山田詠美
2019年03月31日
雛月雲便りNo.31:湯上がり ♨️
ダンナさんが『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(テレビアニメ版) をずっと録画して見ていたのですが、ついに最終話「地球よ、ヤマトは…」!
エンディングでジュリーが歌う「ヤマトより愛をこめて」が流れてきたら泣いていましたわ。
https://sp.uta-net.com/movie/4584/
まぁ私もジュリーのこの歌は好きですけど。この歌を歌っていた時のジュリーはまだスマートでオスカル様ばりのお衣装も違和感なく似合っていたし。歳月って残酷………変わるものと変わらないものがあるけれど、彼は変わった(丿 ̄ο ̄)丿
山田詠美さんの『賢者の愛』を読みました。サクサク読みやすかったけれど、内容はう~ん、と考えさせられました。「愛」ってなんなんでしょうねぇ…( ̄~ ̄;)
賢者の愛 (中公文庫) >> https://i.bookmeter.com/books/12543718
さて本家の『痴人の愛 』(谷崎潤一郎)ですが、私は未読。真面目な男が、いずれ自分の妻にするために15歳の少女を育てるという発想がなんとも………そして結果的には少女の魔性にとりつかれ下僕に ヽ(;´ω`)ノ
この中に湯上がりについてこんな記述があるそうです。
一体女の「湯上り姿」と云うものは、――それの真の美しさは、風呂から上ったばかりの時よりも、十五分なり二十分なり、多少時間を置いてからがいい。風呂に漬かるとどんなに皮膚の綺麗な女でも、一時は肌が茹(ゆだ)り過ぎて、指の先などが赤くふやけるものですが、やがて体が適当な温度に冷やされると、初めて蠟が固まったように透き通って来る。
「15分か20分」と具体的な数字が示されているところが流石でございます Σ(゚∀゚ノ)ノ
麗しい女性の皆さま、殿方にぜひ「真の美しさ」をご披露なさって下さいませ(笑)
日付がかわりまして、もう3月最終日です。今月もありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
4月1日エイプリルフールなのでなんとなく更新したくないので(-ω-;) 次の更新は2日以降になります。
またよろしければお付き合い下さいませヽ(〃´∀`〃)ノ
エンディングでジュリーが歌う「ヤマトより愛をこめて」が流れてきたら泣いていましたわ。
https://sp.uta-net.com/movie/4584/
まぁ私もジュリーのこの歌は好きですけど。この歌を歌っていた時のジュリーはまだスマートでオスカル様ばりのお衣装も違和感なく似合っていたし。歳月って残酷………変わるものと変わらないものがあるけれど、彼は変わった(丿 ̄ο ̄)丿
山田詠美さんの『賢者の愛』を読みました。サクサク読みやすかったけれど、内容はう~ん、と考えさせられました。「愛」ってなんなんでしょうねぇ…( ̄~ ̄;)
賢者の愛 (中公文庫) >> https://i.bookmeter.com/books/12543718
さて本家の『痴人の愛 』(谷崎潤一郎)ですが、私は未読。真面目な男が、いずれ自分の妻にするために15歳の少女を育てるという発想がなんとも………そして結果的には少女の魔性にとりつかれ下僕に ヽ(;´ω`)ノ
この中に湯上がりについてこんな記述があるそうです。
一体女の「湯上り姿」と云うものは、――それの真の美しさは、風呂から上ったばかりの時よりも、十五分なり二十分なり、多少時間を置いてからがいい。風呂に漬かるとどんなに皮膚の綺麗な女でも、一時は肌が茹(ゆだ)り過ぎて、指の先などが赤くふやけるものですが、やがて体が適当な温度に冷やされると、初めて蠟が固まったように透き通って来る。
「15分か20分」と具体的な数字が示されているところが流石でございます Σ(゚∀゚ノ)ノ
麗しい女性の皆さま、殿方にぜひ「真の美しさ」をご披露なさって下さいませ(笑)
