図書館の神様
2014年05月09日
浮き雲便りNo.3:神様
この前、中古本を売りにいったのですが、2600円くらいになりました~私の手をはなれた本たちがまた新しい人に出逢えますように!と思いながら、ワタクシもまた古本を購入! 瀬尾まいこさんの『図書館の神様』です。ちょっと大きめの文字で読みやすい~ありがとう、ちくま文庫さん(*´∀`)♪
物語に登場する垣内クン、中学時代はサッカー部だったのに、高校では廃部にした方がいいだろ?な過疎の文芸部に。顧問はバレー大好きだった女性で、なんでアタシがバレー部の面倒をみれないのよ!とクサクサしている~先生と男子高生のドキドキ(///∇///)は皆無ですが、垣内クンのキャラがステキすぎる! 「文系クラブは毎日ダラダラして刺激がなくない?」という清(きよ・名前にもエピソードがある)に「毎日筋トレして、走り込んで、パスして、後はレシーブ練習などなど。バレー部のほうが、毎日同じことの繰り返しじゃないですか。文芸部は何一つ同じことをしていない。僕は毎日違う言葉をはぐくんでいる。」とキッパリ! 言葉を見つけるでも調べるでもなく「はぐくんでいる」なんて……言葉はいきもの、時代により変化もする、そして自分の栄養になり、年月とともに熟成され身体を巡るのは『神の雫』に出てくるお高いワインのような血……イヤイヤ、何いってんだ、ワタシ! そういえば川端康成の小説には鼻血場面がよく出てくるって垣内クンが…(笑) こういうコトに出逢える楽しみがあるから本を読むのはヤメラレナイ、トマラナイ!←ちなみに今食べているのはかっぱえびせんではなく、じゃがりこだ!
川上弘美さんの『神様』(この話も好き)には「くま」が出てきますが、北海道のおみやげにあるサケをくわえたクマを思い出す~そして高かったので売らずにいた『インディアンの日々』(部族や衣食住など写真が抱負で記事はあまり読んでいなかった)というムックにこんな文章がありました。ちょっと長いですが引用します(110P)。
インディアンは、サケの本当の姿は人間で、海の底にそれぞれの種族ごとに村があると考えた。その村で、サケは人間と変わらぬ暮らしを送っている。そして、春になるとカヌーに乗っていっせいに川へ旅立つ。そのカヌーが、地上の人間、つまり、インディアンの目には、サケの形に見えるのである。 サケ人間を怒らせると、サケは2度と川に来なくなるので、怒らせないよう細心の注意を払った。例えば、金属製の刃物でサケを割くのは、サケを辱しめ、怒らせる行為だ。だからサケの調理には、鉄のナイフではなく、貝殻を使わないといけない。 サケの骨は必ず燃やすという部族もあった。食べたサケは、骨を燃やすことによってサケの国で再生すると考えたのだ。燃やすのではなく、骨を丸ごと海に戻す決まりの部族もあった。 サケだけではなく、シャチやラッコ、クマやカワウソなど、あらゆる動物は、サケと同じように本当は人間で、それぞれの動物の姿に変身しているにすぎず、種類ごとに部族に分かれて社会生活を営んでいる。そして、サケの場合と同様、補殺したあとの肉や骨を適切に処理すれば、それぞれの動物の国に蘇ると考えたのである。これは、北太平洋岸の人たちに限らず、北米の他の地域でも、狩りや漁を営む人たちの間には多い考え方である。
「サケ人間」という言葉に「カツオ人間」(高知のゆるキャラ)が浮かびました!厳しい生活の中で「死と再生」は当たり前のことなんだろうなぁ……あと「甦る」でなく「蘇る」に、以前書いたひつじ雲便り256:世界樹の葉…?を思い出しましたわ。ついでに「甦」「蘇」の違いが知りたくて漢和辞典を出してきましたが、わかりませんでした……ワタクシ感覚だと前者は本当に「生き返った!立ち直った!」」「更生」で、後者は謎の薬草を煎じて飲ませたら生き返った!歓喜!で呪術っぽい感じがする……そして自然と共生している人たちにふさわしい「一字」だなぁとも。
また少しずつこの本も読んでいきたいと思います。皆さま、楽しい週末にして下さいね(・ω・)
