落語

2016年06月28日

閑雲便りNo.33:くまニャン(妖怪にアラズ)な火曜日

「阿夢森」と書いて「アムンゼン」と読むらしい……なんとドリーミングな字面! 「阿蘇の夢の森」とかあったらそれの略称になりそう……いやその前に「冒険家のアムンゼンみたいに偉大な人になってほしくて」と我が子に名付ける人がいるかもしれない……書きにくくはないし、読めなくもない……でも……(´-ω-`)


阿蘇と言えば熊本、阿仁と言えばマタギ……落語に『熊の皮』という噺には女房の尻に敷かれっぱなしの亭主が登場します。仕事から帰ってくると、早速水を汲めだとか、洗濯をしろだとか、あれこれと言いつけられる。

用事を済ませ、ご飯代わりに出されたのはお赤飯。何でも近所の医者からもらったそうで、食べたら今度はそのお礼に行ってくれと言われてしまう。 そこで女房からお礼の文句を習うも、亭主は相変わらず要領を得ない。最後に「あたし(女房)がよろしく」というのを忘れずにと念を押されるも、いざ、医者の家を訪れると何とかお礼は言えたけれど、最後のひと言を忘れてしまった(;・∀・)!


そこに救いの主(?)熊の皮の敷物が……その熊の皮を撫でていると、やっとのことで女房の頼まれごとを思い出す……「あっ、先生、女房がよろしく申しました(´∇`)」

なんで思い出したのか、なぜこれが廓話なのか、いろいろ知りたい方は、調べてみて下さい……(///∇///) この「だらしない亭主にしっかりものの女房」パターンは「熊の皮」で通じたとか……「隣は“熊の皮”だからね」みたいな感じ? 落語を知らない人には('_'?)かもしれませんけど。



さてさて.前の記事に書いた「花神」を検索していて「ウバニャンニャン」なる文字を発見! おやぢ心に火がつきました(≧∇≦) 漢字は「乳母娘娘」で産後の母体を守ってくれる道教の女神さまだそうです。 道教(どうきょう)は、中国三大宗教(三教と言い、儒教・仏教・道教を指す)の一つだそうです。私はずっと偉いお坊さんの名前をつけた宗教だと思っていましたが、違うみたいですね。音が同じ「道鏡」と混ざっていたかも……って「道鏡は座ると膝が3つあり」なんて狂歌を詠まれたエロい人だったわ(◎-◎;)



産後の母体の健康回復が遅れたり、母乳が出ないなどの問題を解決してくれる神様のようです。願をかけて、乳の出がよくなると、乳房に似た円錐形の白い饅頭を願ほどきの礼として備える習慣があるそうです。「花神廟」があるように「娘娘廟(niangniang miao )」もありました。 うーん、もう少し早く知って「ちちの日」に書きたかったなぁ(゜゜;)\(--;)


道教では子授けから出産産まで、子孫娘娘、送子(そうし)娘娘、催生(さいせい)娘娘などの娘娘神(女神)がいて、出産後の母体や子供の健康についても各種の娘娘神が護るようです。「眼光娘娘」は眼病治癒の女神で、母体や幼児の眼病一切の担当します。「痘疹娘娘(天花娘娘)」は天然痘(疱瘡)にかからないように守ってくれる女神。「瘢疹娘娘」はソバカス、腫物、吹出物などの各種の皮膚病から守ってくれる女神だそうです。


女心をよくわかっていらっしゃる!……なんてジョーダンは置いといて、昔はお産だけでなく医療全般の知識や技術も不足・不十分だったでしょうから、神様に祈ることもとても大切な、ひとつの心理療法だったんでしょうね。いつの時代もどこの国でも、子どもは大切な希望、宝ですもん。



お腹の大きい妊婦さんには、このムシムシしたり急に肌寒くなったりの変化は特にキツいでしょうね。ただの“でぶりん”なワタクシも身体中にへんな熱がこもっているようで……ガブガブ水分をとるのでまたむくむという悪循環になりつつあります。



熊の被害も自然災害により被害も早く落ち着きますように……皆さま、どうぞ毎日を「ご安全に」!






rohengram799 at 12:26コメント(12) 

2016年06月22日

閑雲便りNo.27:旅にご用心

新聞に『江戸落語図鑑 ー落語国のいとなみー』(飯田泰子)という新刊広告がありました。飯田さんは「企画集団エド」とかいう団体の代表らしいです。


本の内容ですが、江戸を舞台にした古典落語50席を題材に、江戸人の「仕事・遊び・暮らし」を絵解きするそうです。 江戸期の版本から採録した350点の図版が掲載されているらしい。「落語の世界と江戸の雰囲気が味わえる一冊」!


