木原敏江

2015年03月16日

咲雲便りNo.16:母の北上

森絵都さんの『母の北上』がNHKラジオで放送されたそうです。これは私も読んだ短編集『異国のおじさんを伴う』に収録されています。


主人公の「僕」は結婚していて、2年前に父親が亡くなってからはあまり実家にいかない生活を送っていました。たまに実家に帰省すると、母親の生活拠点が北へ北へと移動していることに気付きます。陽当たりも居心地も良いリビング・ダイニングが母の定位置だったはずなのに、その北にある洋間を定位置にし、とうとう今年の正月には家の北端にある、かつては物置代わりだった狭い和室まで移動していて……「僕」がリビングへ移動しようとすると母は止めに入る……( ̄~ ̄;)


しばらく外出していた「僕」はひらめいた(・∀・) 「リビングやダイニングには父親との思い出の品が溢れ返っていて、それを見るのが辛いから部屋を移動しているのでは? 新しい趣味を見つけて新しい思い出を作ってみたら?」という意味のことを言ったのだけれど、それは違った(´;ω;`)


母親の頼みで家電ショップへ行くと、そこで蛍光灯や電球をいくつも購入……( -_・)? もしや……そーなんです!! 実家の天井が高いせいで電球が切れても交換できなくて、母親はまだ電球が点く部屋へ移動していただけなのです……普段めったに使わない部屋ほど電球が切れるのは遅くなりますからね。


自立できていないみたいでなかなか息子に本音を言えなかった母親ですが、彼女には「友達以上恋人未満」のケンさんという気になる人がいて、そのノロケ話はよく喋るのでした(´∇`)



このお母さんの気持ち、わかる!! ウチもリビングは天井が高くて、脚立に乗って換えるのがコワイ私は、ダンナや子どもがいないと何も出来ません。LEDすればいいのでしょうが、まだまだ踏み切れない我が家です。実家でも電池切れの目覚まし時計とかありましたわ。コンビニ的な店屋が近くにあったのですが、閉店してしまい……電気屋さんはあるけど、電池だけ買いに行くのも億劫という感じだったようです。取り合えず他にも時計はたくさんあったし(((^^;)ほのぼの感もありながら、考えることも多い作品でしたわ。



さてさて「北上」と言いますと、小林旭さんが歌っていた『北帰行』ってありますよね。


♪窓は夜露にぬれて みやこすでに遠のく
北へ帰る旅人ひとり なみだ流れてやまず


私がこの歌を初めて聞いたのは『摩利と新吾』という木原敏江さんのマンガのイメージアルバム(LP)でした。今で言うとマンガやアニメのキャラクターソングみたいなヤツですかね~他に『日出処の天子』(山岸涼子さんの聖徳太子を主人公にしたマンガ・いきなりお経?が流れて夜中に聞くと怖かった!)と『エロイカより愛をこめて』(青池保子さんのマンガ・私は少佐が好きです!)を買いました。今どこにあるんだろ('_'?)


Wikipediaによると《北帰行(ほっきこう) は1961年(昭和36年)にヒットした日本の歌謡曲である。歌手小林旭。原歌は、旧制旅順高等学校(旅高)の愛唱歌(広義の寮歌)。》とあって、読み方は「きたきこう」ではなく「ほっきこう」なのね、『摩利と真吾』も旧制高校・バンカラなエピソード満載で寮歌もあったわ~だからこのオリジナルの他にこの歌もあったのね!!と30年(もっとか?)経って納得できました(; ̄ー ̄A


http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/hokukiko.html



木の芽時です、「母の北帰行」が「母の奇行」にならないように十分気をつけたいと思います( ̄▽ ̄;)




rohengram799 at 14:15コメント(9) 

2014年11月01日

琥珀雲便りNo.1:イカすNovember

しとしと雨の土曜日になりました。月始め、三連休の方には残念な初日に……( ´△`)


私の中では11月は琥珀色のイメージなので、今月は「琥珀」を使おう!と思っていました(´∇`) 琥珀とは、数千万年~数億年前、地上に繁茂していた樹木の樹脂が土砂などに埋もれ化石化したもので、いわば「樹脂の化石」。映画『ジュラシック・パーク』は、琥珀の中に閉じ込められた恐竜の血液を吸った蚊の化石から、恐竜のDNAを抽出し絶滅した恐竜を現代に蘇らせるという話だったとか?(見ていないので失礼)


「琥」の文字は、中国において虎が死後に石になったものだと信じられていたことに由来するそうで、人名で「琥雲(こゆく)」と読ませるらしいですね~書や陶芸の大先生の名前みたいですな( ̄▽ ̄;)


木原敏江先生のマンガに『ベルンシュタイン』という作品ががあるのですが、これは先生が1984年に東欧を旅行した時にガイドさんが琥珀のことをベルンシュタインと言うのだと教えてくれたことがきっかけになっています。ドレスデンからプラハに向かうツアーバスの車窓を眺めているうちに「……ねぇ ちいさな流星ように こんなふうに見知らぬ国を走り抜けていくと お話が浮かんでくるね」……その時の空想物語の完成形が『ベルンシュタイン』というステキな作品になったワケです~!


