死神

2015年11月18日

暁雲便りNo.26:野性の証明……(ーー;)

昨日は柴田よしきさんの『ランチタイムは死神と』を読みました。買った時には全く気づかなかったのですが「死神」に「アンクー」とフリガナがついていましたわ。アンクーは「フランス・ブルターニュ地方に伝わる死神。アンクーを見ると、自分または自分の愛する人が死ぬ、とされている。」そうです。ラノベっぽい表紙だったので(徳間文庫)ファンタジーな短編集かと思っていたら結構ヘビーだったかも。日本昔話(おむすびころりんと舌きりすずめ)とうまく絡めた話でした。


アンクーについて検索してみたら、容姿については「長い白髪、背は高く痩せこけた姿。または、ぐるぐると回転する頭を持ち、マントを羽織ったガイコツ」で「右手に草刈り鎌、左手にスコップを持つ」そうです。スコップ……(; ̄Д ̄)? 各教区ごとに存在するらしく、その教区で年の一番初め(または前年の一番最後)に死んだ者がアンクーとなるそう。つまり任期は1年!その後はどうしているのかが気になります。 六頭の黒馬が引く馬車に乗ってふたりの幽霊を連れて死期の迫った者を迎えに来るらしいです。この幽霊というのはご先祖さまなんでしょうか~~~~~(m--)m



ランチタイムとタイトルにあるので、食事シーンがいくつかあります。その中に「オードブルです。フォアグラ・ソバージュのソテーを自家製のパン・ド・カンパーニュに載せました」というセリフが出てきました。フォアグラは知っている……食べたことはないけれど(笑) パンもわかる。でも食べ物にソバージュってナニ? 私が知っているのは昔流行ったあのヘアスタイルなんだけど……!


ソバージュを調べたら《野性の、の意》というのがありました。本の中では「天然のフォアグラのことで、味が軽くて脂肪が口の中でさらっと溶けるの。」と説明されていました。フォアグラって無理矢理、ガチョウを脂肪肝にしたものですよね? 天然で脂肪肝になるガチョウってどんだけ食べてるんだ?と思ってしまいました!



さてさて、毛先から細かいパーマをかけてウエーブをつけた、野性味のある(笑)ヘアスタイルのソバージュ。歴史がありましたわ。

http://homepage3.nifty.com/enes/sobarzyu.html



私が高校生の時は聖子ちゃんカット、その後ソバージュでしたかね~かなり流行っていました。実は私も一度「ソバージュにして下さい!」と勇気を出して美容院にいったことがあります! パーマのかかりにくい髪だったので、翌日には「お金がムダだった( TДT)」状態に………「野性の証明」が出来ずに残念(゜o゜)\(-_-) 自分でお風呂上がりに細かい三つ網をたくさん作って、翌朝ほどく「なんちゃってソバージュ」の方がずっと安上がりだと思いましたわ!



『野性時代』とかいう文芸誌があったような気がしますが、まだあるのかな? 『SFマガジン』は見かけるのですが。本日も「少し不思議」を見つけて過ごしたいと思います。皆さまもよい1日を!!






rohengram799 at 10:14コメント(6) 

2015年11月13日

暁雲便りNo.21:Happy Box

大安吉日の13日の金曜日、午後から急にどんよりした空模様になってきました。



文庫の表紙がかわいかったのとアンソロジーという読みやすさにひかれた『Happy Box』という短編集、執筆者は伊坂幸太郎・山本幸久・中山智幸・真梨幸子・小路幸也。共通点はペンネームに「幸」が付くこと。テーマは「幸せ」………イヤミスの女王・真梨幸子さん、確かに「幸」の字がありますが、依頼した人は勇気あるなぁと思ってしまいました(^。^;)


元カノと親友の結婚式の話は伊坂幸太郎さんの「Weather」、おばあちゃんスリを主人公にした「天使」は山本幸久さん、お初の作家さん・中山智幸さんはSFテイストの「ふりだしにすすむ」、イヤミスの女王はそうきましたか!と思った「ハッピーエンドの掟」、そして小路幸也さんらしいなぁと思った「死神の幸せ」。死神に刺激されて柴田よしきさんの『ランチタイムは死神と』をタイトル買いしてしまいましたわ。


真梨さんの作品は、カラーテレビや洗濯機、クーラーとかはお金持ちの家にあるもの!という意識がまだある時代。私が子どもの頃に近いので、霜だらけの冷凍庫に両手がくっついて離れない!には想像しただけでガクブル((((;゜Д゜)))でありましたわ。物語はコレがポイントではないですよ!


私がひとり暮らしをしていた30年近く前、冷凍庫が上にある2ドア冷蔵庫はポピュラーだったと思うし、霜取りガジガジも当たり前だった……今の電化製品はスゴいわ!


また『人魚姫』を王子と人魚の立場を入れ換えた作文もあって、考え方によってはイケる?なんて思ってしまいました。今度、実写映画化されるそうですね。外国映画の王子さまってなんかみんな「昭和の二枚目スター」やムード歌謡のボーカルみたいに思えるのは私だけかしら? 鶴岡雅義と東京ロマンチカ(君は心の妻だから~♪)あの方とか、敏いとうとハッピー&ブルーとか(よせばいいのに~♪)のあの方とか←古いなぁ……!!



週末は雨……総事業費103億円!!をかけて2010年3月に竣工した東京・立川市役所新庁舎で、雨漏りが立て続けに発生しているとか……100年建築とか言っていたらしいですね。ピチピチチャプチャプランランラン♪な気分には絶対ならない~どうするんでしょうか?



皆さま、体調にお気をつけ下さいませ。





rohengram799 at 21:10コメント(6) 
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
月別アーカイブ