布袋
2020年02月15日
花春雲便りNo.14:羊の村で 🐑
イギリスには「3月はライオンのようにやって来て、子羊のように去ってゆく」という諺があるとか。漫画の「3月のライオン」ってここから来てるんですかね? 読んだことがないから、わからない。
http://www2.jrt.co.jp/cgi-bin3/memo/memo.cgi?no=188
【倉橋 羊村氏(くらはし・ようそん、本名裕=ゆたか=俳人)11日午前11時23分、脳梗塞のため川崎市内の高齢者施設で死去、88歳。】
この方は全く存じ上げなかったのですが、羊村とはかわいい俳号だなぁと思ったので、イギリスの諺が気になったのかもしれません。倉橋氏の俳句を検索して読んでみましたが、好きな句をいくつか。
仮の世のほかに世のなし冬菫
夕映えは遠き橋より麦の秋
日光も月光も秋菩薩かな
深眠りして白蛇たること忘れたる
落葉降るひかりの中を妻とゆけり
特に「深眠りして…」の句はお気に入りです。案外、みんな自分を人間だと勘違いしているのでは?なんて考えたりします。白蛇はどんな夢を見るのでしょう? やはり色白で赤い唇で冷え症の美女かしら!?
あと「冬菫」も好きな季語のひとつです。スミレの品種ではなくて、晩秋~初冬、または晩冬などの日当たりの良いあたたかい場所にたまたま咲いたスミレの呼び名。日本人が好きなシチュエーションだと思います。
ふるきよきころの色して冬すみれ
飯田龍太さんのこの句もいいですが、冬菫で一番好きな俳句はやっぱり金原まさ子さんかな。
つまりただの菫ではないか冬の
冬の菫は失った恋なのか、自分の人生なのか……広がる妄想(*´ω`*)
生きていく哀しみ少し冬すみれ
伊藤千代江さんのこの句の様な気持ちにいずれなるのかもしれません。
こちらの記事では布袋さまと羊の像が……なんとも言えない取り合わせです(о´∀`о)
【布袋さまと十二支の像】
http://www.hitsuzi.jp/2018/06/3051sheep.html
http://www2.jrt.co.jp/cgi-bin3/memo/memo.cgi?no=188
【倉橋 羊村氏(くらはし・ようそん、本名裕=ゆたか=俳人)11日午前11時23分、脳梗塞のため川崎市内の高齢者施設で死去、88歳。】
この方は全く存じ上げなかったのですが、羊村とはかわいい俳号だなぁと思ったので、イギリスの諺が気になったのかもしれません。倉橋氏の俳句を検索して読んでみましたが、好きな句をいくつか。
仮の世のほかに世のなし冬菫
夕映えは遠き橋より麦の秋
日光も月光も秋菩薩かな
深眠りして白蛇たること忘れたる
落葉降るひかりの中を妻とゆけり
特に「深眠りして…」の句はお気に入りです。案外、みんな自分を人間だと勘違いしているのでは?なんて考えたりします。白蛇はどんな夢を見るのでしょう? やはり色白で赤い唇で冷え症の美女かしら!?
あと「冬菫」も好きな季語のひとつです。スミレの品種ではなくて、晩秋~初冬、または晩冬などの日当たりの良いあたたかい場所にたまたま咲いたスミレの呼び名。日本人が好きなシチュエーションだと思います。
ふるきよきころの色して冬すみれ
飯田龍太さんのこの句もいいですが、冬菫で一番好きな俳句はやっぱり金原まさ子さんかな。
つまりただの菫ではないか冬の
冬の菫は失った恋なのか、自分の人生なのか……広がる妄想(*´ω`*)
生きていく哀しみ少し冬すみれ
伊藤千代江さんのこの句の様な気持ちにいずれなるのかもしれません。
こちらの記事では布袋さまと羊の像が……なんとも言えない取り合わせです(о´∀`о)
【布袋さまと十二支の像】
http://www.hitsuzi.jp/2018/06/3051sheep.html
2016年07月09日
布雲便りNo.9:Saturday Night Fever
♪恋する女は 夢見たがりの いつも ヒロイン かの間の……
これは来生たかおさんの名曲『シルエット・ロマンス』でありますが、シルエットの語源が人物名からと知り、えっ(゜д゜)と思いました。「シルエット」の語源になった人物って、どんな人?をお読みいただけたらわかると思いますが、うん、意外でした! 違う名前の人だったらシルエットではなくカーディガンだったりブルマーだったりする可能性もあったワケですから( ̄▽ ̄;)
さてさて……吉村昭さんの動物小説集『羆(ひぐま)』を読み終わりました。山に入り嫁の敵のクマを撃ち(「羆」)ランチュウの飼育に夢中になり(「蘭鋳」)軍鶏師として優勝を目指し(「軍鶏」)遠距離の鳩レースに参加し(「鳩)」ハタハタ漁にも出掛け(「ハタハタ」)……グッタリ疲れましたわ! 動物たちの生態・本能と、それを利用したり操作したりする人間の傲慢さや愚かしさや身勝手な感傷など……それぞれの生と性と死が絡んだ生々しさ(ある意味、エロ本に見えないエロ本かも……昭和な時代臭もまたヨシ!みたいな)にう~ん、となりました!
