2022年04月13日

喜春雲便りNo.10:すみれ色の水曜日

誕生花、誕生石、誕生星……などいろんな誕生◯◯がありますが、誕生木というものもありました。4月の誕生木は山桜だそうです。最初の+マークを押すとちょっとした物語が読めます。
【誕生木】
https://tanjoumoku.com/user_data/introduce_tree_story.php


さてさて……春の花というとスミレも可愛いですよね。「魔法使いサリー」に出てくるすみれちゃんの名字は春日野でした。よし子ちゃんは花村さんだった! サザエさんを思い出してしまった(笑)
http://skp.my.coocan.jp/sally/chara.htm

すみれちゃん、という名前のコが二男の同級生にいましたが「スズキスミレ」 という品種があってビックリしました。
http://www.io-net.com/violet/violet8/suzuki.htm

鈴木すみれさん、どこかにいそう✨


北条民雄の短い話にも『スミレ』があります。

「体はこんなに小さいし、歩くことも動くことも出来ません。けれど体がどんなに小さくても、あの広い広い青空も、そこを流れて行く白い雲も、それから毎晩砂金のように光る美しいお星様も、みんな見えます。こんな小さな体で、あんな大きなお空が、どうして見えるのでしょう。わたしは、もうそのことだけでも、誰よりも幸福なのです。」

https://www.aozora.gr.jp/cards/000997/files/4283_7007.html


あと漫画の『すみれ16歳!!』も好きだった〜ドラマにもなりましたが、見た記憶はないなぁ。
https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000012119


次の更新は土曜日の予定です〜皆さま、よい1日を(*・ω・)ノ



rohengram799 at 06:50コメント(6) 

2020年03月27日

花春雲便りNo.32: ミミ

送り狼をさせてよきみだけのぼくだけの赤ずきんになってよ


安井高志さんの短歌に石野真子ちゃんの「狼なんか怖くない」を思い出したりして(о´∀`о

https://www.uta-net.com/movie/6515/


ところで…オオカミには「スミレ腺」なるものがあるのですね。知りませんでした。

https://wolf-totoro.hatenablog.com/entry/2018/07/25/214127


ヒトはケモノと菫は菫同士契れ 


金原まさ子さんの俳句を思い出したりして (〃艸〃)


*****


最近、ミミナガヤギなるヤギの存在を知りました。なぜかDJ KOO(*) を思い出す〜!

https://bonbonsoir.exblog.jp/21265032/

(*) TRFのこの人です → https://avex.jp/djkoo/


そしてこちらはpixivで見つけたウサ耳ちゃん! この発想はなかった! アントワネットさまの戦艦載せヘアより控え目(?)なのは、日本だから? 違うって!

https://www.pixiv.net/artworks/57926888


ウサ耳兜もありますが、耳ってなんて魅力的なパーツなのでしょうか😍 ← ちょっとヤバい発言?

https://mag.japaaan.com/step/31446


*****


♪恋人にフラれたの〜 よくある話じゃないか〜

これは日吉ミミさん………ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

https://sp.uta-net.com/movie/999/


*****


またスーパーのカップラーメンや冷凍食品の棚がスカスカになってきました……米もお一人様一点の貼り紙がまた……(´-ω-`) 特売や年度末の商品入れ替えもあるんでしょうけれど、給料日も来たし、週末のおこもりに備えて、皆さま、買い出しですね。業務用スーパーも品出しが追いつかないようでした。皆さま、どうぞお気をつけ下さいませ。



rohengram799 at 00:25コメント(0) 

2017年04月03日

菫青雲便りNo.2:ありがと。

4月になりました。東京では桜が満開だとか? 今月のお便りは桜ではなく菫です(о´∀`о)

菫(すみれ)のつく石がありました。菫青石(きんせいせき)、アイオライトとか他にいくつか呼び名があるみたいです。青色だけれど、角度によって透明、灰色、黄色等などに見えるそうです。この多面性にひかれ、季節も春だし字面も美しい(笑)ので、このタイトルにしました。またよろしくお願いいたします!

さてさて、今月最初には読み終わったのは『ありがと。―あのころの宝もの十二話』 (ダ・ヴィンチブックス)でした。具体的に親や友だちに感謝するというより、その時代に、また一緒に過ごした時間に、あの頃の自分に感謝する、みたいな感じの作品集でした。

・犬飼恭子「町が白雪に覆われたなら」
・加納朋子「モノレールねこ」
・久美沙織「賢者のオークション」
・近藤史恵「窓の下には」
・島村洋子「ルージュ」
・中上紀「シンメトリーライフ」
・中山可穂「光の毛布」
・藤野千夜「アメリカを連れて」
・前川麻子「愛は、ダイヤモンドじゃない。」
・三浦しをん「骨片」
・光原百合「届いた絵本」
・横森理香「プリビアス・ライフ」

「モノレールねこ」は既読だったので、ひとつ損した気分になりました( ̄~ ̄;) 可愛い話なんでわるくはないのですが、テーマでいったら「バルタンの最期」の方がよかったかなぁ。初読みの作家さんもいてなかなか楽しめました。中にはう~ん、イマイチ?もありましたが、三浦しをんさんはさすがです。こういう片想いの話は嫌いじゃないぜ!と申し上げておきましょう(笑) また光原さんの作品もよかったです。

