ふきのとう

2024年12月13日

冬茜雲便りNo.10:あの人との、ひとり言

こんにちは🥸

なんか急に冷え込んで来ましたね〜でも冬はエアコンを使わないワタクシ、灯油を買うのも面倒なのでファンヒーターも使いません😅 なんだかんだ言っても千葉はあったかい気がするし。なんとなく冬の冷たさは田舎を思い出すので(実家もコタツしかなかった)わりと好きだったりします。


🐥


訃報が続いていますが、ミポリンの葬儀には息子さんも参列されたようでよかったです。

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202412120000766.html

これから喪失感が増していくのだとは思いますが、その中にもあたたかい記憶が残って輝く結晶になるのだと思いたいです。


カメヤマのコンクール、受賞作が発表されました。

【あの人との、ひとり言】
https://www.kameyama.co.jp/hitorigoto/


🐥


noteに書いたつぶやき ⇩

【自宅で人生を全うする方法】
新聞で目についた雑誌広告。その中の見出しのひとつ「住み慣れた家で看取られる幸せ」を「惚れた弱みで看取られる幸せ」と読んでしまったたのはナゼだろう(・ัω・ั) 
https://ddnavi.com/book/4908110174/


いただいたコメントにあった詩はコチラです。


 『男について』    滝口雅子


 男は知っている
 しやつきりのびた女の
 二本の脚の間で
 一つの花が
 はる
 なつ
 あき
 ふゆ
 それぞれの咲きようをするのを
 男は透視者のように
 それをズバリと云う
 女の脳天まで赤らむような
 つよい声で

 男はねがっている
 好きな女が早く死んでくれろ と
 女が自分のものだと
 なつとくしたいために
 空の美しい冬の日に
 うしろからやつてきて
 こう云う
 早く死ねよ
 棺をかついでやるからな

 男は急いでいる
 青いあんずはあかくしよう
 バラの蕾はおしひらこう
 自分の掌がふれると
 女が熟しておちてくる と
 神エホバのように信じて
 男の掌は
 いつも脂でしめつている

               

詩集『鋼鉄の足』より
https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=405230395

『恋愛詩集』(アンソロジー)にも収録されています🥸
https://bookwalker.jp/de622dc096-7aa4-4e38-b567-8554a42b18c8/



『秋の接吻』

ひとを愛して
愛したことは忘れてしまった
そんな瞳(め)が咲いていた
萩の花の白くこぼれる道
火山灰の白く降る山の道
すすきを分けてきた風が
頬をさし出して
接吻した
ひとを愛して
愛したことは忘れてしまった



同じタイトルがふきのとうの歌にありました。聴いたことがなかったな。
https://youtu.be/PWeKjRFRIgQ?si=V9Pn4LfbixCE9_a1


🐥


昨日、ダンナさんは冬用タイヤに交換しました。いつも黄色い帽子さん(笑)にお願いしているのですが、この時期、とても忙しそうでした。


ではでは、皆さまあたたかくしてお過ごしくださいませ😄😄😄






rohengram799 at 11:35コメント(2) 

2020年02月29日

花春雲便りNo.21:ふきのとう

「ふきのとう」  工藤直子

   
夜があけました
朝の光をあびて たけやぶのたけのはっぱが
「さむかったね うん、さむかったね」とささやいてます
雪がまだ少しのこって あたりはしんとしています
どこかがでちいさな声がしました
「よいしょ よいしょ おもたいな」
たけやぶのそばのふきのとうです
雪のしたにすこしあたまをだして 雪をどけようとふんばっています
「よいしょ よいしょ そとがみたいな」

ごめんね、と雪がいいました
「わたしもはやくとけて水になり とおくへいってあそびたいけど」
とうえをみあげます
「でも竹やぶのかげになってひがあたらない」
とざんねんそうです

すまない、と竹やぶがいいました
「わたしたちもはやくゆれておどりたい ゆれておどれば雪に日があたる 
でもはるかぜがまだこない はるかぜがこないとおどれない」
とざんねんそうです

そらのうえでおひさまがわらいました
「おや はるかぜがねぼうしているな 竹やぶも雪もふきのとうもみんなこまっているな」
そこで南をむいていいました
「おーい はるかぜおきなさい」
     
おひさまにおこされてはるかぜは おおきなあくび
それからせのびしていいました
「や、おひさま や、みんなおまちどう」
はるかぜはむねいっぱいいきをすい ふうっといきをはきました
     
はるかぜにふかれて 竹やぶがゆれるゆれるおどる
雪がとけるとける 水になる
ふきのとうがふんばる せがのびる
   
ふかれて ゆれて とけて ふんばって もっこり
ふきのとうがかおをだしました
「こんにちは」
もうすっかりはるです




*****


今日で2月も終わり。「もうすっかり春です🌸」 と言えるのはまだまだ先だと思いますが、どうぞ皆さま、お身体大切に!