物語に登場する垣内クン、中学時代はサッカー部だったのに、高校では廃部にした方がいいだろ?な過疎の文芸部に。顧問はバレー大好きだった女性で、なんでアタシがバレー部の面倒をみれないのよ!とクサクサしている~先生と男子高生のドキドキ(///∇///)は皆無ですが、垣内クンのキャラがステキすぎる! 「文系クラブは毎日ダラダラして刺激がなくない?」という清(きよ・名前にもエピソードがある)に「毎日筋トレして、走り込んで、パスして、後はレシーブ練習などなど。バレー部のほうが、毎日同じことの繰り返しじゃないですか。文芸部は何一つ同じことをしていない。僕は毎日違う言葉をはぐくんでいる。」とキッパリ! 言葉を見つけるでも調べるでもなく「はぐくんでいる」なんて……言葉はいきもの、時代により変化もする、そして自分の栄養になり、年月とともに熟成され身体を巡るのは『神の雫』に出てくるお高いワインのような血……イヤイヤ、何いってんだ、ワタシ! そういえば川端康成の小説には鼻血場面がよく出てくるって垣内クンが…(笑) こういうコトに出逢える楽しみがあるから本を読むのはヤメラレナイ、トマラナイ!←ちなみに今食べているのはかっぱえびせんではなく、じゃがりこだ!
川上弘美さんの『神様』(この話も好き)には「くま」が出てきますが、北海道のおみやげにあるサケをくわえたクマを思い出す~そして高かったので売らずにいた『インディアンの日々』(部族や衣食住など写真が抱負で記事はあまり読んでいなかった)というムックにこんな文章がありました。ちょっと長いですが引用します(110P)。
インディアンは、サケの本当の姿は人間で、海の底にそれぞれの種族ごとに村があると考えた。その村で、サケは人間と変わらぬ暮らしを送っている。そして、春になるとカヌーに乗っていっせいに川へ旅立つ。そのカヌーが、地上の人間、つまり、インディアンの目には、サケの形に見えるのである。 サケ人間を怒らせると、サケは2度と川に来なくなるので、怒らせないよう細心の注意を払った。例えば、金属製の刃物でサケを割くのは、サケを辱しめ、怒らせる行為だ。だからサケの調理には、鉄のナイフではなく、貝殻を使わないといけない。 サケの骨は必ず燃やすという部族もあった。食べたサケは、骨を燃やすことによってサケの国で再生すると考えたのだ。燃やすのではなく、骨を丸ごと海に戻す決まりの部族もあった。 サケだけではなく、シャチやラッコ、クマやカワウソなど、あらゆる動物は、サケと同じように本当は人間で、それぞれの動物の姿に変身しているにすぎず、種類ごとに部族に分かれて社会生活を営んでいる。そして、サケの場合と同様、補殺したあとの肉や骨を適切に処理すれば、それぞれの動物の国に蘇ると考えたのである。これは、北太平洋岸の人たちに限らず、北米の他の地域でも、狩りや漁を営む人たちの間には多い考え方である。
「サケ人間」という言葉に「カツオ人間」(高知のゆるキャラ)が浮かびました!厳しい生活の中で「死と再生」は当たり前のことなんだろうなぁ……あと「甦る」でなく「蘇る」に、以前書いたひつじ雲便り256:世界樹の葉…?を思い出しましたわ。ついでに「甦」「蘇」の違いが知りたくて漢和辞典を出してきましたが、わかりませんでした……ワタクシ感覚だと前者は本当に「生き返った!立ち直った!」」「更生」で、後者は謎の薬草を煎じて飲ませたら生き返った!歓喜!で呪術っぽい感じがする……そして自然と共生している人たちにふさわしい「一字」だなぁとも。
また少しずつこの本も読んでいきたいと思います。皆さま、楽しい週末にして下さいね(・ω・)
2011年05月16日
第487号:たまたま「卵」に縁がありまして(^ー^)
『暖かやわれにも卵産めさうな』
新聞にあった俳句、作者の年齢はわかりませんが、漫画だったら「クスッ」と擬音が書かれそうな~ほのぼの感がただよいますね(*^^*)
ちょうど昨日『卵の緒』という瀬尾まいこさんの話を読んだところなので「卵」に敏感になっていたのかも!
