京都骨董ふしぎ夜話

2017年07月11日

蘭月雲便りNo.7:ローズもの

言いたくはないですが、今日も暑いですね・・・いろんな場所でいろんな立場で、いろんな状況でがんばっている皆さん、健康第一で・・・と打ち込んでいたら、鹿児島・宮崎で地震速報が・・・不安が増すばかりですが、どうぞお気をつけ下さい。


昨日書いた『甘いお菓子は食べません』ですが、いやぁ、かなりベビーな内容でしたわ。若い頃に読んでいたら全くピンとこないだろうなぁ、という40代のような未婚・既婚者の話。結構セキララですので、特に最後の作品は殿方には向かないかも(^^;)(;^^)

今日は時代小説アンソロジー『春はやて』を読みました。春夏秋冬シリーズがあり、春だけ未読だったので、本屋さんで見つけてすぐに買いました(笑) 一冊まるまる読んだことがない『眠狂四郎』や『銭形平次』もあり、おお、こんな雰囲気なのかと。

眠狂四郎は田村正和さんや片岡孝夫さん(今は仁左衛門だけど、私には孝夫兄さんのイメージが)のビジュアルが浮かぶ~文章からすぐに美しい景色が浮かんでくるよう。桃の節句に絡めた話だったからでしょうか。そしてずっと独り者だと思っていた彼に奥さまがいてビックリしました(笑)

平次親分は北大路欣也さんも悪くはなかったけれど、やはり大川橋蔵さんのイメージ。綺麗な役者さんだった。舟木一夫さんの歌う主題歌も懐かしい。文章が「ですます調」で意外でした。なんだか昔話を聞いているような。そして、えっ、真犯人がわかっているのに捕まえないの?というラストにモヤモヤ感があったのですが、編者の縄田一男さんが「野村胡堂は、自分は、平次に投げ銭を飛ばさせて法の無可有郷(ユートピア)をつくっているのだ、とも、銭形平次を貫く基本的な精神は、罪を憎んで人を憎まずのそれだ、とも語っており、最後の物語のしめ方も決して珍しいものではないのである。」と書いるのを読んで、そうなんだ~と。

五月人形が出てくる話でしたが、その中に「ローズもの」という言葉がありました。なんだ、これは(´・ω・`)?と思って調べたら「商品として不適格なもの」の意味でした。

日本国語大辞典(小学館)には「傷がついたりして商品として通用しない品物」転じて「役に立たないものをののしっていう言葉」になったらしいと書いてあるそうです。「下等百科辞典」という明治時代の隠語の辞書によると「ろうずもの」は「ローズ物」と表記されていた時代があったようです。

「ろうずもの」という言葉は、安永(あんえい)年間にすでに使われていたようで・・・安永という元号は、西暦1772年11月16日から1781年4月2日まで。平賀源内氏が亡くなったのが1780年12月とのこと。ローズが英語ではなく、オランダ語とかポルトガル語とか?「蘆頭(ろず)」という言葉もあるようで、これは「薬用植物の薬用にならない部分」のことを意味するようです。


金平糖が出てきた『京都骨董ふしぎ夜話』の続編を買ったので、またオオッ!なお菓子が出てきたらネタにしたいと思います。



rohengram799 at 12:35コメント(4) 

2017年07月10日

蘭月雲便りNo.6:甘いお菓子は食べません( ・`д・´)

『一人居はものたりなきと着ぶくれて』(橋場千舟)

 


冬にひとりで暮らしていたら、寒さが身にしみて、重ね着したくなりますが、こうも暑いとひとり暮らしならカーテンを閉めて戸締まりをバッチリして全裸でクーラーとか、やっている人もいるんじゃないかと思ってしまいます。全裸にならないまでも、だらしない格好でグダグダしていても誰からも文句は言われないだろうから、いいなぁ、とか思い出すしまう(((^_^;)



この句の作者・千舟は1934年生まれ出。「着ぶくれて影やはらかく立ちにけり」(句集『視線』)というのもあるそうです。暑いけどホッコリしたあたたかさに頬がゆるみます。



頬がゆるむ、というと美味しいものが目の前にある時もそうですが、今は『甘いお菓子は食べません』という本を読んでいます。イヤ、私は食べるよ!と・・・ブログのタイトルに( ・`д・´)!と顔文字をつけましたが、そんなのムリムリ(ヾノ・∀・`)


最初の話に「可子」さんという人が出てきます。「よしこ」と読むそう。名付け親は祖父で「然る可し(しかるべし)」の可しだからと言って「べしこ」と呼んでいたという・・・かわいいような気も擂るし、カコちゃんでもいいじゃない?と思ったり。



お菓子つながりで、少し前に『京都骨董ふしぎ夜話』というラノベを読んだのですが、修学旅行でしか行ったことがない京都の街並みをアレコレ思い出したり想像したり(笑)で・・・骨董品の話以外にお菓子に注目してしまうイヤシイおやぢなワタクシ!



金平糖ってガリガリ食べるものなんですね! 知らなかった! 私は噛んではいけないと思っていました。いくつか口の中にほおりこんで、飴のようになめていましたわ。あと「よろひ草」というお菓子も出て来て、どんなものかわからないので画像検索してみたり。 小さい頃は八ツ橋は固い瓦煎餅みたいなのしか知らなくて、修学旅行で生八ツ橋にショーゲキを受けました(;´∀`)



こんな暑い日には、宇治金時のかき氷が食べたいですね~皆さまも水分補給して、気をつけてお過ごし下さいませ。



【よろひ草】

http://omiya.kyotomode.com/blog-entry-151.html



rohengram799 at 15:54コメント(2) 
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