お見合い

2019年10月29日

紅樹雲便りNo.27:「の」の字といえば…

「の」の字を書く、というとお見合いの席で、照れ隠しに畳にのの字、のの字……を連想しますが(古い?)佐藤春夫の短い話はなかなか平仮名を覚えられないうたちゃんの話。

【うたちゃんは、三人兄弟の末で、来年からは幼稚ようち園へ行こうというのですが、早くから、自分ではお姉ねえちゃん気どりで「えいちゃん」「えいちゃん」と、自分をよんでいます。「えいちゃん」とは、ねえちゃんのことなのです。】

さぁ、こんなうたちゃんは平仮名をちゃんと覚えられるでしょうか? 気になる方はこちらで全文をお読み下さいませ。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001763/files/58565_62879.html

「むの字には◯がありますその◯をのぞくと見えるえんどう畑」……この坪内稔典さんの短歌は、うたちゃんを連想させる(*´∀`)♪


さてさて……昨晩のこと。ダンナさんがくまモンのポーチを見て、くまモンの横にある花を「ハイビスカス🌺」と言ったので、ビックリしました………あれは「椿」でしょ、熊本だから「肥後椿」! うたちゃんくらいの小さい子どもが間違えるなら可愛らしくてふふっ!となりますが、オッサンでは……(ーー;)
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/sizen/hana98/htubaki.html



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rohengram799 at 00:00コメント(2) 

2018年01月25日

新光雲便りNo.19:ロマンスの神様、結婚の神様

♪Boy Meets Girl 幸せの予感 きっと誰かを 感じてる
Fall In Love ロマンスの神様 この人でしょうか


冬になるとアルペンのコマーシャルソングを思い出しますが(笑) 表紙はラノベみたいだし、タイトルもおめでたい気分からは遠い気がしますが『アンハッピー・ウェディング 結婚の神様』は思っていたより楽しめました。

http://piyopiyobooks.hatenablog.jp/entry/2017/12/14/055649



上記のブログにもありますが、読みやすかったです。少女マンガ的なところとミョーについてリアルな現実がうまく描いてあって、ドラマにしたら面白いかも。ラストもええっ、そうだったの!な何気にハッピーエンドでした。

ヒドいウェディングプランナーが出てきて『Bの戦場』とはスゴい落差だわ、と思いましたが、来賓(特に親がらみ、議員さんとか)の長い挨拶とか、あるあるネタも多かったです。本当に誰のための、何のための披露宴なの?な場面がたくさんありました。

「ちなみに日本男性の家事参加率、育児参加率は世界最低レベル。家事分担率が二割を切るのは先進国の中では日本だけだってさ。おまけに政府はいまだに在宅介護を推奨して、福祉にお金をかける気なしときてる。つまりこの国じゃ、女は結婚したら家事育児介護を背負わされるのが当然の流れなのよ。その上、外へ働きに出て稼いでこない詮議は『寄生虫』呼ばわりでしょう。つくづく女が結婚に夢を持てる時代じゃないわよねえ」(p80、81)

主人公の咲希と一緒に結婚式のサクラのバイトをしている百合香の言葉、確かに~と思うことがありましたわ。43歳の独身男性が「孤独死」したくないから婚活、というのもあって、そんな目的ではお見合いしたってうまくいかないだろ(-""-;)と思いましたわ。

あと、ガーデンウェディングは季節を選ぶべきよね・・・って思いました(笑)



*前の記事のお返事遅れますm(__)m



rohengram799 at 12:52コメント(4) 

2016年04月20日

暮雲便りNo.21:おやおや…親泣かせρ(・・、)

暮雲便りNo.18:お世話やきで政府の婚活後押し等について書きましたが……やはり親が頑張らないと!と思うのか、こんな企画を新聞で発見!! その名も『親おや交流会』(^^;)(;^^)


1970年に設立された結婚相談会社のマリックスが来月8日に開催予定しています。独身の子どもを持つ親同士が身上書と写真を交換するんだそう。定員は200人。参加費はひとり18,000円、夫婦で参加は28,000円。場所は新宿のリーガロイヤルホテル東京。大阪・名古屋・福岡でも開催中とありました。


親がそこまでして……と思ってしまうのですが、どうしても!!というお家事情があるのかしら?と思ってしまいますね。どんな雰囲気なのか、こっそりのぞいてみたい気がします。



『活躍はしたい人だけすればいい吾子と若菜を摘む散歩道』(伊勢崎市 萩原亜季子さん)


こんな句がありましたが「吾子」を「ひとり」にしても悪くはないかな、と思ったり……悲壮感よりもイキイキした印象があるのは「若菜」に生命力を感じるからかしら? 下の句を「ひとり桜を見上げる散歩道」にしても「ひとり枯葉を踏む散歩道」にしてもそれぞれの人生を感じるし、「母」や「父」と歩く散歩道も、ひだまりのあたたかさや夕暮れのせつなさの中に、それまでの年月の重さやゆたかさがあるようでまたいいかも………と、勝手に妄想をふくらませてしまいます。


普段の何気ない暮らしの中で、身近な人たちの幸せを願うのだって「一億総活躍」に違いない! 最後はそんな詩で締めくくりたいと思います。 さだまさしさんの『道化師のソネット』を思い出すような詩です。泣き笑いしながら「ありがとう」と言ってギュッ!とこどもを抱きしめるお母さんの姿がうかんできました。




『ぼくのやくめ』

ぼくは
おこっているおかあさんも
わらっているおかあさんも
どっちもすきだけど
やっぱりわらっている
おかあさんのほうがすきだから
ぼくがわらわせてあげるね


(水町祐陽くん・千葉県船橋市の幼稚園年中さんです)






rohengram799 at 07:56コメント(6) 

