小池真理子
2012年02月08日
第690号:『初夜』~夜と朝のあいだに
♪夜と朝のあいだにひとりの私
林真理子の本を読んでいる
食い入るように
夜と朝のあいだに
読書の私
ページをめくってはくりかえす
ため息つきない
先に寝ていた
布団をけとばしたダンナよ
アナタは静かに眠れ
アナタは静かに眠れ…
いやぁ、我が故郷・山梨の数少ない有名人の林真理子さんの短編集をガッツリ読んで満足したワタクシ、意味のない替え歌まで作ってしまいました(笑)
ちょうど読みやすい長さの短編が11話、タイトルの『初夜』は男性経験がないまま子宮摘出手術をすることになった娘に対する父親の気持ちが描かれています。自分たちのせいで婚期を逃し、病に侵され…どこかでいい男(極端な言い方ですが)を探して「娘を抱いてやって下さい!」という妄想にかられるその気持ち…なんとも言い難い気持ちになります。
時代劇で義理の弟が無実なのに処刑されることになり、自分にひそかに想いをよせている義弟の気持ちを知っている兄嫁「女を知らないのはかわいそう」と肌を合わせたのですが…義弟くん「無罪放免」になってしまった!!さぁ、姉上どうする!?みたいなのがありましたっけ。
他にも浮気相手からドライブに誘われた人妻が「この人は私の身体が目当てではなくて、私と海を見に行きたいと誘ってくれた。夕暮れの海でもし“帰したくない”と言われたらどうしよう~」なんてロマンチックに考え、お弁当まで用意したのにいざ車に乗ったら「ラブホ」を目指す男(『春の海へ』)……はじめての浮気に浪漫を求めすぎた人妻に対して「バカじゃないの!?」と笑い飛ばせないものがあって…このあたりは女性心理をうまく表現しているからだと思います。小池真理子さんの表現も好きですが、林さんの方が《女》をより詳細に描いているような感じ?小池さんは人間味が強いかな~みたいな…うーん、うまく言えなくてもどかしい('~`;)
方言で書かれた作品(『秘密』)はアクセントはもちろん、場所もなんとなくわかるのでかなり感情移入しちゃいました(笑)主人公の年齢もみんな自分と近いからかもしれない(((^^;)
そして、林さんの文章の心理描写、情景描写、その書き込み具合が私には大変しっくりして気に入ってしまいました。私のイメージでは「おおざっぱに性愛を描く作家」だったのですが、いやいやトンでもない誤解でありました。繊細です。「エロに見えないエロ本(私流:お耽美小説)」が私の理想!!(タイトルも表紙も)なんですよ(^.^)
今回はちょっとエロい予感のタイトルと表紙でしたが、内容は本当に私好み♪殿方が読んだら、女の怖さを知ってしまうかも(>_<)
「もっと早く読めばよかったかな~」と思う反面「今だからの出逢いかも」と思っています。またモノを書く上で、大変勉強になりました(^^)←ポルノを書きたいわけではないので誤解しないで下さい(´д`)
今は桐野夏生さん(はじめて!!)の『東京島』を読んでいますが、この後はこちらもはじめての宮部みゆきさんの本『火車』にとりかかります~楽しみです!!
※この記事をまとめている途中で佐渡で大きな地震のニュースが…新潟県近辺にお住まいの皆さま、お知り合いの方々、ケガなどないでしょうか?