一番好きというか印象的だったのは「光の毛布」。主人公は建築関係の仕事をしている女性で、同棲している彼氏とはすれ違いの時間が増えるばかり。体調が最悪の中でも現場監督の立場では抜けられない。納期もギリギリだし。意識が朦朧としてきて発熱の予感がする。このままでは倒れてしまうと思い、5分だけ寝かせて、と頼み奥のベンチシートで横になるとすぐ記憶がなくなる。どのくらい眠っていたのかわからないけれど、目覚めた時になにかしらあたたかいものに体が包まれていると感じる。


・・・誰かが毛布か何かをかけてくれたのだろうと思い、うっすらと目を開けたとき、わたしは感動のために体がかっと熱くなるのを抑えることができなかった。
天井に取り付けてある店じゅうの照明器具が、一斉にわたしに向けられて点灯されていたのである。わたしが凍えないように、ライトの熱で暖めてくれていたのである。ほかの薄暗い場所では、大工さんたちや職人さんたちが、黙々と自分たちの仕事をしているのだった。・・・


「あんなに贅沢な毛布をわたしは知らない」・・・o(T□T)o


中山可穂さんは気になっていた作家さんだったので、他の作品も読みたくなりました。あとこの話を読んで思い出したことがあります。

小さい頃、私は2歳上の兄によくくっついて遊んでいたのですが、ある日、兄の友人数人と田んぼにカエルのタマゴやらおたまじゃくしを採りにいきました。雨が激しくなってきた時に、みんなが自分の傘を重ねてドーム形(テントみたいな感じ)にして、その中に私を入れてくれたのです。自分たちはぬれながら田んぼに入っていましたが(;´д`) ずっと忘れていたけれどその事を思い出して、うるるんρ(・・、)
となったワタクシなのでした。



rohengram799 at 10:16コメント(2) 

2017年04月01日

菫石雲便りNo.1:3月の本棚~読書メーターversion(画像あり)

