岡本太郎

2013年01月07日

くじら雲便りNo.7:能男・能女

PASMOにチャージしたら「3333」円になったワタクシ…「いらっしゃ~い!」と桂三枝さん気分になりながら帰宅しました。


昨日、ダンナさんと「今度はこの映画を観ようね!」とチラシを見ながら話をしていたのですが、来月『脳男』が公開されますね。 生まれつき並外れた記憶力・知能・肉体を持ちながら、しかし人間としての「感情」を持たない謎の男…を生田斗真くんが演じるワケです。しかし~
首藤瓜於さんの原作を読んでいた私にはイマイチ…「脳男」は彼のイメージではないのですよねぇ。演技力はわからないのですが(ドラマをほとんど見ないので)外見の雰囲気とか違うんだなぁ…私の中ではもうちょっと面長タイプがいいんですよね~「じゃあ誰よ!?」と言われると困りますが(-_-;)


岡本太郎さんが「字は絵だろ」ということで『岡本太郎の書』というシリーズを出しているのですが、その中に「脳」ではない「能」の字がありました。


美しいと思うのは
自分が感ずることで、
自分が感ずるということは、
自分が美しいのだ。
だから、感動するということは
自己発見ですよ。


古典芸能の「能」を鑑賞して「美しい」と「感動」したのではないと思いますが(笑)「感動する=自己発見」っていいな!と思いました。全然関心がないと思っていたものに心ひかれてなぜか涙がポロリ…とか音楽や絵画だとありそう~気になって仕方ないモノって自分が無意識に探しているモノなのだろうし。


茨木のり子さんの詩『自分の感受性くらい』が浮かんできました~太郎氏にも「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」と言われないように、『脳男』と同じ江戸川乱歩賞受賞作の『滅びのモノクローム』(三浦明博)を読みはじめたいと思います←コレで感受性が維持・向上するかは未知の世界…( ̄ー ̄)





rohengram799 at 23:50コメント(7) 

2012年12月23日

サバ雲便りNo.55:トキ・時・富来

♪時は私にめまいだけを 残してゆく~…なんてこともないのですが、この前「もう12月だよ~」と言ったばかりな気がするのに(--;)「時間が経つのが早いね」などと気軽に口にしますが、作家の湯本香樹美さんがこんなことを書いていました。


「時の経つのが早い」と言えるのは幸せなことだと実感しました。昨年来、時が止まっている人にも新しい年がよい年となりますように。


今日の新聞には身元の確認された犠牲者の名前が載っていました。全国の被災地を巡回しているという79歳の“流しのボランティア”男性が「次の災害が起きても、前の災害が消えることはないんです」と言われていて…毎日、自分だけのせわしさやイライラにばかり気持ちがいって、いろんな物事を考える余裕がなかったなぁとため息。愚痴っぽい毎日は自分のまわりの空気を悪くしますね(;´д`)


岡本太郎さんが『時』というタイトルで「生きるよろこび、悲しみ。一日一日が新しい彩りをもって息づいている。」と書いていて「寒い!寒い!!」ではなく、彩り豊かな言葉を探し、時間を大切にしないと~と思いながらアホな話を考えるワタシφ(°°)


テントウムシは空を見上げ、羽ばたくトキに話かけました。「いいなぁ~トキさんは自由に空高く飛べて」トキさんは言いました。「自分では見えないだろうけれど、キミは7つの星を背中に持っているんだよ」テントウムシは思わず「えっ、ボクもケンシロウになれるの!?」……帰り道、夜風が身に凍みました(T-T)


石川県には「富来町(とぎまち)」があったそうですね。2005年(平成17年)9月1日に、志賀町と新設合併して新しい志賀町となったそうですが…年末ジャンボの季節の縁起物として「雪の降る町、富の来る町」残して欲しかったなぁ('~`;)


明日はクリスマス・イブ☆皆さま、ご自身もお食事も(笑)彩り豊かに過ごして下さいませ(*^^*)




rohengram799 at 23:30コメント(12) 

2011年05月11日

第483号:カンソウのウタ

震災から2ヶ月経ちました。毎日新聞紙面に亡くなられた方の名前がたくさん…ひとりひとりにそれぞれの人生があり、まわりの方々とのつながりがあり…それらを思うとまた涙がでます。


岡本太郎氏の『母の手紙』も父・一平氏の葬儀の様子が最初に書かれています。常々「凱旋」と言っていたので、万歳三唱で父をおくってほしいと参列者に伝える太郎氏、立派な息子さんです。