話は琥珀からハズレますが、中学や高校の音楽で『わが祖国』(モルダウ)って習いましたよね? 合唱コンクールで私も歌いましたわ。「モルダウってきれいねー」と感動して口にしたところ、プラハを案内してくれた日本びいきのツアーガイドさん(ドレスデンの方とは別人)はちょっと悲しそうにこう言ったそうです。


「……この川はブルタヴァ川です チェコの人はモルダウとは呼びません」


チェコは今までもいろんな大国に踏みにじられた歴史を持つ国(東欧諸国はだいたいそうですが)、モルダウはその外国式の呼び方だったのです……異国を旅する時、その国・その土地の歴史を知らないと無用に人を傷つけてしまうのですね。この旅行記の他エッセイなども載っているのは『夢占舟(ゆめうらぶね)』という本ですが、発行が1986年なので皆さまが目にする機会はなかなかないかもしれません(´;ω;`)



さてさて……琥珀色よりちょっと落ち着いた色がセピア色という感覚だったワタクシ、これを機会にセピアも調べてみたのですが、Wikipediaでいきなりショーゲキの文章が…『セピア(sepia)は、イカ墨のこと。また、イカ墨由来の黒褐色をも意味する。』( ̄□ ̄;)!! 「かつてモノクロ写真などにこの色のインクが用いられたために、古い写真は褪色し淡い褐色になった。それを見て昔を懐かしむことから、現在では懐古趣味をあらわす代名詞としても用いられる。」うんうん、セピア色の思い出とか使うもんね!でも、もともと"sepia"には「イカの墨」の意味があって、さらにギリシア、スペインやイタリアなど一部の国ではコウイカそのものをも指す…んだそうです。日本では「イカスミ=セピア」は成立していないですね。イカスミは東洋的でセピアは西洋的、前者は狭い茶室で「一期一会」後者は華やかなティータイムで「スコーンも美味しくてよ(*^O^*)」な……あ、違う(´・ω・`)?



今年も後2ヶ月になりましたが、体重と白髪の増加以外は変化のない相変わらずのワタクシです。どうぞまたよろしくお付き合いくださいませ。





rohengram799 at 16:15コメント(8) 

2013年10月16日

しらす雲便りNo.37:アンタの薔薇ぁど

台風お見舞い申し上げます。伊豆大島の被害状況をニュースで見聞きしましたが……。今回の台風で、被害にあわれた方々の生活が早く落ち着きますように。行方不明の方々が一刻も早く見つかりますように。救助の方々が二次災害に巻き込まれませんように。亡くなられた方々のご冥福を祈ります。


千葉はお昼頃には雨もやみました。下の子は電車が止まっていたので、早く出掛けたのに着いたのはお昼だったそうです!マンション9階の窓ガラスが割れた!という貼り紙がありましたが(12階建て・ウチは6階)植木かなにか飛ばされてきたのでしょうか?←部屋ではなくエレベーターホールのガラスでした!


実家に電話をしたらまた2階の一部が雨漏りになってしまったようですが、母は元気そうでした。本当は明日、病院にいく予定だったのに「十三夜だからいろいろ売らないと」といって明後日にかえてもらったと言っていました。そんなにお客さんもこないのですが、やはり店をあけるのが生きがいになっているようです。


この前、秋薔薇の話を書きましたが、今日は『ベルばら』でおなじみ、深田恭子が「私は生まれ変わり(*^^*)」(今でもそう発言しているのか?)というマリー・アントワネットさまの命日であります。


昔、遠藤周作さんの書かれた小説を読んだことがありますが、大体の情報は『ベルサイユのばら』からなワタクシ(笑)今回ちょっと調べて見たら、当時のおフランスでは入浴習慣がなかったけれどオーストリア時代から入浴していたので、嫁いでからも習慣にしていたとか。また、当時のヨーロッパお貴族さまが愛用していたムスクや動物系香料を混ぜた非常に濃厚な東洋風の香りよりはお気に召さなかったらしく、薔薇やスミレ、ハーブなどの植物系香料から作られる、現代の香水に近い物を愛用していたそう。お気に入りの香水は晩年を過ごしたタンプル塔へ持ち込まれていたそうです。獄中生活もそれなりに優雅だったのでしょうか?


