浜辺の足跡
2023年08月30日
みせばや雲便りNo.22:神われらと共に
こんにちは☀
今夜はスーパーブルームーンだとか。夜空を見上げる余裕はあるでしょうか? イヤ、その前に覚えていないな、きっと😅
https://wired.jp/article/super-blue-moon-2023/
以前『浜辺の足跡』という詩について書いたことがありますが、おおもと?の詩がこちらのようです。
『神われらと共に』
夢を見た、クリスマスの夜。
浜辺を歩いていた、主と並んで。
砂の上に二人の足が、二人の足跡を残していった。
私のそれと、主のそれと。
ふと思った、夢のなかでのことだ。
この一足一足は、私の生涯の一日一日を示していると。
立ち止まって後を振り返った。
足跡はずっと遠く見えなくなるところまで続いている。
ところが、一つのことに気づいた。
ところどころ、二人の足跡でなく、
一人の足跡としかないのに。
私の生涯が走馬灯のように思い出された。
なんという驚き、一人の足跡しかないところは、
生涯でいちばん暗かった日とぴったり合う。
苦悶の日、
悪を選んだ日、
利己主義の日、
試練の日、
やりきれない日、
自分にやりきれなくなった日。
そこで、主のほうに向き直って、
あえて文句を言った。
「あなたは 日々私たちと共にいると約束されたではありませんか。
なぜ約束を守ってくださらなかったのか。
どうして、人生の危機にあった私を一人で放っておかれたのか、
まさにあなたの存在が必要だったときに」
ところが、主は私に答えて言われた。
「友よ 砂の上に一人の足跡しか見えない日、
それは私がきみをおぶって歩いた日なのだよ」
アデマール・デ・パロス (曽野綾子著「現代に生きる聖書」より)
曽野綾子さんと三浦綾子さんが一緒になってしまう…… 違う人ですよね!?
曽野綾子(その・あやこ)
作家。1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。
三浦綾子(1922-1999)旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。
https://asuneta.com/archives/100159
今気がついた……三浦朱門さんが三浦綾子さんのご主人ではないことに😱😱😱😱😱
8月も明日までですね。台風の進路も気になりますし、暑さもまだまだ続きそう……どうぞ皆さま、お気をつけ下さい🌝
今夜はスーパーブルームーンだとか。夜空を見上げる余裕はあるでしょうか? イヤ、その前に覚えていないな、きっと😅
https://wired.jp/article/super-blue-moon-2023/
以前『浜辺の足跡』という詩について書いたことがありますが、おおもと?の詩がこちらのようです。
『神われらと共に』
夢を見た、クリスマスの夜。
浜辺を歩いていた、主と並んで。
砂の上に二人の足が、二人の足跡を残していった。
私のそれと、主のそれと。
ふと思った、夢のなかでのことだ。
この一足一足は、私の生涯の一日一日を示していると。
立ち止まって後を振り返った。
足跡はずっと遠く見えなくなるところまで続いている。
ところが、一つのことに気づいた。
ところどころ、二人の足跡でなく、
一人の足跡としかないのに。
私の生涯が走馬灯のように思い出された。
なんという驚き、一人の足跡しかないところは、
生涯でいちばん暗かった日とぴったり合う。
苦悶の日、
悪を選んだ日、
利己主義の日、
試練の日、
やりきれない日、
自分にやりきれなくなった日。
そこで、主のほうに向き直って、
あえて文句を言った。
「あなたは 日々私たちと共にいると約束されたではありませんか。
なぜ約束を守ってくださらなかったのか。
どうして、人生の危機にあった私を一人で放っておかれたのか、
まさにあなたの存在が必要だったときに」
ところが、主は私に答えて言われた。
「友よ 砂の上に一人の足跡しか見えない日、
それは私がきみをおぶって歩いた日なのだよ」
アデマール・デ・パロス (曽野綾子著「現代に生きる聖書」より)
曽野綾子さんと三浦綾子さんが一緒になってしまう…… 違う人ですよね!?
