男鹿半島

2017年02月17日

初花雲便りNo.13:ハタと気がつく φ(゜゜)

スタンダールの名作に『赤と黒』ってありますが、読んだことがありません~どんな内容か、あらすじさえ知らない!のですが、昔話に『赤神と黒神』というのがありました。『赤髪と黒髪』だと違う物語の妄想が広がりますな(゜o゜)\(-_-)



昔々、十和田湖にはとてもとても美しい女神がいました。女神は毎日、琴を奏でては、美しい声で歌っていました。その声は、男鹿に住む「赤神」の耳に入ってきました。「赤神」は痩身で横笛を吹く美青年! いつしか「赤神」と女神は仲良くなり「赤神」が吹く笛の音に合わせ、女神が歌い踊るという、なんとも楽しい日々を過ごしておりました。しかし、そこはお約束(笑)横恋慕する輩が現れます。それが「黒神」です。


「黒神」の耳にも美しい歌声が入ってきました。「黒神」は勇猛果敢な神で、いつも龍を従えて鋭い刀を持っていました。住まいは津軽にあるようです。「黒神」は得意の狩りで捕った獲物をお土産に持って女神を訪ねる様になります。女神は野蛮な人はキライよ!などと言わずも勇猛な「黒神」もステキ💕になっていきます。


女神は悩みました。優しい「赤神」も好きだけれど、勇猛な「黒神」も好き。女神はどうすれば良いの、と二股かけているのに、悲劇のヒロイン状態です。その様子を見て、神さまたちは決闘をする事になりました。「赤神」は鹿の大群を従え「黒神」は龍を従え・・・互いに力の限り闘いますが、力の差は歴然。「赤神」は「黒神」の剣に傷つけられ、血を流し地面を赤く染めながら故郷の男鹿に逃げ帰ります。「黒神」は「これで女神は俺のものだ」と喜ぶのですが、女心はそんなに単純ではなかった~!

女神は傷付いた「赤神」を心配し、男鹿へ行ってしまいます。さすがの「黒神」もあきれたのか、あきらめたのか、十和田湖を背に山の頂に座り、深い深いため息を繰り返します。そのため息のパワーにより、とうとう本州と蝦夷地は地面が揺らぎ、別れ、今の津軽海峡が出来たということです。



昔話には意地悪じいさんばあさんが優しく真面目なじいさんばあさんの真似をして失敗するぱたぱたと、こういう男女間の痴話ケンカ的なものがありますよね。男女の恋愛がらみの話はわかりやすくていいのかしら? この話のが女神さまもオイオイ、な気はしますけどね~また違うタイプが目の前に現れたらフラフラとついていきそうです。やーね!



朝刊に秋田名物のハタハタが出てきた句があったので、東北の昔話を思い出しました。 佐藤理恵さんの『あったこともない人々』という歌集からです。



《はたはたの骨かみ砕く理由にはお前のこともあるのだ息子》


息子とは離れて切らしているのでしょうか、作者は女性ですが、なんとなく父親の心情ではないかと思ってしまいます。ハタハタの干物0時0分焙って食べているのでは、とあったので、食事中というより晩酌を市ながら、テレビに息子と同じくらいの若者が出ていて、都会での暮らしを語っている。その内容は頑張ってます!かもしれないし、チャラい話し方かもしれない。なんにしても、自分の息子頑張って気になる親父の姿が浮かんできました。春に向かう時期だからこそ、これからが気になるみたいな・・・。


いつも自分のことを気にかけてくれる人がいるって、有り難いですね。



風の強い1日になりそうです。お気をつけ下さいませ。どうぞよい週末を👋😃✨



rohengram799 at 12:17|PermalinkComments(10)
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