もう落ち着いて欲しい(;_;)
林真理子の本を読んでいる
食い入るように
夜と朝のあいだに
読書の私
ページをめくってはくりかえす
ため息つきない
先に寝ていた
布団をけとばしたダンナよ
アナタは静かに眠れ
アナタは静かに眠れ…
いやぁ、我が故郷・山梨の数少ない有名人の林真理子さんの短編集をガッツリ読んで満足したワタクシ、意味のない替え歌まで作ってしまいました(笑)
ちょうど読みやすい長さの短編が11話、タイトルの『初夜』は男性経験がないまま子宮摘出手術をすることになった娘に対する父親の気持ちが描かれています。自分たちのせいで婚期を逃し、病に侵され…どこかでいい男(極端な言い方ですが)を探して「娘を抱いてやって下さい!」という妄想にかられるその気持ち…なんとも言い難い気持ちになります。
時代劇で義理の弟が無実なのに処刑されることになり、自分にひそかに想いをよせている義弟の気持ちを知っている兄嫁「女を知らないのはかわいそう」と肌を合わせたのですが…義弟くん「無罪放免」になってしまった!!さぁ、姉上どうする!?みたいなのがありましたっけ。
他にも浮気相手からドライブに誘われた人妻が「この人は私の身体が目当てではなくて、私と海を見に行きたいと誘ってくれた。夕暮れの海でもし“帰したくない”と言われたらどうしよう~」なんてロマンチックに考え、お弁当まで用意したのにいざ車に乗ったら「ラブホ」を目指す男(『春の海へ』)……はじめての浮気に浪漫を求めすぎた人妻に対して「バカじゃないの!?」と笑い飛ばせないものがあって…このあたりは女性心理をうまく表現しているからだと思います。小池真理子さんの表現も好きですが、林さんの方が《女》をより詳細に描いているような感じ?小池さんは人間味が強いかな~みたいな…うーん、うまく言えなくてもどかしい('~`;)
方言で書かれた作品(『秘密』)はアクセントはもちろん、場所もなんとなくわかるのでかなり感情移入しちゃいました(笑)主人公の年齢もみんな自分と近いからかもしれない(((^^;)
そして、林さんの文章の心理描写、情景描写、その書き込み具合が私には大変しっくりして気に入ってしまいました。私のイメージでは「おおざっぱに性愛を描く作家」だったのですが、いやいやトンでもない誤解でありました。繊細です。「エロに見えないエロ本(私流:お耽美小説)」が私の理想!!(タイトルも表紙も)なんですよ(^.^)
今回はちょっとエロい予感のタイトルと表紙でしたが、内容は本当に私好み♪殿方が読んだら、女の怖さを知ってしまうかも(>_<)
「もっと早く読めばよかったかな~」と思う反面「今だからの出逢いかも」と思っています。またモノを書く上で、大変勉強になりました(^^)←ポルノを書きたいわけではないので誤解しないで下さい(´д`)
今は桐野夏生さん(はじめて!!)の『東京島』を読んでいますが、この後はこちらもはじめての宮部みゆきさんの本『火車』にとりかかります~楽しみです!!
※この記事をまとめている途中で佐渡で大きな地震のニュースが…新潟県近辺にお住まいの皆さま、お知り合いの方々、ケガなどないでしょうか?
もう落ち着いて欲しい(;_;)
rohengram799 at 23:45|Permalink│Comments(14)
2011年10月28日
第608号:のぞみはナニ?ときかれたら…
「はい、新幹線です!!」
今朝も冷え込みましたね。ワタクシの記事も最初からシベリア寒気団がやってきたような文章でスミマセン…!
『望みは何か訊かれたら』~コレは今読んでいる小池真理子さんの本のタイトル。学生運動が盛んだった時代を振り替えるような物語です。そう言えば
うそこメーカーに「願い事メーカー」があったような~で、仕事の愚痴を書くよりは面白いに違いない!!と思いやってみました( ̄ー ̄)
オスカーの願い事は『セクシーさをアップできますように』ああっ、エロではなくセクシーね(~_~)
旧姓ですと『計画的に動けるようになれますように』…確かに行き当たりばったりでしたわ~とてもA型とは思えません!今もだけど(--;)
本名ですと『なんだかんだ言って憎めないような人になれますように』……コレが一番当たっているかもしれない~テヘへ( ̄▽ ̄;)
あと『詳細年齢メーカー』によりますと、オスカーは以下のようになります。
精神年齢:18歳/肉体年齢:9歳/会話年齢:1歳
/肌年齢:4歳/恋愛年齢:66歳/夜年齢:10歳/ユーモア年齢:10歳/総合年齢:16.9歳
恋愛年齢66歳も(((・・;)でしたが、会話年齢「1歳」…皆さま、そのあたりを考慮してブログを読んで下さいまし(ToT)
《願い事メーカー》
http://usokomaker.com/negaigoto/
《うそこメーカーブログ》
http://ameblo.jp/usokomaker/
今朝も冷え込みましたね。ワタクシの記事も最初からシベリア寒気団がやってきたような文章でスミマセン…!
