種村弘

2021年10月28日

鹿茸雲便りNo.29:花瞼(かけん)

使用人探偵シズカシリーズ『鏡館の殺人』と『炎舞館の殺人』を読み終わりました。前者は少女漫画チックな印象で、後者は芸術家ってやっばり……な印象。また来月初旬に予定している「10月の本棚」で表紙等ご覧下さい。

『炎舞館…』は陶芸家たちが出てくるんですが、ラストは火曜サスペンス劇的な映像がうかんでしまい……岩崎宏美ちゃんの♪聖母たちのララバイがBGMで流れる!(笑)

歌詞の中に ♪青いそのまぶたを唇でそっとふさぎましょう ってありますが「花瞼(かけん)」という「花のように美しい人の瞼(まぶた)」「紅潮した美しい瞼」を表す言葉がありました。ちなみに花眼(かがん)は老眼のこと(;´∀`) まぁどちらも書き言葉なんでしょう。日常会話で聞いたことがないし、使うことなどありません。

昨日「コゾウ」さんの話を書きましたが、「ゾウ」と「まぶた」のつながり?で『象のまつげ』という歌集を発見!

https://tankakenkyu.shop-pro.jp/?pid=155587685

そして

閉じた瞼が月の光に青白く照らされて、大きい花びらのように見える

このように美しい表現が円地文子の『なまみこ物語 』にあるらしいです〜読んでみたい (*´∀`)



目が疲れてくるとマブタが痙攣したりしますよね。その様子なのかな? 種村弘さんはこんなに美しく表現していました。

左目に震える蝶を飼っている飛び立ちそうな夜のまぶたよ

「まつ毛がふるえる」と「まぶたがふるえる」では、まつ毛の方が色気がありますね(*´艸`) しかし、まぶたが飛び立つをそのまま想像するとホラーですな……目玉でもそうですが ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル !


コチラも風情がある記事ではないかと思うので、お時間のある時にでも。

【種村弘 短歌に詠われた窓たち】
前編
https://madoken.jp/culture/hiroshi_homura/7074/
後編
https://madoken.jp/culture/hiroshi_homura/7213/


話が戻りますが「聖母たちのララバイ」に関する記事です。元ネタ? 知らなかった!
http://www.worldfolksong.com/sp/songbook/sokkuri/madonna-lullaby.html


なんだかゴチャゴチャして読みにくい記事になってしまった……すみません💦 どうぞ楽しい1日をヾ(´ー`)ノ



【追記】関東地方の皆さま、いきなり突き上げるようなドン!という強い衝撃の地震がありましたが、大丈夫でしたか? 緊急地震速報がその後にやってきました。夜中でなくてよかった……!


rohengram799 at 09:10コメント(4) 

2012年04月05日

第737号:不器用ですから…

昨日も「あっちゃん」がニュースになった1日でしたね(((^^;)総選挙辞退は“AKBを卒業します”と発表したのだから当たり前じゃないの?と思うのですが…ファン心理は違うのでしょうか?ウチのダンナは「卒業したのに何でコマーシャルに出てるの?」ときいてきました(--;)案外、もうAKBメンバーではないと思っている人も多いのかもしれないですね。あんなに「卒業」ってテレビで騒いでいたらそう考えて当たり前なのかも…(~_~;)


あっちゃんの写真集のタイトルは『不器用』、秋元氏も「彼女は不器用」と言っていますが…この言葉が似合うのはやはり高倉健さんではないの?ニッセイのコマーシャルの『不器用ですから…』の一言にグッときた人は多いはず!!


健さんは映画の『南極物語』に出演されていましたよね。新聞の投稿欄で見つけた短歌に何故か健さんを連想してしまいました。


『卵抱き吹雪のなかに立ち尽くす皇帝ペンギン亡命地なし』(東京都・島田恵一 読売新聞4/2)


塚本邦夫さんの『日本脱出したし皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係も』の本歌取りの一句です。塚本さんの作品は<5・7・5・7・7>で区切るとまた違った感じになる…と種村弘さんが別の雑誌で書いていました。


日本脱出/したし皇帝/ペンギンも/皇帝ペンギン/飼育係も


うーん、なんだか混乱('~`;)


吹雪の中、卵を温めているペンギンに、私は亡命地のない行き詰まった感覚よりも、ただひたすらに《いのち》を護ろうとする深い愛情を感じました。ペンギンさんに何でずっとここにいるの?ときいたら、低い静かな声でこんな返事がかえってきそうです。


『不器用ですから…』




rohengram799 at 00:40コメント(15) 
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