留学中亡くなった母・かの子女史のことをどう息子に伝えたものかと思案する父親の気持ちや、親子というより同志のようなたくさんやりとりがあった手紙の言葉に胸が熱く苦しくなるほどでした。


「おかあさん、感情家だけではいけませんよ。生きるという事実の上に根を置いて、冷酷なほどに思索の歩みを進めて下さい」
お前は最近の手紙にこう書いた。私はおまえのいうことを素直に受容れる。だが、この言葉はまた、おまえ自身、頑なな現実の壁に行き当たって、さまざまに苦しみ抜いた果ての体験から来る自戒の言葉ではあるまいか。とすれば、おまえの血と汗の籠った言葉だ。言葉は普通でも内容には沸々と熱いものが沸いている。戒めとして永く大事にこの言葉の意味の自戒を保ち合って行こう。


かの子おかあさ~ん(;_;)


「血と汗の籠った言葉」…最近こんな力強い言葉を政治家から聞いただろうか?と思いました。そしてますます岡本一平氏、かの子女史、その息子である太郎氏に興味がでてきました。


そういえば、太郎氏が撮影した東北地方の祭りの写真集も本屋にありました。諏訪大社の祭などにも自ら参加し…すごいパワフル!!


ああ、突然『歓送の歌』の歌詞を思い出しました。


出会いのその日から
街の淀み消えて
星たちの輝きよみがえり
ぼくに力が
君のおかげさ…


魔術師、還らず…ヤンさん、カムバァ~ック!!←知らない人は華麗にスルーして下さいm(__)m


笑い声高めて
ふと襲う孤独を
胸底に沈めて
密やかな君の気遣い…


小椋佳さんの作品ですが、布施明さんの歌唱も素晴らしかったな~(^^)


若いからじゃなくて
夢に挑む事で
僕達に別れはないという
星を仰げば
僕達に別れはないという

心通えば…



【歓送の歌】
https://sp.uta-net.com/movie/13134/



rohengram799 at 23:00コメント(9) 

2011年05月08日

第480号:おみやげ

昨日の帰り、本屋さんに寄り道したら倒産会社の本が半額に( ̄▽ ̄;)私的にはあんまり心ひかれるモノはなかったのですが(笑)詩人のまど・みちおさんが100歳になったのを記念した詩集があったのでそれを買いました。


あと岡本太郎氏の『母の手紙』を…彼はお母さまににているかな?そうそう、フィギュア(スケートではありませんぞ!!)の雑誌を読んでいたら(オタクだわぁ)《太郎100祭》の期間限定ガチャガチャが会場にあることを知りました!!太郎氏の作ったあの太陽の塔とかがキンケシみたいにカプセルに入っているんですよ~☆ああ、展覧会に行ってガチャガチャしたかったな(ToT)


話をまどさんの詩集にもどしまして(((^_^;)今日は「母の日」ですね。私は毎年何もしない親不孝な娘なんで…はぁ~なんですが(--;)「おみやげ」という詩がとてもステキだな、と思ったのでぜひ皆さまにも読んでいただきたく…m(__)m


今は女性の方が長生きですから、こういうささやかな幸せや思いやりがいつもどこかにあるのではと思います。




『おみやげ』


なんだか 足が軽いと思ったら
さっき電車の中で
知らないよその赤ちゃんが
笑いかけたのだった
私を見て
嬉しくてたまらないように


その笑い顔を
いつのまにか 胸にかかえていて
それで 夜道の足もとを
てらすようにしながら
わたしは急いでいるのだった


父がいなくなった家で
ひっそり 待っている母に
そのおみやげを
はやく見せてあげたくて




rohengram799 at 12:13コメント(13) 

2011年02月19日

ひつじ雲便り386:実在

『ぼくはきみの心のなかに実在している。疑う必要はいっさいないさ。そうだろ。』(岡本太郎「強く生きる言葉」最後から)


岡本太郎氏がテーマなのは、昨日がお母さまの岡本かの子女史の命日だからかと思ってしまいました(笑)私は岡本太郎氏の『強く生きる言葉』が好きでよく読み返しています。その中から今回のテーマにあわせて、もうひとつ☆


『心のなかに生きている。その心のなかの岡本太郎と出会いたいときに出会えばいい。』


以前書いた岡本かの子女史の話もよかったらどうぞ!!

第17号:いのちに突き当たる



rohengram799 at 01:10コメント(16) 
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