平山夢明

2017年03月16日

春光雲便りNo.14:ばんさん

今月初めの『王様のブランチ』本のコーナーで紹介されていたオカヤイズミさんのコミックエッセイ(でいいのか?)『おあとがよろしいようで』を読みました。平山夢明さんのちくわぶ愛にエーッ!となり、本屋をハシゴして買った一冊です(笑)


Amazonの内容紹介から・・・
仕事の合間の自炊料理マンガを描くくらい、食べることも飲むことも好きな著者。そんな漫画家が、何よりも怖いものといえば、誰にでもいつかは訪れて、そのかたちも千差万別な「死」。想像力豊かな作家さんに「最後の晩餐」について訊ねることで怖さをやわらげようと、いまをときめく人気作家15人のもとへ。様々な死に方とこだわりのご飯、そして作家の「書く」ということへの姿勢が見えてくるコミックエッセイ!はたして著者の恐怖は克服できるのか。
伺ったのは綿矢りささん、戌井昭人さん、山崎ナオコーラさん 、津村記久子さん、円城塔さん、西加奈子さん、平山夢明さん、桜庭一樹さん、朝井リョウさん、辛酸なめ子さん、村田沙耶香さん&加藤千恵さん、朝吹真理子さん、春日太一さん、島田雅彦さん。


オカヤイズミさんの絵柄はキラキラというよりユルユル、ふんわりしているので、ああ、この作家さんはこんな感じ~似てる~!と楽しく読めました。


ちくわではなくちくわぶ愛を語った、平山さん。作品のイメージからしたら血の滴るステーキとかゲテモノ食いなのに~意外過ぎる! おでんが好きなのではなくて、ちくわぶが好きなので、ちくわぶのでないお店に連れていかれるとガッカリするらしい。そしてこんなことも言っていた!


「全ちく連 」っての作ろうかと思ってさ 京極(夏彦)が会長で副会長が岩井(志摩子)のようにアネ 俺事務局


いずれ「ちくわぶ」を扱ったホラー作品集が発刊されるかも・・・(;´∀`)



私は前にも書いたと思うのですが、ちくわぶよりもちくわが好きで、油あげも好き! 小学生の頃は学校から帰るとおやつがわりに紀文のちくわや油あげをそのまま食べていました。店屋だったので、旬の果物など学校から帰った時に並べてあると、ただいま(* ´ ▽ ` *)ノの前に「これ食べていましたいい?」と青いリンゴを手にしているような子どもでした(;´д`)



綿矢りささんと西加奈子さんは、豆腐でしたが、油あげは「豆腐の製造より難しく、昭和30年以前はそれぞれの職人が技と勘だけで作っていたから、値段も豆腐より高かった」とかいう話をどこかで仕入れたワタクシは、意味もなく「勝った!」と思ってたバカです、すみませんm(__)m 豆腐も好きですが、厚揚げはもっと好き~!



皆さま、美味しい木曜日を♪(o・ω・)ノ))




rohengram799 at 11:48コメント(8) 

2017年02月21日

初花雲便りNo.16:腹から同胞(はらから)

週刊モーニングで連載中の『とりぱん』第570羽に、こうじ屋さんの話がありました。工事じゃなくて麹です~がっくら漬け(荒割り大根のこうじ漬け)を造ったそうで・・・昔は小さかった町でもひとつは「こうじ屋」があったらしいです。


………
こうじ屋の糀が「母」それぞれの家の乳酸菌が「父」「兄弟」たちが町内をぐるぐる回り回って(ウチの漬け物食べてとかお味噌かして、とか)「ご町内共通腸内ネットワーク」ができあがっていたのではないかと。


「土地の味って菌の質かもしれないな 水が変わって腹こわすってたぶんそれ・・・」
……


欄外に「腹から同胞」とあったのでタイトルに使わせていただきました‼


腸内環境って大事ですよね~昨日『うんこしりとりのうた』なんてモノを見たのですが(絵本がある。朗読動画もあります)子どもが絶対食いつく展開ですわ。皆さまもぜひ検索してご覧ください~ウンがつくかも⁉


『おならしりとり』という絵本もあるようですが、ウチの子どもたちは読んで聞かせるような年ではないのが残念~! 孫はいないし(笑)


