傘がない

2012年02月05日

第687号:ドラマティック・レイン( ̄ー ̄)

♪行かなくちゃ/君に逢いに行かなくちゃ/君の町に行かなくちゃ/雨にぬれ…


そんな気配もなく乾燥している毎日でありますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?子どもたちは「猫ひろしのマラソン参加」に盛り上がっておりました。気温7度でランニングシャツ…ああ、見ている方が寒い!!皆さま、無事に乾燥…イヤ完走されますように!!


さて、記事の最初は井上陽水さんの『傘がない』でしたが、タイトルは稲垣潤一さん…あら?と思われた方もいらっしゃるでしょうが(笑)今回はこの短歌の話を書きたかったのです。


『雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さず裸足で来やがって』(盛田志保子)


「傘を持って迎えにこいよ(~_~;)」…しかし!!怒っているようなあきれているような中に、嬉しさがにじみ出ているところがまたイイではありませんか~ちょっとツンデレ入ってますか!?(笑)そして勝手に「迎えに来て」と言った人と「裸足で来た」人の関係を想像するのです。


現代よりも少し昭和な方が私としては好みですね。荻窪や高円寺あたりのアパートに住んでいて(同棲でもよし!!)彼女は勤め人、彼氏は売れない作家か詩人が理想です(((^^;)裸足は本当に裸足ではなくサンダルがいいですね。駅前に来た彼とその後どうするか…近くのコンビニで傘を買って帰るか雨がやむまで待つか…。


あとは完全に『三丁目の夕日』の頃かなぁ~彼は年の離れた小学生の弟。母親に「お姉ちゃんが雨だから迎えに来てだって」と言われて、玄関で靴を脱いだばかりだけどまた履くのがもどかしくてマッハ(笑)でお姉ちゃんのところに行くのです!お姉ちゃんはそんな弟にあきれながらも嬉しくて、一緒に雨の中を歌いながら家に帰るのです。


こういう短歌っていろんな情景が浮かぶので大好きですね~!彼女と彼氏の立場が違ってもいいし、上司と部下、先輩と後輩、親友同士…妄想の雨にぬれて、本日のワタクシ『ドラマティック・レイン』でございます!!←仕事しろよ('~`;)




rohengram799 at 14:00|PermalinkComments(12)

2011年05月02日

第472号:傘がない

『不意の雨その一点に役立とう僕はあなたの置き傘になる』


新聞紙上で俵万智さんが選ぶ句はいつも青春の香りがします(笑)


昔昔『詩とメルヘン』に「傘には4人しか入れないから濡れてしまうのはきっとお人好しの自分」というような詩がありました。自ら自覚して濡れるのとそうでないのとでは、雨の冷たさが違うよな…なんて可愛くないことを思った記憶が…(-_-;)


以前「ありがとうさん」が載っていたダ・ヴィンチに読者が書いたありがとうをテーマにした短い話がありました。その中に、九州から渋谷に来たコがあまりの人の多さに圧倒され「雨が降ったらこの人たちはみんな傘をさすの?」と質問していました。彼女はみんなが傘をさすのではなく、何人かで一緒に入ればぶつかったりしなくていいのに…と思ったようです。


通り雨にあった人に傘をさしかけたり「入れてくださーい」と見知らぬ人の傘に入る…なんの疑いもなく、迷いもなく、そうできたらなんと素晴らしいことか!


森進一の『おふくろさん』の歌詞ではありませんが「いつかは世の中の傘」になりたいと思いつつ…
(T-T)


置き傘になれなくても、一緒に雨宿りをする人間にはなりたいし、傘がなくても駆け出す人にはせめてハンカチを渡したい…そしてもしだれかと一緒に傘に入るなら、自分の肩が半分濡れても相手に雨粒がかからないようにしたい…そんなふうに思うのです。


本当は別の話を書いていたのですが、新聞の短歌を読んで井上陽水サンしてしまいました(((^^;)


rohengram799 at 11:40|PermalinkComments(7)
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