言霊

2023年01月17日

芳春雲便りNo.12:10228日

阪神淡路大震災から10228日。マスコミでの報道も少なくなってきた気がします。大小に関わらず災害があちこちで多くなっているからでしょうか? また最近は数年後には食料危機がやって来るとの記事が目立ちます。落ち着かない毎日、少しでも楽しい出来事、おだやかな時間を持ちたいと思いますが…。

最近はYou Tubeで「祝詞」を視聴するようになりました。騒がしい音楽より落ち着く……声が素晴らしい。あの声が欲しい!と思う方々がたくさんいらっしゃる(笑) 

音霊に言霊。

明日は歌会始の儀。今年のお題は「友」ですね。新年から「えっ(゚д゚)?!」となる言葉(災いとか感染とか)そんな表現が使われない、美しい言葉で紡がれた心に沁み入る歌がたくさん詠まれていることを祈りたいです。あと宮内庁ってなんで天皇陛下のご予定は発表しないのか? 新聞社が独自で発表しているとかないですよね?
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR1F65M5R1FUTIL006.html
他の宮家の方々の1週間の予定は発表されているのに…歌会始の儀とかあっても当たり前に思うけど、なんか不思議。宮内庁がSNSなんてムリなんじゃないだろーか⁠(⁠‘⁠~⁠`⁠;⁠)⁠




ではでは、皆さま、どうぞあたたかくしてよい1日をお過ごし下さいませ💐




rohengram799 at 10:00|PermalinkComments(2)

2015年12月20日

色雲便りNo.13:いただき立ち

おはようございます。昨日の新聞・国際面に《マザー・テレサ 聖人に》の記事が……聖人って勝手にみんながつけている名称ではなかったのかと、まずはそこにビックリしたアホな私です( ̄0 ̄;)


「聖人(Saint)」とは、キリスト教会が認定する「他のキリスト教徒の模範となるべき偉大な信者」のことで、これに認定されることを「列聖」というそうです。 カトリックや正教会など、流派によって選定の基準は異なるらしいのですが、 例えばカトリックの場合、聖人になるには2回「奇跡」を起こす必要があるそうで……新聞記事によりますと、マザー・テレサは二つ目の奇跡(ブラジルで昏睡状態だった男性を回復させた)が新たに認められたので「聖人」に列せられる見通しになったようです。最初の奇跡はなんだろう? ヨハネ・パウロ二世も2005年の死去から6カ月後にフランス人の修道女のマリ・シモンピエールさんのパーキンソン病を治癒したことが奇跡と認められて聖人になったとか。生きているうちにはなかなか認められないものなのかしら? マザー・テレサも故人ですし。

日本だとセイジンではなくショウニン・ヒジリと呼ばれる方々ですかね? 同じ漢字でありますが、読み方が違うと印象がだいぶ違いますね。法然セイジンとか親鸞セイジンとかだとなんか有り難さが……(~_~;)



印象が違うと言いますと……食事をごちそうになって、スケジュールの都合でやむを得ずすぐ退席しなくてはいけない時など、なんか品がないと思いつつ「食い逃げのようで、申しわけありません」などと言ってしまいますが、「いただき立ち」という大和言葉があったのですね。本屋で立ち読みして知りました(;^_^A


一瞬「ハイ('_'?)」となりそうですが「ああ、こういう言い方もあるのか、知らなかった~」とあとからジワジワしみ込む言葉ではないかと……。



『しきしまの やまとのくには ことだまの さきはふくにぞ まさきくありこそ』(柿本人麻呂)


日本の国は言霊が幸いをもたらす国。どうか私が言葉で「ご無事でいて下さい」と申し上げることによって、どうぞ無事でいて下さい……という海路の旅に上る人に餞した歌らしいです。カサカサ乾燥するのは冬の空気だけでじゅうぶん、きれいな言葉、やさしい言葉で心をいつも清らかにみずみずしく保ち、まわりの方々に滝のようなマイナスイオン効果をもたらすような人間になりたいものです~難しいですけど。



皆さまには「ビューティフル・サンデー」でありますように(*´∀`)ノ






rohengram799 at 08:22|PermalinkComments(8)

2011年02月25日

第418号:言葉のダシのとりかた

今日は近くの中古本屋で100円以下の本が半額になる日!ガッツガツに本を買ってきました(^-^)v


前から気になっていた長田弘さんの詩集『食卓一期一会』定価1980円を50円で購入し、ウフフでございます!!一番最初は《言葉のダシのとりかた》です。



かつおぶしじゃない。
まず言葉をえらぶ。
太くてよく乾いた言葉をえらぶ。



こんな感じで、本当にダシをとるみたいに、言葉の一番ダシのとりかたが詩になっています。そして



だが、まちがえてはいけない。
他人の言葉はダシにはつかえない。
いつでも自分の言葉をつかわねばならない。



と最後に書いてあります。難しい…でも、当たり前のことですよね。だから、『言霊』という言葉が存在するのだと思うし。


『朝食にオムレツを』では、別れたにもかかわらず2人分のオムレツを作ってしまう「きみ」がいます。



別れたことは正しいといまも信じている。
ずいぶん考えたすえにそうしたのだ。
だが、今朝は、このオムレツを一人で食べねばならない。
正しいということはとてもさびしいことだった。



そんな経験のない私でも、2人分の出来立てのオムレツの向こう側にいる「きみ」のことを思い、胸が切なくなるのです(T-T)


エビちゃんに捧げたい『テキーラの飲み方』もあるのですが(笑)私はこの詩が一番好きかな、と思ったのを書いておきます。(長い!?)


『食べもののなかには』


食べもののなかにはね、
世界があるんだ。
一つ一つの食べもののなかに
一つ一つの生きられた国がある。


チョコレートのなかに国があるし、
パンにはパンの種類だけの国がある。
真っ赤なビートのスープのなかには
真っ赤に血を流した国がある。


味があって匂いがあって、物語がある。
それが世界なので、世界は
食べ物でできていて、そこには
胃の腑をもった人びとが住んでるんだ。


テーブルのうえに世界があるんだ。
やたらと線のひかれた地図のなかにじゃない。
きみたちはきょう何を食べましたか?
どこへどんな旅をしましたか?




rohengram799 at 13:00|PermalinkComments(4)
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