割りたいときは
火箸や金槌で叩くより
木炭同士打ち合わすほうが綺麗に割れる
あれも
木炭が木炭の言葉に応答する
ということだろう

言葉が少しの障害にも出会わず或るものに届く
同室の世界があるのだ

蒸されて死んだ貝の貝柱が
木や金属の言葉には応答しなかった
しかし
蒸されて死んだ貝自身の言葉には応答した
言葉とは
そのように聞き届けられるものか

人間が、人間の至らなさを恥じ
人間を超えるものの言葉に絶えず耳を傾け
しかし、なぜかその言葉に充分に応答できないまま
永い永い歳月を経てきたのも
考えてみれば、理由のあること

貝柱が納得するのは
他でもない、貝自身の言葉によってなのだ
生きている間だけではない
死んだあとでさえも……

人間が無数の異質に囲まれ
それらの言葉を古くから謙虚に聞こうとしてきたことを
勿論、私は知っている
異質の最大のものは、おそらく、神で
その言葉の刃先に身をさらし
箸やナイフの先で引きちぎられる貝柱さながら
引き裂かれつつ言葉を聞こうとする人々のいることも
私は知っている
また、木や草や風や雲など無数の生物無生物から
言葉を聞くことに長(た)けた人々のいることも

それにもかかわらず
貝柱を綺麗に剥がす貝殻の
間然するところない言葉に憧憬するのはなぜか

*****

昨日は荒れた天気でしたね。今日は穏やかな楽しい1日になりますように。では ♪(o・ω・)ノ))



rohengram799 at 08:50コメント(2) 

2018年10月09日

稲熟雲便りNo.12: ボーン ボーン

先月23日の読売新聞・編集手帳に、ブラジルで開かれている国際捕鯨委員会(IWC)総会で、商業捕鯨の一部再開を盛り込んだ日本の提案が反対多数で否決されたことに関連して「雪鯨橋」のことを書いていました。


鯨の骨で出来た橋があるとは! 一頭、一体の骨を使って橋を作れるのは鯨くらいしか出来ないでしょうね。その由来、歴史は日本人の鯨との関わりについてさせられます。


【雪鯨橋】
http://tomanosu.hatenablog.com/entry/2017/05/05/040855


あと、本当に?!つながりでコチラも・・・まるでダビデ像のような仁王さまにビックリします。う~ん、寝てみたい( 〃▽〃)・・・ではなく拝みたいです。


【一心寺】
http://blog.taisukedouga.jp/entry/2015/12/29/225402



今回のタイトルは、吉野弘さんの詩「I was born 」のborn(うまれた)とbone(ホネ)をかけてみました (;゚∇゚)


吉野弘さんの詩はコチラです!
http://www.matatabi.net/Poetry/Yosi_03.html




rohengram799 at 00:35コメント(0) 

2018年09月28日

菊咲雲便りNo.17:ほぐす

樹木希林さんの訃報をワイドショーが取り上げた時に、必ずといっていいほどあの「ゼクシィ」のコマーシャルが流れていましたよね。以前、茨木のり子さんの『知命』という詩を紹介しましたが、「ほどく」と「ほぐす」の微妙な違いが人間関係と夫婦関係なのかしら、なんて思ってしまいました。最初、タイトルを見た時に「心身をほぐしてリラックス!」な詩かと思ったら違ったので、あら・・・となりました(。・ω・。)





『ほぐす』   吉野弘


小包みの紐の結び目をほぐしながら
思ってみる
- 結ぶときより、ほぐすとき
すこしの辛抱が要るようだと

人と人との愛欲の
日々に連らねる熱い結び目も
冷(さ)めてからあと、ほぐさねばならないとき
多くのつらい時を費すように

紐であれ、愛欲であれ、結ぶときは
「結ぶ」とも気付かぬのではないか
ほぐすときになって、はじめて
結んだことに気付くのではないか

だから、別れる二人は、それぞれに
記憶の中の、入りくんだ縺(もつ)れに手を当て
結び目のどれもが思いのほか固いのを
涙もなしに、なつかしむのではないか

互いのきづなを
あとで断つことになろうなどとは
万に一つも考えていなかった日の幸福の結び目
- その確かな証拠を見つけでもしたように

小包みの紐の結び目って
どうしてこうも固いんだろう、などと
呟きながらほぐした日もあったのを
寒々と、思い出したりして


    

rohengram799 at 10:23コメント(0) 
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