『望みは何か訊かれたら』~コレは今読んでいる小池真理子さんの本のタイトル。学生運動が盛んだった時代を振り替えるような物語です。そう言えば
うそこメーカーに「願い事メーカー」があったような~で、仕事の愚痴を書くよりは面白いに違いない!!と思いやってみました( ̄ー ̄)
オスカーの願い事は『セクシーさをアップできますように』ああっ、エロではなくセクシーね(~_~)
旧姓ですと『計画的に動けるようになれますように』…確かに行き当たりばったりでしたわ~とてもA型とは思えません!今もだけど(--;)
本名ですと『なんだかんだ言って憎めないような人になれますように』……コレが一番当たっているかもしれない~テヘへ( ̄▽ ̄;)
あと『詳細年齢メーカー』によりますと、オスカーは以下のようになります。
精神年齢:18歳/肉体年齢:9歳/会話年齢:1歳
/肌年齢:4歳/恋愛年齢:66歳/夜年齢:10歳/ユーモア年齢:10歳/総合年齢:16.9歳
恋愛年齢66歳も(((・・;)でしたが、会話年齢「1歳」…皆さま、そのあたりを考慮してブログを読んで下さいまし(ToT)
《願い事メーカー》
http://usokomaker.com/negaigoto/
《うそこメーカーブログ》
http://ameblo.jp/usokomaker/
rohengram799 at 10:02|Permalink│Comments(14)
2011年10月06日
第592号:天下り女にご用心(^.^)
このところ、ブログ更新がなんやかやで夜中近くになり…私としては不本意であります(--;)皆さまは良い子で早寝でしょうか?(笑)
今日は小池真理子さんの『雪ひらく』を読みかけなのですが、内容に関係なく「雪女は綺麗なイメージなのに雪男はムサイのはなぜだろう?」「雪女は妖怪なのに雨女は違うのか?」という素朴な疑問が浮かんでしまいました。結論からいうと妖怪でした。雪女もですが、地方により子どもをさらうみたいな話があり、「雨や雪の天気の悪い時にいつまでも外で遊んではいけないよ!!」という戒めもあるのかな~と思いました。
そして、今夜のメインはこちら(笑)『天降女子(あもろうなぐ)』さんです!!
私は初めて聞いた名前ですが、鹿児島県奄美大島に伝わる天女で、天降女、亜母礼女(あもれおなぐ)、天下り女(゜□゜)とも…羽衣美女(はごろもまんじょ)とも呼ばれるそうです。羽衣伝説と同じ話がある一方で、スキャンダラスに男性を求めて天から地上に降りて来るという説もあるんですと!
白い風呂敷を背負って現れ(大黒さまか!!とツッコミたくなる)その時にはどんなに良い天気でも小雨が降るんだそうです。そして、地上で男性を見つけると「にやにやと笑って妖艶に誘惑する」と書いてあったんですが「にやにや=妖艶」の図式は成立しないような(((・・;)
まぁ、とにかくアホな男が誘惑に負けると、命を奪われてしまいます。また彼女はひしゃくを手にしていることもあり、その中の水を男が飲んでも命を奪われ、魂を天上へと持ち去られてしまうとか。男が逆に、にらみつけると「私の負けね」って感じで命拾いし、ひしゃくの水を飲む時も、ひしゃくを持つ掌を上にし、柄を支えるようにして飲むと命を奪われずにすむみたいですよ。
でも、美人でナイスバティだったら、そんな知識はぶっ飛んでいますよね、きっと。 いい男が天から降ってくるパターンの話があるなら知りたいです(*^^*)
今日は小池真理子さんの『雪ひらく』を読みかけなのですが、内容に関係なく「雪女は綺麗なイメージなのに雪男はムサイのはなぜだろう?」「雪女は妖怪なのに雨女は違うのか?」という素朴な疑問が浮かんでしまいました。結論からいうと妖怪でした。雪女もですが、地方により子どもをさらうみたいな話があり、「雨や雪の天気の悪い時にいつまでも外で遊んではいけないよ!!」という戒めもあるのかな~と思いました。
そして、今夜のメインはこちら(笑)『天降女子(あもろうなぐ)』さんです!!
私は初めて聞いた名前ですが、鹿児島県奄美大島に伝わる天女で、天降女、亜母礼女(あもれおなぐ)、天下り女(゜□゜)とも…羽衣美女(はごろもまんじょ)とも呼ばれるそうです。羽衣伝説と同じ話がある一方で、スキャンダラスに男性を求めて天から地上に降りて来るという説もあるんですと!
