百合

2023年04月10日

陽春雲便りNo.10∶春のためいき 

こんにちは🐥


『ためいき』という八連からなる佐藤春夫の詩の中に

ふといづこよりともなく君が声す 
百合の花の匂ひのごとく君が声す。 

というのがあります。花のかおりの中で百合を選んだのが清純な乙女のイメージ満載だわぁ、と思った朝でしたが、ベランダで洗濯物を干していると何やらわめき声が……。

幼稚園に行くのを嫌がっている子どもでしょうか、私も保育園に行くのがイヤな子どもだったので気持ちはわからないでもないのですが……早く慣れるといいねぇ(⁠•⁠ ⁠▽⁠ ⁠•⁠;⁠)


さてさて、新人でなくとも思わぬ失敗をしてしまう可能性がある社会人生活。先方には上司とともにお詫びの品に「切腹最中」を持参して…なんて話がありますね。
https://tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp/article/000059.html

こちらの品物だとどうなんでしょうか?「腹を割って」話をしてよりよい関係ではなく、非礼を「水に流して」下さい……となるかどうかはとても不安になります……「腹に据えかねる」結果になったりして(汗)

【トイレの最中】
https://livingculture.lixil.com/ilm/shop/pickup/monaka/


ではでは、皆さま、今週もご安全に(⁠⁠(⁠・⁠ω⁠・⁠*⁠)⁠ノ



rohengram799 at 10:50コメント(8) 

2022年07月27日

涼天雲便りNo.13:一つだけ……

昨日は雨の中でも蝉が煩く鳴いていましたわ。こちらの「暑中見舞い」のイラストが風情があって素敵だったのでご覧下さい(◍•ᴗ•◍)
https://ameblo.jp/kame-kyu/entry-12754926925.html


『生きるかなしみ』というアンソロジーに川柳作家の時実新子さんの「わたしのアンドレ」というエッセイがあり、それを読み返しながら、この人の川柳って知らないかも…と今頃思ったワタクシ、好きな作品をいくつかご紹介。いつものように「おやぢのつぶやき」がセットになっています٩(♡ε♡ )۶


〈百合みだら五つひらいてみなみだら〉
五つという数字はなんだろ?と思った時に北村峰子さんの「熱帯夜抱かれて五感とりもどす」を思い出して「五感」のことなのかも、と。純潔の象徴にも使われる百合とその香りとみだらの取り合わせにクラクラしますわ。

〈悪い男と心ひとつに薔薇を見た〉
「薔薇を天井から吊るし、その下での話は秘密にしたというローマ時代の逸話がある。『薔薇の下で』が『秘密に』という意味にもなった」……コレを思い出しました〜ワケありな密会かしら…ドキドキ🌹

〈一つだけ言葉惜しめばまた逢える〉
友だち以上恋人未満な関係なのか、もし「好き」と言ってしまったら今の関係が壊れてしまいそうで結局言えなくて「じゃまた」とか言って手を振るのかなぁ、と。男女間ではなく、殿方ふたりの姿が浮かんでしまうのは貴腐人のサガでしょうか?(笑)

〈女かなリンゴがあれば爪立てん〉
リンゴがある…殿方の喉仏に喰らいつく妖艶な美女を想像してしまいます。おとなしく食べられて下さいな🍎

〈もしかして椿は男かもしれぬ〉
「老いながら椿となつて踊りけり」( 三橋鷹女)は女性のイメージだけれど。椿はお寺によく似合うと思う。そしてお坊さんの墨染めの衣に赤い椿も白い椿も似合うと思う。


【生きるかなしみ】
https://ddnavi.com/book/4480029435/

【時実新子】
https://www.artm.pref.hyogo.jp/bungaku/jousetsu/authors/a108/



rohengram799 at 10:30コメント(6) 

2018年06月29日

芸香雲便りNo.30:百合

紫陽花の季節も過ぎると次は百合でしょうか、「クシマヤ」という百合があります。下記のブログにも書いてありますが、うつむいて咲く花がなんともセクシーであります←おやぢ(笑)

【クシマヤ 百合】
https://mosquitgar.exblog.jp/21443013/



宮本百合子さんの『犬のはじまり』という話に

「私は、猫の美と性格のある面白さを認めはするが、好きになれない。子供のうちからこれは変らない傾向の一つである。
 猫の、いやに軟い跫音のない動作と、ニャーと小鼻に皺をよせるように赤い口を開いて鳴きよる様子が、陰性で、ぞっとするのである。」

という文章があり、彼女が嫌悪するしぐさを可愛らしく感じる人もいるわけで・・・まぁ人それぞれですな(´∀`)


https://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/4193_33651.html




【百合と猫:絵画とグラス】

http://ichimainoe.shop-pro.jp/?pid=103397846

https://www.keitoya-nicole.com/?pid=113416009&view=smartphone



絵画の方は壺の絵柄がツボ!になったワタクシでしたが、宮沢賢治の『ガドルフの百合』の一場面を絵にした和田誠さんの作品もなんとも味わい深い・・・作品自体は正直う~ん、と『水仙月の四日』みたいにわかりませんでした。キラキラとたくさんちりばめられた小道具は何かの象徴なのかしらといろいろ考えてしまうのがダメなのかしらん? 絵本も出ています。


