田口紅子

2022年09月09日

玉兎雲便りNo.6:身を飾るもの

身を飾るものみなはづし螢の夜


田口紅子さんのこの俳句(*)はアニメの「ベルばら」を連想するなぁ、などと思っていたら劇場版新作アニメ制作発表が🌹 
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1437919.html

いろんな雑誌でも特集記事が組まれていますが「ダ・ヴィンチ」10月号を立ち読みしてきました〜「芸術新潮」よりはファン向けに構成されている気がしました。「銀河英雄伝説」も40周年なんだけど、徳間書店さんにもっと頑張ってほしい(笑) 「ベルばら」も「銀英伝」も宝塚で舞台化されているのはスゴイなぁと単純に思っていますけど。

そうそう、以前フランス語の色の表現を調べていた時に、ピンクのヴァリエーションに「興奮した妖精の太もも」があり、おやぢなワタクシは「妖精の太ももに興奮」と読み間違えそうになりました(*ノω・*)テヘ!!
https://dfr.tokyo/2020/12/09/french-basic-color/


今日は重陽の節句ですね。青空文庫で今年は山川方夫の「菊」を読みました。

……女が一人のまだ若い武士の杯に酒を注いでやったときであった、その杯に、一ひらの桜の花びらが落ちて、浮いた。
「……うつくしい」と、武士はいった。「まるで、あなたの頬が杯に浮いたようだ」
 まだどこかに幼な顔ののこった、少年のような武士であった。武士は、そして女をちらりと見て恥ずかしげに睫まつげを伏せ、花びらごと酒をぐいと喉に流しこんだ。
 女の胸に、生まれてはじめての熱い痛みがはしったのは、その刹那だった。女は、ごくごくと音をたてて大杯の酒をあおる若い武士の、逞たくましい喉の動きを呆然とみつめながら、まるで、あっという間に自分が彼の喉を通り、彼の中に嚥のみこまれてしまったようなはげしい惑乱をおぼえた。その一瞬、女はいわば若い武士の中に、すっぽりと包みこまれてしまったのだ。…

この先、どうなったかはコチラでლ⁠(⁠´⁠ ⁠❥⁠ ⁠`⁠ლ⁠)
https://www.aozora.gr.jp/cards/001801/files/59739_72675.html



(*)句集「金声」より(メルカリの画像ですが帯の自選句にあります)
https://jp.mercari.com/item/m24358353086




rohengram799 at 13:00コメント(4) 
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