家紋

2019年02月10日

令月雲便りNo.15:栗〔から〕紋〔もん〕

『すずらん通りベルサイユ書房リターンズ』読み終わりました。神保町の雰囲気はわかっているし、テンポもよく、またいろんな作品が出てくるので読みたい本が増えてしまいました。物書きも売る方も大変。でも紙の本屋さんには絶対生き延びて欲しい。親の介護と病気の子どもさんの世話で閉店になってしまった個人書店があったのですが、書店のみならず個人商店には厳しい時代が続きそうです。



さてさて……今回のタイトルは「くりからもんもん」と読んで下さい。理由はおわかりですね……? いや、知らなくてもいいんですけど💦


花をデザインしたラベルにどんなものがあるか検索していたら、家紋のサイトが出てきたので、面白いものはないかと見ていたらありましたわ!「この紋所が目に入らぬか!」でお馴染みの三つ葉葵のパロディですか?と一瞬思ってしまった「丸に三つ栗」の紋。実際、ひとつのイガに実が3個というのもあるようです。

https://www.kamon18.com/cart/shop/16701.html

こちらの栗だけの家紋は「栗…?」と思ってしまいますが「勝ち栗」もありますし、武将には縁起のよいモチーフだったのかも。

http://minagi.p-kit.com/page135695.html




いろんな家紋を見ていたからか、本屋さんで『実話時代』3月号の表紙を見て手に取ってしまった。この団体さんの紋所にもやはりいろんな意味があるのでしょうか……。表紙に「全国指定二十四団体 一本独鈷総覧」とあって、一本独鈷って博多帯の模様じゃないの?と思ったら独立組織のことをいうらしい。なんとなくわかる気がした自分がちょっとイヤ(-""-;) 千葉はないだろうと思っていたら、市原の双愛会というのが載っていました。わりと近いところにあるのか、とドキドキしてしまいました(◎-◎;)

https://www.fujisan.co.jp/product/1316/new/




以前書いた気もしますが、花個紋のサイトで今日の日付で検索してみました。かわいらしい模様で気持ちを華やかにして下さいませヾ(´ー`)ノ

https://www.hanakomon.jp/calendar/day/210/



rohengram799 at 06:33コメント(2) 

2015年01月11日

福雲便りNo.9:ユキ詰まりました(; ̄ー ̄A

『道にはずむ成人の日の紙コップ』(秋元不死男)



はずむのはポップコーンか気持ちだけでいいんだけど……と思う、この一句。成人式は「大人の七五三」とも揶揄されていますが、七五三の子どもたちの方が素直に言うことをきくような……今年の成人式の話題はサワヤカなものがあるでしょうか?


今は「二十歳になったら成人」で年齢が基準になっていますが、世界ではその地域の人たちが定めた成人の儀式を行っているという国もありますよね。昔は日本も「1日に60キロの柴を刈って12キロ売り歩けたら一人前の男である」みたいな、年齢に関係なく、その行為が出来れば成人として認めるといったものがあったようです。これらの儀式は成年式・成女式などと呼ばれていたらしいです。現代で「成人として認められるもの」を年齢以外で決めるとしたら、何になるんでしょうね? 


明治以降になると、男子は兵役につく義務を課せられました。兵役につくためには徴兵検査を受ける必要があります。この徴兵検査が成人式の意味をもち、成人式制定のきっかけとなったそうです。戦後、兵役の義務がなくなったので、1948年の《国民の祝日に関する法律》によって「成人の日」は正式な祝日に……今はちっともhappyにならない1月の第2月曜日になっていますが(~_~;)



ワタクシの成人式はもう30年も前になってしまいましたが(バブルの恩恵はなかった…!)やはり成人式には着物でしょ!な親世代(笑)私も着物姿になりましまわ、オホホ。朱色の地に御所車やら手鞠やらの文様だった気がします。父の運転する車で親戚の家をまわりましたわ。あの頃はお腹にバスタオルを巻くくらいにはクビレがあったのに、今は……(´;ω;`)


着物の文様に「雪もち南天」とか「雪もち椿」とか、雪がのっかっているものがありますね。これはしなやかな枝葉が雪の重みに耐える姿をデザインしたものだそうです。「柳に雪折(ゆきおれ)なし」という言葉は、柳の枝はよくしなうので、雪が積もっても曲がるだけで、堅い木のように折れることがないことから、柔らかくしなやかな物は、堅くて強い物に比べて、かえって長持ちする、という意味で、しなやかにしたたかにいきましょうか、という意味にもなるようです。



「雪もち」で検索すると、和菓子が出てきたりしますが、雪の種類に『もち雪(餅雪)』ってあるんですね。融解が始まっていて、水分を多く含む雪のこと。雪の塊は餅のように柔らかく自由に形状を変えられるので、雪玉や雪だるまなどがつくりやすいそうです。「雪だるまの作り方」なるマニュアルによれば「まず手のひらで雪玉を作り、やわらかい雪の上で転がす。まんべんなく雪が付くように転がしていくと、雪玉はどんどん大きくなるので、ほどよい大きさを二つ作り、ひとつにもうひとつを重ねる。」の だそうです。


『源氏物語』の「朝顔」の段に「童女を庭へおろして雪まろげをさせた」とあるそうで……「雪まろげ」とは雪玉を転がし大きくする遊びらしいので、雪だるまの原形かも。


ついでに雪の家紋を調べてみました。思ったよりたくさんあってビックリ( ̄▽ ̄;)


http://kamondb.com/sizen/yuki.html



タイトルがいまいち思いつかず…雪の話で行き詰まった結果がアレです(O.O;)(oo;) 明日は私も仕事が休み~皆さまもゆっくり過ごせますように!!






rohengram799 at 19:46コメント(8) 