日付がかわりまして、もう3月最終日です。今月もありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
4月1日エイプリルフールなのでなんとなく更新したくないので(-ω-;) 次の更新は2日以降になります。
またよろしければお付き合い下さいませヽ(〃´∀`〃)ノ
2016年07月07日
布雲便りNo.7:I Love Youからはじめよう(*^o^*)
女性セブンで山田詠美さんがエッセイを連載しているのですが、ダンナ様と映画『64 ロクヨン』を観に行った時のことが書いてありました。
《映画「64(ロクヨン)」、前編に続き、後編も観て来ました。豪華俳優陣の熱演がすごい迫力だった前編同様、息もつかせぬ展開で、画面に釘付けになっている内に、あっと言う間に終わってしまった充実の二時間余りでした。》
そして映画の感想をお互いに言い合うのですが、笑ってしまいました(≧∇≦)
《「64の事件以降、十四年間も引きこもりになった男の髭だけ、妙に整えられてた気がする」
「そお? 私が気になったのは、あれだけの絶望を味わってどん底の生活をくぐり抜けて外の世界に出てきた永瀬正敏のシャツがラルフ・ローレンだったことだな」(永瀬さんの役は子どもを誘拐された父親です)
「あれは、彼の幸せな時代から、ずーっと着続けてるんだよ」
「十四年経っても、ラルフ・ローレンの仕立てはしっかりしてるってことか……」
……いつの間にか、ラルフ・ローレンの縫製は長持ちするという話に変換されて行った映画鑑賞の後の初夏の黄昏時なのでした。》
もしこれからこの映画をテレビ放送やDVDで観る機会があったら「確かに…!」と思い出して下さい(^◇^)
原作の小説は映画鑑賞後に読みました。原作は主人公の心情がメインですが(当たり前か)映画はほか他の登場人物ひとりひとりの内面にかなり寄り添ったつくりになっていたんだ、と思いました。ある程度の結論を出して、希望も残して……映画を先に観ておいてよかったかも。警察関係って組織や役職の序列とかある程度の基礎知識がないと、喋っているのをきいているだけではなかなか理解できなかったので、文字で何回も確認出来てよかったです……って私だけ?(◎-◎;)
主人公・三上の娘は年ごろになり、父親似の顔がイヤでイヤで仕方なくて(母親は美人)引きこもりになった後、家出してしまいます。ずっと探しているのですが、見つからないし手がかりもない。
<あゆみにとって本当に必要なのは、私たちじゃない誰かかもしれないって思うの>
<きっとどこかにいるんだと思う。ああなってほしいとかこうなってもらいたいとか望まずに、ありのままのあゆみを受け入れてくれる人が。そのままでいいよ、って黙って見守ってくれる人が。そこがあゆみの居場所なの。そこならあゆみはのびのび生きていける>
自分はどこかで娘の「死の条件」を数えていた。妻のように「生存の条件」を考えたことがなかった……事件が一区切りつき、以前自宅にかかってきた無言電話について話しながら(娘からではと思っていたが、違うことがはっきりしたので)取り乱すと思っていた妻の落ち着きに、以前の言葉を思い出します。自分と娘と自分の関係をあらためて考え、また妻を気づかって守っているつもりでいたけれど、脆くて崩れおちそうなのは自分だったことにも気づく。他にいい男(内面外面ともに)はたくさんいたのになぜ自分と結婚したのかとか、仕事面での悩みや葛藤の他に、こういうコンプレックスみたいなものもずっと抱えていたんだと思います。
娘はきっと生きている、誰かに付き添われてきっといつか帰ってくる……妻が言うように、きっと……両手で顔を覆い涙をこらえる彼に「大丈夫よ、あなた。あゆみはきっと元気にしてるから」と声をかけます。その後の「この人なのだ。」の一文に涙が出そうになりました。むき出しの魂というか、切なすぎる愛情というか……ぼんやりしていたものがはっきり形になり、ようやく言葉に出来たみたいな……私の中では、もう上下巻通して一番ですね、どんな場面より好きだぁ~!!
