宮西達也
2012年12月13日
サバ雲便りNo.45:Duck, Death and the Tulip
今夜はふたご座流星群がピークだとか…新月ですから綺麗に見えるでしょう~今年は本当に天文ショーがたくさん!!今年の漢字は「金」じゃなくて「天」でも良かったのではないかしら(((^_^;)
「ふたご」言いますと、萩尾望都さんの漫画『半神』が忘れられないです。腰の辺りで繋がった結合双生児の女の子たちを描いた短編。舞台にもなりました。
妹は美しい容姿と知的障害を持つ赤ん坊のような少女で、両親から大切にされています。しかし姉はそんな妹に栄養を吸われて醜く痩せ衰え、また離れることのできない妹の世話を両親から任されているので、自由に動きまわることもままならない。勉強だけが楽しみと言う毎日。妹は厄介な荷物であり、自分のコンプレックスの象徴になっていました。そして13歳になり「このままだと二人とも死んでしまう」「二人の分離に成功すれば、妹は死ぬが姉は助かる」と医師に告げられ…分離手術を受け生まれて初めて離れ離れになります。そして……。
タイトルにした『Duck, Death and the Tulip』本屋さんでは『死神さんとアヒルさん』(ヴォルフ・エァルブルッフ・訳:三浦美紀子)という題名で絵本コーナーにあります。まっすぐ上をむいて立ったアヒルさんの姿が印象的な表紙で、死神さんとアヒルさんの話です。
アヒルさんは池の近くに住んでいて、水にもぐることが好き。年齢や性別はわからないけれど、死神さんは女の子。だって可愛いワンピースのような服を着ているから。顔はガイコツなんだけど、表情があるように感じられます。能面が少しうつむいただけで感情を表すのに似ているかも。
「わたし、あたなが生まれてからずっと、そばにいたのよ」
自分の存在に気がついたアヒルさんにこう話しかける死神さん。死神さんは積極的にアヒルさんに何かをするわけではありません。大きい鎌も持っていないし。ただ淡々と一緒の時間を過ごして、そして静かなお別れ。
生まれた時から死に向かって歩いている自分…死神さんの存在にいつどんなふうにして気がつくのかわからないけれど「ああ自分はひとりで歩いているわけではないのだ」と思いました。
第110号:浜辺の足跡
とは違いますが、生まれた時から見えない死神さんと一緒に歩いているんだと、ちょっとへんな安心感を持ちました。ずっとふたごのような存在が私にもいるのだと…まぁ、これは絵本の死神さんが可愛らしく、また自分が死に直面していないからだとわかってはいるのですが(~_~;)
宮西達也さんの『シニガミさん』とはまた違うタイプの死神さん(°°)…自分が「リアル・空のお城」に旅立つ時に棺の中に一緒に入れて欲しい一冊になったので、近いうちに買いたいと思います!!
ちょっとくら~い内容になってしまいましたが(´д`)皆さまはステキな願いを流れ星にかけて下さいね!!
「ふたご」言いますと、萩尾望都さんの漫画『半神』が忘れられないです。腰の辺りで繋がった結合双生児の女の子たちを描いた短編。舞台にもなりました。
妹は美しい容姿と知的障害を持つ赤ん坊のような少女で、両親から大切にされています。しかし姉はそんな妹に栄養を吸われて醜く痩せ衰え、また離れることのできない妹の世話を両親から任されているので、自由に動きまわることもままならない。勉強だけが楽しみと言う毎日。妹は厄介な荷物であり、自分のコンプレックスの象徴になっていました。そして13歳になり「このままだと二人とも死んでしまう」「二人の分離に成功すれば、妹は死ぬが姉は助かる」と医師に告げられ…分離手術を受け生まれて初めて離れ離れになります。そして……。
タイトルにした『Duck, Death and the Tulip』本屋さんでは『死神さんとアヒルさん』(ヴォルフ・エァルブルッフ・訳:三浦美紀子)という題名で絵本コーナーにあります。まっすぐ上をむいて立ったアヒルさんの姿が印象的な表紙で、死神さんとアヒルさんの話です。
アヒルさんは池の近くに住んでいて、水にもぐることが好き。年齢や性別はわからないけれど、死神さんは女の子。だって可愛いワンピースのような服を着ているから。顔はガイコツなんだけど、表情があるように感じられます。能面が少しうつむいただけで感情を表すのに似ているかも。
「わたし、あたなが生まれてからずっと、そばにいたのよ」
自分の存在に気がついたアヒルさんにこう話しかける死神さん。死神さんは積極的にアヒルさんに何かをするわけではありません。大きい鎌も持っていないし。ただ淡々と一緒の時間を過ごして、そして静かなお別れ。
生まれた時から死に向かって歩いている自分…死神さんの存在にいつどんなふうにして気がつくのかわからないけれど「ああ自分はひとりで歩いているわけではないのだ」と思いました。
第110号:浜辺の足跡
とは違いますが、生まれた時から見えない死神さんと一緒に歩いているんだと、ちょっとへんな安心感を持ちました。ずっとふたごのような存在が私にもいるのだと…まぁ、これは絵本の死神さんが可愛らしく、また自分が死に直面していないからだとわかってはいるのですが(~_~;)
宮西達也さんの『シニガミさん』とはまた違うタイプの死神さん(°°)…自分が「リアル・空のお城」に旅立つ時に棺の中に一緒に入れて欲しい一冊になったので、近いうちに買いたいと思います!!