2016年04月17日

暮雲便りNo.18:お世話やき

新聞に松戸市(千葉)が『三世代同居等住宅支援~子育て世帯の住宅取得を応援します~』の記事がありました。松戸市だけでなく、全国的にこの動きはあるのですね。千葉市や習志野市でも補助があるらしいし。


「松戸市子育て世帯親元近居・同居住宅取得補助金」→子育て世帯が市内に住む親世帯と近居または同居するために、市内に住宅を取得する際の費用の一部を補助します。
補助額は最大100万円(近居50万円・同居75万円で市外からの転入は25万円を加算)。対象者は中学生以下の子どもがいる子育て世帯であること(出産予定も含む)・親世帯は市内に1年以上継続して居住していること。そして子育て世帯及び親世帯が“市税を滞納していないこと”……だよね(笑) 


近居ってどの程度なんだろ?と思ったら「親世帯と直線で2キロメートル以内の住宅であること。」とありました。まぁ頑張って徒歩圏内ですかね? なんとも微妙な距離感! そして、ダンナと自分の親がどちらも同じ市内に住んでいて「補助金が出るから同居しましょ!」とどちらの親からも言われたらどうするのかしら……「家を建てるお金はこちらが出すから、補助金はあなたたちが自由に使っていいわよ( ^∀^)」なんて言われたら……悩むかも……って条件に全く合わないのに考えてどーする! それにこの金額が妥当なのかよくわからない……!


他にもいろんな条件はあるようですが……あと、政府は『少子化対策のため、結婚を希望する若者らの「婚活」の支援を本格化させる』んだそうです。 政府が5月にまとめる《ニッポン1億総活躍プラン》にも婚活支援の推進を盛り込むらしい……希望しない人がいても無理矢理「結婚したいでしょ、あらあら、恥ずかしがらなくてもいいのよ、おばちゃん、わかってるから、大丈夫、任せなさい!」みたいになりそう……街コンとか実際はどうなんでしょうね? 夫婦別姓の話もからんでくるだろうし……笑い話ではなくて本当に「国立お見合い紹介所」とか「独身税」とかが出来そうな気がしてコワイです((((;゜Д゜)))





rohengram799 at 20:24コメント(4) 

2016年03月31日

春雲便りNo.31:妙ちきりんな縁を結うひと~3月の本棚

プチ旅行中も電車内で読書、自宅や職場よりスラスラ読めたような気がします(笑)


時代小説アンソロジーの『妙ちきりん』は小松エメル・天野純希・仁木英之・輪渡颯介・毛利亘宏・乾緑郎という執筆陣。表紙は小松エメルさんのお伊勢参りにいく白い犬の話を描いたもの。また佐々木小次郎との仕合を逃げてしまおうか、迷った宮本武蔵を描いた「異聞 巖流島決闘」(天野純希)は、小次郎を厄介払いしたい連中がいて、うまいこと相討ちにしたかったのに…!という、あり得たかもしれない展開で、なかなかおもしろかったです。


そして今月最後の一冊は深沢潮さんの『縁を結うひと』。深沢さんは両親が在日韓国人。ご自身は結婚と出産の為に日本に帰化したそうです。連作短編集というか、独立して読んでも大丈夫かな? 必ず在日の縁談を取り仕切る辣腕「お見合いおばさん」というかおばあさんの金江福(かなえ・ふく/在日二世)が登場します。30年で200組、年齢は80代で髪は紫に染めています(¨;)

朝鮮総連に勤めていたダンナもいるし、斡旋料でがめつく稼いでいるのになぜか生活は質素……それは北朝鮮にいる息子に送金し、日本人と結婚して苦労している娘に援助しているから。妊娠を盾に、在日韓国人の彼と結婚した帰国子女の恵理香。義実家での話は姑と同居している義姉の会話が火花を散らしていてコワイ~そして身体中がオリーブオイルではなくごま油になりそうな話。おいおい、そんなに嫁をこきつかうのか、って感じでしたが、ラストは……そうだったのか! 


全6編、一貫して「在日」「日本に住む異国人」というテーマになっています。済州島や全羅道出身者を差別したり、家柄を重視したり……男は学歴と経済力、女はルックス重視のお見合い。関西にも同じようなお見合いおばさんがいて、張り合ったり……韓国の風習とか読んでいる分にはコミカルでおもしろいけれど、これが日常かと思うと、自分の立場に置き換えて考えてみると……う~ん( ̄~ ̄;)となってしまいました。



今月もお付き合いいただき、ありがとうございました。久しぶりに毎日更新出来て達成感があります(笑) 来月は2日に更新予定ですが、またワタクシとの「妙ちきりんなご縁」を結んだままにしていただけたら、とっても嬉しいです(´∇`) また仲良くして下さい!



《3月の本棚:計13冊》

「恋歌」(朝井まかて)「雪と珊瑚と」(梨木香歩)「昨夜のカレー、明日のパン」(木皿泉)「純喫茶」(姫野カオルコ)「八月の光・あとかた」(朽木洋)「百年桜―人情江戸彩時記―」(藤原緋沙子)「いしゃ先生」(あべ美佳)「まぼろしのパン屋」(松宮宏)「妙ちきりん」(時代小説アンソロジー)「憧れの女の子」(朝比奈あすか)「花鳥」(藤原緋沙子)「デス・サイン 死神のいる教室」(深津十一)「縁を結うひと」(深沢潮)





rohengram799 at 08:58コメント(10) 
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