津村記久子

2025年01月02日

静晨雲便りNo.2:いえいえ 

こんにちは🐥

なんだかバタバタしたわりには年が明けてもフツーの日のような感覚……年寄りふたりだからか(笑)いろんな感覚が鈍ってきたような気がします。新年早々、皆さま方にもいろいろ失礼があったら申し訳ありません💦



昨晩、『つまらない住宅地のすべての家』(津村記久子)を読み終わりました。ブックカルテ選書の1冊です。
https://www.futabasha.co.jp/book/97845755274450000000


NHKでドラマ化されていたのですね。
https://filmarks.com/dramas/12594/17365



ご近所さんの名前や家族構成やらがなかなか頭に入らなくて(このあたりにも老いを感じる😵‍💫)最初にある住宅図を何回も確認したりしました〜リアルな暮らしでもあまり周りに関心がないワタクシ……実家が商売をしていたこともあり近所のおばちゃんたちが買い物が終わった後もやたらによそのウチのことを話しているのがイヤだったので、ご近所さんのことをアレコレ知りたくないという気持ちが働きすぎているようです。

昨年、自治会役員になりましたが、会議中に脱線して住民の話になったりするのですが、通院しているとかどこに勤めているとかよく知ってるなぁ、と感心したものです😅
何かあった時には手助けが必要な場合もあるので、知っいて悪いこともないのでしょうが、自分の知らないところでベラベラと個人情報を話されるのはやっぱりイヤだなぁ、と思います。


閑話休題🐾


オタな登場人物がいるのですが、ちょっとヤバい方にいきそうだったんですが、納戸に推しキャラのポスターを貼っていたのを近所のおばあちゃんに見られてしまい……このババァ!と怒鳴る前に「その着物、すごくすてきですね。その絵の女の子にものすごく似合っている」「長崎更紗だと思うんですよ、それ母の故郷の伝統的な染め物なんです」(P176)と彼女をほめてくれて貴重な?情報までくれた!


アニメとか知らないであろうおばあちゃんも感心するくらいの魅力が自分の推しにはあるのかと思うオタ。



『ならば自分は、彼女に恥ない人間でいるべきなんじゃないだろうか。自分が罪を犯すようなことを、彼女に共有させてはいけないのではないか。
布宮エリザは絵以上の存在だと望は思いたかった。自分が彼女にそれだけの力を与えたいのであれば、自分は彼女に恥をかかせるようなことをしてはいけないのではないかと、望は思い至った。』(P177〜178)



この気持ちって推しがいる人ならわかる!と思うんじゃないかなぁ……って、冬コミ参戦した方々の話を読んだ後だったこともあって、しみじみ思いました😊


更紗は元はインドが起源の木綿染色布で、1613年にイギリス貿易船より領主に寄贈された更紗布が始まりだそうです。それを模して作られた和更紗、その代表とされたのが長崎更紗らしい。着物や布地の世界も奥深くて分からないわ💦



まだ今月のお便りタイトルが決まりません😑が、チマチマといろいろ忘れないように書ける時には書いていきたいです。


ではでは……新年2日目、のんびりとお過ごしくださいませ。

今年もどうぞ「ご安全に」!









rohengram799 at 10:30コメント(0) 

2019年11月27日

菊花雲便りNo.20:人生会議〜『死んでいない者』

「人生会議の日」………昨年、こんなことが決まっていたのですね。啓蒙ポスターにクレームがついたというネットニュースを読んで「なんだよ、人生会議って」と思って調べたらありました。


厚生労働省は11月30日、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称を「人生会議」とすると発表した。今夏実施した愛称公募で集まった1073件の中から、10月の「ACP愛称選定委員会」で愛称を決めた。また、「いいみとり」の語呂から、11月30日を、ACPについて考える「人生会議の日」に決定。
(2018年12月の記事)


ポスターは……まぁ、なんだかなぁ、う~ん……という感じだったので、気になる方は検索して下さいませ。もっと普通な感じでよかったんじゃないかと思いますけどねぇ。


【厚労省 人生会議】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html




昨晩、『死んでいない者』を読みました。文庫になるまで待って、買ってからもだいぶ放置してくる、読み始めてからも少しずつ少しずつで時間がかかってしまいましたが(どちらかと言えば薄い本)、淡々と語られるそれぞれの気持ち(心情というと大げさになってしまう気がして)が、ああ、なんかこういう感覚だったなぁ、こんな風に他人事に感じたこともあったなぁ、とか……。いくつか参列した通夜や葬儀、
自分が親を見送る立場になった時のことを(特に母親)思い返しました。

https://www.bookbang.jp/article/508019

死んで(ここに)いない(存在しない)者、死んでいない(生きている)者、通夜や葬儀は摩訶不思議な空間ですな。


『夜曲』という単行本未収録作品が文庫には加えられていて、スナックのママと酔っぱらいたちのやりとりを読んで、私にはどちらの立場も縁がないわ〜と思いましたが、解説の津村記久子さんが最後に書かれていた文章にウンウンとなりました。こちらだけ読んでもいいかも。



【……開店十周年を祝う客たちの寄せ書きの色紙がすでに十年近く前のものになる、というスナックで交わされるママと客たちとの、ゆるいようでわずかな緊張をはらんだやりとりがおもしろい。「同じようでいて同じ会話は二度とない」という言葉には、本書全体の主題が表れているように思える。】


utyuukyoudai12



『宇宙兄弟』から (笑) 寒いですが「心のノートにメモりたくなること」に出逢える1日になりますように。皆さま、ご自愛下さいませ♪(o・ω・)ノ))




rohengram799 at 09:30コメント(2) 
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