花菜

2016年03月24日

春雲便りNo.24:まぼろしの……

『サヨナラがバンザイに似る花菜道』(正木ゆう子)


季語は「花菜(はなな)」で春。旅立ちの季節に胸がキュンとなる一句で……イメージとしては小学生ですね。卒業式後にも思えるし、終業式後にも感じられます。まだまだ本当のさみしさを知らない、無邪気な笑顔に大きく振られる両手……未来に幸あれ!とつぶやいてしまいます。


さてさて、今は『まぼろしのパン屋』(徳間文庫・松宮 宏)を読んでいます。 朝から奥さんに小言を言われ、満員電車の席とり合戦に力を使い果たす高橋は、どこにでもいるサラリーマン……というにはかなりいい会社に勤めています。会社の開発事業が頓挫し、いろんな悪事が世間に露呈し責任者が左遷され、ところてん式に出世してしまいます。何が議題かもわからない会議に出席する日々……そんなある日、電車内で見知らぬ老女からパンをもらったことからアレレ~な、なんというかな物語。完全にメルヘンって感じにならないのは、企業の話やら土地買収やらが結構な枚数をとっているので……奥さんがパン作りに夢中なのはいかにもとってつけた感じがしなくはないですが、そんなにカリカリ・ムカムカはしないかな(;^_^A 

パンの話の他に、ホルモン大好き!外科医の話と「姫路おでん」なるものの話もあるようです。ゆかたまつりで暴れるヤンキーの青春かしら(笑) 姫路流の生姜醤油で食べるおでんはすべて「姫路おでん」になるみたいですね。

食べ方の起源についてはやはりいろんな説があるようですが、昭和初期に姫路の浜手地域で、甘辛い関東煮(かんとだき)に生姜醤油をかけて味を調整して食べたのが始まりではないかと言われているのが有力らしいです。

もともとは、関東煮のダシを切って生姜醤油を上からぶっかけていたのですが、その後、関西風の薄味(飲めるダシ)のおでんの登場と共に、刺身のように小皿に入れた生姜醤油につけて食べる方も多くなってきたそうです。

ご当地おでん、まだまだ知らないものがたくさんありそう……おでんはご飯のおかずにならない!という人もいますが、私は大丈夫です 。でも「ちくわぶ」はキライ……(`ヘ´)





rohengram799 at 11:42コメント(8) 
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