2014年11月18日

琥珀雲便りNo.18:合鍵

しばらく放置していた、時代小説アンソロジー『秋びより』を読み終わりました。池波正太郎「市松小僧始末」、藤原緋沙子「秋つばめ―逢坂・秋」、岡本綺堂「菊人形の昔」、岩井三四二「蛍と呼ぶな」、佐江衆一「解錠綺譚」の5編。


最後の話に「別個の錠前を用いずに、鴨居や柱に彫った穴に桟を差し込んで固定する方法」として落し猿・上げ猿・横猿と見ざる・言わざる・聞かざるみたいなのがでてきたのですが、イマイチわからず……調べたら建築用語で使われていて、図もありました! ああ、コレのことを言うのかと納得しました(^◇^)
http://www.kenchikuyogo.com/211-sa/113-saru.htm


そして、いくらなんでもないだろうと思っていた「鍵」モチーフの紋もありました~ちょっとノコギリみたいなヌンチャクみたいなデザインもありますが、面白いですね。
《鍵家紋》
https://www.orenoaikagi.jp/blog/?p=23427



今、KinKi Kidsの『鍵のない箱』がよく流れていますが(松井五郎さんの詞はやっぱいいわぁ!)カギと言いますと、やはり「合鍵」でしょう~義実家に合鍵を渡すのはう~んな気分になりますが、ひとり暮らしの彼氏・彼女から合鍵を渡されたらやった!な気分になるのではないでしょうか( 〃▽〃) ワタクシもそんな初々しいオトメの時代がありましたわ。そして結婚して同じ家の鍵を持つようになり……もしかしたらこんな展開になる可能性もまだあるという大西民子さんの一句。


『帰らざる幾月ドアの合鍵の一つを今も君は持ちゐるらむか』


大西民子さんは盛岡に生まれ、昭和19年に釜石高等女学校の教師になり22年には釜石工業高等学校の教師・大西博と結婚。しかし、ダンナはよその女性のところにいってしまったようです……。この作品、彼女はひとり寒々しい部屋にいるのでしょう。遠くから靴音が響き、それが近づき扉の前で止まり、ドアの鍵が回され扉が開き……「ただいま」と帰って来るのではないかと。同じ鍵を持った夫が、出て行ったまま何日も帰ってこない。二人を夫婦としての証の指輪より、暮らし・生活に直結する形あるものが「鍵」。


鍵を持っているならいつかは帰って来るかも…帰ってきて欲しい。でも、その願いは叶わないのかもしれない……不倫だとハッキリしていなくても、ある日フラッといなくなられたらイヤですよね。そして、自分がもういいや!って踏ん切りがついた時にヘラヘラと帰ってこられてもむかつくしなぁΣ( ̄皿 ̄;;


アパートなど退去する時に鍵を返さない人や合鍵を作っている可能性があるので、大家さんは鍵交換をすると思いますが、たまにやらない場合もあるみたいで……コワイですね。田舎だと鍵はかけなくて大丈夫!とか言う人もいますが、イヤイヤ! 「戸締まり用心、火の用心」で気をつけていきましょう。



ここまで書いていたら、高倉健さんが今月10日に亡くなっていたというニュースが……83歳。合掌。……かなしい(´;ω;`)





rohengram799 at 11:47コメント(8) 

2013年11月08日

わた雲便りNo.8:月見里の小説家

♪最後の最後まで恋は私を苦しめた……コレはちあきなおみさんの名曲『夜間飛行』でありますが、例のナンパなおばさんと同日シフトが終わりました~ちょっと親しく声かけして下さるお客様には「いじめられたから辞める。担当者がひき止めてくれなかった」などと言っていたそうです~こんな思考回路だから誰も引き留めるワケがない!スタッフからは「最近ますますやる気がないね」と言われるくらいの態度だったし…。人件費削減したい会社側からしたら「自分から辞めてもらうのはありがたい\(^^)/」が本音だったでしょう。

お話は変わりますが、この前いつもと違う本屋で「名字と家紋」とかいう、ウチの父が存命なら絶対買ってるな!という雑誌を立ち読みしてきました。描きやすい家紋もあれば、あまりにゲイジュツ的なデザインもあり……閉店までの2時間、たっぷり楽しんできました(笑)

名字も「小鳥遊」は『WORKING!!』の効果もあったのか(゜゜)小鳥は弱いため、ゆっくりと遊ぶことができない。しかし鷹のような強い鳥がいなければ、安心して遊ぶことができる…ということで「たかなし」!と理由もバッチリ答えられる人が多い気がします。

あと以前に「月出里(すだち)」という地名について書いたことがありますが「月見里(やまなし)」という名字があった(@ ̄□ ̄@;)!!理由は「山がないと月が見える」から……ああ、そう…とちょっと脱力感…山と月の組み合わせも悪くないのにね(^∇^)

「栗花落(つゆり)」とかは落花生の親戚みたいに思えてしまいますがヾ(--;)もしもどこかで呼び出されたらちょっとハズカシイ系なのが「勝宮流(まさぐる)」……字面は剣豪っぽいのに「まさぐるサ~ン」と呼ばれたら視線が集中しそう(///∇///)

そして「小説家」と書いて‘こごとのや’と読むのもスゴい!「コゴト」ときくと「お小言」で)人をとがめる言葉とか不平をブツブツつぶやくって感じですが、この場合は言の葉を積み重ねる、紡ぎ出すイメージですかね~?あと、会って話すことを「目言(めこと)」と言うそうです。「目は口ほどに物を言う」ではなくて、目を見て話すという……相手を恨みがましい目で見るのが得意なワタクシにはふさわしくない言葉ですわ( ̄▽ ̄;)




rohengram799 at 12:59コメント(3) 
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