燃える秋

2018年10月19日

稲熟雲便りNo.20:夜の桃

♪燃える秋~ 揺れる愛の心~


この時期はハイ・ファイ・セットのこの歌を歌いたくなるのですが、しばらくおやぢらしい、悶えるまでいかないけど、萌える(?)燃える(?)ネタを書きたいと思います。続かないかもしれない可能性は大!なので、あまり期待しないように(笑)


『中年や遠くみのれる夜の桃』

西東三鬼の、なんともおやぢの感あふれる一句。どことなく哀愁もあって イイ 。・゚・(ノ∀`)・゚・。    

33歳で俳句をはじめて「サンキュー」をもじった俳号で「十七文字の魔術師」とも称された西東三鬼(1900~1962年)。彼は自句自解にこう書いているそうです。

【中年というのは凡そ何歳から何歳までを言ふのか知らないが、一日の時間でいへば午後四時頃だ。さういふ男の夜の感情に豊かな桃が現れた。遠いところの木の枝に。生毛のはえた桃色の桃の実が。】
 
三鬼は少年の頃から女色を知っていたようで(時代的にもまだ夜這いの習慣があったらしい)最後の妻きく枝さんによると「特に女性には優しく、多くの女性と関係した」とか。だから、繊細で大胆な句の他に妙に色気のある句が多いのかも。私がおおっ!となったのはこの句です。

『おそるべき君等の乳房の夏来る』

「薄いブラウスに盛り上がつた豊かな乳房は、見まいと思つても見ないで居られない。彼女等はそれを知つてゐて誇示する。彼女等は知らなくても万物の創造者が誇示せしめる」・・・確かに。キラキラ輝く、まぶしくまた神聖な「いのち」の象徴のように思います。

https://www.gendaihaiku.gr.jp/column/view.php?act=detail&id=279
 



rohengram799 at 09:36コメント(0) 

2014年08月03日

遊雲便りNo.3:葉月の闇が広がる

台風・豪雨・大雨の被害にあわれた皆さま、お見舞い申し上げます。せっかくの夏休み、休日が大変なことに……これ以上ひどくなりませんように。



今日は語呂合わせでで「ハチミツの日」だとか……でも蜂蜜の話は美雲便りNo.15:壇蜜にあらず(; ̄ー ̄Aで書いたばかりだし……などと考えていたら、夜空にぼやや~んとした月が浮かんでいる。


『吾恋は闇夜に似たる月夜かな』(夏目漱石)


ハチミツのように甘くはいかない恋ですかね~祭りばやしを聞きながら暗闇でドッキリ!とかないのかしら?と連想(妄想?)ゲームがはじまり「8・3」で「ヤミの日」とか?とヘンなヒラメキが!! 金曜日でなくてよかったわ←だって「ヤミ金」になっちゃう(*^)/☆(+。+*)



夏の季語に「木下闇(こしたやみ)」があります。千葉には「木下」と書いて「きおろし」と読むところがあるので、最初「きおろしやみってなんだよ」と思ったワタクシ( ̄▽ ̄;) 鬱蒼と茂る木立の下の暗がりのこと。昼でも暗く涼しい。夏の強い日差しのもとでは闇のよう…!! こういう美しい言葉を紡ぎ出す人はやはり生まれながらの詩人なんでしょうねぇ…! 「青葉闇(あおばやみ)」とも言うそうです。『万葉集』や他の古歌では「木の晩(このくれ)」「木暮(こぐれ)」「木の暗隠り(このくれがくり)」「木の暗茂(このくれしげ)」などの語もあるとか。最後の2つは言いにくい……「この栗くれ」とか言ってしまいそう(;´д`)



季節ごとの「闇」をイメージしてみると、春の闇はおぼろ月夜を連想して全体的に淡いピンク、桜色ですね。夏の闇にはホタルの光が似合う! 「夏は夜」と清少納言も書いているし(´∇`) 秋は闇という感じとはちょっと違うかも。紅葉した木の下を歩くアラフォー男女がいいですね。♪燃える秋 揺れる愛のこころ ひとは出逢い ともに生きてゆく……  冬の闇は人生の暗闇のような気がします。耐えに耐え、春のあたたかい陽射しを待ち望むような……。



♪長い沈黙の時は終わったのさ 
君は思い出す 
子供のころのあの約束は
君が求めれば現れる


これは宝塚で上演された『エリザベート』の中で唱われた「闇が広がる」ですが、ワタクシも妄想帝国の王座に君臨する前に、おいとまいたしますわ←『エリザベート』はそんな話ではありません(-o-;) YouTubeでいろんな方の歌唱が聞けるようです。


♪闇が広がる 人はなにも見えない  
誰かが叫ぶ声を頼りにさまよう……



迷走するのは夢の中だけにしたいワタクシ、名僧に出逢う夢をみたい……おやすみなさいまし(+.+)(-.-)(__)..zzZZ





rohengram799 at 22:16コメント(4) 
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