読書術

2015年06月27日

草雲便りNo.27:夜中の癒し

昨日の帰りは雨……電車から降り改札に向かう人たちの中にフレアスカートにリュックの女性、このスタイルの人はよく見かけるので違和感はないのですが、足元が……なぜビーサンなの……長靴ならまだわかる……でも昔ながらのあの、ゴムゾーリタイプ(?)のビーチサンダル(;゜∀゜) どしゃ降りではなかったから普通のパンプスでも大丈夫だったと思うのに……ちょっとショーゲキでした(◎-◎;)



新聞に『読んだら忘れない読書術』という本の広告があったのですが、私はこういうのはあんまり好きじゃないです……自己啓発本やビジネス書なんかを読んで記憶しておきたい人向けなのかしらん?と思ったりしましたが、忘れたくないなら専用ノートでも作って、気になるフレーズを書き出せばいいのに…とか思ってしまう(-_-;) 「以前読んでなんかよかったよなぁと思ってまた読み返したくなるのが自分にとってのいい本」というような文章を読んだことがあり、うんうん、そうだよなぁ…話を全部記憶していなくてもその読後感とか雰囲気はずっと覚えているっていうのはあるよね、と思いました。だから乱読がいいの(笑)


最近は本屋に行くとお笑いのピース・又吉さんの帯がついた本とか彼のおすすめ本コーナーがありますが、あまりにも多くてちょっとウンザリしています~帯のコメントとか本選びの参考になるのはたしかなんですけどね。あとやたら「感涙」「感動」の文字を撒き散らすのもやめてもらいたいです(-。ー;)



昨晩はこの夏ドラマになる森沢明夫さんの『癒し屋キリコの約束』を読んだのですが、自分の思っていたのと違った~!!  舞台は、東京・谷中近くの喫茶店『昭和堂』。一見ごく普通の喫茶店ですが出入口脇のレジの横に、神棚が祀られていて、その神棚の前には賽銭箱まで置かれている!! 申し訳ないのですが、この神棚の扱い方からすでにちょっと……。オーナーは、有村霧子(ドラマでは宝塚の男役トップだった遼河はるひさんが演じます)という年齢不詳の女性。妖艶で無愛想、いい加減でとにかくお金にがめめつい……それなのに、何だか皆から愛されいるという設定。でもどうしても、きれいなはるひさんではなくてマツコ・デラックスが浮かんでしまう……(;´д`) その店の雇われ店長が柿柿崎照美(前田亜季さんが演じます)通称・カッキー。いわくありげな雰囲気がぷんぷんするアラサ―。タイトルの「癒し屋」はこの店の裏稼業なんですが、あんまりというかウンウンと頷きたくなる言葉はあるんだけれど、なんだか表面だけのキレイなセリフな気がしてあんまり感情移入できなくて……期待が大きかった分、なんかガッカリしてしまいました。


親子や夫婦、万引きやDVやら結婚詐欺やらいろんな社会問題が出てくるのですが、それも中途半端な気がして……読書メーターで皆さんの感想を読んだら「おもしろい」とか「感動した」「よかった」の意見が多くて……えっ、私がヘンなのかな(ーー;)


昭和歌謡曲の選曲もフレーズもしっくりこなくて、言葉は悪いですが「売るために書いた」「締め切りに終われて練りが足りなかった」という印象が拭えませんでした……この作品が好きな方、大変申し訳ございません(;>_<;) 森沢さんの作品はやっぱり一番最初に読んだ『津軽百年食堂』がNo.1ですわ~と思った夜中の読書でした。



そうそう、実家近くに「昭和堂」がありましたが、本屋さんでした(笑) 今だと「平成堂」とか店名をつけたのかしら? 本に癒されなかったワタクシはその後、コンビニで買った杏仁豆腐を食べてしまいました……皆さま、癒されるステキなものと出逢える土曜日になりますように……では、仕事にいってきま~すヾ(・◇・)ノ





rohengram799 at 09:58コメント(14) 
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