『この人なのだ。三上の「誰か」は美那子に違いないのだ。知っていた。もうずっと前からわかっていた。気づかないふりをしていた。ふりをしているうちに本当に何も気づかなくなっていた。馬鹿だった。本当に馬鹿だった。仕事は裏の裏まで知り尽くし、なのに妻のことは何ひとつ気づかないなんて、そんなものが人生と呼べるか。
美那子が作った世界を信じてみよう。「誰か」のいる世界を、あゆみが生きていける世界を、心から信じてみよう。』
ちょっとチカラが入りすぎて失礼しました(; ̄ー ̄A 小田和正さんの主題歌『風は止んだ』(https://www.youtube.com/watch?v=vxKYyG5oyB8)もよかったですが、なんとなく安全地帯の『I Love Youからはじめよう』を思い出して歌いたくなったので(オンチなくせに…おやぢは昔の歌はよく覚えていてすぐ鼻唄を歌いたくなるのよ、やーね!)タイトルにしてみました。警察小説、ミステリ小説と言われるけれど、私には中年男の(失礼!)「純愛物語」でした。
♪なくさないで 夢を 忘れないで 愛を 心をひらいて I Love You I Love You I Love You More……
あなたの「誰か」をもう見つけましたか? あなたをきっと待っている「誰か」を想いながら、ステキな七夕の1日をお過ごし下さいませ(*´∀`)♪
《映画「64(ロクヨン)」、前編に続き、後編も観て来ました。豪華俳優陣の熱演がすごい迫力だった前編同様、息もつかせぬ展開で、画面に釘付けになっている内に、あっと言う間に終わってしまった充実の二時間余りでした。》
そして映画の感想をお互いに言い合うのですが、笑ってしまいました(≧∇≦)
《「64の事件以降、十四年間も引きこもりになった男の髭だけ、妙に整えられてた気がする」
「そお? 私が気になったのは、あれだけの絶望を味わってどん底の生活をくぐり抜けて外の世界に出てきた永瀬正敏のシャツがラルフ・ローレンだったことだな」(永瀬さんの役は子どもを誘拐された父親です)
「あれは、彼の幸せな時代から、ずーっと着続けてるんだよ」
「十四年経っても、ラルフ・ローレンの仕立てはしっかりしてるってことか……」
……いつの間にか、ラルフ・ローレンの縫製は長持ちするという話に変換されて行った映画鑑賞の後の初夏の黄昏時なのでした。》
もしこれからこの映画をテレビ放送やDVDで観る機会があったら「確かに…!」と思い出して下さい(^◇^)
原作の小説は映画鑑賞後に読みました。原作は主人公の心情がメインですが(当たり前か)映画はほか他の登場人物ひとりひとりの内面にかなり寄り添ったつくりになっていたんだ、と思いました。ある程度の結論を出して、希望も残して……映画を先に観ておいてよかったかも。警察関係って組織や役職の序列とかある程度の基礎知識がないと、喋っているのをきいているだけではなかなか理解できなかったので、文字で何回も確認出来てよかったです……って私だけ?(◎-◎;)
主人公・三上の娘は年ごろになり、父親似の顔がイヤでイヤで仕方なくて(母親は美人)引きこもりになった後、家出してしまいます。ずっと探しているのですが、見つからないし手がかりもない。
<あゆみにとって本当に必要なのは、私たちじゃない誰かかもしれないって思うの>
<きっとどこかにいるんだと思う。ああなってほしいとかこうなってもらいたいとか望まずに、ありのままのあゆみを受け入れてくれる人が。そのままでいいよ、って黙って見守ってくれる人が。そこがあゆみの居場所なの。そこならあゆみはのびのび生きていける>
自分はどこかで娘の「死の条件」を数えていた。妻のように「生存の条件」を考えたことがなかった……事件が一区切りつき、以前自宅にかかってきた無言電話について話しながら(娘からではと思っていたが、違うことがはっきりしたので)取り乱すと思っていた妻の落ち着きに、以前の言葉を思い出します。自分と娘と自分の関係をあらためて考え、また妻を気づかって守っているつもりでいたけれど、脆くて崩れおちそうなのは自分だったことにも気づく。他にいい男(内面外面ともに)はたくさんいたのになぜ自分と結婚したのかとか、仕事面での悩みや葛藤の他に、こういうコンプレックスみたいなものもずっと抱えていたんだと思います。
娘はきっと生きている、誰かに付き添われてきっといつか帰ってくる……妻が言うように、きっと……両手で顔を覆い涙をこらえる彼に「大丈夫よ、あなた。あゆみはきっと元気にしてるから」と声をかけます。その後の「この人なのだ。」の一文に涙が出そうになりました。むき出しの魂というか、切なすぎる愛情というか……ぼんやりしていたものがはっきり形になり、ようやく言葉に出来たみたいな……私の中では、もう上下巻通して一番ですね、どんな場面より好きだぁ~!!