a href="http://bookmeter.com/b/4062940175">君と時計と雨の雛 第三幕 (講談社タイガ)君と時計と雨の雛 第三幕 (講談社タイガ)感想
ああやっぱり・・・! 火事の後の出来事がなんとなく想像できたので、日付けをまたいで読むのやめて、今朝に持ち越しだけれど、やっぱりだった・・・いよいよ次で全部が終わる、わかるのか? それも残念な気がする。
読了日:3月1日 著者:綾崎隼
君と時計と雛の嘘 第四幕 (講談社タイガ)君と時計と雛の嘘 第四幕 (講談社タイガ)感想
雛美のプロローグの最後に涙が出た。せつない、悲しい、人の気持ちはどうしてこうも思い通りにいかず伝えられず、永遠に閉じ込められてしまうのかと。私はもう昔だったらあの世行きの歳で、絶望するような出来事も経験していない。だから今とても辛い状況にいる人に安易な言葉をかけてはいけないと思っている。でもこの本を読んだのなら生きて欲しい思う。みっともなくても足掻いても、生き続けてほしいなぁって思った。知らないだけできっと誰かの希望になっているはずだから。 じゃ、リアルに生活するために仕事に行ってきます(笑)
読了日:3月1日 著者:綾崎隼
石を愛するもの石を愛するもの感想
2015年のセンター試験、国語の問題に『石を愛でる人』(小池昌代)が全文掲載とあったのを思い出しました。文章は記憶してませんが。『愛石』という、書店にはなく出版社に直接申し込みをする本があるようですが、きっと愛読するんだろうなぁ(笑)室内で観賞する石を「水石」というそうです。台座や水盤に据えて観賞する風雅な趣味。盆栽と並んで室町時代にはあったらしい。石の魅力、恐るべし!
読了日:3月2日 著者:薄田泣菫
新月譚 (文春文庫)新月譚 (文春文庫)感想
ガッツリ系・長編を読んだなぁと満足。小説家が描く女性作家。やっぱり実体験が絡んでいるのかなと思う。編集者とのやりとりも興味深かった。物書きの苦しみについてとても心を揺さぶられる。人によってはダラダラ長い、もっとあっさりまとめられる、と思うかも?私は一緒に生きてきたような気持ちで、夢の中で私も苦悩していた(笑) ラストは予想していたものと違ったけど、彼女が「生きた」ことが残ることを単純に嬉しく思った。本読むことが好きな人は書くことも好き!わかるから、大事に読んでいきたいし、買って損したと思わせないで欲しい。
読了日:3月4日 著者:貫井徳郎
([お]4-5)三月 (ポプラ文庫)([お]4-5)三月 (ポプラ文庫)感想
「三月」なので、3月になったら読もう、と単純に思っていた。年齢を重ねると、学生時代みたいに夢のばかり見ていられない、それぞれの生活があって、それなりに苦労している、そんな連作短編集だと思っていた私はバカでしたわ。40代って阪神淡路も東日本大震災も経験している年代。自分ではわすれていないつもりでも、自分の小さな毎日、日常のあれこれにだけ心が向いていたなと思いました。いい友人たちが持てた、いい友人たちになれた彼女たちがうらやましい。今からでも誰かのいい友人になれるかなぁ。と
読了日:3月4日 著者:大島真寿美
最後の晩餐最後の晩餐感想
今日「王様のブランチ」で作家さんたちに聞いた最後の晩餐のコミックエッセイ「おあとがよろしいようで」を紹介していたので、読んでみた(笑) もっと仰々しい感じでイエスが弟子断ちに話をするのかと思っていたら、まだ小さい子に最後の晩餐の様子を夢の中の出来事みたいに見せる?内容だった。ユダの苦悩(と言っていいのか)が短い文章の中にもよくあらわれていたような。昔宝塚の「エールの残照」が好きでアイルランドについて調べた時に、もっとケルト文化を知りたいと思った。「エロイカより愛をこめて」にでてきた時には嬉しかった。
読了日:3月4日 著者:フィオナマクラウド
ほしじいたけ ほしばあたけ (講談社の創作絵本)ほしじいたけ ほしばあたけ (講談社の創作絵本)感想
本屋さんの絵本コーナーで見つけて立ち読み! 渇れた(笑)老夫婦がたまらない~! でもナメクジがあまりの迫力で、気持ちわるさにうわぁ・・・と小さいけど声が出てしまった。温泉でツヤツヤになったばぁさんいえ若奥様シイタケがセクシーでしたわ。もう少し他のきのこ仲間がいたらいいなと思いましたが、乾燥したものはあまり数がないのかしらん?
読了日:3月5日 著者:石川基子
流水さんの霊能者行脚 (ぶんか社コミックス)流水さんの霊能者行脚 (ぶんか社コミックス)感想
全く霊感もなく第六感も働かない私ですが(なんとなく虫の知らせ的なものはあったけど、信じたくなくて・・・後悔していることはあります)だから余計にこういう本に興味があるのかも。流水さんのお義母さんの話はジーンときました。毎日いいことばかりではないけれど、出来るだけ愚痴を言わず、笑顔で過ごしたいと思いました。しかし、島津成晃先生、スゴい方ですね。奥さまも。 ナースステーションの書類ケースに上半身が入っている、というページでは、私だったら笑って終うかも~!と思ってしまいました
読了日:3月5日 著者:流水りんこ
おあとがよろしいようでおあとがよろしいようで感想
「王様のブランチ」で紹介されていたのをみたら、どうしても読みたくなって本屋さんをはしごして購入。なんですぐわかるところに並べないんだ!(# ̄З ̄) テレビで平山夢明さんのちくわぶ愛を見て、うわ、なんでしょうちくわぶなのかと、ちくわだろ!とちくわ大好きな私は思っていました。読んでもやっぱりちくわだよ!と思いますが、最後の晩餐にはどうかしら(;´∀`) 他の作家さんたちの話も面白かった。あまり馴染みのない作家さんの本も読みたくなったし。お酒を飲めないってやっぱりつまらない人生なんだと思いました(´;ω;`)
読了日:3月5日 著者:オカヤイヅミ
最小人間の怪 ——人類のあとを継ぐもの——最小人間の怪 ——人類のあとを継ぐもの——感想