曽野綾子(その・あやこ)
作家。1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。
三浦綾子(1922-1999)旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。
https://asuneta.com/archives/100159
今気がついた……三浦朱門さんが三浦綾子さんのご主人ではないことに😱😱😱😱😱
8月も明日までですね。台風の進路も気になりますし、暑さもまだまだ続きそう……どうぞ皆さま、お気をつけ下さい🌝
2012年12月13日
サバ雲便りNo.45:Duck, Death and the Tulip
今夜はふたご座流星群がピークだとか…新月ですから綺麗に見えるでしょう~今年は本当に天文ショーがたくさん!!今年の漢字は「金」じゃなくて「天」でも良かったのではないかしら(((^_^;)
「ふたご」言いますと、萩尾望都さんの漫画『半神』が忘れられないです。腰の辺りで繋がった結合双生児の女の子たちを描いた短編。舞台にもなりました。
妹は美しい容姿と知的障害を持つ赤ん坊のような少女で、両親から大切にされています。しかし姉はそんな妹に栄養を吸われて醜く痩せ衰え、また離れることのできない妹の世話を両親から任されているので、自由に動きまわることもままならない。勉強だけが楽しみと言う毎日。妹は厄介な荷物であり、自分のコンプレックスの象徴になっていました。そして13歳になり「このままだと二人とも死んでしまう」「二人の分離に成功すれば、妹は死ぬが姉は助かる」と医師に告げられ…分離手術を受け生まれて初めて離れ離れになります。そして……。
タイトルにした『Duck, Death and the Tulip』本屋さんでは『死神さんとアヒルさん』(ヴォルフ・エァルブルッフ・訳:三浦美紀子)という題名で絵本コーナーにあります。まっすぐ上をむいて立ったアヒルさんの姿が印象的な表紙で、死神さんとアヒルさんの話です。
アヒルさんは池の近くに住んでいて、水にもぐることが好き。年齢や性別はわからないけれど、死神さんは女の子。だって可愛いワンピースのような服を着ているから。顔はガイコツなんだけど、表情があるように感じられます。能面が少しうつむいただけで感情を表すのに似ているかも。
「わたし、あたなが生まれてからずっと、そばにいたのよ」
自分の存在に気がついたアヒルさんにこう話しかける死神さん。死神さんは積極的にアヒルさんに何かをするわけではありません。大きい鎌も持っていないし。ただ淡々と一緒の時間を過ごして、そして静かなお別れ。
生まれた時から死に向かって歩いている自分…死神さんの存在にいつどんなふうにして気がつくのかわからないけれど「ああ自分はひとりで歩いているわけではないのだ」と思いました。
第110号:浜辺の足跡
とは違いますが、生まれた時から見えない死神さんと一緒に歩いているんだと、ちょっとへんな安心感を持ちました。ずっとふたごのような存在が私にもいるのだと…まぁ、これは絵本の死神さんが可愛らしく、また自分が死に直面していないからだとわかってはいるのですが(~_~;)
宮西達也さんの『シニガミさん』とはまた違うタイプの死神さん(°°)…自分が「リアル・空のお城」に旅立つ時に棺の中に一緒に入れて欲しい一冊になったので、近いうちに買いたいと思います!!
ちょっとくら~い内容になってしまいましたが(´д`)皆さまはステキな願いを流れ星にかけて下さいね!!
