トリカブト

2012年09月25日

あかね雲便りNo.160:美女と野獣と附子

映画も舞台も見たことがない『美女と野獣』が古本コーナーにあったので買って見ました。東逸子さんのイラストの表紙がステキな角川文庫です。読み初めて「あら、もう終わり?」という感想…もっと長い話かと思っていましたが、そうでもなかった(((・・;)


そしてグリム童話にも『夏の庭と冬の庭』という(初版に収録されている作品。決定稿の第7版からは削除)似たり寄ったりの話があることを知りました~ヨーロッパで広くこういう伝承があったんでしょうね。『カエルの王さま(王子さま)』よりおね~さんの心が優しくてよかったです( ̄▽ ̄;)



さて、美女の反対語になるのか「ブス」という言葉(ああ、胸に突き刺さるわ~)この語源はトリカブトの有毒成分による中毒で、神経が障害を受け、顔の表情筋が不随になるため、容貌がおかしくなるかららしい……漢字だと「附子」(-_-)私は最初“ふなこ”かと思いましたよ~だって狂言の演目としてチラシで見たのですから('~`;)ふりがなで「ぶす」と書いてあるのを見てビックリしました!!


Wikipediaによると~トリカブトの「毒・漢方薬」の総称あるいは植物トリカブトの異名。東洋医学では「ぶし」と読み、「ぶす」と読むのは毒の意味のみである~とのこと。トリカブトを使った殺人事件とかありましたよね。


さてさて、狂言の『附子』ですが…「附子という猛毒が入っている桶には近づくんじゃありませんよ!!」と言って主は外出。留守番の太郎冠者と次郎冠者は桶が気になって仕方がない。太郎は我慢出来ずに中を覗いてみたら…毒であるはずなのにとっても美味しそうに見える~!!「ああ、食べてみた~い!!」誘惑に負けた彼は附子をなめてみる…「甘~い(^O^)」毒というのは大ウソで、本当は当時は大変貴重だった砂糖でした。2人は奪い合うようにして砂糖を食べ尽くしてしまいました(((・・;)


一休さんでも同じような話がありませんでしたっけ?オチは皆さまの想像通り、主の大事なものを壊しまくり「毒を飲んでお詫びを…と思ったのに全く死ねません」パターンですf(^_^;




rohengram799 at 07:45コメント(8) 
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