漆桶

2021年10月22日

鹿茸雲便りNo.23:Broyer du noir

今日は12月初旬の気温とか……昨夕はまたビミョーに揺れたりして、今月は本当にいろいろな面でなんだか落ち着かないですわ。

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漆桶(しっつい)という仏教由来の言葉を知りました。漆(うるし)を入れた桶は真っ黒で何も見分けがつかない。このように仏法について何もわからない僧のこと。また、その原因である煩悩や妄執をさすそうです。それが「失墜」に繋がるのか、と思うような読み方ですなぁ。漆黒だと美しいのに。特に考えたことがなかったのですが「漆黒」の反義語は「純白」なんですね。当たり前と言えばそうなんだろうけれど。純白より漆黒に魅力を感じるのは腹黒だから?

「和色大辞典」 http://www.colordic.org/w/


漆で思い出したのが小学生の時、国語の教科書に載っていた『木龍うるし』……「暗記してくるように」と宿題が出されたんだけど、多分覚えていなかったと思う(-_-;) もとは宮崎の昔話みたいですね。

http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=31

いいおじいさんと悪いおじいさん、怠け者の兄と働き者の弟、意地悪な姉に健気な妹……ではなく、兄弟揃ってお互いラクして暮らそう!というパターン! なんでも独り占めはよくない。「分けあえば余る」ってみつをも言っているぞ!(笑)

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フランス語で「黒」ってノアール(ノワール)だったなぁ、で昔読んだ漫画も思い出しました。


鈴木雅子さんの『魔法のノアール』
https://www.sukima.me/book/title/BT0000504117/

鎌田幸美さんの『黒バラ』シリーズ
http://frostmoon.sakura.ne.jp/diary/archives/4022


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タイトルの“broyer du noir(=黒をすり潰す)”についてはコチラを。

https://lecoledefrancais.net/un-homme-qui-broie-du-noir/


最初「漆桶」をタイトルにしていたのですが、横文字にしたくなったので ← おやぢは異国への憧れがあるので(実際行く気はない)ハイカラな横文字が大好きなのです♪(´ε`*)



*「鹿茸雲便りNo.20:はんがくごぜん」 に 村上水軍の鶴姫を追記しました。よろしければお読み下さいませ <(_ _*)>



rohengram799 at 15:30コメント(4) 
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