『この人なのだ。三上の「誰か」は美那子に違いないのだ。知っていた。もうずっと前からわかっていた。気づかないふりをしていた。ふりをしているうちに本当に何も気づかなくなっていた。馬鹿だった。本当に馬鹿だった。仕事は裏の裏まで知り尽くし、なのに妻のことは何ひとつ気づかないなんて、そんなものが人生と呼べるか。
美那子が作った世界を信じてみよう。「誰か」のいる世界を、あゆみが生きていける世界を、心から信じてみよう。』
ちょっとチカラが入りすぎて失礼しました(; ̄ー ̄A 小田和正さんの主題歌『風は止んだ』(https://www.youtube.com/watch?v=vxKYyG5oyB8)もよかったですが、なんとなく安全地帯の『I Love Youからはじめよう』を思い出して歌いたくなったので(オンチなくせに…おやぢは昔の歌はよく覚えていてすぐ鼻唄を歌いたくなるのよ、やーね!)タイトルにしてみました。警察小説、ミステリ小説と言われるけれど、私には中年男の(失礼!)「純愛物語」でした。
♪なくさないで 夢を 忘れないで 愛を 心をひらいて I Love You I Love You I Love You More……
あなたの「誰か」をもう見つけましたか? あなたをきっと待っている「誰か」を想いながら、ステキな七夕の1日をお過ごし下さいませ(*´∀`)♪
2016年05月21日
香雲便りNo.22:片想い
♪あの人のことなど もう忘れたいよ だって どんなに想いを寄せても 遠く叶わぬ恋なら……
う~ん、浜田省吾の『片想い』はやはりたまらんのぉ……と思う、おやぢなワタクシ、このタイトルの作品を読んだからなのですが、その感想の前にちょっと寄り道をさせて下さいまし。
ハマショーの歌は以前『愛しい人へ…』(カテゴリの創作 小説をご覧下さい)で使わせてもらいましたが、トドロキくんのクミコへの「片想い」エピソードも入れたかったんですよねぇ……まとまりがなくなってしまうので、そのあたりを匂わす感じの文章だけにしてしまいました( ̄▽ ̄;)
「すごく好きな曲のひとつで、女の子が朝、出かけていく姿をベッドの中から見ていて、それを素直に書いた。男の子と女の子が同棲していて、ふたりとも働いていて、女の子の方が朝早い電車で出かける(浜田省吾事典p234引用)」
という「4年目の秋」に関する記事を読んで、私は女の子が19歳で家を出てから4年経った23歳の今を第三者的視線で書いたものだと思っていたので、えっそうだったの(;・ω・)と……意外に思いました。同棲しているという発想は全くなかったんですよねぇ……。歌詞はこちら→http://j-lyric.net/artist/a0011b4/l00138c.html
『オーブランの少女』(深緑野分)文庫本を読みました。深緑野分(フカミドリノワキ)さんの“少女”をテーマにした短編集です。表紙は単行本の方がこの本の内容にあっているような気がしました。
表題作のオーブランは色鮮やかな花々の咲く、比類なく美しい庭園の名前です。ある日、異様な風体の老婆に庭園の女管理人が惨殺され、その妹も1ヶ月後に自ら命を絶つという痛ましい事件が起きます。殺人現場に居合わせた作家の“私”は、後日奇妙な縁から手に入れた管理人の妹の日記から、オーブランの恐るべき過去を知るのです……!その他「仮面」「大雨とトマト」「片想い」「氷の皇国」と、少女たちの危うさ、眩しさ、したたかさなどを描いた作品が並びます。どの作品も味わい深くオススメ!