第1章は「江戸のなりわい」で時そば・唐茄子屋政談・芝浜など。第2章は「江戸の遊び」で蛙茶番・寝床・笠碁・幾代餅・三十石など。第3章は「江戸の暮らし」で、たらちね・らくだ・三方一両損・かつぎやなど。
詳しい内容は下記サイトでご覧になれるかも(; ̄ー ̄A

http://www.hanmoto.com/wp/wp-content/uploads/2016/05/fuyosho_1605171658_1.pdf



豆知識のコラムには「江戸の資源再生を担う屑屋」「葭町の千束屋は派遣の大手」「江戸時代の料理屋」「駕籠屋の種類と運賃」「へっついと左官屋さん」など興味深い項目がたくさんあるのですが、「旅行用心集に見る旅のこしらえ」が大変気になりました!


江戸時代の八隅蘆庵が文化7(1810)年に表したのが『旅行用心集』で、『現代訳 旅行用心集』(桜井正信監訳)も八坂書房から2001年に発行されていました。なぜこれを作ろうと思ったのが、それは話せば長い……(^o^;)

「私は若いときから旅行が好きであちこちの国に行った。それを知っている知人が旅行に出かける際にいろいろ聞いてくる。これまではそのたびに書いて渡していたが、最近は歳をとって面倒になった。断るわけにもいかないので、これまでのものを集めたり新たに書き起こしたりして、旅の助けになるようなことを小冊子にまとめることにした。 人の役に立つように印刷して『旅行用心集』と名付けるようになった次第である。」


自分のことは自分ですること、 食事に不満があっても文句を言わずに食べること、 土地によっては習慣の違いなどから気にくわない扱いを受けることがあっても、心得ておくこと。

旅行中は思わぬトラブルに見舞われることがあり、旅先では家に居るときのように適切に対処することは難しい。このように長い旅は言い表せないほどの苦労があるが「可愛い子には旅をさせ」だ!旅の経験のない人は旅の苦労を知らず、旅はひたすら楽しく物見遊山のためだけにするものだと思っている。そのため人情に疎く自分勝手な人間になってしまう。きっと陰で後ろ指を指されて笑われていることも多いだろう。


かなりカットしましたが、以上のような内容が序文にあり、本文はまた細かくいろんなことが書いてあるらしいです~内容が気になる方は『旅行用心集』で検索するとたくさん出てきますので、おヒマな時に読んでみて下さいませ。


「色町の案内書吉原細見」も気にはなりますが、これは以前『じょなめけ』という蔦屋重三郎を主人公にしたマンガを読んでいたので大丈夫です~「吉原細見(よしわらさいけん)」は遊郭のガイドブックですよん( 〃▽〃)



もう夏休みの旅行計画を立てている方もいるでしょうか? カラッとした夏の暑さに早くやって来て欲しいジメジメした夜です~皆さま、体調をくずされませんように。






rohengram799 at 21:38コメント(8) 

2016年06月12日

閑雲便りNo.17:百年経っても笑えない話

♪禁じられても 逢いたいの~ は懐メロになってしまいますが、閑雲便りNo.12:戦地の図書館に猫ムスメ様からこんなコメントをいただきました。


戦時中、落語にも【禁演落語】がありました。主に廓話や泥棒モノが国によって禁じられ、浅草の「はなし塚」に封じられたそうです。 逆に【国策落語】もあり、これは完全に新作。出征や特攻を讃えた内容で、全く笑える代物ではなかったそうです。


私は古谷三敏さんのマンガ『寄席芸人伝』を読んでいたのですが「禁演落語」と「はなし塚」については描いてあった!とはっきり記憶しているのですが「国策落語」は全くなくて……もしかしたらその話も描いてあったのに自分が忘れているのかもしれません。手元になくなってからだいぶ経つので確認も出来ず、残念ですが『はなし家たちの戦争 禁演落語と国策落語』(柏木新)という本が出版されているのですね。



当時のスローガン《産めよ殖やせよ》をテーマにつくられた『子宝部隊長』という落語があったそうで、これがまたひどい……!!