白い風呂敷を背負って現れ(大黒さまか!!とツッコミたくなる)その時にはどんなに良い天気でも小雨が降るんだそうです。そして、地上で男性を見つけると「にやにやと笑って妖艶に誘惑する」と書いてあったんですが「にやにや=妖艶」の図式は成立しないような(((・・;)
まぁ、とにかくアホな男が誘惑に負けると、命を奪われてしまいます。また彼女はひしゃくを手にしていることもあり、その中の水を男が飲んでも命を奪われ、魂を天上へと持ち去られてしまうとか。男が逆に、にらみつけると「私の負けね」って感じで命拾いし、ひしゃくの水を飲む時も、ひしゃくを持つ掌を上にし、柄を支えるようにして飲むと命を奪われずにすむみたいですよ。
でも、美人でナイスバティだったら、そんな知識はぶっ飛んでいますよね、きっと。 いい男が天から降ってくるパターンの話があるなら知りたいです(*^^*)
rohengram799 at 22:39|Permalink│Comments(20)
2011年08月25日
ひつじ雲便り495:星々の舟
タイトルにひかれて買った、村山由佳さんの小説『星々の舟』…恋愛小説であり家族小説であり…いろいろ考えながら読んでいます。
親は再婚同士、先妻の兄に後妻の連れ子の妹。血のつながりはないと思っていたのに、実は異母兄妹だった…そして末妹は他人の恋人ばかりを好きになり、他の家族もいろんな悩みを心に抱えているらしいのですが、まだ途中(+_+)
「月とか星とか、花やなんかがやたらときれいに見えるのって、何かすごく悲しいことがある時だから。私の場合はね」
「……お姉ちゃんは、何回くらい、そういうきれいなものを見た?」
「どうだったかな。忘れちゃった」
ある程度、年齢を重ねてからの姉妹の会話は、10代の頃とは違う「女性」としての淡い霞のような靄のようなものがあり…うーん、とうなってしまいます。
小池真理子さんの恋愛小説がちょっと重く感じるようになった私には村山さんの小説がぴったりくるかな~なんて(今回初めて読んだのですが)思いました。
月だと三日月のイメージで3人は乗れそうな船を思い浮かべますが、星は1人しか乗れない舟なのかな…なんて考えているオスカーです☆
親は再婚同士、先妻の兄に後妻の連れ子の妹。血のつながりはないと思っていたのに、実は異母兄妹だった…そして末妹は他人の恋人ばかりを好きになり、他の家族もいろんな悩みを心に抱えているらしいのですが、まだ途中(+_+)
「月とか星とか、花やなんかがやたらときれいに見えるのって、何かすごく悲しいことがある時だから。私の場合はね」
「……お姉ちゃんは、何回くらい、そういうきれいなものを見た?」
「どうだったかな。忘れちゃった」
ある程度、年齢を重ねてからの姉妹の会話は、10代の頃とは違う「女性」としての淡い霞のような靄のようなものがあり…うーん、とうなってしまいます。
小池真理子さんの恋愛小説がちょっと重く感じるようになった私には村山さんの小説がぴったりくるかな~なんて(今回初めて読んだのですが)思いました。
月だと三日月のイメージで3人は乗れそうな船を思い浮かべますが、星は1人しか乗れない舟なのかな…なんて考えているオスカーです☆
rohengram799 at 21:27|Permalink│Comments(10)
2011年03月01日
第422号:薔薇色のナンジャソリャ!?
小池真理子さんの『薔薇色のメランコリヤ』を読みかけなのですが、今日は『チョコレート革命』(俵万智)もビックリ!!の短歌をご紹介しましょう~( ̄ー ̄)
見てはならぬもののごとくに男の子同士がバレンタインの交換 小菅暢子
読者投稿の短歌ですが、選者の小池光さんは「こればっかりはなんとかならないか。気色悪い」とコメントを……ははっ!
たしかにカード交換やおやつの分けあいなどは日常茶飯事でしょうが、バレンタインチョコとなると…うーん、通り過ぎた後「!?」とまた振り返り、その様子をジーッと物陰から見てしまいそう(笑)
親は知っているのかな? 「別にいいんじゃない?子ども同士だから」なのかな~? 年齢にもよりますけれど、何歳くらいまでだったら皆さまは「かわいい!!」と笑って見守れますか?
そうそう、「変」は、突然の事件に使用される言葉で、政治的陰謀や謀殺、暗殺を指すもので、いわばクーデターなんだそうです。気の迷いもクーデターなら『チョコレートの変』でしょうか?
ついでに「乱」は、主に国内での争いごと(内乱や反乱)に使われる言葉で、政治的権力闘争が大きな武力衝突に発展した場合に使われることが多いそうです。黒澤監督の『乱』は好きな映画でした(笑)
見てはならぬもののごとくに男の子同士がバレンタインの交換 小菅暢子
読者投稿の短歌ですが、選者の小池光さんは「こればっかりはなんとかならないか。気色悪い」とコメントを……ははっ!
たしかにカード交換やおやつの分けあいなどは日常茶飯事でしょうが、バレンタインチョコとなると…うーん、通り過ぎた後「!?」とまた振り返り、その様子をジーッと物陰から見てしまいそう(笑)
親は知っているのかな? 「別にいいんじゃない?子ども同士だから」なのかな~? 年齢にもよりますけれど、何歳くらいまでだったら皆さまは「かわいい!!」と笑って見守れますか?
そうそう、「変」は、突然の事件に使用される言葉で、政治的陰謀や謀殺、暗殺を指すもので、いわばクーデターなんだそうです。気の迷いもクーデターなら『チョコレートの変』でしょうか?
ついでに「乱」は、主に国内での争いごと(内乱や反乱)に使われる言葉で、政治的権力闘争が大きな武力衝突に発展した場合に使われることが多いそうです。黒澤監督の『乱』は好きな映画でした(笑)
rohengram799 at 10:23|Permalink│Comments(10)