備忘の果実 〜オスカー戯言日記〜

好きなことを好きな時にチマチマと書いています☘️

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『今年また生きて残暑を嘆き合う』(池田澄子)


今年の夏はとにかくアツい~心身ともに消耗しますね。ワタクシ、今日でめでたく生誕19,100日を迎えたのですが(乗雲便りNo.1:限界WORKERS (-""-;)後半をお読み下さい)20日に19,200、30日に19,300とカレンダーに書き込んだ数字を見てダンナが「おかーさん、これおかしいよ。20日は19,110日でしょ?」と………( -_・)?……あっ( ̄□ ̄;)!!……10日を100日と考えていたとは……夏の暑さのせいよね、そうよね、そうに違いない!と思いたいおバカさんなワタクシでした。しかし、考えてみると「四万六千日」(ほおずき市)ってスゴい年月ですよね。どうしてもおまいりしたい!という気持ち、自分の年齢を日単位にしてよくわかりました。(第180号:四万六千日の想いは重い)



さてさて……最近では、ひとりっ子や子どもが少ない家庭も多くなって「お盆玉」やら「孫の日」やら「ジュニアアNISA(ニーサ):未成年者少額投資非課税制度」など、祖父母のお金を使わせよう!的なものが目立ちますね。親の場合ももちろんあるでしょうが、ランドセルにあてる金額も高くなっているのだとか。、特に職人が手作りする「工房系」のランドセルが大人気で、購入希望者が殺到し、ウェブサイトのサーバーが落ちてしまうなどのトラブルまであったと聞いては、なんでそこまで……と思ってしまいます( ̄~ ̄;)


昔はランドセルは赤と黒しか選択肢がなかったけれど、今はカラーバリエーションが豊富すぎて(笑)ブランド物も多いし。素材や背負い心地も重視すると「やっぱり職人の手作業のランドセルよね!」となり『ラン活』という言葉まで出てきているらしい……最初「ランニング活動」かと思いましたよ。ランニング仲間との交流を深めて、また仲間を増やす「みんなで広げよう、ともだちの輪」(古いっ!)みたいなものかと考えていました。


桜雲便りNo.8:ランドセル地蔵では、戦時中のランドセルの話など書きましたが、贅沢すぎますね。6年間ランドセルを背負う子どもって今は少ない気がしますが、どうなんでしょ?



突然「乱婆怒」という漢字が舞い降りてきました……読み方はランバード、ミズノとはもちろん無関係! カワイイ孫のために職人ランドセルを手に入れようとして叶わず、怒りまくり暴れるおばあさんのことです………もし私に孫が出来たらこうなってしまうのかしら!? 当分予定はないですけど( ̄▽ ̄;)




今日は『こどもの日』! 近くに戸建が増えたので、こいのぼりを揚げる家はないかしら、とちょっと期待していたのですが、見つかりませんでした。クリスマスのイルミネーションをハデハデにするお宅はあるのになぁ……。


最近の読売新聞(私の大好きな「人生案内」ですわ!)に60代で現役時代は海外生活が長かったという男性の「日本の伝統行事 納得できない」という、なんだ、このヒトは……な話がありました。「世間がやっているからというだけでは、私のような海外経験者には通用しません。」とかスゴく感じ悪い……孫が生まれたのだからもっとウハウハしてもいいだろうに、お宮参りやお食い初め、初節句もムカつきの原因だ!的な文章で、かえって迷惑しているかのよう。モノより現金と奥さまと話し合って決めたそうです。多分、奥さまは何か形あるものを贈りたかったと思うのですが…。「これまでの自分への褒美の意味からも、老後は国内旅行にお金を使いたいと考えています。納得がいけば、世間並み以上のことはしますが。」と結ばれていて……ますますムカつくΣ( ̄皿 ̄;;

回答は作家の出久根達郎さん。奥さまとふたり暮らし。由来やら歴史、意義について深く考えるとかいう前に、生活のアクセントとして実行し、季節を感じているそうです。未婚・既婚に関係なく、こういう人がほとんどではないのかしらん?

「子どもの行事には、諸病を恐れる祈りの心が込められております。その心をくんでお祝いするのが、大人の愛情というものではありませんか。自分への褒美などと、幼いことを言わず、ここは世慣れた奥様に従った方が賢い。行事が子の思い出作りとなる上、家族がしあわせになるなら、こんないいことはない。」そしてトドメの一言に爆笑しました。

「褒美は奥様にあげなさい。」


息子夫婦とあったので、お嫁さんからしたらこのジイサンは舅ですよね。付き合いにくそう…! 彼らからお祝いの催促が何回もあったわけでもないようだし……何回読んでもイヤな文章だわ~自分の子どもにもお嫁さんにも初孫にも愛情のかけらも感じない! 海外生活が長いなら、もっとベタベタに過剰なくらい「愛してます!」をオーバーアクションでアピールをするような気がするけれど……単身赴任だったのかしら?


関東では女の子の初節句の時は母方の実家で用意し、男の子の初節句は父方の実家で用意する地域が多く、関西では男女両方の初節句を母方の実家が準備する地域が多いと聞きました。ウチはふたりとも男なんですが、私の実家から五月人形をもらいましたわ。こういうのってそれぞれの田舎のしきたりとかあるので、よく話し合いをしないともめますね(; ̄ー ̄A

ウチに飾られているのは金太郎さんですが、加田由美(かだ・ゆみ)さん(1945年和歌山県生まれ)が『桃太郎』という句集を出されたという記事を読みました。


「桃から生れた桃太郎」蚊帳の子に


「あとがき」に加田さんはこう書いているそうです。

「桃太郎」のおはなし。
わたくしには、流れてきた大きな桃から誕生した男の子が、やさしいおじいさんおばあさんに大切に大切に育てられておおきくなってゆくところまで。その先はない。
鬼退治に行かねばお話にならないのに、蚊帳にねかせつけられながら、祖母もわたくしも眠ってしまったのか。いつもそこまで。
でも、たのしかった。


きびだんごを持ち、家来を連れ、鬼ヶ島にいかない……おじいさん、おばあさんの愛情をたっぷり受けて元気に育った桃太郎。一組の夫婦がおじいさん、おばあさんになるまでの年月、桃太郎が大きくなるまでの年月……語られない部分に本当の物語が隠されているじゃないか!(笑) 大人にはこういう読み聞かせもいいかも……なんて思ってしまいました。


加田由美句集『桃太郎』(ももたろう)
http://furansudo.ocnk.net/product/2206




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