「何が無理だ。産めよ殖やせよ、子宝部隊長だ。国策線に順応して、人的資源を確保する。それが吾れ吾れの急務だ。兵隊さんになる男の子を、一日でも早く生むことが、お国の為につくす一つの仕事だとしたら、子供を産まない女なんか、意義がないぞ。お前がどうしても男の子を産まないんなら、国策に違反するスパイ行動として、憲兵へ訴えるぞ」
 


落語家林家三平さんが3月1日に、祖父の故・七代目林家正蔵さんが創作した落語《出征祝》を台東区のホールで約70年ぶりに口演したそうですね。全然知らなかった……。 「出征祝」を知ったのは昨年夏ごろ。家族の歴史をたどるテレビ番組に出演した際、スタッフが集めた資料の中に台本があったそうです。「台本に目を通して、はっとした。おじいちゃんの言葉じゃない…。検閲を受けて直されて。それでも祖父は、生きていくためにやらざるを得なかったんですよね」……父親で「昭和の爆笑王」と呼ばれた初代林家三平は特攻隊要員だったそうです。戦争末期は米軍の上陸に備え千葉県の海岸にいて、火薬を付けた竹やりで戦車を突いて自爆する役目だった、と。母の海老名香葉子さんは東京大空襲のことを語り継いでいます。



《出征祝》ですが、店の若旦那に召集令状が届き、大旦那や番頭が歓送会の準備をするという内容。


「めでたいね、皇紀2600年とせがれの出征が重なった。店の者全部の名で国防献金をしよう」などと言い始めた大旦那。「なんでも好きなものを食ってくれ」と店の者に言うと、それぞれ口々に食べたいものを挙げ始めます。
「(ビフ)テキが食べたい」
「テキはいけないね、ぜいたくはテキだからね」
「じゃあ、トンカツはいかがでしょう」
「いいだろう。テキにカツだから」
「お酒も呑んでかまいませんか」
「いいとも、ちゃんと一升で二本買ってある」
「縁起がいいや」


日本で一勝、というオチらしいのですが……これはいくら噺のうまい師匠が演じても、笑えないし、仮におやじギャグ的なものにクスッとなったとしても、笑っていいのか困りますよね……。当時、この噺を聴いた人はどのくらいいたのでしょう。そしてどんな気分になったのか……。



『寄席芸人伝』について、どんなものかを知りたい方は寄席芸人伝についてや下記の記事をお読み下さい。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/6209/1999.10.24.htm






rohengram799 at 12:53コメント(10) 

2016年05月22日

香雲便りNo.23:桃栗三年、母九年(; ̄Д ̄)?

おはようございます\(´O`)/ いい天気です! 今日は「ショートケーキの日」(カレンダーを見ましょう、22の上に15イチゴが乗っていますねぇ)なので、イチゴの句が目につきました。


『一口目苺に届かず三口目に苺なくなる大福四口』(経塚朋子)


「お~いお茶」の俳句に『大福が苺含みて季語になる』というのがあったそうですが、確かに!と感心しました。大福だけでは季節はいつ?になりますもんね。苺は夏の季語、苺の花は春になります。


『ただ苺つぶし食べあふそれでよし』(中村汀女) ……コレは苺大福ではやっちゃいけないですね(; ̄ー ̄A あと「妖怪いちご大福」なるものがありました。子どもが喜びそう!

《江戸うさぎ》
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131105/13032185/



『九年母や頑固を通す生きっぷり』(加藤光樹)


こちらの句はちょっとナゾ……「九年母」ってなんですの? 母になって九年、子を持つ母は強くたくましくなりましてよ(≡^∇^≡)宣言では……ありません! クネンボはミカンの一種です。インドシナ原産で皮が厚く種が多いそうです。今でも沖縄地方ではミカン類は全て「九年母」と呼ぶらしいですね。ミカン類は種から植えると九年で実がなるので、九年で母になるという意味で九年母と呼ぶそうです。今は沖縄など限られた地域でしか栽培されていないようです。



古典落語にも『九年母』という噺がありました。九年母をもらった商家がそれを土産として丁稚に持って行かせますが、。丁稚は九年母を知らない。なんだろ?と不思議に思って袋の中を見ると入っているのはミカンじゃないか! その数がたまたま9個であったのでそのひとつをフトコロに……そして「“八年母”を持ってまいりましたぁ」 向こうの旦那がン( -_・)?と思い袋をのぞき「これは九年母ではないか」と言うと、ちょろまかしたのがバレた(;゜∇゜)と思っい、あわててフトコロの1つを取り出し「残りの1年母はここにございます!!」……( ̄▽ ̄;)