なんだろう、これは・・・笑っていい話なのかな? それとも怖いと思うべきなのか、妄想ですね、で片付けてしまうべきなのか? タイトルが研究報告書みたいなのに、中身は(笑) 夢オチみたいな話だったけど、昭和の「火星人はタコのオバケ」的な絵が満載だった、宇宙の図鑑を思い出した。
読了日:3月6日 著者:海野十三
([み]2-1)しあわせのパン (ポプラ文庫)([み]2-1)しあわせのパン (ポプラ文庫)感想
いつも本屋さんで見て気になっていた一冊。人物写真の表紙本は好きじゃないから買わなかったけど、こちらで感想を読み購入。映画は知らなくて検索して予告編を見た。私のイメージとはかなり違った! 想像力がないのかな? 巻末の絵本が綺麗でよかった。本文も神戸のお風呂屋さんの老夫婦の話が一番好き。あと給食のおばちゃんたち!函館にしか行ったことがないので、洞爺湖方面にも行ってみたい。自然の力は偉大だ。自分もいつか土に還り、分子レベルで大好きな人たちを見守りたいと思ってしまった。
読了日:3月6日 著者:三島有紀子
港に着いた黒んぼ港に着いた黒んぼ感想
タイトルから「ちび黒さんぼ」的なものを想像していたら違った。盲の弟の行方を教えてくれたのが、この人だったという・・・なぜこのタイトルにしたのか不思議。昔話と外国の童話をいろいろ足して割ったような話だけれど、なんか切ない。
読了日:3月6日 著者:小川未明
仮面師は微笑(わら)う―レプリカ・アリス (コスミック文庫α)仮面師は微笑(わら)う―レプリカ・アリス (コスミック文庫α)感想
50過ぎのおばちゃんが読むにはちょっと痛々しいか?と思いつつ、表紙とタイトル買いした一冊。仮面というと心理学のペルソナを連想するし、いかにもお面的なものが浮かぶけど、武装のひとつ、化粧の究極系みたいな感じで読みましたわ。長渕剛の「化粧」を聴きたくなったし(笑) あまりホモホモしい展開は期待していなかったけれど、後半にいってアラ!これはサービスなの?(笑)と純粋さがなくなった私は思ってしまった。「ネミの祭司」がわからず検索したけど、書き下ろしの「人形は二度殺される」が一番好き。続編を期待!
読了日:3月7日 著者:鷹守諌也
古いはさみ古いはさみ感想
タイトルそのままの古いはさみの歴史。私も片付けが下手でよく「ハサミがない~!」と学校に行く前に焦っていました。研いでもらって大事に使われ続けるハサミさん、赤い紐がかわいいです。実家にあった裁縫箱(お菓子の空き缶だったけど)に入っていた大きなハサミと小さいハサミを思い出しました。
読了日:3月7日 著者:小川未明
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告甲州郡内妖怪事件取り調べ報告感想
田舎の妖怪事件ということで(笑)気になり読んでみた。文章が古くさくて読みにくかったけれど内容はわかった。上野原の事件?だったけど、多分今だとヒステリー症状に生るのかも? 自分でも意識しないうちに狐憑きみたいな行動をしていたのでは? 新聞連載なのがスゴいな。富士吉田方面は郡内ですが、他は(甲府とか)国中(くになか)と言われます。郡内の方がカッコいいからうらやましい❗
読了日:3月7日 著者:井上円了
天に遊ぶ (新潮文庫)天に遊ぶ (新潮文庫)感想
掌編小説21編! 短いのですが、一話一話がとても濃厚、重厚、荘厳だったりして、サクサク読む、という感じではなかったです。小説か取材に関するこぼれ話的なものや戦中戦後の思い出やえっ!と思うような恋愛話など。大御所の作家さんのお葬式にしか現れない「香典婆」贖罪と刑罰のような「読経」ワンちゃん、そんな・・・となった獣医の話2編が特に好きです。長編にしようと思えばいくらでも出来そうですが、そうしないところが、またたまりません! 一気に読むより、一話ずつ読後の余韻をいつまでも味わいたい、なんとも豊潤な一冊でした。
読了日:3月8日 著者:吉村昭
ばんちゃんがいた (双葉文庫)ばんちゃんがいた (双葉文庫)感想
新聞広告で見て気になり買った一冊。表紙のばんちゃん、ずっとオバサンなんだと思っていたから、あれ、中学生だったのかとビックリした。最初はばんちゃんの友だちのひとり語り。ネット社会でのイジメ。そしておじいちゃんの介護問題。あとからあとからえっ!?というには展開になって、もう一作はその十年後の話。ばんちゃんが好きだった女の子が語る。こちらの方が好きかも。スゴく心に沁みる。ばんちゃんがどんなにいい人だったかわかる。そういう気持ちになるまでどんなに苦しんだんだろうって切ない。「ライラの冒険」読んでみたい!!
読了日:3月9日 著者:朝比奈あすか
まどはしの四月まどはしの四月感想
こういうタイトルの外国の小説を読んだ記憶がある・・・からの自分の願い事が書かれている。自分ではイタリアの古城に短期間だけど住めますよ的なもので、女性たちがそこで暮らしている間にあれこれ起こるらしい。作者はお城に住みたいとかは思っていない。欲しいのはと銀座か日比谷あたりに小さな女ばかりのクラブ、買物ついでにちょっと寄り道。珈琲を飲み雑誌や新刊の本が読めたら、そんな場所で世代を問わず交流して・・・『そんな事を考へて私は明日よりもつと遠い日に希望を持つのである。』あやしい昼メロみたいな話ではなかった(笑)
読了日:3月9日 著者:片山広子
幼女戦記 (1) (角川コミックス・エース)幼女戦記 (1) (角川コミックス・エース)
読了日:3月10日 著者:東條チカ,篠月しのぶ
幼女戦記 (2) (角川コミックス・エース)幼女戦記 (2) (角川コミックス・エース)
読了日:3月10日 著者:東條チカ,篠月しのぶ
幼女戦記 (3) (角川コミックス・エース)幼女戦記 (3) (角川コミックス・エース)感想
原作は未読なまま。本屋で原作を手にして「コレを持って“アナタハ神ヲシンジマスカ?”と言ったらどうなるのだろうか」とアホなことを考えてしまった。時々出てくるアニマルキャラが風刺画っぽくて好き。「安全な後方でエリートコース」が銀英伝の必殺・年金願望!のヤンさんみたいだ、とダンナに言ったら「一緒にするな!」と怒られた。アニメを見ていると中身がオッサンなのを忘れてしまう。空飛ぶスキー歩兵(笑)が大好きだ! 用語解説でメーデーの意味・由来がわかってよかった。4巻はいつ出るのだろう?