「ふたご」言いますと、萩尾望都さんの漫画『半神』が忘れられないです。腰の辺りで繋がった結合双生児の女の子たちを描いた短編。舞台にもなりました。
妹は美しい容姿と知的障害を持つ赤ん坊のような少女で、両親から大切にされています。しかし姉はそんな妹に栄養を吸われて醜く痩せ衰え、また離れることのできない妹の世話を両親から任されているので、自由に動きまわることもままならない。勉強だけが楽しみと言う毎日。妹は厄介な荷物であり、自分のコンプレックスの象徴になっていました。そして13歳になり「このままだと二人とも死んでしまう」「二人の分離に成功すれば、妹は死ぬが姉は助かる」と医師に告げられ…分離手術を受け生まれて初めて離れ離れになります。そして……。
タイトルにした『Duck, Death and the Tulip』本屋さんでは『死神さんとアヒルさん』(ヴォルフ・エァルブルッフ・訳:三浦美紀子)という題名で絵本コーナーにあります。まっすぐ上をむいて立ったアヒルさんの姿が印象的な表紙で、死神さんとアヒルさんの話です。
アヒルさんは池の近くに住んでいて、水にもぐることが好き。年齢や性別はわからないけれど、死神さんは女の子。だって可愛いワンピースのような服を着ているから。顔はガイコツなんだけど、表情があるように感じられます。能面が少しうつむいただけで感情を表すのに似ているかも。
「わたし、あたなが生まれてからずっと、そばにいたのよ」
自分の存在に気がついたアヒルさんにこう話しかける死神さん。死神さんは積極的にアヒルさんに何かをするわけではありません。大きい鎌も持っていないし。ただ淡々と一緒の時間を過ごして、そして静かなお別れ。
生まれた時から死に向かって歩いている自分…死神さんの存在にいつどんなふうにして気がつくのかわからないけれど「ああ自分はひとりで歩いているわけではないのだ」と思いました。
第110号:浜辺の足跡
とは違いますが、生まれた時から見えない死神さんと一緒に歩いているんだと、ちょっとへんな安心感を持ちました。ずっとふたごのような存在が私にもいるのだと…まぁ、これは絵本の死神さんが可愛らしく、また自分が死に直面していないからだとわかってはいるのですが(~_~;)
宮西達也さんの『シニガミさん』とはまた違うタイプの死神さん(°°)…自分が「リアル・空のお城」に旅立つ時に棺の中に一緒に入れて欲しい一冊になったので、近いうちに買いたいと思います!!
ちょっとくら~い内容になってしまいましたが(´д`)皆さまはステキな願いを流れ星にかけて下さいね!!
2010年12月19日
第364号:SAYONARAの向こう側
昔、応援していた宝塚の娘役さんが退団した時にいただいた挨拶状に、こんな言葉がありました。
『さようなら、という言葉には、今までありがとうございましたというお礼の意味と、これからもお互いがんばりましょうという意味があると思います。』
友達同士で「バイバイ」と手をふる学生さんの姿を見るのとか、けっけう好きな私ですが(笑)オトナ同士の「さようなら」もまた味わい深い。
英語の「good-bye(good-by)」…「good-bye」は古くは「Godbwye」と言って、「God be with ye」の短縮形なんだそうですね。「God be with ye」は、「ye」が古い二人称代名詞「you」にあたり、「神が汝と共にありますように」「神のご加護がありますように」…私はあなたのそばから離れるけれど、神様がいますよ…。《浜辺の足跡》みたいに、神様は自分の横を歩く存在なんでしょうか、外国の方にとっては。
日本人的には「お天道様がみている」で距離感があるイメージですが、そんなことを思うのは私だけ?そして、少しさみしげな曇り空をながめて
♪SAYONARA, sweet memories It's goodbye……
…などとくちずさんでしまうのは、なぜかしら~(;_;)
昨日はなんだか疲れて、家に帰る気にならず(仕事は10時上がり)12時近くまでマクトで「ひとりの時間」を持ってしまったワタクシ。これが習慣化しないように気をつけなくては……メランコリーだった昨日のワタクシに『さようなら~』(/_;)/~~
