友永詔三

2019年10月31日

紅樹雲便りNo.29:人形と狼

芸術の秋〜いろいろ美しいものがありますが、人形作家の小池緋扇さんは昭和2年生まれだそうです。作られるお人形さんたちはセクシー(≧▽≦)


【小池緋扇さんの作品】
http://koike-hisen.com/artwork



あと懐かしい人形劇の作家さんはこの方でした。

【プリンプリン物語の人形作家・友永詔三(ともなが あきみつ)さん】

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/matcha-jp.com/jp/7263%3Famp%3Dtrue%26usqp%3Dmq331AQOKAGYAZLortfBiNjX0QE%253D



『人形と狼』という夢野久作の短い話がありました。絵画とか彫刻品とか高価であってもなくても、心をゆたかにしてくれる美しいものはたくさんありますね(*´ω`*) 以下、全文です(青空文庫より)。



 お腹の空いた狼が野道を歩いて来ますと、遠くに一人の赤ん坊が寝ているのを見つけました。狼は大喜びで走って来てみると、それは誰かが落した大きな人形でした。
「ええ、この役立たず奴めが」
 と狼はあと足で蹴散らかしました。
「乃公おれのたべ物にならない位ならば何だって人間の形をして生まれて来た」
 人形はニコニコして答えました。
「お気の毒様ですね。あなたのように何でも可愛がる事を知らないものには私は役立たずに見えるでしょう。しかし人間の中には私を生命よりも大切な友達にして下さる方がいくらでもありますよ。私は狼のお役に立つよりも人間のお役に立った方がうれしいと思います」




「乃公」は「おれ」と読むのですね。知らなかった!




追記:首里城全焼のニュースに驚きました。なんで!そんなことに…( TДT) 日本、大丈夫でしょうか…。



rohengram799 at 00:00コメント(2) 
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