「片想い」は昭和初期の東京が舞台になっています。寄宿舎で同室になった相手に憧れを抱く女学生のお話。微妙な気持ちのすれ違いや揺れ動く乙女心……謎解きが楽しいのではなくて、その日常や関係にふぅ~(///∇///)となってしまうのです←エロい場面があるワケじゃないんですよ!!
皆川博子先生の『倒立する塔の殺人』が太平洋戦争末期のミッションスクールを舞台にした作品で、なんとなくソレを思い出すなぁ~と思っていたら、解説に作者もこの作品が念頭にあったと書いてあり、やっばり!(笑) 野分さんの祖母も女学校出身の上品な方だったそうです。
「姉妹(ス―ル)」システムというのを第262号:マリア様とロザリオで書きましたが、「片想い」では“エス”になっていました。多分、意味的には同じでしょう。“エスとはシスタアの頭文字が由来で、女子同士が一対一で姉妹のような深い関係を結ぶこと”……こういうのって男子でもあったんですかね? お兄様ではなく義兄弟的な……美少年じゃないとイヤだな(ー_ー;)
昨日は山田詠美さんの『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』を読んだのですが、文中に
「人を賢くするのって、絶対に人生経験の数なんかじゃないと思う。それは、他人ごとをいかに自分ごととして置き換えられるかどうかの能力に掛かっているのではないか、と彼を見るたびに思う。彼の話を聞いていると、映画の数だけ生身の人生がある、と目を見張りたくなる。」
とあり、頷いてしまいました。映画だけでなく小説もそうですよね。
今日もまた本を読んだり、ドラマを見たり、歌を聞いたりしながら、もしかしたら自分だったかもしれない「誰かの人生」に寄り添いたいと思います。皆さまもどうぞよい1日を……ごきげんよう(*^O^*)
う~ん、浜田省吾の『片想い』はやはりたまらんのぉ……と思う、おやぢなワタクシ、このタイトルの作品を読んだからなのですが、その感想の前にちょっと寄り道をさせて下さいまし。
ハマショーの歌は以前『愛しい人へ…』(カテゴリの創作 小説をご覧下さい)で使わせてもらいましたが、トドロキくんのクミコへの「片想い」エピソードも入れたかったんですよねぇ……まとまりがなくなってしまうので、そのあたりを匂わす感じの文章だけにしてしまいました( ̄▽ ̄;)
「すごく好きな曲のひとつで、女の子が朝、出かけていく姿をベッドの中から見ていて、それを素直に書いた。男の子と女の子が同棲していて、ふたりとも働いていて、女の子の方が朝早い電車で出かける(浜田省吾事典p234引用)」
という「4年目の秋」に関する記事を読んで、私は女の子が19歳で家を出てから4年経った23歳の今を第三者的視線で書いたものだと思っていたので、えっそうだったの(;・ω・)と……意外に思いました。同棲しているという発想は全くなかったんですよねぇ……。歌詞はこちら→http://j-lyric.net/artist/a0011b4/l00138c.html
『オーブランの少女』(深緑野分)文庫本を読みました。深緑野分(フカミドリノワキ)さんの“少女”をテーマにした短編集です。表紙は単行本の方がこの本の内容にあっているような気がしました。
表題作のオーブランは色鮮やかな花々の咲く、比類なく美しい庭園の名前です。ある日、異様な風体の老婆に庭園の女管理人が惨殺され、その妹も1ヶ月後に自ら命を絶つという痛ましい事件が起きます。殺人現場に居合わせた作家の“私”は、後日奇妙な縁から手に入れた管理人の妹の日記から、オーブランの恐るべき過去を知るのです……!その他「仮面」「大雨とトマト」「片想い」「氷の皇国」と、少女たちの危うさ、眩しさ、したたかさなどを描いた作品が並びます。どの作品も味わい深くオススメ!