ちょっとくら~い内容になってしまいましたが(´д`)皆さまはステキな願いを流れ星にかけて下さいね!!
2012年09月27日
あかね雲便りNo.163:シニガミさん、わたしはあなたをあいしています
台風の影響でしょうか、昼間は晴れていましたが雲が多く、風が強い…時々雨もパラパラ…!本日の仕事は休み、少し本を売りに行ったのですが、時間がだいぶかかりましたわ(´д`)まぁお昼代くらいにはなりましたけど。
ブラブラとあちこち立ち読みしていたら、スピリチュアル系の雑誌に紅葉特集が…!秋田県に「抱返り渓谷」ってあるんですね。名前に興味をそそられてしまいましたが(不純なおやぢ発想!)綺麗な場所!!東北地方は昔、青森に行くのに(函館行きの連絡船に乗るため)新幹線で通っただけなので、いつか訪ねてみたいです。
http://www.kensoudan.com/firu-naka-y/dakigaeri2.html
そして絵本のコーナーで『シニガミさん2』というアーモンド形の目がくりぬかれた真っ白な表紙が印象的な本を手にとってみました。一冊目はなかったのですが、調べてみたら真っ黒な表紙に目玉なんですね。インパクトありすぎ!!
作者は宮西達也さん、映画になった『おまえうまそうだな』を描いた方なんですね。このティラノザウルスシリーズの『わたしはあなたをあいしています』もタイトルが気に入って読んできましたが、うう……おばちゃん、本屋さんで泣いちゃうよ(ToT)
シニガミさんはもちろん死神なんだけれど、黒マントに大鎌を持ったドクロではなくて、なんにでもなれるらしい……私が読んだ2作目は木になっていました。ケンカして仲直りできないまま死んでしまったウサギさんのお墓の前で、シニガミさんにボクも死なせて!というブタさん…仲良しの2人がケンカした原因とその後のことなど、私たちの日常でもあり得るかもしれない出来事で……子どもじゃなくて、大人が読む絵本ではないの?と思いました。他にもステキな本がありましたが、それはいずれまた(((^^;)
ブラブラとあちこち立ち読みしていたら、スピリチュアル系の雑誌に紅葉特集が…!秋田県に「抱返り渓谷」ってあるんですね。名前に興味をそそられてしまいましたが(不純なおやぢ発想!)綺麗な場所!!東北地方は昔、青森に行くのに(函館行きの連絡船に乗るため)新幹線で通っただけなので、いつか訪ねてみたいです。
http://www.kensoudan.com/firu-naka-y/dakigaeri2.html
そして絵本のコーナーで『シニガミさん2』というアーモンド形の目がくりぬかれた真っ白な表紙が印象的な本を手にとってみました。一冊目はなかったのですが、調べてみたら真っ黒な表紙に目玉なんですね。インパクトありすぎ!!
作者は宮西達也さん、映画になった『おまえうまそうだな』を描いた方なんですね。このティラノザウルスシリーズの『わたしはあなたをあいしています』もタイトルが気に入って読んできましたが、うう……おばちゃん、本屋さんで泣いちゃうよ(ToT)
シニガミさんはもちろん死神なんだけれど、黒マントに大鎌を持ったドクロではなくて、なんにでもなれるらしい……私が読んだ2作目は木になっていました。ケンカして仲直りできないまま死んでしまったウサギさんのお墓の前で、シニガミさんにボクも死なせて!というブタさん…仲良しの2人がケンカした原因とその後のことなど、私たちの日常でもあり得るかもしれない出来事で……子どもじゃなくて、大人が読む絵本ではないの?と思いました。他にもステキな本がありましたが、それはいずれまた(((^^;)