王妃さまの愛人・フェルゼン伯爵の肖像画を見たことがありますが「アレ、こんな人がよかったの?」という感想…当時はハンサムだったのかしらん?


今回のタイトルはツイストの『あんたのバラード』と木原敏江さんの漫画『薔薇ぁど』をあわせてみました。両方、懐かしい…!フェルゼン伯が、ガニマタでスタンドマイクを持ち♪あんたにあげた愛の日々を~今さら返せとは言わないわ~と熱唱する姿を想像しながら今日は仕事をしてしまいました!





rohengram799 at 19:03コメント(0) 

2012年12月08日

サバ雲便りNo.40:心の冬薔薇

『冬薔薇に寄せたる戀の一首かな』(加藤三七子)


《池田理代子の世界》なる本を見つけ買ってしまいました!! ポイントがつく本屋にはなくて「立ち読みでいいか~」と思っていたのですが、木原敏江さんとの戦友対談をじっくり読みたくて…。木原さんの『天まであがれ!』という新撰組の作品にこよりちゃんという女の子が出てくるのですが「“りよこ”を反対から読んだ名前をつけたのかな~」と今頃になり思いました(--;)


パチンコで『ベルばら』もあるんですが、オタ息子が「当たると“オスカール!!”とか名前を呼ぶのがハズカシイ~(~_~;)」と言っていました。あかんたれの志垣太郎がアンドレ氏の声担当だから許してくれよ…('~`;)アニメになった時に田島令子さんのオスカル様はうん!!と納得でしたが、後はビミョーな気持ちでしたわ。内容自体も「?」な部分もありましたが、今は笑い飛ばせるくらい大人になりました(笑)


理代子先生の過去の作品紹介も懐かしく……私は週刊マーガレットに読み切りで載った『雨あがり』という読み切りが好き!!理代子先生というと歴史大作なイメージの人も多いかもしれませんが、身近な社会問題も取り上げていてサスガだな~と思います。



団鬼六先生の『往きて還らず』を読み終わってから、今日が日米開戦の日だと気がつきました。歴史上、開戦日や終戦日はありますがきっちり線をひいたように戦争は始まり終わるものではないのですよね。正しいと信じていたものが180度変わる…そんな時代を生き抜いた人たちが確かに存在したのだと思い、しばし台所で考えました。


「心の冬薔薇(ふゆそうび)」という言葉が映画『連合艦隊』の主題歌だった《群青》(谷村新司)にも出てきます。私も映画館で見ました。


♪君を背おい歩いた日の ぬくもり
背中に消えかけて 泣けと如く 群青の海に降る雪…


心の冬薔薇……ちょっと店長や担当者が代わり、コミュニケーションがとりにくくなり、なんだかなぁ…と感じることが多くなった私には「心の冬装備」が必要なのかも…(´Д`)




rohengram799 at 12:20コメント(15) 

2012年06月20日

あかね雲便りNo.60:風がぁ~!!

台風一過はよいのですが、まだまだ風が強いです~まぁ、吹き飛ばされる心配は微塵もないワタクシですが(((^^;)歩きにくい!!


ところで、台風に名前がついているのは結構知られていると思いますが、アメリカはちょっと置いといて(笑)日本が付けた台風名ってどーもセンスなさすぎ(-_-;)と思いません?


「コップ(コップ座)」「トカゲ(とかげ座)」「カジキ(カジキ座)」
「ウサギ(うさぎ座)」「クジラ(くじら座)」「コンパス(コンパス座)」など…最初はたしかテンビン(てんびん座)だったような…気象庁の方々が決めたのでしょうか?台風だからあまり美しい名前は…と思ったのかもしれませんが「台風・ウサギ」とかこのまま世界中に発信されたってことですよね?言いやすいのかしら?


他の国では花の名前や神様の名前などバラエティー豊かなんですけど…。巡洋艦や護衛艦などの方がずっと日本的で美しい名前を使っていますよね。「光宙(ピカチュウ)」なんてつけないだけいいのかしら?(--;)


『いつもより星多き夜君ねむる枕元までワープできたら』(*)


この句を見つけた時手に木原敏江さんの『岩を枕に星を抱き』というマンガを思い出しました。最近、少女マンガとはご無沙汰ですわ(--;)


今夜、綺麗な夜空が見られるでしょうか~?


(*)https://blog.goo.ne.jp/rainbow506/e/ffb66b07ed9a132a21a12741e0188fe1



rohengram799 at 12:10コメント(9) 
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