こちらの記事の写真が可愛らしく美しかった(о´∀`о)

https://tokky.exblog.jp/28869045/



今月もありがとうございました。来月もマイペースで更新していけたらと思います。またよろしければお付き合い下さい♪(o・ω・)ノ))



rohengram799 at 20:40コメント(5) 

2019年02月22日

令月雲便りNo.25:ふきのとう

一夜明けて、北海道の地震について被害の様子など少しずつわかってきました。昨年9月の余震と言われていますが、この時の復旧もまだまだなのに……もうこれ以上は……。何もなく元気にしている自分は自分なりに出来ることを、と思います。





♪雨降りの道玄坂 バスを待つあなたの
淋しさに声掛けたのは気まぐれじゃなかったわ


これはフォークデュオの「ふきのとう」が歌った【雨降りの道玄坂 】 ですが、

「ゆめ二つ全く違う蕗のたう」(赤尾兜子)

という句を見つけたので思い出してしまいました。


ふきのとうは雌雄異株で、雄花と雌花があるそうです。だからこの句がうまれたのですね。「同床異夢」という言葉を思い出してしまった。違う夢でもお互いを尊重しあえたらいいのに……。



昨日は七十二候の「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」でした。雪が雨に変わり、土が潤い始める、という意味で、「脉」は「脈」の俗字らしいです。地中でモゾモゾしているモノのことはあまり考えたくないですが。


そういえば今日は2が3つ並んでにゃんにゃんにゃんの「ねこの日」ですね。「猫の舌」というフランス語の言い回しについての話が私的には、ほー!でした(ФωФ)

https://lecoledefrancais.net/langue-de-chat/



rohengram799 at 08:51コメント(2) 

2016年04月22日

暮雲便りNo.24:かりそめの御霊

前回に続き『お遍路ガールズ』の話です!


主人公ともいえる千春は、かなりな「妄想女子」……勝手に他人の人生を想像してお遍路中の辛さや苦しさをまぎらわせたりする……イヤだ、私の仲間じゃないのぉ! 同行していた琴美になんで小説家になろうと思ったか訊ねられて、昔から本は好きだったけれどきっかけは手の皮だという……ハテ(´・ω・`)? 


高校時代に好きだった野球部の男子がいてテキトーな理由をつけて、素振りをやり過ぎてむけた手の皮をもらう千春。「それで手の皮たべちゃったの?」と言う琴美もどうかと思うのですが( ̄0 ̄;) もちろんそんなことはせずに、毎晩それを握り締めながら妄想デートに浸り、それをノートに書き込んだのがキッカケなんですと! まぁよくあることですよね!ねっ(◎-◎;)



さてさて……タイトルにつけた「かりそめの御霊」という言葉でなんとなくわかるように想像以上にファンタジーな物語だったんです。ちょっとネタバレ気味ですが、この世に強い未練がある人は生き返ることが出来るらしい。ただし生きていられるのは四十九日。その間は、自分が死んだ人間であることを言ってはいけないし、身内や知り合いに会う場合も身分を偽らなくてはならないという決まりがあります。もしルールを破ったらすぐこの世から消えてしまうし、成仏も出来ません。四国のお遍路さんはそういう人たちに会う確率が高いらしく……登場人物の誰がかりそめの御霊なのか、読み進めるとそれも気になるし、自分はこのままでいいのかなと、自問自答したり……。


この作品には出てきませんが、「生身魂(いきみたま)」というのも聞いたことがあります。始まりは鎌倉時代にさかのぼるらしいです。お盆は故人の霊を供養するだけでなく、生きている年長の者に礼をつくす日でもありました。新盆のないお盆を生盆(いきぼん、しょうぼん)と言ってめでたいものと考えます。目上の父母や主人、親方などに物を献じたり、ごちそうしたりして……その人たちやその儀式を「生身魂」と言ったそうです。



『人間って色んな気持ちを味わったり、体験するために生まれてきたんじゃないかなぁ。生きるって、酸素のおやつを与えられた、遠足みたいなもんだよ』



♪この坂どこまで続くのか~上り坂~お前と歩きたかった 


こんな歩き遠足なんだろうなぁ(ふきのとうの“風来坊”を知っている人はいるのか……古いぞ!)……その日が来るまで、休み休みではありますが、たくさんのやさしさを貯金しながら歩いていきたいと思いました。何年かしたら私もラクラク、公共機関を利用してお遍路さんになっているかもしれません(*´∀`)♪






rohengram799 at 10:00コメント(4) 

2013年09月30日

しらす雲便りNo.22:やさしさとして想い出として~9月の本棚

『淋しさは云わず絵手紙に秋のばら』(森たけ子・神奈川県)


水着のあとにドキッ!としちゃう(笑)微熱のような9月も今日で終わり…コンビニで買い物をしたらレジ横にクリスマス賞品のカタログが!明日から10月とはいえハロウィンも七五三もまだなのに、早すぎるよぉ~そんなに季節を先取りしたいのか?だったら一周まわってきたらいいのに(´д`)


さてさて…月末なので空のお城図書館に追加する作品のお知らせです(^_^;) 今月は「多生の縁」について考えたり、もう会えない人への想いが綴られた本も多かったような気がします。恋愛関係だけでなく家族について考えてみたり……。ハジメマシテ!の作家さんよりベテランで好きな作家さんの作品が多かったので、波長があうというのか、沁みこむというのか……より深く自分以外のダレカ・ナニカとのつながりを考えるきっかけになりました。


『センセイの鞄』にも涙がでましたが、『椿山課長の七日間』もよかったです。…人間は「ありがとう」を忘れたら生きる資格がないんだよ。…ハイ、忘れません(ノ_・,)


今回のタイトルですが、小説から漫画からそして皆さまから…たくさんやさしさをいただいたなぁ…としみじみしていたら、ふきのとうの♪やさしさとして~想い出として~が脳内に流れてきました(゜゜) 歌詞は「遠距離恋愛でフラれた女々しい男のつぶやき」みたいなんですが、このフレーズが大好きなので採用決定(゜o゜)\(-_-)


いつかワタクシのこのおまぬけブログが皆さまのやさしい想い出にかわったら……ウレシイ( 〃▽〃)来月もよろしくお願い致します!


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rohengram799 at 21:00コメント(7) 
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