「片想い」は昭和初期の東京が舞台になっています。寄宿舎で同室になった相手に憧れを抱く女学生のお話。微妙な気持ちのすれ違いや揺れ動く乙女心……謎解きが楽しいのではなくて、その日常や関係にふぅ~(///∇///)となってしまうのです←エロい場面があるワケじゃないんですよ!!
皆川博子先生の『倒立する塔の殺人』が太平洋戦争末期のミッションスクールを舞台にした作品で、なんとなくソレを思い出すなぁ~と思っていたら、解説に作者もこの作品が念頭にあったと書いてあり、やっばり!(笑) 野分さんの祖母も女学校出身の上品な方だったそうです。
「姉妹(ス―ル)」システムというのを第262号:マリア様とロザリオで書きましたが、「片想い」では“エス”になっていました。多分、意味的には同じでしょう。“エスとはシスタアの頭文字が由来で、女子同士が一対一で姉妹のような深い関係を結ぶこと”……こういうのって男子でもあったんですかね? お兄様ではなく義兄弟的な……美少年じゃないとイヤだな(ー_ー;)
昨日は山田詠美さんの『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』を読んだのですが、文中に
「人を賢くするのって、絶対に人生経験の数なんかじゃないと思う。それは、他人ごとをいかに自分ごととして置き換えられるかどうかの能力に掛かっているのではないか、と彼を見るたびに思う。彼の話を聞いていると、映画の数だけ生身の人生がある、と目を見張りたくなる。」
とあり、頷いてしまいました。映画だけでなく小説もそうですよね。
今日もまた本を読んだり、ドラマを見たり、歌を聞いたりしながら、もしかしたら自分だったかもしれない「誰かの人生」に寄り添いたいと思います。皆さまもどうぞよい1日を……ごきげんよう(*^O^*)
2014年06月29日
慶雲便りNo.25:無言の愛ρ(・・、)
6月最後の日曜日、もう今年も半年過ぎてしまうとは……なんだか毎日があっという間に過ぎてしまいます。そして体重も健康診断が終わったらあっという間に増えて、お給料日がきたら諭吉くんたちもあっという間にいなくなってしまいます……( ´△`)
昨日から久しぶりに山田詠美さんの本を読んでいます。『タイニーストーリーズ』という短編集で、ひとりの作家さんがここまでバラエティに富んだ作品を書けるなんて……題材や言葉選び、構成などやはり才能のある人は違うのですね。その中でお気に入りのひとつが『電信柱さん』です。
《足許を見られ続けるばかりの附甲斐ないこのわたくし、名を電信柱と申します。》……で始まるこの作品、電信柱さんはイタズラ書きされたり、オスなのにマリアンヌちゃんと呼ばれるフレンチブルドッグにマーキングされたり、猫の発情期のうるささに逃げ出すこともかなわず……という日々でしたが、ある日素晴らしい出逢いがあったのです。ど根性大根とかありましたが、あんな感じで花屋さんのトラックから落ちてしまった桜草が電信柱さんの足許で成長し始めたのです。何かを見守るヨロコビ初体験の電信柱さん、もしかしたら初恋なのかも! 花開いた桜草さんから声をかけてもらった時の電信柱さんの興奮具合といったらありませんε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
《濃いピンク色の花弁が、わたくしを仰ぎ見ています。ああ、電線を引きちぎって、幸福の絶頂のさなかに感電してしまいたい。》
飲んでいた黒烏龍茶(トクホ飲料)を吹き出しそうになりました!! 山田さんてこんな作風だっけ(´・ω・`)?と思いながら、先を読んでいくと、彼女(?)は桜草でも西洋桜草だったのです。電信柱さんが待ち望んでいた日本桜草でなくてごめんなさい…だなんて、おやぢも萌えてしまいますわぁ!