【簡単なあらすじ】

https://blogs.yahoo.co.jp/koiwaiponnta/5924730.html?__ysp=44Ks44OJ44Or44OV44Gu55m%2B5ZCI


【和田誠さんの絵を含む画像】

https://search.yahoo.co.jp/image/search?ei=UTF-8&p=%E3%82%AC%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%81%AE%E7%99%BE%E5%90%88



rohengram799 at 08:37コメント(2) 

2017年08月25日

竹春雲便りNo.21:ネコとユリ

「ネコとユリ」・・・このタイトルからイケナイ何かを連想するような強者はいないと思いますが、そういう話ではないので残念でした♪~(・ε・ )



ネコに食べさせてはいけないものとかいろいろありますが、ユリも危険な植物だったのですね。中毒については聞いたことはありますが、猫に関してそんなことを考えたことがありませんでした。



「とても怖い猫のユリ中毒」

http://shindenforest.blog.jp/archives/71582377.html





さてさて・・・今日も「プレミアムフライデー」というヤツでしょうか? プレミアムときくと、プレゼントモ○ツとかビールを連想しますが、この前テレビで「会社でノンアルコールビールを飲みながら会議」はアリかナシかとか言っていましたが、読まない私からしたら、なんでそんなにしてまで~と思ってしまいました。ノンアルコールといっても、完全にゼロではないのですよね? 電子タバコもいろいろな考えがあるみたいですが(電子タバコでも歩きタバコはやめて!の貼り紙とか見ますし)まわりを不快にさせないようにはして欲しいですね。





rohengram799 at 09:58コメント(8) 

2017年05月17日

起雲便りNo.16:花と茶と鉄

5月も半ばを過ぎました。比較的新しい季語に「新樹光」というのがあるそうです。「新樹」だけはよく聞きましたが「光」という一文字が加わるだけで、場景があざやかになりますね。




「花笑み(はなえみ)」という言葉もよく聞きます。この花はわたしです。やっと綺麗に咲いたのです・・・は桜田淳子さんの♪三色すみれの冒頭のセリフですが、この花は百合をさしているようです。


万葉集に「道の辺の草深百合の花笑みに笑みしがからに妻と言ふべしや(作者不詳)や「夏の野の茂みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ(坂上郎女)という歌があるそうで、花全般を指すのではなく「花笑み」の「花」は百合で季節は夏になるとか。清楚な美人の微笑み、日本画のイメージですね。


季語の「花」は桜、「山笑う」も春の季語なので満開の桜の吉野山などを想像していましたが、山自体はいろんなものが芽吹いてハーレム状態でウハウハなのかも?とまだバカな子とを考えてしまいました~1年を通して山にはその時々の美しさがありますから、花の有無は関係ないと思いますが(^^;)))



八十八夜も過ぎましたが「空茶(からちゃ)」という言葉があるのですね。お茶菓子がなくても、なにかお茶請けとなるものを出すことがマナーだと。ウチは商売をしていたので、お菓子も漬け物も売るほどある状態、お茶請けがないということはなく、こんなにいろいろどうするんだ?でした。だから「空茶で失礼ですが」と言うことはなかったなぁと思い出しました。


「お持たせ」という言葉も最近になって知りました。お客さまが持ってきたものを、その人にもてなしとして直接出す時に、もてなす方が言う言葉ですね。こんな品のいい言葉ではなくて「もらったもんをすぐに出してわりいじゃん」「早速もろうじゃん」と方言丸出しで母が言っていたのを思い出しました。だいたい遠方からのお客様からいただいた物はお仏壇直行で、お客様が帰られてから「食べていい?」状態だったので(;´∀`)



話は変わりますが、佐川光晴さんの『鉄道少年』を読みました。国鉄が健在だった1981年、北海道から東京までひとりで旅をする不思議な男の子が・・・室蘭本線、中央線、東海道線、相模線・・・彼の存在は出会った人々の記憶に深く刻まれます。彼はなぜひとりで旅しているのだろう? 成長した男の子は鉄道に関わる仕事につき、父親になろうとしています。5歳以前の記憶がない彼は、思いがけない形で自らの過去を知ることになります。


鉄ちゃん鉄子でなくても大丈夫(笑) たくさんのいろんな職種の人が鉄道を支えているのだということがわかります。そして、自分が小さい頃にガタゴト電車に揺られて母や兄と!また祖父と出掛けたことなどを思い出しました。甲府に行くのに「往復切符」があったのですよ~今だったら切符を買うよりSuicaでスマートに!ですよね~あの硬い切符が懐かしい! そして学割で東京に行くより「東京自由切符」を買ったほうが安い!とか言って友だちとキャーキャーしていた時代がよみがえる~!



花の道、茶の道、鉄の道・・・これからの人生が荊(いばら)の道になりませんように・・・(;´Д`)





rohengram799 at 14:03コメント(4) 
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