桜男

2012年04月12日

第741号:うつくしいもの

『月の裏側』を読むのにあきて(-.-)一緒に買った『人魚は空に還る』を先に読んでいます。真珠の盗難事件の話のところで、こんな文章がありました。


『美しさとは一種の秩序なのだろうな。人が美しいと思うものには公式や型があるのじゃろう。それを体現した宝石や、音楽、絵などが「美しい」と言われて珍重される。(略)じゃが、美しいものは美しいから価値があるのではないぞ。美しいものに接した人間が、勇気づけられ、正しい心を持てるから価値があるんじゃ。だがそれをいちいち説明しておると面倒じゃから、簡単に「綺麗なものはよい」と言っておるのだろうな。』


うんうん、と妙に納得してしまいました。そして
キリスト教信者で若くして亡くなった八木重吉さんの詩のひとつ『うつくしいもの』を思い出しました。


わたしみずからのなかからでもいい
わたしの外の せかいでもいい
どこかに『ほんとうに 美しいもの』は ないのか
それが敵であっても かまわない
及びがたくても よい
ただ 在るということが 分かりさえすれば
ああ ひさしくも これを追うに つかれたるこころ


ほんとうに美しいもの……綺麗なかたちばかりのいろいろな「モノ」が氾濫する中でそれを見つけるのは砂漠でゴマを見つけるような感じなのかもと思いつつ…それでも夢狩人、美(人・食)ハンターであり続けたいと思うワタクシ(((^_^;)


とりあえず「50歳」を一区切りにいろいろ試行錯誤しております~足掻いております(~_~;)


そうそう!お風呂で読書がサクサクすすむのは、適度な湿気がありドライアイにならないからだそうですね。お風呂読書専用のグッズもどこかで見た記憶もあるのですけど…私は読書より寝てしまうタイプです。電車で読書、お風呂で爆睡(^^;)))


それからお礼が遅れましたが、両親へのあたたかい励ましありがとうございましたm(__)m あと前の記事の「桜男」ですが“笹部新太郎”さんという方がご自分で名乗っていたみたいです!桜の研究者というのかしら、愛を感じました(*^^*)




rohengram799 at 01:03コメント(14) 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