平山夢明さんの『どたんばたん』に「千載一遇」というのがあり、雷さまのホニャララ、貴重な「ライフン」が降って(?)きたのに処分してしまい、大儲けのチャンスを逃したという、うひゃー!という話でしたが、これを思い出しました。

追記∶https://www.pixiv.net/artworks/104625016



本日は長男の誕生日です。「オレさまの生誕祭になんだ、このネタは(#`皿´)」と怒られる心配はありません~私がブログをやっているなんて知らないはずだから~! 私が空のお城の住人になってからのお楽しみにしてもらいですわ、家族には(@^^)/~~~




rohengram799 at 10:58コメント(12) 

2017年01月21日

夢雲便りNo.13:土壇場Victory

表現もタイトルもインパクトがある、平山夢明さんの『大江戸怪談 どたんばたん(土壇場譚)』を読みました。怖い話を書く人だという認識はあったので、ドキドキしながら本を開いたのですが。最初に「日向ちゃんへ、そっちの暮らしどうだい?」と、亡くなられた杉浦日向子さん(漫画家、江戸風俗研究家、エッセイスト。 兄はカメラマンの鈴木雅也。元夫は作家・博物学者の荒俣宏。)への挨拶があり、ちょっと胸がキュンとなりましたわ。『百物語』がどんなに素敵かというのが、前口上(前書きかな)でわかりました。


前口上に「舌代」という言葉が出てきました! はじめて聞く言葉です。平山さんも

・・・したがわり(棒点付で強調)ったっていうんだから屹度(きっと」、『ウチのはお客の代わりに味見した保証付きの品物難ですよ』って意味だろうと思っていたら、落語に謎解きがあって、あれば当時は字の読めない人もあったので大抵の蕎麦屋や小料理屋なんぞでは小僧が『ウチでできますものはぁ~』なんてメニューを口で云った。その口上の代わりで〈舌代〉なんですね。・・・(p9)


ちなみに読み方は「ぜつだい」(または、しただい)です。調べてみると、飲食店の品書きのはじめに「申し上げます」の意で、あいさつや値段表などの初めに書く語なんだそうです。本当なら直接説明しないといけないのですが、張り紙でごめんなさい!みたいに気持ち難でしょうか? 私は見たことがないのですが、メニューの前にこの言葉が書いてあるお店もあるようです。「お主、なかなかやるな」という感じでしょうか(笑)



本の内容ですが、昔話みたいなほのぼの系や気持ちワルイ系、セクシーホラーやグロいホラー、正統派ホラーなど・・・一編がそんなに長くないし、読みやすいです。必ず気に入る作品が見つかるはずです~たまにある挿し絵がまたたまらないです(((^^;)



私がひょえ~!と思ったのは、土の中に埋まっていた女を助けたのはいいけれど信じられないくらいにブヨブヨした身体で嗤う(この「わらう」という文字がコワイ!)異形過ぎる存在で・・・平安美人に高見山の身体を2倍、2倍(古すぎてわからないかしら💦)以上にした饅頭女が

それは、ゆっくりと己が小指を噛むと呟いた。
・・・・・・娶(めと)られよぅ。


((((;゜Д゜)))・・・・・・コワイ、コワイ、コワイ! 夜中にひとりで映画の『キャリー』を見ていて、最後のお墓参りの場面にギャー!となったのと同じくらいコワイよ~! また挿し絵がいい味を出しすぎています・・・本屋で立ち読みする時には、気をつけて下さいませ!


関係ないですが、古書店用語で、葬式で饅頭を配ることが多かったことから、個人の追悼のために配られる追悼文集あるいは遺稿集のことを「饅頭本」というそうです。



「土壇場譚」を「どたんばたん」として、うまいなぁ~!と思っていたので、一番最初の話が「魚籠盗り」だったので「ビクトリー(victory)」に掛けてあるのかと思って読みましたが、違いました(;゜゜) あと江戸時代らしく(?)猫の話もいくつかありました。ホロリからホラーまで、お好きな猫を選んで下さいませ(笑)



昨日から目がかゆくなってきました! 花粉症🎄🌁😵の季節がやってきたm(。≧Д≦。)m 皆さまもお身体に気をつけて下さい!





rohengram799 at 09:54コメント(6) 
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