恩田陸

2017年11月07日

霜見雲便りNo.6:2030年

今月は薄い本(同人誌ではありませんぞ!)をたくさん買ってあるので、それを読んでいます。『 2030年の旅』という、2020年の東京オリンピックからさらに10年後を描いたアンソロジーを読み終わりました。執筆者は、恩田陸・瀬名秀明・小路幸也・支倉凍砂・山内マリコ・宗田理・喜多喜久・坂口恭平の8人。 坂口さんはエッセイです。



最初の作品『逍遙』(恩田陸)で、登場人物のひとりがこんなことを言っていました。



「金星って、惑星の中ではいちばん地球に似ていると言われてるんですけど、地表付近で常に凄まじい強風が吹いているんです。これをヘビーローテーションと呼ぶ。どうしてそんな状態なのか、何が強風を引き起こしているのかが謎とされています。で、実は、地球もかつてはそういう『強風世界』だったんじゃないかっていう説があるんです。あまりの強風に、人類が外に出られず、洞窟内で暮らしていた時間がとても長かったから、こんなふうに体毛の少ない、色素の薄い身体になったんじゃないかと」(p23)



金星は 「地球の姉妹惑星」と表現されることがある(Wikipedia)そうです。ヘビーローテーションなんて、某アイドルグループの歌かと思ってしまいましたが、違うんだ~と思ったおバカさんなワタクシ。「洞窟内で生活」説もあり得るかも、と思ってしまいました。



「2030年問題」と今からいくつかヤバい!という問題が挙げられていますね。高齢化関連は毎回恒例な気が・・・とサムいことを書いてしまいましたが、2030年からミニ氷河期に突入するというものが・・・(;・∀・)



2015年にイギリスで発表された研究に、太陽の内部にある磁場の変化によってミニ氷河期が訪れる可能性を示したものがあったそうです。これにより、川が凍結したり、海が凍結したりする可能性が大いにあるということです。この研究を発表した教授によると、2030年には太陽の活動が現在の60%程度になり、寒冷化がすすみ、気候変動や自然災害が発生する可能性がある・・・パニック映画とかで猛吹雪、カチカチに凍るとかありますが、ここまでいかなくてもいろいろ影響があるのは確実。



2030年を迎えるためには、まず明日を迎えなくては・・・。♪あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかな 夜空のむこうには 明日がもう待っている・・・・・『夜空ノムコウ』を口ずさみたくなってきましたわ。



rohengram799 at 11:05コメント(2) 

2011年06月20日

第519号:百合にアテンション・プリーズ

今日は、恩田陸さんの『黄昏の百合の骨』というミステリーを読んでいます。恩田さんの作品も初めて読みますが、コバルト文庫みたい!!が第一印象でした(((^^;)


舞台は長崎、百合の花に囲まれた洋館。まわりから「魔女の家」と呼ばれる家で主人公の祖母が階段から転落し亡くなった。奇妙な遺言、奇怪な事件…あまりオドロオドロしくはなくて、むしろ懐かしい《少年ドラマシリーズ》のような(笑)「謎の転校生」とか。少し前だと「金田一少年の事件簿」かしら~学園ドラマの雰囲気があります。


ところで「百合の花」で思い出すのが“真さん”“しのぶちゃん”のテレビドラマ《赤い嵐》です♪いや~柴田恭兵と能勢慶子、このふたりの演技力といったらもう~笑うしかない!?でも、家族揃って見ていました!


記憶喪失で不忍池で発見された女の子だから「小池しのぶ」。殺人犯として刑事にマークされているが「ボクは無実を信じるからね!!」という王道パターン(*^^*)


キーワードは「百合の花」なんですが、今回ビックリしたのは、能勢慶子ちゃんの名曲《アテンション・プリーズ》の作曲が浜田省吾さんだったこと(゜□゜)作詞は喜多条忠さん…なのにあの歌唱力……「昭和」って素晴らしい(ToT)


最後に~骨つながりの本だと、江國香織さんの『流しの下の骨』が好きです♪



rohengram799 at 00:15コメント(13) 
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