読了日:3月10日 著者:東條チカ,篠月しのぶ
猫の踊猫の踊感想
なんと言ったらいいのやら・・・躍りが大好きなネコさんは、自分の力を過信していたのでしょうか、弾になんか当たるわけがない、もう弾はないはず、と油断して撃たれてしまったのかも。ちゃんと供養されたのに今はどうなっているかわからないのが気にはなります。額をぺちぺちするネコさんを想像するのは楽しかったな。
読了日:3月10日 著者:田中貢太郎
狐憑狐憑感想
これはどこかで語り継がれている物語なのか、タイトルがいかにも日本だったので、昔話的なものかと思っていたら異国の遠い遠い昔の物語だった。狐というよりモジモジの神様が降りてきたのではないかとか思った。急に創作者になってしまったような・・・。神様が自分の考えた物語を一番うまく保存し、伝え残せる人間を選んでいるようにも感じてしまった。何とも不思議な感覚の話。時代が最も近代だったらイメージが違ったかも。おもしろく読めた。
読了日:3月10日 著者:中島敦
おしい刑事 (ポプラ文庫)おしい刑事 (ポプラ文庫)感想
腰巻き(帯)が文庫の半分くらいまであって変わってるなぁと思ってましたが、外してその理由がわかりましたわ~すでに表紙から残念だった! 最後の最後にツメが甘く、手柄を横取りされてしまうも押井。頑張っているのに報われない。最後の話では、おお、頑張ったじゃないか!と安心していたのに、ああ、そう上手くはいかなかったのね・・・オバケより怖いのは人間だと思いました。負けるな、押井! 生きている限りチャンスはある・・・はず( ̄~ ̄;)
読了日:3月10日 著者:藤崎翔
妖怪報告妖怪報告感想
妖怪というよりは第六感の話のような・・・私は夢のお告げ的なものの体験もないのですが、実際、自分の身に起きたらパニックになりそうです。誰かに聞いて欲しい、という気持ちがどの話にもあふれていた気がします。
読了日:3月12日 著者:井上円了
鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(二) (PHP文芸文庫)鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(二) (PHP文芸文庫)感想
やっぱり表紙は好きになれないのだけれど、内容はよかった。新なキャラが登場し、猫先生の過去も少しずつわかってきたし。いろんなトラブルを乗り越えて、長屋のみんなとの仲が深くなっていくのが心配なところもあるけれど、ほほえましくていいなと。今回は犬の話もあり、また甲州印伝が出てきたのが、田舎が山梨の私には嬉しかった。皆さんも、山梨みやげに印伝の小物を買って下さい(笑) とんぼ返り柄はとってもラブリーです!
読了日:3月12日 著者:田牧大和
そのときまでの守護神 (徳間文庫)そのときまでの守護神 (徳間文庫)感想
タイトル買い。上野の美術館の前庭にある「地獄の門」の前で、水曜11時に頼みたい仕事を頼むと「泥棒の守護神」が現れるという、都市伝説ですか?みたいな始まりだったのに!造形作家TOKIWAの遺作を年の離れた彼女の弟からどうしても自分のところに置きたい、愛人でもあるマネージャー。TOKIWAは水玉かぼちゃの草間さまを連想させる。無事取り戻してホッと一息。「ギャラリー・フェイク」と「キャッツ・アイ」みたいだ、なんて思っていたら、後半はおいおい!な展開になり、最後はホロリとしてしまった。漫画で読んでみたい。
読了日:3月13日 著者:日野草
アンネの日記 (文春文庫)アンネの日記 (文春文庫)感想
毎日少しずつ読んでいました。中学の時に国語の教科書に一部が載っていて、その時の記憶は母親と仲が悪く、お姉さんは意地悪なんだというもの。きちんと読んでよかったですわ。アンネは努力家で好奇心も旺盛で前向き。でもやっぱりひとりの悩み多き人間であって、それに向き合い、考察し、記している。日記に出てくる本とか読みたくなった。自分がこの年頃には漫画ばかり読んでいて、兄と比較され劣等感でいっぱいで、ウダウダと毎日を過ごしていただけだった。今、ちゃんと読めて本当によかった。未読の方はぜひ!
読了日:3月13日 著者:アンネフランク
波形の声 (徳間文庫)波形の声 (徳間文庫)感想
久しぶりの作家さん。事件あり、日常生活での見過ごしてしまいそうな、でも当人たちには大事件なことが描かれた短編集。表題作は平成なのにものすごく昭和を感じてしまったし、教職ってもう聖職じゃないよなぁと思ったり。文吾君が哀れだ。「宿敵」は考えてもみなかったけれど、ありそうで恐い! 亭主を操縦するのではなく、まさかの・・・! こういう時代なんですね。ちょっと気持ちに余裕がなかったからか、なかなか話にのめり込めなかったけれど、こう、生きていくことの煩わしさが凝縮された本だったなと思いました。
読了日:3月14日 著者:長岡弘樹
星の王子さま (集英社文庫)星の王子さま (集英社文庫)感想
いろんな人が訳しているので、誰のを読んだらいいのかわからなくて何年も経ってしまったけれど、今回、なんとなく装丁も値段も(笑)気にいって買いました。
部分、部分は聞いたことがあったけど、全体的にこういう話なのかと・・・! 以前、フランスに住んでいる人が日本人ほどプラン人はこの話が好きではない、と言っていたような気がする。
他の人の訳も読んでみたい。
読了日:3月14日 著者:AntoinedeSaintExup´ery,アントワーヌ・ドサン=テグジュペリ
合葬 (ちくま文庫)合葬 (ちくま文庫)感想
木版画のような表紙が気にいって買いました。杉浦さんの作品をちゃんと読んだのは初めてかも。こういう時代があったのだと、きちんと心に留め置くべきだと思いました。「長崎より」の雑貨屋さんの話、よかったです。“オイドマーキニー” 笑わせてもらいました。