西洋桜草にはいくつも種類があるみたいですが、このお話に出てきたのは「プリムラ・ポリアンサ」です。地面近くに咲く花で、タイトルの「無言の愛」が花言葉です。このあたりの会話はもう、勝手にして~なアツアツ感が( 〃▽〃)
「あたくし、全身で、あなた様への愛を表現しているんだわ。一番最初の無言の愛」
「ちっとも、無言じゃないじゃないか、お喋りさん!」
しかし……電信柱さんと西洋桜草さんに悲劇が……だからヨッパライはキライなんだよ(`Δ´)
詳しくは本を手にとりお読み下さいまし。
それから「電柱」と「電信柱」って違うんですね。電柱と言われているモノは、その持ち主によって三種類に分けることができるそうです。
電力会社のもの:本当の意味での「電柱」。正式名称「電力柱」。なんか全力で電気を送ります!って感じがする(((^^;)
NTTなど通信会社のもの:「電信柱」。
通信会社と電力会社で共同のもの:「共用柱」なんだそうです。柱をよく見ると、プレートがあったりするので、お散歩の途中で確認とか……自分のご近所を調べたら夏休みの自由研究になる!?( ̄▽ ̄;)
「tiny」はちっちゃな、とても小さいという意味ですが、皆さまの毎日に『タイニー・タイニー・ハッピー』な物語がありますように(*´∀`)♪
《西洋桜草》
http://www.hana300.com/purimu.html
昨日から久しぶりに山田詠美さんの本を読んでいます。『タイニーストーリーズ』という短編集で、ひとりの作家さんがここまでバラエティに富んだ作品を書けるなんて……題材や言葉選び、構成などやはり才能のある人は違うのですね。その中でお気に入りのひとつが『電信柱さん』です。
《足許を見られ続けるばかりの附甲斐ないこのわたくし、名を電信柱と申します。》……で始まるこの作品、電信柱さんはイタズラ書きされたり、オスなのにマリアンヌちゃんと呼ばれるフレンチブルドッグにマーキングされたり、猫の発情期のうるささに逃げ出すこともかなわず……という日々でしたが、ある日素晴らしい出逢いがあったのです。ど根性大根とかありましたが、あんな感じで花屋さんのトラックから落ちてしまった桜草が電信柱さんの足許で成長し始めたのです。何かを見守るヨロコビ初体験の電信柱さん、もしかしたら初恋なのかも! 花開いた桜草さんから声をかけてもらった時の電信柱さんの興奮具合といったらありませんε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
《濃いピンク色の花弁が、わたくしを仰ぎ見ています。ああ、電線を引きちぎって、幸福の絶頂のさなかに感電してしまいたい。》
飲んでいた黒烏龍茶(トクホ飲料)を吹き出しそうになりました!! 山田さんてこんな作風だっけ(´・ω・`)?と思いながら、先を読んでいくと、彼女(?)は桜草でも西洋桜草だったのです。電信柱さんが待ち望んでいた日本桜草でなくてごめんなさい…だなんて、おやぢも萌えてしまいますわぁ!
西洋桜草にはいくつも種類があるみたいですが、このお話に出てきたのは「プリムラ・ポリアンサ」です。地面近くに咲く花で、タイトルの「無言の愛」が花言葉です。このあたりの会話はもう、勝手にして~なアツアツ感が( 〃▽〃)
「あたくし、全身で、あなた様への愛を表現しているんだわ。一番最初の無言の愛」
「ちっとも、無言じゃないじゃないか、お喋りさん!」
しかし……電信柱さんと西洋桜草さんに悲劇が……だからヨッパライはキライなんだよ(`Δ´)
詳しくは本を手にとりお読み下さいまし。
それから「電柱」と「電信柱」って違うんですね。電柱と言われているモノは、その持ち主によって三種類に分けることができるそうです。
電力会社のもの:本当の意味での「電柱」。正式名称「電力柱」。なんか全力で電気を送ります!って感じがする(((^^;)
NTTなど通信会社のもの:「電信柱」。
通信会社と電力会社で共同のもの:「共用柱」なんだそうです。柱をよく見ると、プレートがあったりするので、お散歩の途中で確認とか……自分のご近所を調べたら夏休みの自由研究になる!?( ̄▽ ̄;)
「tiny」はちっちゃな、とても小さいという意味ですが、皆さまの毎日に『タイニー・タイニー・ハッピー』な物語がありますように(*´∀`)♪
《西洋桜草》
http://www.hana300.com/purimu.html
2010年10月24日
第309号:『ダ・ヴィンチ』の秋
増刊号からしばらく買っていた、本とコミックの情報マガジン『ダ・ヴィンチ』☆ 表紙はモッくんだったんですよね~読んでいると、欲しい本ばかり出てきて仕方ないので(笑)買わなくなったのだけれど、今月は久々に買ってしまった~(((^^;)
いや~、やっぱりいいです!! 今回はコーヒーについてのエッセイ大賞の発表がありましたが(またいいんだな~、この話!)私が印象的だったのは、京都についてのエッセイで、審査員が山田詠美さんだった時。
昔、鞍馬は暗い間と書いた、暗闇の間…という内容だったと思うのですが(なんて覚えが悪いのか)、鞍馬の火祭りとか榊原志保美さんの『炎群の森』だったかな~(-_-;)そんなタイトルの本を読んでいたので、すごく「うーん」と思った記憶があります。貴船神社とか、呪術的な場所というイメージだったので…。
お気に入りマンガとかもここで見つけたりしましたね。『金色のガッシュ!!』はその1つです。ちなみに私はキャンチョメとビクトリームさまが大好きです!!
