小池真理子

2024年02月11日

早梅雲便りNo.11∶自分勝手

こんにちは🐥


昨晩から小池真理子さんの『月夜の森の梟』を読んでいます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001340.000004702.html


単行本で発売された時から気になっていましたが、文庫を見つけたので。ダンナさまの藤田宜永さんの小説は多分3冊しか読んでいないのですが、繊細な人という印象でした。母親との確執があったことをこの本で知りました。
淡々と書かれているけれど、一言一言が重い。辛い。ふたりからひとりになるってこういうことなんだと感じています。

https://honto.jp/ebook/pd-series_B-MBJ-27970-126464595-001-001.html


🐦


小池さんたちも愛猫家。猫ちゃんたちがいなくなった藤田さんの枕を取り合う様子とかせつなくほほえましく……。
こちらは永窪綾子さんのネコの詩です(ΦωΦ)



『自分勝手』    永窪綾子


世間知らずの
我が家の箱入りねこ娘
「いま 幸せかい?」
と たずねると「ニャオ-」
と 大あくびして答える

通じているのか
いないのか
わからないけれど……

「そうか 幸せか」と
頭をなでてやる
すると 目を細め
「ニャオ!」
と また 自分勝手に答える


🐦


1話の分量は少ないけれど、うわぁ~な医者が出てくる漫画。まだ序盤しか読んでいないけれど、こういう医者に執刀されたくない😱😱😱

【脳外科医竹田くん】
https://dr-takeda.hatenablog.com/entry/2023/01/24/%E3%80%90%E7%AC%AC%EF%BC%91%E8%A9%B1%E3%80%91%E5%B1%A5%E6%AD%B4%E6%9B%B8


🐦


ダンナさんの職場ではまたコロナ患者さんが……テレビではインフルが流行って大変、花粉症が大変!でもお出かけしてね✨みたいな話題がたくさんですが、まだまだコロナで大変な医療関係も多いのです。

皆さまもどうぞお身体大切に! 気をつけ下さいませ🍊


永窪綾子さんの切り絵の「アマビエ」
https://www.tokyoyabu.com/2021/07/23/post-769/





rohengram799 at 09:30|PermalinkComments(2)

2023年11月11日

風華雲便りNo.7∶氷点

こんにちは🐥

三浦綾子さんの『氷点』読み終わりました!
https://www.hyouten.com/gakugei/8484.html


漫画化されたものがあって、最初それを読んで「あ、こういう話なのね」となりました。上巻だけですが、無料で読めたので。
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/105767/



一番問題なのは母親の夏枝じゃないのか? 子どもに愛情がないとは言わないが我が子のかわりを欲しがったり、ダンナの日記をこっそり読んだり、息子の友人に色目を使ったり……幼くして命を奪われたルリ子ちゃんのことをみんなが忘れているようで、なんだかイヤでした。なんとなく他人を利用して自分の正義感?正しさ?を証明しようとしている父親の辻口も人間としてどうよ?となりました。気持ちの揺れやブレはわかるけど。ドラマは未だに見ていないのですが、石原さとみちゃんは外見とかも陽子にあっているんじゃないかと思いました。

えっ、ここで終わり?って思ったので『続・氷点』も読みます🥸 こちらは紙本ではなく電子書籍で購入しました。


今は久しぶりにページ数のある小池真理子さんのコチラを読んでいます。タイトルと表紙買い😆

【神よ憐れみたまえ】
https://www.shinchosha.co.jp/book/144029/



急に気温が下がりましたね。皆さま、どうぞ体調にお気をつけ下さいませ。



こちらの更新が停滞してきたらコチラをのぞいてやってださい😅


読書メーター(オスカー)https://bookmeter.com/users/718307

note(おかもん)
https://note.com/during0901

アメブロ(彩夏)
https://ameblo.jp/ayaka4131-off





rohengram799 at 09:00|PermalinkComments(6)

2020年01月26日

献春雲便りNo.26:お泊まり

小学生の頃、学校で宿泊授業(?)がありましたが、大人になった今も学校に泊まれるんですね🚄👜

https://icotto.jp/presses/17320?lid=sns_press_3

山梨にもあるとは知らなかった。一度、行ってみたいですわ。



今日はまた冷えますね🐧

「飛雪千里(ひせつせんり)」という四字熟語がありました。非常に激しく吹雪く様子のこと。雪が千里先まで飛んでいくという意味。いろんな字体、書き方がありますが、こちらは見ただけでは何が書いてあるのかわからない気がする(;^_^A でも、心惹かれてしまう。

http://y-tagi.art.coocan.jp/galle076.html


こういう字体にこういう名前があるのか!というブログを見つけました。本のタイトルも気になるものがたくさんありました。

http://mojiniwa.blog.jp/?ref=head_btn_home&id=6760144



『大雪物語』という短編集を読んでいます。「大雨物語」とか「大風物語」では多分買わなかっただろうなぁ…と思いながら毎晩ひとつ読んでいますが、今夜で終わり……ちょっと淋しい気がしています⛄

