備忘の果実 〜オスカー戯言日記〜

好きなことを好きな時にチマチマと書いています☘️

タグ:岡本一平

こんにちは😃 朝から熱中症に警戒するように!と防災無線が流れてきました。あと還付金詐欺に注意するようにというのも週イチくらいであるかなぁ〜暑くて自宅にいる人が多いと思って詐欺の電話が多いのかもしれない!

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『とっておきの笑いあります! (読書がたのしくなるニッポンの文学)』
https://honto.jp/netstore/pd-book_02944655.html 

この中で岡本一平の「女房の湯治」だけ読んだことがない。他は青空文庫にあったからタダで読めたのに←セコい!

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『目で見る方言』
https://bookwalker.jp/series/408894/

試し読みで目次を見たら茨城県では犬や猫などに「め」をつけるとあったので、一句🐾

「犬め」とは愛情と知る夏休み

ジジババの話し方にビックリこともある夏休み😆

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アトリエサードさんの出版物リスト
https://booklog.jp/users/atelierthird

読書メーターではなくブクログなんですが😅気になる表紙&タイトルの本ばかりです。書影をタップすると内容などがわかります。

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【竹書房怪談文庫】
https://kyofu.takeshobo.co.jp/

見ただけでヒェッ!とソッコー涼しくなるような表紙ばかりです😱


夜もなかなか気温が下がらないですね。どうぞ体調にはお気をつけ下さい🍧





毎日イヤなニュースがたくさん……ツラい時間をどうにかしてやり過ごしてきたことを大人になると忘れてしまいがちだけれど、谷川俊太郎さんの詩を読むとそんな日々を思い出します。そして岡本一平氏の言われたこの言葉も思い出します。

「うーん、いのちってのはなァ、うーん、あんまり貴いのでなァ、ギョロッとしたものなんだよ」






『やわらかいいのち
   ~思春期心身症と呼ばれる少年少女たち~』

      1

 どうしたらいいの どうしたらいいの
 問いかけるあなたの言葉が 私の中に谺する
 答えのない私の中に――
 どうしたらいいの どうしたら
 私の中にあなたがいる
 ひっそりとひとりで立ちつくしている
 心はもつれあった灰色の糸のかたまり
 だがその糸が私とあなたをむすんでいる
 どうしたら どうしたらいいの
 問いかけることであなたは糸の端を
 しっかりと握りしめている

      2

 あなたが歩くことができるのがおどろきだ
 あなたがごはんを食べるのが
 歯をみがくのが私にとっておどろきだ
 あなたのふたつの眼から
 涙のにじみ出てとまらないのがおどろきだ
 あなたは海をみつめて放心している
 その顔にかくされた美しさがおどろきだ
 そしてもしもあなたが死ねるとしたら・・・・・
 死ねるとしても――
 そのことの中に私は
 あなたのいのちの輝きを見るだろう
 私たちの生きる証しを見るだろう

      3

 怒りながら哀しんでいる
 戸惑いながら決意している
 突き放しながらしがみついている
 ひとつの顔 世界中でたったひとつのあなたの顔
 その顔はかくしている 
 誰にも読みきれない長い物語を

 拒みながら待っている
 謝りながら責めている
 途方にくれながら主張している
 ひとつの背中
 かたくなにみずからを守るあなたの背中
 その背中は呟いている
 自分にもつなげないきれぎれな物語を

      4

 どこへ帰ろうというのか
 帰るところがあるのかあなたには
 あなたはあなたの体にとらえられ
 あなたはあなたの心に閉じ込められ
 どこへいこうとも あなたはあなたに帰るしかない

 だがあなたの中に
 あなたの知らないあなたがいる
 あなたの中で海がとどろく
 あなたの中で木々が芽ぶく
 あなたの中で人々が笑いさざめく
 あなたの中で星が爆発する
 あなたこそ あなたの宇宙 あなたのふるさと

      5

 あなたは愛される
 愛されることから逃れられない
 たとえあなたがすべての人を憎むとしても
 たとえあなたが人生を憎むとしても
 自分自身を憎むとしても
 あなたは降りしきる雨に愛される
 微風にゆれる野花に
 えたいの知れぬ恐ろしい夢に
 柱のかげのあなたの知らない誰かに愛される
 何故ならあなたはひとつのいのち
 どんなに否定しようと思っても
 生きようともがきつづけるひとつのいのち
 すべての硬く冷たいものの中で
 なおにじみなおあふれなお流れやまぬ
 やわらいかいのちだからだ




谷川俊太郎詩集『たましいのいちばんおいしいところ』より

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