そしてもう一冊『海馬(トド)』も買ってあります! こちらは「鰻」(これは映画『うなぎ』の原作だそう)「闘牛」「蛍」「鴨」「羆」「錦鯉」「トド」の7作品。またヒグマがいます……私の前世はマタギかクマだったんでしょうか? 体型はたしかに“クマモン”なんですが(-_-;)
クマやオオカミ、鹿を追っかけたりとマタギ関係の本は何冊か読んでいますし、鳩レースも関口尚さんの『はとの神様』を読んでいたので、ある程度の下地はあったからかわかりやすいというか、入り込みやすかったです。ランチュウにシャモ、ハタハタの話は読んだことがないなぁ……シャモやハタハタは食べたこともないし(^^;)(;^^) 何かオススメがありましたら、教えて下さい!←食べ物やお店ではなく小説をお願いします(笑)
蘭鋳ではありませんが、なんか岡本かの子(岡本太郎氏の母上)さんが金魚か鯉の話を書いていたような('_'?)……と思い出し、検索したら『金魚繚乱』というタイトルでした。
複一は東京のとある古い町の崖下にある金魚屋の跡取りとして育ちました。同じ年に、崖の上のさるお金持ちの家に女の子が生まれます。真佐子という名の少女は父親が金魚好きだったために毎日のように複一の家に来ては金魚を眺めて帰ります。赤い着物を着てふらふらとさまようように歩くその姿が複一にはまるで金魚そのものに見え、複一は真佐子に対して恋でもなく、愛情でもなく、尊敬でもなく、もはや畏怖に近いような念を持ち続けます。
「人間に一番自由に美しい生き物が作れるのは金魚だけじゃなくて」「素晴らしい、見ていると何もかも忘れてうっとりするような新種の金魚を造って。わたし、なぜだか自分が生む赤ん坊よりあなたが作るであろう金魚を見るのが楽しみなの」
うわぁ……こんな女の言葉に翻弄される男の物語らしいです(^。^;)
今日は土曜日、以前雑誌で見た《指月布袋》が♪Night Fever、 Night Feverな雰囲気で忘れられなかったので(ジョン・トラボルタって今はどうしているのだろう…まだ俳優さんなのかな?)タイトルにしました。『月をさすゆび』(福永一成)を思い出す……!
http://idemitsu-museum.or.jp/collection/sengai/sengai/01.php
台風の影響で西日本を中心に大雨、全国的に荒天になりそうですが、皆さま、お出掛けの時など特にお気をつけ下さいませ。運気好転、よい1日になりますように!
これは来生たかおさんの名曲『シルエット・ロマンス』でありますが、シルエットの語源が人物名からと知り、えっ(゜д゜)と思いました。「シルエット」の語源になった人物って、どんな人?をお読みいただけたらわかると思いますが、うん、意外でした! 違う名前の人だったらシルエットではなくカーディガンだったりブルマーだったりする可能性もあったワケですから( ̄▽ ̄;)
さてさて……吉村昭さんの動物小説集『羆(ひぐま)』を読み終わりました。山に入り嫁の敵のクマを撃ち(「羆」)ランチュウの飼育に夢中になり(「蘭鋳」)軍鶏師として優勝を目指し(「軍鶏」)遠距離の鳩レースに参加し(「鳩)」ハタハタ漁にも出掛け(「ハタハタ」)……グッタリ疲れましたわ! 動物たちの生態・本能と、それを利用したり操作したりする人間の傲慢さや愚かしさや身勝手な感傷など……それぞれの生と性と死が絡んだ生々しさ(ある意味、エロ本に見えないエロ本かも……昭和な時代臭もまたヨシ!みたいな)にう~ん、となりました!
そしてもう一冊『海馬(トド)』も買ってあります! こちらは「鰻」(これは映画『うなぎ』の原作だそう)「闘牛」「蛍」「鴨」「羆」「錦鯉」「トド」の7作品。またヒグマがいます……私の前世はマタギかクマだったんでしょうか? 体型はたしかに“クマモン”なんですが(-_-;)
クマやオオカミ、鹿を追っかけたりとマタギ関係の本は何冊か読んでいますし、鳩レースも関口尚さんの『はとの神様』を読んでいたので、ある程度の下地はあったからかわかりやすいというか、入り込みやすかったです。ランチュウにシャモ、ハタハタの話は読んだことがないなぁ……シャモやハタハタは食べたこともないし(^^;)(;^^) 何かオススメがありましたら、教えて下さい!←食べ物やお店ではなく小説をお願いします(笑)
蘭鋳ではありませんが、なんか岡本かの子(岡本太郎氏の母上)さんが金魚か鯉の話を書いていたような('_'?)……と思い出し、検索したら『金魚繚乱』というタイトルでした。
複一は東京のとある古い町の崖下にある金魚屋の跡取りとして育ちました。同じ年に、崖の上のさるお金持ちの家に女の子が生まれます。真佐子という名の少女は父親が金魚好きだったために毎日のように複一の家に来ては金魚を眺めて帰ります。赤い着物を着てふらふらとさまようように歩くその姿が複一にはまるで金魚そのものに見え、複一は真佐子に対して恋でもなく、愛情でもなく、尊敬でもなく、もはや畏怖に近いような念を持ち続けます。
「人間に一番自由に美しい生き物が作れるのは金魚だけじゃなくて」「素晴らしい、見ていると何もかも忘れてうっとりするような新種の金魚を造って。わたし、なぜだか自分が生む赤ん坊よりあなたが作るであろう金魚を見るのが楽しみなの」
うわぁ……こんな女の言葉に翻弄される男の物語らしいです(^。^;)
今日は土曜日、以前雑誌で見た《指月布袋》が♪Night Fever、 Night Feverな雰囲気で忘れられなかったので(ジョン・トラボルタって今はどうしているのだろう…まだ俳優さんなのかな?)タイトルにしました。『月をさすゆび』(福永一成)を思い出す……!
http://idemitsu-museum.or.jp/collection/sengai/sengai/01.php
台風の影響で西日本を中心に大雨、全国的に荒天になりそうですが、皆さま、お出掛けの時など特にお気をつけ下さいませ。運気好転、よい1日になりますように!