自分で書いておきながら「ちょろまかす」の語源が気になる……1688(元禄元)年に書かれた井原西鶴の『好色盛衰記』の中には《ちょろまかすと言ふ流行言葉も是れおかし》と、はっきりと流行語だと書かれていたそうな! 西鶴はこの言葉の語源を「ちょろまかすとは、チョロリとごまかす事」と書いているそう。「ちょろ」は、ひと目にとまらないほど巧妙ですばやいさまを表す「ちょろり」から……しかし別の説も存在しました。


江戸時代に荷物などを運搬する船のことを「伝馬船」と呼んでいて、それの小型の船の事を「猪牙(ちょき)船」と呼んでいました。この猪牙船は一人乗りでその軽量なことからかなりのスピードが出せたのですが、それより小型でスピードの出る船と言うのも存在していて、それの事を「ちょろ」と呼んでいたらしいのです。そんなムチャクチャ早いスピードを出すちょろを負かしてしまうほど素早く動くことを“ちょろ負かす”と言うようになり、次第に素早い動きで相手に悟られないように行動することをさすようになった……と。なんとなくそれっぽいですね。



ごまかさない、ちょろまかさない……都知事に言いたいような……皆さま、楽しい日曜日にして下さいね(*´∀`)♪





rohengram799 at 06:43コメント(8) 

2013年09月26日

しらす雲便りNo.18:モクモク・モヤモヤ・モクヨウビ

台風はどこに行ったのか~朝から風は強いですが、雨はあがったようです。これから本格的な秋でしょうか?今月は読書ペースがイマイチなのですが(今は映画にもなった『椿山課長の七日間』を読んでいます)テレビで『るり姉』の椰月美智子さんを見て、自分の想像と違ってビックリ~ほわわんとした可愛らしい人だった(笑)もっと歳上でオバサンっぽい人かと思っていたので←なんて失礼人( ̄ω ̄;)新作の主人公は女子高生のまひるちゃん。彼氏は落語家を目指す亮司くん。


「落語ってさ、人間のやさしさとか愚かさとか醜さとか全部あるの。おれたちみんな、生きてて正解って思えるんだよ。」


いや~ん、こんな言葉が出てくるなら読みたいじゃないですか~!タイトルは『その青の、その先行の、』青は青春の青なのかな~その先はそれぞれの未来なのかな~などとかつての女子高生は想像をふくらませております(*^O^*)


ふくらませるものが、想像・妄想・風船ならまだ夢や希望があるのですが(笑)ワタクシはイライラ・モヤモヤをふくらませております(-_-#)例のナンパなおばさんはもう殿堂入りなので除外しますが、また給与明細・振り込みミスですよ~!以前、有休を勝手につけられたことがありましたが、今回は知らぬ間にお菓子のおばさんと勤務交換したことになっていました。その結果、私の出勤日数はプラス2日、お菓子のおばさんはマイナス2日で給与振り込みされてしまったのです~そしてその対処法として「オスカーさんからお菓子の人に2日分の給料(1万ちょっと)を渡して下さい(´ー`)ノ」……ナニ言ってンですか!税金とか微々たる金額だけど変わるんですけど。


「私が有休をとったことで処理して下さい」というと「いや、それもいろいろね…面倒くさくて…」バカヤロー(`Δ´)私が出勤したとされた2日間は今月アタマ、ちょうど旅行中。iPadが故障していた時期で(今は使用可)担当者があとから出退勤時刻を入力。作業報告書や手書きの出勤簿も提出しているのに、なぜ確認しない!?


手書き出勤簿は毎月コピーしているので「担当者の集計ミス」なのは明らか!仕方がないので、書類上はお菓子のおばさんが出勤したことにして、実働はワタクシ…という2日間を来シフトで組むことになりそうです。コレが一番面倒がないということで……。


二度あることは三度あると言いますが……三度目にはワタクシ、社長にもしもし( °∇^)]と直接お電話してしまうかもしれません!!


皆さまはうきうきo(^o^)o気分がモリモリ・モクモクの木曜日にして下さいませ(^o^)/





rohengram799 at 11:43コメント(5) 
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