読了日:3月15日 著者:杉浦日向子
仔猫の「トラ」仔猫の「トラ」感想
雄猫なのに名前はトラ子(笑) でも文章からも愛されていたことがわかり、ほほえましい。猫の話をする時には、その猫がいてもいなくてもほっこりあたたかい気持ちになるのだなぁと思いった。新聞で『斬られ役らしき恋猫現るる』(半田味加棒)という句を見つけたので、このトラ子もちょっとニヒル(死語か?)な猫に成長したのかも、とか思ってフフッとなった。短いけど、思い出と一緒に戻ってきてくれる、ぬくもりを感じてよかった。
読了日:3月15日 著者:片山広子
花屋の窓花屋の窓感想
花屋の窓に飾られた白い菊と黄色い菊。其をながめて思うこと。西洋の花にはない、菊の清楚な感じが伝わる。それを感じる心がまたいい。この人の文章をいくつか読んだけれど、品がよくてやさしい雰囲気があって好きだなぁ。
読了日:3月15日 著者:片山広子
働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)感想
前作からですがだいぶ時間外たってから続編を読むことに。キョウコさんが私の年齢と近くなった分、分かる、わかる(笑) 自分の身体が本当に思っている以上に衰えていて、特に視力はヤバい!刺繍とか、自分の手に針突みたいにしちゃいそう。落ち込んだり浮上したりする気持ちがよくわかる。出来ないことより出来たことをほめて感謝する・・・そんなに毎日を心がけたい。れんげ荘も古い建物だから、退去して下さい、も時間の問題かも。大手拓次の薔薇の詩やチユキさんの好きな音楽、聴いてみたい。
読了日:3月15日 著者:群ようこ
うんちっちうんちっち感想
タイトルからすでに子どものにぎやかな笑い声が想像できる! なにを言われても「うんちっち」オオカミに食べてもいいかも言われても「うん ちっち」だし・・・助け出された後は「オナラブー」だし・・・。実際、こんな子どもがいたらウザったくて仕方ないと思う。またウサギの顔がそらっとぼけていて、ムカつくのよねぇ(笑)
読了日:3月16日 著者:ステファニーブレイク
夏を喪くす (講談社文庫)夏を喪くす (講談社文庫)感想
4つの短編集ですが、最初の「天国の蠅」が衝撃だったので、その次の作品になかなか進めませんでしたわ。ダメダメな借金癖のあるオヤジ、ああ、こんな父親ならいらないと思うのは無理ない。食事の後に読んだので御不浄を描写はちょっとキツいものがありましたが、わかる・・・ウチも昔はそうだった。血のつながりが意外なところでわかるけれど、こういうことってどこかであるんだろうなぁ。原田さんの作品って出来れば避けたいような家族間のモヤモヤを扱ったものよりもガッツリ美術系の方が好きだな。
読了日:3月17日 著者:原田マハ
むすびや (双葉文庫)むすびや (双葉文庫)感想
おむすびの具材がたくさん目次に並んでいて、読む前かおむすびが食べたくなるような本。就活がうまくいかずに実家のおむすび屋さんで働きはじめてた結(ゆい)を中心に動機付けやお客さん、商店街の人たちの「わかるなぁ、その他気持ち」が語られています。結は男の子なので小さい時にはかわれる対象に。でも祖母の思いが込められたステキな名前です。気がします弱そうに見えて実は頑固は父親譲り。また個人商店の難しさ、商売しているウチの子の悩みなど、立場が同じだったので共感できました。赤飯の話も女の子の気持ちがよく表れていて好き!
読了日:3月19日 著者:穂高明
貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)感想
女探偵とあったので、もっとバリバリにお貴族さまとやりあうのかと思っていたら、あれ?でも次は大丈夫だよね、が裏切られ、おいおい・・・と心配になり、ようやく・・・と思ったら( ̄~ ̄;)なオチで・・・まぁ人生いろいろあるし、何事も経験ですな。被害者は皆さん、お気の毒ですが。 コッタボス学校気になりしらべてしまった! あと薔薇の品種や物語の舞台となる場所など、土曜ワイド劇場で見たくなるような作品でした。また続きがあったら読みたい。
読了日:3月21日 著者:麻耶雄嵩
名古屋駅西 喫茶ユトリロ (ハルキ文庫)名古屋駅西 喫茶ユトリロ (ハルキ文庫)感想
名古屋と言えば巨大なナナちゃん人形とコメダ珈琲に赤かぶ検事(テレビでフランキー堺がやっていた)・・・そしてえびふりゃー(笑)でしたが、イメージがまた変わりました。 名古屋には行ったことがないので、この本に出てきたお店に行ってみたい! ユトリロの絵もいろいろ見てみたくなったし。寿がきやの話がよかった。食べ物の思い出はデパートの食堂のクリームソーダ! ウチは食品を扱う小売店で外食とか小さい頃はなく、定休日もなかったので、出掛けても3時くらいには帰宅するから(店は父が見ていた)お昼が楽しみだったなぁ。
読了日:3月21日 著者:太田忠司
フランツ・カフカ作品集(14作品⇒1冊)フランツ・カフカ作品集(14作品⇒1冊)感想
短いものから長いものまで、飛び飛びに選んで読んでいたけれど、長いものは会話がくどいというか繰り返されてツラいし、短いのはなんとなくわかるような、でも安易にわかる、なんていってはいけないような。カフカを読むのは中学時代の『変身』以来かな。長男が好きなので、本当に短い作品はいくつか読まされて(笑)いたけど、この人の訳はうまくないとかチラリと読んで言ってた。『城』は測量技師よりのぞき魔のようなふたりの助手に笑った!登場人物の自己弁護のような話にウンザリ。『火夫』は『アメリカ』の一部を抜粋したものみたいだった。
読了日:3月22日 著者:フランツ・カフカ
終電車に乗る妖婆終電車に乗る妖婆感想
乗り物は変われどもアヤカシの存在は変わらず、いつでもなんにでも乗って来るなぁ~理由はあれこれあるのだろうけれど。私が20代前半の頃、地下鉄日比谷線の霞ケ関駅を利用していましたが、ここに白髪で紙袋に新聞紙らしきものをいっぱいに詰めたおばあさんがよく現れました。妖怪ではないと思うけど(当たり前だ!)その姿を思い出しました!あと関係ないですが都内と埼玉の霞ヶ関駅の定期券を持っている後輩がいて、初めて見た時にはえっ⁉️となりました(笑)
