歌会始

2019年01月20日

萌月雲便りNo.20:梅と光

「老いてなほ小さき立志梅白し」   


深見けん二さんの句集『日月』から。朝日に向かって自分にとっての特別な日に誓いを立てているようなこの句が好きです~清々しいというか、頑張ろうという気持ちになれる。


水仙が咲き始めたとか花粉情報などがニュースで流れたり、日没時間が遅くなるのを感じると、だんだん春に向かっていくなぁ、と。大晦日までは冬まっしぐら!な気分ですが、年が明けてセンター試験が過ぎて節分、バレンタインなど浮かれた話題が多くなると、一足お先に「春🌸 」なアタマになってしまいます。



今年の歌会始のお題は「光」でしたね。一般からの作品(詠進歌というらしい)で選ばれた山梨県・82歳の石原義澄さん(石原良純と同じ読み方なのかしら)の歌は農業に携わる人の歌で、勝沼のぶどう畑を思い出しました。

「剪定の済みし葡萄の棚ごとに樹液光りて春めぐり来ぬ」


召人控の栗木京子さんの歌もよかった。

「言葉には羽あり羽の根元には光のありと思もひつつ語る」



選者のひとりの永田和宏さんの歌に詠まれた「ひと」はやはり亡くなった奥さまの河野裕子さんなんでしょうねぇ………2010年にご夫婦で選者でした。その時に河野さんが詠まれた歌。


「白梅に光さし添ひすぎゆきし歳月の中にも咲ける白梅」


こちらが今年の永田さんの歌。

「白梅にさし添ふ光を詠みし人われのひと世を領してぞひとは」



ずっと奥さまは永田さんの心を占領しているのでしょう。それが悲しみであったとしても、なんといとおしいものなのか。相聞歌といってよいのではないでしょうか。


体調が一向に回復に向かわない状況(むしろ悪化していたのでは)で、選者となった裕子さんには辞退すべきだったのでは、の意見もあったようですが、歌の世界に詳しくない私などはこういう機会がなければ知らないままの方々がたくさんいらっしゃるし、いろんなことを考える機会にもなったので有り難く思っています。


皇族の皆さまのお歌は正直、う~ん、わからない😖のもありましたけど、日本語の美しさやそれを表す手段としてこの技法がずっと残ることを願っています。


rohengram799 at 09:26コメント(0) 

2012年01月08日

第666号:ブログの樹の下で、ボクと握手!?

今日は成人式のところが多いようですね。残念ながらワタクシは晴れ着のきれいなおね~さんを一人も見ていません!!見たのはアリさんマークの引っ越し屋さんのトラック…「新しい旅立ち」という意味では共通しているのかしら?などとまたわけのわからぬことを思っております(((^_^;)


新聞にも成人にすすめたい本だのいろいろありますが、私は長田弘さんの『詩の樹の下で』という詩集発刊の記事に目がいきました。


「木は小さくても、その時々で完成した形をしています。人間だってたとえ長く生きられないことがあったとしても、その日、その日に輝かしい意味がある」


昨年は東日本大震災があり、生死について誰もが考えた年だったように思います。


「ぼおっと街中に立っているように見えて、木は東京で一番の年寄り。人間の一生は一本の木に及ばない」


この言葉に「そうだなぁ」とあらためて思いました。小さい頃は「この木は昔からあるからいろんなことを知っているんだよ、すごいね!!」なんて話していたこともあったのに。


花札の1月の模様は鶴に松!!冬の寒い時期を耐える松の姿にいつか来る春を信じようと思いますね。


『ふりつもるみ雪にたへていろかへぬ松ぞををしき人もかくあれ』
(昭和天皇・1946年歌会始)


話がいつものようあちこちワープして申し訳ないのですが(-_-;)『立ちわかれいなばの山の峰におふるまつとしきかば今かへりこむ』(在原行平)という歌がありますよね?「松」と「待つ」で、この歌はおまじないに使われているとか…!


愛猫が行方不明になった時に使っていたエサ皿に、この歌を書いた紙を置いていたら戻ってきたそうです。それも何回か…スゴい効力だ(((・・;)




rohengram799 at 16:26コメント(16) 
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