瀬尾さんの本は初めて読みましたが、加納朋子さんと同様にハマりましたっ♪なんでこんな面白い本に今まで気がつかなかった!?って思いました。
最近はどろどろのメロドラマ系より小学生、中学生、高校生くらいのビミョーな年頃のコが主人公の話を好んで読むようになったのですが、この作品も主人公は小学生で自分は捨て子だと思っている男の子。その証拠にヘソの緒を見せてくれなくて、卵で産んだと…秋吉久美子が「卵で産みたい」と言ったのを思い出しましたよ(笑)
そんなお母さんだけど、ものすごい愛情があふれているのです。再婚し、妊娠したお母さん。「今度は卵で産まないの?」という息子に「この話をするのは最初で最後。たぶん育夫以外には話さない」と大事な話をする場面は、やっぱりお鼻がツーンとしてしまう(T-T)
そして、赤ちゃんを扱うのは難しいからと言って、卵に顔を描き名前もつけ「練習しよう」という新しいお父さんもまたイイ!!
『家族』って血のつながり、遺伝子のつながりだけじゃないんだよなぁ、とあらためて実感しました。そしてなぜかミッターマイヤーのことを思い出す(((^_^;)
彼には子どもがいなかったのだけれど、大バカヤローの親友の子どもプラス従卒まで面倒をみることになるのですが(銀河英雄伝説をお読み下さい)奥さんはもちろん他人だし…でも『家族』としてみんな幸せに暮らす…はず。本編にその子どもが成長する様子は書かれていないので、同人誌で楽しむしかないのですわ(((^_^;)
瀬尾さんの作品に『図書館の神様』というのがあって、なんか私、漫画持っていなかった?と思ったら『本棚の神様』でした( ̄▽ ̄;)
第392号:本棚の神様
新聞にあった俳句、作者の年齢はわかりませんが、漫画だったら「クスッ」と擬音が書かれそうな~ほのぼの感がただよいますね(*^^*)
ちょうど昨日『卵の緒』という瀬尾まいこさんの話を読んだところなので「卵」に敏感になっていたのかも!
瀬尾さんの本は初めて読みましたが、加納朋子さんと同様にハマりましたっ♪なんでこんな面白い本に今まで気がつかなかった!?って思いました。
最近はどろどろのメロドラマ系より小学生、中学生、高校生くらいのビミョーな年頃のコが主人公の話を好んで読むようになったのですが、この作品も主人公は小学生で自分は捨て子だと思っている男の子。その証拠にヘソの緒を見せてくれなくて、卵で産んだと…秋吉久美子が「卵で産みたい」と言ったのを思い出しましたよ(笑)
そんなお母さんだけど、ものすごい愛情があふれているのです。再婚し、妊娠したお母さん。「今度は卵で産まないの?」という息子に「この話をするのは最初で最後。たぶん育夫以外には話さない」と大事な話をする場面は、やっぱりお鼻がツーンとしてしまう(T-T)
そして、赤ちゃんを扱うのは難しいからと言って、卵に顔を描き名前もつけ「練習しよう」という新しいお父さんもまたイイ!!
『家族』って血のつながり、遺伝子のつながりだけじゃないんだよなぁ、とあらためて実感しました。そしてなぜかミッターマイヤーのことを思い出す(((^_^;)
彼には子どもがいなかったのだけれど、大バカヤローの親友の子どもプラス従卒まで面倒をみることになるのですが(銀河英雄伝説をお読み下さい)奥さんはもちろん他人だし…でも『家族』としてみんな幸せに暮らす…はず。本編にその子どもが成長する様子は書かれていないので、同人誌で楽しむしかないのですわ(((^_^;)
瀬尾さんの作品に『図書館の神様』というのがあって、なんか私、漫画持っていなかった?と思ったら『本棚の神様』でした( ̄▽ ̄;)
第392号:本棚の神様