読了日:3月22日 著者:田中貢太郎
追憶 (小学館文庫)追憶 (小学館文庫)感想
新聞広告でV6の岡田くんが主演で映画化とあったので、買ってしまった! タイトルと話画像在住はうまく結び付かなかったけれど、ラスト近くになりなんとなく納得。読み物としてははぶっちゃけよくあるパターンではないとあるけれど、映画化したらキャストにもよるけれど、いい作品に思えるかも。
読了日:3月22日 著者:青島武
盲目的な恋と友情 (新潮文庫)盲目的な恋と友情 (新潮文庫)感想
辻村さんの作品って今まで読んだ中で、本当に気に入った!というのが少なくて、どちらかというとイマイチなのが私には多かったのだけれど、これは表紙買いしました(笑) そして今まで読んだ中で一番好きかもしれない! 共依存的な蘭花と留利絵の関係がそれぞれに語られていて、構成も好きかな。ただ蘭花の母親が元宝塚というのはちょっとなぁ・・・舞台関係の関わりを作りたかったのかもしれないけれど、う~ん( ̄~ ̄;)私も女子高でしたが毎年吹奏楽部の指揮者と応援団長が人気者でしたね~キャーキャー言う1年生はカワイイものですわ。
読了日:3月23日 著者:辻村深月
ある神主の話ある神主の話感想
神主が話すというより、ある男が神主になるまでの話だったけれど、怖いというより、人間はやはり正しく悪いことをせず、悪事を見過ごすことなく生きねばならないなぁと、人生訓のように感じました。水の男が短気でなくてよかった。いつ「お前になってオレは人間として暮らす!」と言い出すかと、ドキドキしていたので(((^^;)読後感も悪くない、いい話だった。私には(笑)
読了日:3月23日 著者:田中貢太郎
お後は笑顔がよろしいようで (富士見L文庫)お後は笑顔がよろしいようで (富士見L文庫)感想
表紙を見て、ホモホモしかったらどうしよう!と思ったけど(落語の世界にお耽美は求めていない)大丈夫だった!しかし戦隊物のように赤が主役? 前座のふたり、朱雲(あけくも)は赤い着物でお調子者が愛されキャラで、私好みのメガネの蒼雲(あおくも)は青い着物で脇役っぽい。BLEACHの石田くんみたいだ。内容はうまく落語に絡めてあり、噺の説明もわかりやすかったと思う。笑いも人情もあり、楽しめた。「紺屋高尾」はどうしてもキツネの話だと思ってしまう。花彦はこぶ平(今は正蔵でしたか)を思い浮かべて読んでしまった。続編希望!
読了日:3月23日 著者:永菜葉一
私はかうして死んだ!私はかうして死んだ!感想
タイトルが気になり読んでみた。なんかスゴい選挙妨害だった。対立する人間がジャマだから死んだことにするなんて~具体的な言葉読めばわかります(((^^;) しかし死んだことにされた彼はどうするつもりなのか、自分の名前で病死した男の戸籍などは入手しているので、間違いをただすこともその男として生きることも可能だけれど、結論は出ていないようだった。う~ん、なんとなくうすら寒くなる話だった。
読了日:3月23日 著者:平林初之輔
墓感想
なんなんでしょうか、純愛、一途な愛情表現だと思えばよいのでしょうか、愛人の墓を暴いた男を。愛する人を失い、精神錯乱状態にも思えるし、本当にお付き合いしていたのか、という疑問もちょっと出てきたり・・・。喪失の悲しみはとてもよく伝わるのだけれど、やはりその行為はなぁ・・・裁判で無罪にはなっだけれど、これからどうするのか? 傍聴者たちの拍手がなんとなく怖い。
読了日:3月23日 著者:ギ・ドモーパッサン
佐渡の三人 (講談社文庫)佐渡の三人 (講談社文庫)感想
今はマスコミで取り上げられることもなくなった拉致被害者の曽我ひとみさんのことを考えた。親族の葬儀や納骨、戒名やお布施、住職の態度(対応)など今までの自分の体験とあわせて「わかる」「あった、あった」などと思いながら読みましたわ。文章中の()内の心の声みたいなものがウザいと思う人もいるだろうけど、私は好きだな。そうそう、こんなん風に考える!みたいな感じで。吉祥寺ロンロンがアトレになったとか、セスナがなくなったとか、知らなかったわ。佐渡に行ってみたくなった。
読了日:3月24日 著者:長嶋有
江戸城 御掃除之者! (角川文庫)江戸城 御掃除之者! (角川文庫)感想
自分もお掃除おばちゃんだからタイトル買い。大奥の汚部屋ではないかという御年寄・音羽さまのお部屋掃除に始まり、吉宗のゾウさん道中(長崎から江戸へ)のオトシモノにまつわる話、そして再び大奥も開かずの間の掃除。大奥の職種(?)の多さにビックリ。御犬子供(おいぬこども:大奥内唯一無給で召し抱えられていた雑用係。15、6~22、3才までが多かった。)とか。内容はコミカルで仕事熱心な面々でしたが、お役の説明が何も知らないとわかりにくいかな。そして清掃って子どもには恥ずかしい仕事になるのかなとちょっと凹んだ。
読了日:3月24日 著者:平谷美樹
招福招来 福を招くと聞きまして。 (富士見L文庫)招福招来 福を招くと聞きまして。 (富士見L文庫)感想
フクロウが縁起物というのは知っていたけれど、厭起物もあるとは! 続編がありそうな終わり方なので期待したい。京都は修学旅行に行ったくらいですが、清水寺のみやげ物店でタヌキの置物を買いたかったのですが、叶わず。高校も京都だったので、中学で時に買えなかったので今度こそ!と思いましたが、縁がなかったようです。縁起物は大好きなので、サクサク読めてホッコリ出来ました! そしてフクロウの一二三さんはたい焼きが大好き! 本の中のお店が実際にあることに驚きましたわ。都内に出店しているところもあったので、買いにいきたいです!
読了日:3月25日 著者:森川秀樹
下町アパートのふしぎ管理人 (角川文庫)下町アパートのふしぎ管理人 (角川文庫)感想
