立秋

2014年08月07日

遊雲便りNo.6:ネコの時間

昨日は『近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー』を読み終わりました。我孫子武丸・井上夢人・大倉崇裕・大崎梢・太田忠司・柄刀一・汀こるもの・皆川博子・森奈津子の各氏に近藤さんの新作も収録。私は『ネコの時間』が一番好きかなぁ~可愛がっていた愛猫との別れ、ベタといえばベタな設定・内容でありますが、そこはやはり作家さんの腕が違います。映像化しても…いやいややっぱりコレは文章の力だ、読んでこそ心に残るのだと思いました!!



猫といいますと、エジプトのバステト女神が(=^ェ^=)顔ですね~♪ 「エジプトといえばミイラ!」という単純志向のワタクシですが、ネコのミイラがとてもたくさん発掘されているか。古代エジプトではネコマニアであふれていたのかも(^◇^)ヘロドトスは『歴史』という書物の中で、火事の際のエジプト人の不思議な行動を記しています。火事の時は、真っ先に猫を救わなければならず、人は消火には見向きもせず、猫が火の中に飛び込まないように一定間隔で立って監視をしていたと(゜д゜) 紀元前525年のペルシアとエジプトの戦いでは、ペルシア軍が最前列に猫を配したので、矢を放つことのできないエジプト軍が大敗したと伝えられているとか……ホントかウソかわかりませんが、猫の扱いは別格ですね。


近藤史恵さんは『シャルロットの憂鬱』という警察犬をリタイアしたワンちゃんのお話でしたが、これもまた憎めないワンちゃんのお話でした。ぜひ読んでいただきたい一冊です。ちなみに私は今、東野圭吾さんの『鳥人計画』を読んでいます。最初、棒高跳びのブブカか?と思ったのですが、ニッカネンでした~スキージャンプの話なのを忘れていましたわ(^。^;)



さてさて、今日は立秋ですね。セミがうるさく鳴き始め「本格的な夏が来た!」と思うのと同時に、少しずつ早くなる夕暮れや、夜、かすかに聞こえる虫の音に秋の気配を感じます。『秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる』(藤原敏行・古今集)」と詠まれていますが、思いっきり秋(*^o^)/\(^-^*)ではなく、秋の扉が少しずつ開きはじめたのを感じる時が立秋なんでしょうね。こういう自然に対する野生の勘に似たものは失いたくないですわ。



『秋たつや 川瀬にまじる 風の音』(飯田蛇笏)






rohengram799 at 18:54|PermalinkComments(8)

2013年08月26日

入道雲便りNo.28:百日たってもすべらないワタシ(゜゜;))

「静かなる人見送りしあの夏の記憶とどめる百日紅かな」(恵雲)


昨晩はクーラーをつけずに眠りました。今朝、見上げた空にはうろこ雲が~少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。暦では8月初旬が立秋ですが、私の中では明日から秋です!私が高2の時の今日、祖父が亡くなり、それから夏がだんだんと遠ざかっていった感覚がずっと残っているのです。父は一週間前が命日なので、8月は私にとって生死曼陀羅、戸惑いと弔いの季節になりました。


百日紅(サルスベリ)という名前は知っていましたが、特に意識するようになったのは祖父の弔辞の最後に「百日紅の花が咲いています」という言葉があったからです。当時の町会長さんが読んで下さったのですが、後からお寺に百日紅が何本かあるのに気がつきました。今住んでいる場所の近くにもたくさんあって、通りすがりに見上げてはあの夏を思い出します。父が「親孝行したい時には親がいないっていうのは本当だ」と店に来たお客さんに話していました。私なんかは大学にいきたいのをガマンして店を継いだ父は十分親孝行だと思っていたのですが……ちょっとせつない(;_;)祖母は私が生まれる前に亡くなりましたが、伯母によると一晩祖母に添い寝をしていたそうです。
「男はみんなマザコンなのか!?」とも思ったのはナイショだよ~ん!(笑)


お話しは変わりますが、下の子が金曜日から日曜日まで福岡に遊びに行っていました。着いた時には曇りだったので、案外天気は大丈夫なのでは…と思っていたのにずっと雨だったそうです(-.-;)おみやげに「にわかせんべい」をもらいましたが、ウン( -_・)?「ニカワせんべい」……違うわ、ボケぇ!見まちがいも「よかよか~」と豪快に笑って欲しい( ̄▽ ̄;)


のんびりしていようがあくせくしていようが、毎日生活していると、いいこともイマイチなこともたくさんあって……ですが、新田美智子さんの句のように、シレっとおすましサンで生きていきたいと思う私です(*´∀`*)


「百日紅きのうのことは存じませぬ」


皆さま、楽しい一週間をお過ごし下さいませ♪





rohengram799 at 16:39|PermalinkComments(8)

2012年08月06日

あかね雲便りNo.114:わわわ(゜□゜)

『立秋といふ冗談は止めてんか』(稲畑廣太郎)


全く明日が「立秋」なんて信じられませんなぁ~蝉時雨というほどのセミの鳴き声も聞かないし…。

今日は出かける前に「振り込め詐欺にあわないように電話帳に載っているお宅に注意の電話を差し上げています」とかいうワケのわからない電話があり~バスを待っていたら大雨になり~仕事に行ったら行ったでまた男子トイレでトランクス君に遭遇し~大変な「ウン」と格闘することになりました)←お察し下さいまし(ToT)


昨日の読売新聞にテーマ書評《輪》というのがありました。オリンピックは五輪ですが「輪廻」「大輪」「輪郭」「車輪」などなど「輪」を含む漢字はたくさんありますね。「吊り輪」や「浮き輪」もあるし(((^^;)

「わ」と読む漢字で一番最初に思い出すのはやはり「和」でしょうか?「平和」や「調和」…大和の和ですね。毎日「なごみ」たいのですが(--;)そう言えば『爆心』の目次が輪になっていました。時計回りに「釘」「石」「虫」「蜜」「貝」「鳥」……どの話もよかったですが、私は「貝」が一番好きです。


今回のオリンピック、始まったら盛り上がってきましたね(笑)団体競技でのメダルが多いのが、なんか嬉しいです。選手同士のつながり、団結力を感じました。誰かのために、みんなのために発揮される力はスゴいですね。政治家の皆さまにも「国民のために」そろそろ本気を出して欲しいところです。





rohengram799 at 23:20|PermalinkComments(12)
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