「百人書評」も復活していて、以前『銀英伝』の時は「登場人物の名前を覚える頃にはみんな死んでた(T-T)」みたいなコメントがあって大ウケした記憶が( ̄▽ ̄;)
今、私が欲しいな、読みたいな…やっとテーマだよ(^。^;)と思っているのは『視えるんです。』という、伊藤三巳華さんの実話ホラーコミュックエッセイと、益田ミリさんの『最初の、ひとくち』という文庫本です♪
前者はそのまんま(笑)な内容で、益田さんのは、最初に食べた時の思い出を綴ったエッセイだとありました。扱っているのが、ピノやきのこの山、とんがりコーンにアポロチョコ…などお馴染みのお菓子がいっぱいらしいのです。益田さんは、コミックエッセイを何冊か出していて、それも可愛く懐かしくオモシロイ~ので、古本屋で見つけて買いたいな~と(笑)
前に書いた『家族狩り』は一巻だけないので、まだ買っていないのですが、月末に新刊本ポイント10倍セールがあるので、何冊かお財布と相談して買いたいです!!
いや~、やっぱりいいです!! 今回はコーヒーについてのエッセイ大賞の発表がありましたが(またいいんだな~、この話!)私が印象的だったのは、京都についてのエッセイで、審査員が山田詠美さんだった時。
昔、鞍馬は暗い間と書いた、暗闇の間…という内容だったと思うのですが(なんて覚えが悪いのか)、鞍馬の火祭りとか榊原志保美さんの『炎群の森』だったかな~(-_-;)そんなタイトルの本を読んでいたので、すごく「うーん」と思った記憶があります。貴船神社とか、呪術的な場所というイメージだったので…。
お気に入りマンガとかもここで見つけたりしましたね。『金色のガッシュ!!』はその1つです。ちなみに私はキャンチョメとビクトリームさまが大好きです!!
「百人書評」も復活していて、以前『銀英伝』の時は「登場人物の名前を覚える頃にはみんな死んでた(T-T)」みたいなコメントがあって大ウケした記憶が( ̄▽ ̄;)
今、私が欲しいな、読みたいな…やっとテーマだよ(^。^;)と思っているのは『視えるんです。』という、伊藤三巳華さんの実話ホラーコミュックエッセイと、益田ミリさんの『最初の、ひとくち』という文庫本です♪
前者はそのまんま(笑)な内容で、益田さんのは、最初に食べた時の思い出を綴ったエッセイだとありました。扱っているのが、ピノやきのこの山、とんがりコーンにアポロチョコ…などお馴染みのお菓子がいっぱいらしいのです。益田さんは、コミックエッセイを何冊か出していて、それも可愛く懐かしくオモシロイ~ので、古本屋で見つけて買いたいな~と(笑)
前に書いた『家族狩り』は一巻だけないので、まだ買っていないのですが、月末に新刊本ポイント10倍セールがあるので、何冊かお財布と相談して買いたいです!!
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