「ふしぎ」はファンタジー系かと思っていたら、どちらかと言うとおりホラー系だった・・・「怪異」という言葉が出てくるとは思わなかった(笑) 3つある話の中で最後のが一番好きかな。時雨姉妹の兄・晴天についての謎が残っているので、続編があると期待。なかなか面白かった。
読了日:3月27日 著者:大城密
黒衣聖母黒衣聖母感想
あっても不思議ではないと思われる黒衣のマリア像。人間のわがままというか、身勝手な部分を見せつけられた気もするし、もともと亡くなる運命にあったかもしれない孫の命を祖母の願い通りに叶えてくれたというのも間違いはないわけで・・・もっと具体的にお願いしたら違ったのか? 高階良子さんの漫画に『血まみれ観音』ってあったと思うけど、それを思い出した。
読了日:3月27日 著者:芥川竜之介
鳥の会議 (河出文庫 や) (河出文庫 や 36-1)鳥の会議 (河出文庫 や) (河出文庫 や 36-1)感想
読みにくいわけではないし、難解というのとも違うけれど、わかりにくいというか、登場人物の男の子たちの心境がわからない。こんな俗にいう不良な男子たちが自分が学生の頃にまわりにいなかったし。時々会話だけで進む場面があり、そこはとてもリアルに感じた。「鳥のらくご」は表題作からだいぶ大人になってからの話みたいだけれど、頭でかんがえていることがそのまま文章になっているような。ヤク中なのか?と考えてしまった。全体的にヤンキー漫画の世界に近いのか?「らくご」は落ちこぼれ的な意味もあるのか? 期待しといた内容と違った。
読了日:3月28日 著者:山下澄人
人生逆戻りツアー人生逆戻りツアー感想
人生はエクスタシー! 自分は人生をこの本みたいに逆戻りして、そうかそうだったのか!と天使たちと反省・回想するのに憧れたりもするけれど、生まれ変わったら覚えていることなんて1ミクロン(笑)もないような気がするので、それは一日のアレコレを寝る前に反省したらいいやと思った。いわゆる神様が巨大なオカマ姿で根気よく話をしてくれるのがよかった。クロードの絵に対する情熱、描いている時の高揚している様子などとてもよかったので、その分うまくそれを伝えられない場面が悲しかった。各章扉のイラストが可愛かった。
読了日:3月28日 著者:泉ウタマロ
京なさけ 小料理のどか屋 人情帖19 (二見時代小説文庫)京なさけ 小料理のどか屋 人情帖19 (二見時代小説文庫)感想
シリーズ物の19巻だけをなぜAmazonで買ったのかわからない~! 多分あらすじに煮ほうとうの文字を見つけて、田舎を思い出したのかも? うまいもんだよ、かぼちゃのほうとう(笑) この一冊だけ読んでも大丈夫でした。十分楽しめました。いろんな美味しい料理を食べた人たちの笑顔が浮かんできて、読みながらこちらもニッコリ。子どもたちの無邪気さや猫たちもカワイイ。京都の見栄っ張りっぽい、人をバカにしまくりの料理屋の大おかみと板前にはムカつきましたわ。良松のその後もよかった。人の縁が円を呼び、商売繁盛! 目出度い!
読了日:3月28日 著者:倉阪鬼一郎
とうもろこしおばあさん―アメリカ・インディアン民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅2)とうもろこしおばあさん―アメリカ・インディアン民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅2)感想
絵の迫力が物語に一層の迫力を加えているというか・・・砂かけババァを連想してしまうおばあさん(◎-◎;) 小さい頃に読んでいたら、トウモロコシを見るのが恐くなっていたかも。こういう身体と食べ物を結びつけた昔話って洋の東西に関係なくあるものなんですね。
読了日:3月28日 著者:秋野和子,秋野亥左牟
ロボットとベッドの重量ロボットとベッドの重量感想
オリエント工業的なお人形さんではなくて、ロボット! 『銀の恋人』みたいにロマンチックな関係ではなくて、ダンナさんの執念が込められた作品のような・・・そして結果的には無理心中に持ち込んだように感じましたわ。職務に忠実というかなんというか・・・ある意味合い、二人には天罰? こういう歪んだ愛情というか独占欲というか・・・は、いつの時代にもあるものなんでしょうねぇ・・・。
読了日:3月28日 著者:直木三十五
やし酒飲み (岩波文庫)やし酒飲み (岩波文庫)感想
10歳の時から酒をのんでいるというので、アル中なのかと思ったけれど、かなり長い間断酒していても平気だったので、酒とあるけどジュースに近いのか?と思ったり・・・旅の様子は途中からRPGみたいだと思ったり。無事(?)帰宅した後の話などは心理学の授業みたいだと思ったり。内容を理解したかと言われると全くだけれど、読んでまた新しい世界というか、ナゾを見つけたような気持ちになった。河合隼雄さんだったら、コレをどう読んだかな?と思った。
読了日:3月29日 著者:エイモス・チュツオーラ
火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
鬼の平蔵も出てくる。江戸の消防組織の複雑さにビックリ。へんな縄張り争いがあったり、延焼するのも無理はない。火事に対する江戸っ子の考え方など、ありゃダメでしょ!バックドラフト(気密性の高い火災現場で、急激に酸素が供給された際に発生する爆発現象)のことを「朱土竜」と表現していて、本当に言われていたのかな?と思った。「鎮火報」などで消防士さんの苦労を知ったけど、昔もやっぱり大変。主人公の奥さんのキャラがなかなか笑えた。人情話をつめこみ過ぎっぽいとか、読みにくいはあったけど、いい話だった。火の用心!
読了日:3月31日 著者:今村翔吾

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rohengram799 at 21:30コメント(8)トラックバック(0) 
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