『さようなら、という言葉には、今までありがとうございましたというお礼の意味と、これからもお互いがんばりましょうという意味があると思います。』
友達同士で「バイバイ」と手をふる学生さんの姿を見るのとか、けっけう好きな私ですが(笑)オトナ同士の「さようなら」もまた味わい深い。
英語の「good-bye(good-by)」…「good-bye」は古くは「Godbwye」と言って、「God be with ye」の短縮形なんだそうですね。「God be with ye」は、「ye」が古い二人称代名詞「you」にあたり、「神が汝と共にありますように」「神のご加護がありますように」…私はあなたのそばから離れるけれど、神様がいますよ…。《浜辺の足跡》みたいに、神様は自分の横を歩く存在なんでしょうか、外国の方にとっては。
日本人的には「お天道様がみている」で距離感があるイメージですが、そんなことを思うのは私だけ?そして、少しさみしげな曇り空をながめて
♪SAYONARA, sweet memories It's goodbye……
…などとくちずさんでしまうのは、なぜかしら~(;_;)
昨日はなんだか疲れて、家に帰る気にならず(仕事は10時上がり)12時近くまでマクトで「ひとりの時間」を持ってしまったワタクシ。これが習慣化しないように気をつけなくては……メランコリーだった昨日のワタクシに『さようなら~』(/_;)/~~
2010年06月04日
第110号:浜辺の足跡
昨日の想い出話の続きみたいですが、こんな言葉もありました。『どんなにふりかえっても足跡があるだけだよ…たとえ、昨日のことが懐かしくなっても』
そして《足跡》から連想した詩があります。有名な詩らしく作者も3人が名乗り出ているそうで~(゜□゜)私が知ったのは『Н2О』(想い出がいっぱい…ではありませんぜ、ダンナ!!)というアニメの最終回のオープニングだったと思います。この時の訳とはまた少し違う氣もしますが…(((^^;)
《浜辺の足あと》
ある日 わたしは夢を見ました
浜辺を神と共に歩いている夢を
海の向こうの大空に
わたしの今までの人生の光景が
はっきり映し出され
どの光景の前にも浜辺を歩いている
神とわたしの二組の足あとがありました
最後の光景まできたとき
振り返ってみると
ところどころ
足あとがひとつしかないことに気がつきました
そしてそれは
いつもわたしが苦境に落ちて
悲しみに打ちひしがれているときでした
わたしは神に尋ねました
「いつもわたしのそばにいてくださると約束されたのに
どうしてわたしを見放されたのですか」
神は答えておっしゃいました
「わたしの大切ないとしい子よ
わたしは決してあなたのそばを離れたことはない
あなたが見たひとつの足あと
それは苦しみや悲しみに傷ついたあなたを
そっと抱きあげ
歩いた わたしの足あとなのだ」
マ-ガレット・パワ-ズ
中野裕弓訳
“あなたは、今、誰と歩いていますか?”
そして《足跡》から連想した詩があります。有名な詩らしく作者も3人が名乗り出ているそうで~(゜□゜)私が知ったのは『Н2О』(想い出がいっぱい…ではありませんぜ、ダンナ!!)というアニメの最終回のオープニングだったと思います。この時の訳とはまた少し違う氣もしますが…(((^^;)
《浜辺の足あと》
ある日 わたしは夢を見ました
浜辺を神と共に歩いている夢を
海の向こうの大空に
わたしの今までの人生の光景が
はっきり映し出され
どの光景の前にも浜辺を歩いている
神とわたしの二組の足あとがありました
最後の光景まできたとき
振り返ってみると
ところどころ
足あとがひとつしかないことに気がつきました
そしてそれは
いつもわたしが苦境に落ちて
悲しみに打ちひしがれているときでした
わたしは神に尋ねました
「いつもわたしのそばにいてくださると約束されたのに
どうしてわたしを見放されたのですか」
神は答えておっしゃいました
「わたしの大切ないとしい子よ
わたしは決してあなたのそばを離れたことはない
あなたが見たひとつの足あと
それは苦しみや悲しみに傷ついたあなたを
そっと抱きあげ
歩いた わたしの足あとなのだ」
マ-ガレット・パワ-ズ
中野裕弓訳
“あなたは、今、誰と歩いていますか?”