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000327612


作者の藤田宜永さんは小池真理子さんのダンナさまですが、小池さんよりも繊細なものを書くイメージがあります。『樹下の想い』はとても好きな作品。

https://blog.goo.ne.jp/goo221947/e/683253573128cd015b57f3506f456bc8



rohengram799 at 10:15|PermalinkComments(2)

2018年10月03日

稲熟雲便りNo.5:秋の『怪談』

小池真理子さんの『怪談』(集英社文庫)を読みました。秋に怪談というと、飯田蛇笏の「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」みたいに、季節外れのもの悲しさみたいな喪のを感じますが、どちらかといえばファンタジーに近いかも?


「岬へ」「座敷」「幸福の家」「同居人」「カーディガン」「ぬばたまの」「還る」・・・稲川淳二さん的な、正統派(?)ホラーというより、人間の心が造り出した「なにか」を書いているように感じました。怖いことは怖いのだけれど。特に「カーディガン」はアヤシイものの正体がわからない不気味さ、でも気になって引き付けられつてしまうところとか、ヒャー!でしたね。


私が1番好きなのは「還る」です。昭和16年生まれの女性が語る、還暦をむかえるまでのいろんな嬉しいこと、悲しいこと、出逢いと別れ。



愛したり愛されたり、求めたり失ったり、泣いたり笑ったり、魂と呼んでもいいのでしょうけれど、一刻の休みもなく、井戸を掘り下げていくようにして、自分の意識の底の底を掘り続けていた人の心が、そんなに簡単に消えてなくなってしまうものだとは、どうしても思えなくて。いい年をしておかしいかしら。(p249)



死んだというのに、やっぱりまだ心は生きているのね。その心に衣装をまとって、粘土細工みたいに顔やら姿かたちやらを作って加えて、そうやってあちら側の世界から死者はもどってくるのね。あちら側の世界とこちら側の世界はいつも、目に見えないところでつながっていて、そのつながっていることに気づくことにできた人だけが、還ってきた人と再会を果たすことができる……そんなふうに思います。(p281)



東雅夫さんの解説もよかったです~お盆やお彼岸の時期に読みたくなる作品のひとつですわ。


https://blog.goo.ne.jp/tetokosan/e/265a5409623a3f2ddefa6d1b8623a5fa


rohengram799 at 11:10|PermalinkComments(2)

2018年03月06日

桃月雲便りNo.4:愛欲深き・・・

読売新聞朝刊の読売歌壇、読者投稿の短歌を読むのが楽しいのですが、2月26日の小池光氏が選んだこの歌にうーん、となりました!


『雪の夜の寒き心を温(ぬく)めむと愛欲深き小説を読む』(常総市 渡辺守さん


評:作者は高齢の方。一人暮らしをされているようである。そういう境遇でも「愛欲深き」小説を読むときがある。人間存在の奥行きであろう。厳粛な真実である。



愛欲深き小説・・・作者が渡辺さんだったので、真っ先に渡辺淳一さんの本かしらん?と思いましたが、他にも高樹のぶ子さんとか小池真理子さんとか? 愛憎ではなく愛欲としたところが素晴らしく人間らしくて、また老練な感じが。ただエロさを求めているわけではないのですよね。何か燃え上がるもの、身体の奥から突き上げる衝動がまだ自分にはあるんだ、って確認したい、心身ともに寂れてしまわないように、という気持ちなのかなと思いました。


小説ではないけれど、鈴木春信の艶本『風流艶色真似ゑもん(ふうりゅう えんしょく まねえもん(1770年)というのがあり、秘薬で小さくなってしまった主人公・浮世之介が「真似ゑもん(まねえもん)」と名乗り、色道の奥義を探求するという・・・興味のある方はコッソリ検索してね(~ ´∀`)~


昔むかしからこういう発想はあったのですねぇ・・・「まねえもん」というネーミングがまた笑える!


隠れているまねえもんを見つけるのも楽しいのだろうか? 春画版ウォーリー探せ!ですな~ってまねえもんはひとりしか描かれていないけど(笑)



【追記】

浮世絵つながりでこちらも・・・西武鉄道の「電車内迷惑図絵」。気をつけよう。

https://www.seiburailway.jp/fan/manner/



rohengram799 at 08:24|PermalinkComments(2)
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